こんにちは!日夏小牧です。4月から始まった「幻想目録」ももうすぐ半年になります。小説数も20を越えました。読んでくださった皆さんありがとうございます!そんな皆さんと一緒に楽しむための企画を募集しています。ぜひアイデアをお聞かせください!ご意
『幸福 ゆき』そう書かれた切符を見たことがある。知っている人も多いのではないかと思う。北海道にある有名な駅だ。今はもう廃止されてしまったらしいけれど、私の母はその切符を長いこと大事に持っていた。父との思い出の切符であるらしい。二人でおそろい
その昔 —と言ってもそんなに古い話ではない— サボテンとあだ名された子がいた。 と言うより、私がその子のことサボテンと呼んでいた。そうしたら、周りのみんなもそうやって呼ぶようになってあだ名がサボテンになってしまった、というのが真実だ。 「
何か言おうとしたのだけど、言葉が出なかったので口を閉じた。年下の女の子は冷めたコーヒーをぐるぐるかき混ぜながらただじっとこちらを見ている。俺は視線を店の外に遣った。ああ、これは。視線から逃げたということか。煙草を銜えて煙で肺を汚す。フィルタ
「ブログリーダー」を活用して、立花風乃+日夏小牧さんをフォローしませんか?