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2007/09/19

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  • 「家にテレビがない」という子は国語力が低い?その二

    その一の続き久松由理氏には『国語の成績は観察力で必ず伸びる』(かんき出版)という著書があり、今年4月に発売され、Amazonレビューは高評価ばかりだった。この本は未読なので、氏の観察力のレベルは不明。しかし、ネット記事「「家にテレビがない」という子は国語力が低い…塾講師が「子供にはテレビをどんどん見せて」と訴えるワケ」に目を通しただけで、想像力に乏しい人という印象を受けた。或いは自論に不都合なケースを黙殺しているのやら。以下は久松氏が、テレビを見ている子のほうが偏差値が高い、とする根拠。「米スタンフォード大学のマシュー・ゲンコウ教授らが行った、「子どもにテレビを見せると子どもの学力は下がるのか」という調査でも、幼少期にテレビを見ることができた家庭(一日平均3時間半と結構長めの視聴時間)と、見ることができな...「家にテレビがない」という子は国語力が低い?その二

  • 「家にテレビがない」という子は国語力が低い?その一

    先日見たイスラム思想研究者・飯山陽氏のツイートには驚いた。このツイートで初めて久松由理なる塾講師がいたことを知ったが、こんな異常な主張をする者が塾講師をしているのか。「noteマガジン:テレビを見ない子は国語力が低い!だからテレビを見せろ!という塾講師の主張がヘンである件について書きました。それってテレビがない時代の人間の営みを思いっきり否定していますが、あなた、国語のプロを名乗っててそれで大丈夫?という話です。」(10月26日)飯山氏のnoteマガジン記事自体は有料でも、ネット記事「「家にテレビがない」という子は国語力が低い…塾講師が「子供にはテレビをどんどん見せて」と訴えるワケ」がリンクされており、しかも元記事はプレジデントオンラインである。プレジデントといえば硬派雑誌のイメージがあったが、現代ではこ...「家にテレビがない」という子は国語力が低い?その一

  • NHKスペシャル 新・幕末史

    録画していたNHKスペシャル新・幕末史を見た。新・幕末史は「第1集幕府vs列強全面戦争の危機」(10月16日放送)、「第2集戊辰戦争狙われた日本」(10月23日放送)と2回に亘り放送されている。NHKの番組HPには詳細な内容が載っており、なかなか見ごたえのある特集だった。第1集のHPは次の文章で始まる。―これまで、日本史の転換点として語られてきた「幕末」。今、海外で幕末に関する発見が相次いでいます。日本が世界の覇権争いと深く関わっていたことが明らかになってきたのです。地球規模で歴史の大変動が起きていたこの時代。重要な航路が集まる日本には、アメリカ・ロシア・イギリスなど欧米列強が押し寄せました。入り乱れる大国の思惑。グローバルな視点から見えてきた新たな幕末の歴史。日本と世界が織りなす激動の時代を、ドラマを交...NHKスペシャル新・幕末史

  • 「覇権」で読み解けば世界史がわかる その三

    その一、その二の続き“ご都合主義”むき出しのキリスト教徒と対照的に、信仰には極めて敬虔で真摯なのがムスリム。もちろんムスリムの中にも戒律破りはいるし、世俗的な信者もいる。それでもコーランの教義は絶対であり、棄教は今でも許されない。イスラム圏は現代でも、コーランの教えが政治・経済・法律・軍事・文化・学問の隅々まで浸透した社会であり、近代化の際、「キリスト教的価値観の中から生まれた社会システム」を導入すると、キリスト教的な価値観を取り入れざるを得ない。それは彼らにとって拒絶反応を起こしてしまうことになり、近代化が難事なのだ。イスラムでは宗派問わず開祖ムハンマドは、最後にして最大の預言者と絶対視されている。これ以降は神からの啓示もなく、もし人間がこの啓示に従わなければ、神は人間を完全に見捨ていると信者は妄信して...「覇権」で読み解けば世界史がわかるその三

