君はいつだって歌っていた。 嬉しいときも悲しいときも寂しいときも楽しいときも。いつも歌っていた。 そんな君が本当に本当に大好きだった。 本当に、本当に。「るっるるー、りりーらららー♪」 その歌にメロディーなんてない。いつも適当に音を奏でて
エアコンなんて高価なものはないので、この部屋の暖房器具はコタツだけだ。肩まで入って左手で雑誌をめくり、右手は携帯電話を耳元へ固定。『そういえば、レポートは間に合ったの?』くすくすと笑う声が電波に乗って届いた。BGMは、多分映画のサウンドトラ
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