介護職に求められる新たな専門性の追及。人の存在、尊厳、その人らしさ。真っ直ぐ考え提案します!
介護職が本当に素晴らしい職種となるべく、そして専門性と人間性に裏付けられたこの仕事を全ての方に届けるために。私たち介護職が目指すべきものを日々の経験の中からお伝えします。
看護学入門6 基礎看護�T メヂカルフレンド社 【看護概論】 p2-3より Nurse=ラテン語の「nutrica(養育する、養う)」が語源である。 看病とは「病を看る」 看護とは、病気を持つ「人を看護る」という意味がある。 アブデラ(Abdellah,F.G)は『患者中心の看護』で看護を定義している。 「看護は、(中略)芸術と科学に基礎付けられたここの看護師の態度、知的能力、技術的能力を、病人、健康人を問わず、人の保…
2020年11月22日 今日は障害者の方の共同生活援助(グループホーム)での勤務。 とある入居者Aさんがご自身の怒りを抑えきれずに床を叩くということに対して、同じく入居者のBさんが激昂したという事態がありました。 Aさんに対する自分の傾聴について振り返ってみようと思います。 Bさんの訴えによると、Aさんが床を激しく叩くことがうるさく、これまでも我慢してきたが今日は勘弁ならない、と息巻いていました。Bさんの…
2020年10月29日 知人との対話の中で介護職が職業倫理を醸成するためにはどうしたら良いかということで、「なるほど」と腑に落ちたことがあったのでまとめておきたいと思います。 日本介護福祉士会のHP動画の中では職業倫理を「専門職に期待される行動の倫理規範」と定義しており、「専門職がその期待に応え、実践する」ことと述べています。 http://www.jaccw.or.jp/about/rinri.php 日本介護福祉士会倫理綱領では前文に…
2020年9月20日 新卒以来ずっと高齢者介護福祉の主に在宅領域で仕事をしてきましたが、色々な経験を積んでみたいと考え2020年から障害者共同生活援助、いわゆる知的障害や精神障害がある方のシェアハウスであるグループホームでのお仕事を非常勤ではじめました。 これまでも訪問介護事業所に勤めていた時、少なからず障害者や障害児への訪問もありましたが、きちんと障害者福祉領域で働くのは初めてになります。 日々カ…
2019年7月27日 新卒からずっと介護職を続ける中で、介護の仕事によってバーンアウト仕掛けたことは全部で2回。いずれも20代半ばくらいまででした。 今では管理職的な役割も頂き、一通りの看取りのプロセスや、お別れを経験してきましたから、自分も悲しいですが、それ以上に一生懸命利用者さんに向き合うスタッフの気持ちの整理、ご家族のグリーフケアなどが主と思っていました。 が、アラフォー近くなったこんな経験年…
2018年1月15日 時折ネット上で見かけるようになった言葉の表現があるのですが、とても腹立たしいので書いておきます。 「(利用者さんに)介護の指示が通らない」というもの。 我々介護の仕事に就く者の辞書に「介護 指示」はなかったはずです。 「介護指導」はありますけどね。 本人主体、尊厳が保持された自立した日常生活を支援する我々介護職の仕事の場面で、私たちが利用者さんに『指示』をすることがあること…
2017年11月2日 小多機の話題がようやく上がってきたけれど、結局一番の争点は外部ケアマネの是非。 外部ケアマネを求める声がある、というのは、定員割れして赤字経営しているという事業所と、経営が厳しいから普及が進まない、から進みやすいようにしよう。という意図が見え隠れする。 確かに、馴染みの関係を標榜する小多機にあって、それまでの最大の(?)馴染みである居宅ケアマ…
2017年8月12日 私が介護職を始めた頃は「利用者さんのため」と言う言葉は伝家の宝刀でした。大抵の介護職は、この言葉を使えば意思疎通が図れたし、意図することがわかったし、自分たちのアイデンティティを共有することができました。 「それは利用者さんのためになるの?」 「何が一番利用者さんのためになるか考えよう!」 こうした言葉を発すると、道がずれかけても、私たちはある程度自動的に仕事の軌道修正がで…
2017年7月28日 もし自分の親が、配偶者(つまり自分の親)以外の異性と楽しそうに交遊しているとしたらあなたはどんな気持ちになるでしょうか。 私の両親はまだ健在ですし、息子の立場から見ても引くくらいラブラブです。ですからそんなことはまず起こりえません。 しかし、父か母、この先どちらかが他界した後、残された方はポツンとなるでしょう。それはいつか行く道、誰もが通る道、といえばそれまでですが、その先の…
2017年7月10日 介護の仕事って本当に時代に翻弄されている気がしてなりません。 私たち介護福祉士自身が、自らの仕事の専門性、範疇はこれだ!と宣言するよりも時代の動きの方が早くて、そちらの都合でどんどん私たちのアイデンティティが規定されていってしまっています。 介護職とよばれる職種の歴史は寮母、家庭奉仕員とよばれる時代に始まり、現在は科学的介護、地域共生ケア、はたまた、初任者研修の下位資格、ライ…
2017年4月27日 世界中で認知症当事者として活動されているクリスティーン・ブライデンさんが日本にいらっしゃっているという話題を見て、数年前に本で読んだ懐かしいエピソードを思い出しました。 確か彼女の著書のどちらかに書いてあったかと思うのですが。失念したので引用は書けませんが、たしかこんな内容でした。 クリスティーンさんは、陽のあたるテラスかどこかで、とても気持ちよさそうに過ごされていたそうです…
2016年12月29日
2016年12月19日
GHと小多機の違い 家庭的、生活、地域 同じ地域密着型サービスなれど
2016年11月4日今日は某研修の一環で実習生として認知症対応型共同生活介護(グループホーム:以下GH)で一日過ごさせて頂いた。介護実習ではない為、基本的には利用者さんから離れてじっと、利用者さんやスタッフや出入りするご家族や地域の人を観察するというなんとも不思議な体験。以前、認知症介護リーダー研修の時も、何もせずに一日過ごすという体験実習を行ったことを書いた。http://kintokaigo.seesaa.net/article/42034321…
2016年11月1日 認知症の人との関わりは、一人の尊厳ある人格として接するという大原則と同時に、認知症という状態の特性に応じたものでなくてはならない。 というのは耳タコなことですが、なかなかどうして。両立が難しいものです。 認知症介護は、ボケ、痴呆症と呼ばれていた時代の長い闇歴史があるためか、前者の「一人の尊厳ある人格として接する」という方に現場介護職は強い引力を感じずにはいられないようです。確…
2016年10月21日 介護の仕事に従事する私に対して、有名な外資系企業に勤めた地元の友人から「おまえの仕事は本当にすごい。頭が下がる。でも、何の生産性もない年寄りや障害者におれらが汗水たらして稼いだ金をつぎ込むことは、理解はできるけど納得は出来ない。介護とか福祉が大事なのはわかっている。けど納得できない。もし自分が介護が必要になったら死んだ方がいい」と言われたことは今でも私の財産。 彼の言葉は特別冷た…
2016年8月27日
2016年8月4日 介護をはじめて3年ほど経っていた頃、利用者を“観察”するという言葉にとても違和感を感じました。 利用者という一人の人格を有する尊い人を、まるでアサガオの観察でもするかの如く“観察”する、という文脈に人を人として扱わないような冷徹さ、もやもやを感じていたのです。 そのため「その人に寄り添う」とか「その人の想いを察する」とか自分なりに表現していました。 また「感察」「関察」などの当…
2016年7月19日
「ブログリーダー」を活用して、kinsanさんをフォローしませんか?