ベッドに寝転がると、部屋に入ったときに投げ捨てたバックが足に当たった。邪魔だ。足でそのままベットの下に落としてやろうかと思った。でも、さすがにそれは女性としてどうなのだろうと思い直す。自分でもこのずぼらさにはあきれてしまう。…うん、少し直
「おはよう」朝のあいさつ。相手の声はないけれど、別に良かった。「今日も綺麗だね。暑いけど調子はどう?」蛇口をひねると冷たい水がホースから溢れる。ぎゅっと口をつまんで花壇に向けた。光る水しぶき。その光を浴びる金色の向日葵。それは中学校の花壇に
拙い声だ。細くて弱い、小さな声で、それなのにどこか凛とした響きがあった。 幼くて拙くて、美しい、声。惑わされそうになる。 何処から来たのか尋ねても、その少女は首を振るだけで何も答えてはくれなかった。その目は固く閉ざされたままで、その瞳の色
ふと、違和感を感じてパソコンのキーを叩く指を止める。パソコンの画面に踊る文字。『そして男は笑い、少女が嗤った。』新作の小説の原稿である。何故だかいつもより進みは速かった。「ふぅ…」眼鏡を外して、目頭を押さえる。目薬を点して懲り固まった肩をほ
ミーンミンミンミン…「セミうるせー!」「お前がうるさい。それから窓を開けるな。暑い。お前も暑苦しい。」「え、何それ何その態度。それが親友に対するものですか。」「…それが宿題を手伝うものに対する態度「イヤホントすいません、助けてください。」「
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