最終話

トマトソースのスパゲッティ ～最終話～久しぶりの遼太郎の部屋。「こんばんは。」沙耶は震える声を押し殺し言った。「おう、どうぞ！」奥から遼太郎が応える。「んっ。」次の瞬間、懐かしい匂いが鼻に付いた。それは、初めて遼太郎の家に来

19話

3日ほどお休みして申し訳ございませんでしたインフルエンザなんてしてませんでしたよそろそろクライマックスに入ってまいりましたそれではどうぞトマトソースのスパゲッティ ～第19話～◆心5日後あれから海とは連絡を取っていなかっ

18話

トマトソースのスパゲッティ ～第18話～【はーい、問題です。海は、もし彼女と別れることになったらどうするでしょう？次の中から選んでください。1.立ち直れない。2.その日はヤケ酒を飲む。3.すぐ他の女を見つける。4.小雪を彼女にする。さて、何番

17話

トマトソースのスパゲッティ ～第17話～【海です。興味アリアリか。参ったな。まあ、たいしたことじゃないけど、色々心配とか迷惑掛けちゃったから謝ろうかなと思ってさ。それで、海が見える最高級のレストランに連れて行って、アイツの好きな料理頼んで、婚約

16話

トマトソースのスパゲッティ ～第16話～【小雪です。昨日はホントごめんなさい。なんか愚痴っちゃって。彼氏でもない人にこんなこと言って慰めてもらうなんて、彼女に悪いな。ごめんなさい。】本当は海に会いたい。海のぬくもりを感じたい。【海です。

15話

トマトソースのスパゲッティ ～第15話～数日後沙耶はその日珍しく残業していた。総務課長の柿崎に頼まれていた大事な資料をなくしてしまったのだ。沙耶は、ここのところ海のことが頭から離れない状態が続いた。そのため、仕事もいつもの集中力がないままこ

14話

トマトソースのスパゲッティ ～第14話～次の日会社に着いた沙耶は、いつものように自分のデスクの脇に山積みにされているにある書類を1つずつ片付ける作業をしていた。そこに、総務課長の柿崎が近づいてきて話しかけてきた。「石嶺さん、今日は随分機嫌がよ

13話

トマトソースのスパゲッティ ～第13話～次の日。今日も「Youme」にログインした。沙耶は、毎日この時間が楽しみになっていた。【海さん、こんばんは！小雪です。昨日の海さんの言ってたこと、凄く考えされられました。いつも心配してくれてありがとうご

12話

トマトソースのスパゲッティ ～第12話～【海です。今日の仕事は超ハードでした。クタクタです。帰りよく行くラーメン屋で味噌ラーメン食ってきました。そこの味噌ラーメン超ニンニク入ってるからスタミナつきます。これで明日も頑張るぞ～!! ところで、最近彼氏

11話

トマトソースのスパゲッティ ～第11話～◆新・心【小雪さんこんにちは 海といいます。小雪さんの話を聞いて俺でよかったら何でも相談してほしいって言う気持ちになってメールしました。内容からすると、なんか2人の会話があまりないような印象を受けたんで

10話

トマトソースのスパゲッティ ～第10話～『小雪』という名で登録した。中を覗くと色々なテーマのコミュニティが存在する。冴子の言ってたとおりだ。沙耶はそう思った。音楽、映画、本、旅行、お酒、ファッション・・・。一つ一つ見ていった。1時間ほどパ

9話

トマトソースのスパゲッティ ～9話～いつもと変わらず仕事が定時で終わった沙耶は、この日もまっすぐ自分のアパートに帰ってきた。夕食の支度をしているとき、今日の出来事をプレイバックしていた自分がいた。その中で会社の同僚山田冴子からこんなことを聞いたのを

8話

トマトソースのスパゲッティ ～8話～1年後「遼太郎、先週も駄目だったじゃん！」少し強い口調で遼太郎を責める沙耶。「仕方ないんだって。仕事詰まってんだから。お前のことばっかり考えていられねぇよ。」「じゃあ、いつになったら会えるの？」「仕

7話

トマトソースのスパゲッティ ～第7話～遼太郎はその日朝から夕食の買出しに出かけていた。沙耶に食べさせるトマトソースのスパゲッティの食材などをそろえるためだ。家に着いたのが12時を過ぎていた。軽く昼食をすませたあと、早速仕込みに入った。それから5時間後

6話

トマトソースのスパゲッティ ～6話～それからというもの、週末ともなると2人が想像つく範囲で行けるところはすべて行った。映画、ビリヤード、ダーツ、テニス、ゴルフ、遊園地、海、山、野球観戦、サッカー観戦、ショッピング。「ねぇ、今度あの映画見に行こうよ