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透明な日常⇔たゆたう非日常を優しく文章にできたらと思って書いています。よろしくおねがいします。

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2007/12/11

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  • 再開

     15歳になりました。いろいろと以前のも直しつつ、メールフォームが消えてしまってたのもどうにかしつつ、恥ずかしながらまた少しずつ書いていきたいと思います。

  • 13A

    「他人に触られるのって気持ち悪くないの。。。?」とおそるおそる聞いてきたのはさゆみだった。「私、彼氏なんかいらない。心配しなくてもできないと思うけど。」と困惑した顔で言う。私は男友達の中で2人、さゆみを意識してる人間を知っている。「なんで?

  • ☆B

    はやく大きくなりたいはやく大人になりたいはやく自立したいはやく家をでたいはやく自分で他人を選びたい選択をしたい選べなかった出生時間選べなかった両親選べなかった兄弟選べなかった性別選べなかった生死否応無くこんにちは否応無くさようならはやくすべ

  • 12

    兄が学校から帰ってくる夕方、自分にとっては起きる時間だった。名前も知らない女に手を振られる。指が遠目にもわかるほど細い。ただの些細なことなのに、麻痺した頭では把握するのが難しい。思考回路が繋がらなくて、さっさとカーテンを閉めて遮断することを

  • 11

    青児には兄と弟がいた。さらにその上にはお姉さんもいて、つまり彼は4人兄弟の3番目、次男坊なのだった。お姉さんは小児科医を目指している優秀な医大生で、お兄さんは音大の付属高校に通ってチェロを弾いている。青児は私立中学を受験して、合格したにもか

  • 10

    実際はどうでもいいから、振りだけでもいいから、自信のある男の人が好きだとさゆみはいう。おどおどしてなくても、強気な振りをしていちいちこちらの顔色を伺うような人は、男気がないといまいましそうに小さな顔をしかめた。彼女の美点は、負の側のことをし

  • ☆ A

    番外 : novel tis --- b b b「きちがいとは友達でいられないし、そういう人ってなんか怖いから好きじゃない。私は平和な人生を願ってるし、埋もれる日常が好き。平凡でいい。いつか虐殺にまきこまれてもね。」そん

  • 9

    「喉に残る苦い甘さが、金色の雫に変わるとき、同化するのか、異化するのか、ようやく選ぶことができると思う。」子供は子供らしくという言葉が、いかに真実を表していたかを熱弁してくれたのは、9歳離れた姉だったか兄だったか忘れてしまったけれど、「変に

  • 8

    青児はバスケ部に入っている。理由は「背が伸びるかと思って」。中学1年生で163cm、「十分これから伸びると思う」と私は言っておいた。でも、同じ身長なのにな、と少し寂しくなる。変化の兆し。

  • 7

    転校生なんていう響きでよばれることってあまりないから、1年の夏休みの直前、変な時期だったけれど、でも、そう呼ばれる事を楽しむことに決めていた。初日だから、緊張して少し早くついた朝。前の学校には下駄箱に扉なんかついていなくて、ステッカーや落書

  • 6

    さゆみは私の髪の毛を編むのが好きで、いつもいつも暇さえあれば三つ編みをして、おさげにした。終いにはいつでも編めるようにと、席替えのときに少しばかり仕組んで、私の後ろを陣取った。「こんなに綺麗な髪の毛見た事ないんだもん。絹みたいなんだもん。艶

  • 5

    「小夜子」2年の春になって彼と2人でしめしあわせて、図書委員というものになりました。クラスが違う私たちは、学校の規制された中で、何か共通の生活みたいなものを持ちたかったからです。手をあげて立候補するのが少しだけ恥ずかしかったのは、友達みんな

  • 4

    鏡子はセブンティーンアイスより、フルーツのアイスキャンディが好きだと言います。笑いながら貪るように、慎重さもなく思いっきりかじりつくので、いつも最後の一口は地面に固まりでボトリと落ちました。暑い夏なのに、キンキンに冷やされたアイスキャンディ

  • 3

    笑ってしまうような話だけれど、彼との出会い、あの場所、あの時間、あの2人の一瞬は、私の唯一のきらめくような思い出、そういう後々の糧になるような、美化のしがいがあるものを、皆それぞれ持っているのでしょうが、そんな思い出としてふさわしい、ただ一

  • 2

    鏡子は色白で、手足が少女のように細い女の子で、綺麗な眼をしていました。そしてとても自然で美しい顔をしていました。自然な顔というのは、無駄がないということです。そのままにしていて、崩れたところがないのです。なので、いつ何時でも美しい顔をしてい

  • 1

    例えば学校の登下校、校門から昇降口までの道程を歩きながら、強い日差しに初夏を感じて、結ってくればよかったという後悔とともに、自分自身のまっすぐな長い髪を、肩から軽くはらったとき、後ろから聞こえてきた女の子の「うらやましいねェ」という小さな声

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