  • 「覇権」で読み解けば世界史がわかる その二

    その一の続き中東の超大国だったオスマン帝国も衰退していくが、その理由を著者はこう述べる。「長い平和と繁栄が、政治・社会を腐敗させ、制度を硬直化させ、軍隊を弱体化させたため」(171頁)以下は理由の前の説明文。「歴史を紐解けば、平和というものは半世紀続くことすら稀です。しかし、オスマン帝国はスレイマン大帝のころから100年という長期にわたって平和を甘受しました。この「あまりにも長すぎる平和」こそがオスマン帝国の政治・経済・軍事・社会の隅々まで腐敗させてしまったのでした。したがって、いざ「改革」を迫られる事態に陥っても、当にそれを実現する力を失っていたのです。」(同上)「あまりにも長すぎる平和」には、何とも耳の痛い注釈がついている。「日本も太平洋戦争終結後から70年間にわたって平和を享受してきました。すでに人...「覇権」で読み解けば世界史がわかるその二

  • 「覇権」で読み解けば世界史がわかる その一

    『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』(神野正史著、祥伝社)を読了した。2年ほど前、河北新報で本書の文庫版が紹介されていたので、何時か読んでみようと思っていた。行きつけの図書館でそのソフトカバー版を見かけたため、借りて読んだが、思った以上に面白かった。本書の表紙裏にはこんな内容説明がある。「ローマ帝国、中華帝国、イスラーム帝国、大英帝国、アメリカ合衆国―歴史上、覇を唱えた「世界帝国」。それらの国々がどのように生まれ、絶頂をきわめ、衰亡したのか。これを検証し、「歴史法則」としてまとめる作業を通して、21世紀の混沌を紐解いていきます。」「はじめに」の中で、特に意味深かったのが次の文章。「企業の平均寿命はおよそ30年と言われますが、国家の平均寿命はだいたい200年です。300年つづけば長期政権、500年以上つづ...「覇権」で読み解けば世界史がわかるその一

  • ハレム―女官と宦官たちの世界 その四

    その一、その二、その三の続き第七章「ハレムと文化」では、ハレムが文化の担い手だった実態が描かれている。特にハレムでは音楽と芸能が重んじられていたという。イスラムでは原則として、歌舞音曲は好ましからざるものということになっているが、実際にはムスリム諸王朝の君主や高官らは歌舞音曲を楽しんでいた。当然オスマン帝国の宮廷においても、音楽や芸能は一般的だった。小姓の中でも才能を持つ者が芸を磨き、ハレムの女性たちも同様に技芸の担い手となったのだ。ハレムで演じられた芸能で、先ず挙げられるのは楽曲で、様々な楽器が奏でられ、歌詞も唄われた。ハレムの女官が技芸を学ぶ際、師匠が宮廷に赴いて女官らに直に教えるか、または女官が宮廷を一時的に出て師匠のもとで直接学ぶというふたつの方法があった。女官はベールをまとっていたかもしれないが...ハレム―女官と宦官たちの世界その四

  • ハレム―女官と宦官たちの世界 その三

    その一、その二の続き本書にはテーマにちなんだ11編のコラムが載っており、私的にはコラム7「キラー・カドゥンたち――ハレムに出入りしたユダヤ教徒の女性商人」が最も興味深かった。ユダヤ人はイスラム圏でも学才と商才を活かして活躍していたのだ。レコンキスタ完了後、迫害を逃れるため多数のユダヤ教徒がオスマン帝国に亡命する。彼らはそのネットワークを生かし、オスマン帝国において商業や医療に携わり活躍した。17世紀半ばまで、宮廷侍医の多くはユダヤ教徒が務めていたという。男ばかりではなく、ユダヤ教徒の女も宮廷で活躍する。16世紀のハレムでは、母后と親密な関係を築き、大きな影響力を振るうユダヤ教徒の女が現れる。彼女たちはキラー・カドゥンと呼ばれ、ハレムのために宝石や貴重品を仕入れたり、外部の施設との仲介を取り持ったりした。キ...ハレム―女官と宦官たちの世界その三

  • ハレム―女官と宦官たちの世界 その二

    その一の続き本書で最も興味深かったのは、第六章「内廷の住民たち」の三部「啞者―静謐の担い手」。内廷とはスルタンの生活の場で、ここの住民はスルタン、スルタンの身の回りの世話をする小姓、小姓を監督する白人宦官に加え、小人や啞者もいた。基本的にはスルタンが私的生活を送る場が内廷であり、そのため内廷も広義では「ハレム」と呼ばれることがあるそうだ。「古今東西の王宮で小人が活躍していることに比べて、啞者を抜擢して宮廷で用いたという王朝はまれである」(210頁)、と著者が述べているように、オスマン宮廷を訪れた西洋人は自国の宮廷では見られない啞者の存在に驚く。当初は偏見を抱いていたあるイギリス人は、彼らと交流したのち、その機知と洗練された知性を称賛したという。さらにオスマン宮廷では、啞者のみならず、スルタンと宮廷人たちも...ハレム―女官と宦官たちの世界その二

  • ハレム―女官と宦官たちの世界 その一

    『ハレム―女官と宦官たちの世界』(小笠原弘幸著、新潮選書)を先日読了したが、久しぶりに面白い歴史選書だった。タイトルだけでは艶っぽい話を期待した読者も一部いたかもしれないが、「女官と宦官たちの世界」という副題から至って真摯な学術書なのだ。新潮社HPでは本書をこう紹介している。オスマン帝国の「禁じられた空間」で、何が行われていたのか――。性愛と淫蕩のイメージで語られてきたイスラム世界の後宮・ハレム。奴隷として連れてこられた女官たちは、いかにして愛妾、夫人、母后へと昇りつめたのか。ハレムを支配する黒人宦官と、内廷を管理する白人宦官は、どのように権力を手にしたのか。600年にわたりオスマン帝国を支えたハイスペックな官僚組織の実態を描く。日本でも放送され、話題となったトルコのТV史劇『オスマン帝国外伝』のサブタイ...ハレム―女官と宦官たちの世界その一

  • インドの“右傾化”

    9月27日、安倍晋三元首相の国葬が行われ、国外からも多数の政府要人が参列した。wikiにも海外からの参列者一覧が載っているが、河北新報で報じた通り、G7首脳の出席はなかった。それを以って杉尾ひでや参議院議員(立憲民主党)は9月25日、「これでG7首脳の出席はゼロに。「弔問外交」って、いったい何?」とツイートしていた。これにイスラム思想研究者・飯山陽氏は翌日、「G7以外の国なんてゴミだし、首脳以外の人間はクズだと思ってるんだろうなあ。」と皮肉たっぷりのツイートをする。飯山氏のツイートで初めて杉尾ひでやなる参議院議員を知ったが、wikiには元TBS報道局記者だったことが載っていた。飯山氏のツイートへのレスも、元TBS報道局記者上がりの参議院議員への批判中心だったので、笑えたものを挙げる。「この一節を読む限り、...インドの“右傾化”

  • イラク在留邦人人質事件

    アントニオ猪木の訃報で彼が湾岸戦争前年の1990年12月にイラクに行き、当時イラクで人質になっていた在留邦人の解放に尽力していたことを思い出した。情けないことにイラク大統領サダム・フセイン(当時)の命により、日本人を含め欧米諸国の民間人が「人間の盾」として人質にされていたことさえ、すっかり失念していた。以下はwikiでの「人間の盾」の解説。―さらにイラクは8月18日に、クウェートから脱出できなかった外国人を自国内に強制連行し「人間の盾」として人質にすると国際社会に発表し、その後日本やドイツ、アメリカやイギリスなどの非イスラム国家でアメリカと関係の深い国の民間人を、自国内の軍事施設や政府施設などに「人間の盾」として監禁した。なおこの中には、クウェートに在住している外国人のみならず、日本航空やブリティッシュ・...イラク在留邦人人質事件

  • 燃える闘魂

    “燃える闘魂”と呼ばれた昭和を代表するプロレスラー、アントニオ猪木が昨日死去。暫く前から闘病生活を送っていたことをネットニュースで知っていたが、ついに還らぬ人となった。享年79歳はまだ若いと感じたが、「全身性アミロイドーシス」という聞きなれない難病だった。彼の死で初めてこの難病を知った方も少なくなかっただろう。過去記事でも書いたが、学生時代の私はかなりプロレスファンだった。'70年代はゴールデンタイムでプロレスが放送されていたし、特に金曜夜に放送していたテレ朝のプロレス中継は、毎週楽しみにしていたものだった。この中継はアントニオ猪木が率いる新日本プロレスのレスラーが中心のタッグマッチで、登場するレスラーは日本人、外国人共に個性的なタイプが多かった。テレ朝プロレス中継の実況担当だったのが古舘伊知郎。後に『報...燃える闘魂

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