chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
-Family- https://c-h-u-r-a.jugem.jp/

小学生の男の子アキが別の世界セントにいる14人の家族を探す物語。家族の絆がキーワード

hota
フォロー
住所
秋田県
出身
秋田県
ブログ村参加

2007/05/10

arrow_drop_down
  • 29:風の音

    集落から少し離れたボウ山の居住区に、古い木造の掘っ立て小屋の様な家に入った。 どの家も貧しく、みすぼらしい服を纏い子供達は手作りのボールで遊んでいたり、大人たちはいない様で、聞く話によると鉱山へクカル石を採掘する仕事をしているそうだ。 昼

  • その他

    フリースティック:アキの武器。願ったものに変えられる。 ティサフレース:ショルジッチで有名なサバイバルレース。 クカル:コーヒーに似た飲み物。 岩漿丸:ショルジッチからジョンス港を繋ぐ客船。 レヴィルフィッシュ:ショルジッチの河に生息する

  • 場所

    セント:セント族が住む世界。 タッフィ:タッフィ族が住む世界。 クレメンツ:セントに在する街。インタレストやメイソンの店がある。 ステプニイ:セントに在する街。シークが住む。鎮魂の塔がある。 鎮魂の塔:ヴァックが出現。リエと初めて出会っ

  • デベロップ

    フレイル:クレメンツとステプニイの間の砂漠に出現。茶色い毛で一見犬のようだが、俊敏さと鋭い牙が武器。 ヴァック:鎮魂の塔に出現。生きているとは思えない。 ギャザー:ショルジッチへの道、ティサフレース等に出現。悪魔の翼を持つ。

  • タッフィ族

    デベロップ:セントに住みつくタッフィ族。 黒ずくめの男:口の悪い謎多きタッフィ。D・ウィンの石を狙っている。

  • セント族

    ギルディ:手燭の男。インタレストの社員。 タリアル:魔法を使う、インタレストの社員。アキの監視役として同行。 ロアン:インタレストの現社長。元社長である父親の他界後にインタレストを引き継いでいる。 メイソン:クレメンツの住人。情報屋のネズ

  • Family

    アキ:物語の主人公。小学4年生の男の子。 かーさん:アキの母親。タリアルによって時を止められてしまった。 ソロモン・グランディ:セント族。アキの父親。インタレストから10シルリング借りていて、保証人をアキにした。タッフィに捕らわれている。

  • 28:イーヴァ

    「もう、皆様一時間後に集合と言ったはずですのに・・・」 少し膨れ顔で腰に手を当てるカルマは、呟くように辺りを見回していた。 ——————— くっそー!逃げ足のはえー奴だなぁ!! 遠くに姿は見えるものの一行に差が縮まらないアキの頭上を低空

  • 27:泥棒

    —————ぁぁぁぁああああ!!!!」 強力な遠心力の前では成す術も無く、アキはただ到着するまで身を任せる他はなかった。 「はぁ、はぁ、はぁ・・・」 ボウ山のほぼ中間地点のテントサイトへ到着する頃には、アキの精神力も大分削られていて、重力が

  • 26:ドラッジ

    「あ、あの・・・」 不思議そうに首を傾げて見上げるカルマを直視出来ず、ウィンは俯いたまま紅潮して話しかける。 「お、俺・・ウィンって言います!」 大声に少し驚いたものの、カルマは直ぐに微笑み小さく頭を下げる。 「ウィン様、よろしくお願い致

  • 25:カルマ

    おおおおい・・・う、うそだろ!! 「か、川が・・・」 アキはこれから来るであろう引力に耐えようと、レールを強く握る。 隣では、ウィンも先を見つめて表情に少し笑みを浮かべていた。まるでアトラクションのジェットコースターが大好きな子供の様に。

  • 24:登る船

    誰もが諦めていた。 「・・・船が・・・」 ウィンは来るはずの衝撃を堪えて瞑っていた目を開け、前方を見る。 「・・・動いている」 タリアルは結界を張ろうと、顎にかざす指を静かに下ろす。 「えっへへ!」 自慢げに腰に手を当てて二人を見下ろし

  • 23:レヴィルフィッシュ

    急いで甲板を駆け上がると、こちらへ向かって逃げてくる人や甲板から川を覗き込んで驚愕している船員や船客がまばらに立ちすくんでいた。 一見、デベロップらしきものは見当たらず、かと言ってティサフレースで現れた黒ずくめの男もいなかった。 逃げ惑う

  • 22:岩漿丸

    じいちゃんから知恵を貰ったんだ、絶対頭が良くなってるはずだ! 鐘塔を後にした3人。帰りの道中、アキはショルジッチの鐘の守護者であるアキの祖父ドリアードから授かった知恵を早くも試してみたくてうずうずしていた。 「なぁなぁタリアル、おれになん

  • 21:共鳴

    「それで?」 ウィンに誘われて昼食を一緒にする事になった。 ・・・しかし、ウィンはよく話すな〜 メインストリートに面したオープンカフェの円卓の席に座り、料理が来てから食べ終わって食後の、あのコーヒーのようなものを飲むまで、ウィンは喋り続け

  • 20:魚

    白い光を放っては、また消えて行く。 D・ウィンにも、タリアルにも絶え間なく攻撃されているが、なんとか結界で保っていた。 タリアルの力が底を見せてきた最中、アキはあれあらもめげずに鳩からツバメ、フラミンゴ、梟・・・終いにはスズメにまで変えて

  • 19:なんでだよ!!

    突然の出来事で、暫く目を開けないでいた。しかしその後の歓声と共に、アキは恐る恐る水面を見やる。 「これぞD・ウィンの勇姿!!」 映像に映る巨岩は宙でその動きを止め、下では巨岩に背を向けているD・ウィンが翼を大きく広げて、そこから緑色の風が

  • 18:五つのゾーン

    大歓声と共に、一斉にスタートラインから飛び出す! スタートダッシュでトップに立ったのは、あのD・ウィンだった。それに続いて他の鳥達もあっという間に洞窟の中へと消えて行った。 さっきまでレーサーがスタンバイしていた、ギャラリー席を挟む水面に

  • 17:ティサフレース

    「ティサフレース昼12時スタート!!」 「新星D・ウィンに8倍率!!」 騒音に起こされたアキは少し不機嫌なまま、ベッドから起き上がり顔を洗う。 「もう10時だぞ」 既に起きていたタリアルは、コーヒーの様なものを飲みながら窓の外に視線を向け

  • 16:決断

    はやくはやく!一刻も早くとーさんに会いに行こうよ! 逸る気持ちを抑えながら、今にもその場を飛び出したい衝動に駆られていた。 それを悟るように、タリアルが宥める。 「状況はそれ程簡単ではないのだ。アキ」 店の外から、タリアルに視線を戻すと、

  • 15:真実

    それはなんとも不思議な光景だった。 上を見上げると、星が見えると言う感覚は一気に覆され、見えるものは星ではなく色々な色に光る街の明かり。その中でも一際目を引くのが大きな山である。丁度頂上の部分が見える。たぶんマグマだろう。赤くボコボコと大

  • 14:再会

    「・・・お前を見れば、どんな奴か大体わかる」 タリアルの言葉に、黒い服の男は鼻で笑う。 「・・そんな減らず口を叩いていられるのも今のうちだ」 そう言って男は何か呟くと、タリアルを指さした。タリアルは身構える。 男は、またあの嫌な笑みを浮か

  • 13:偽者

    あれから暫く歩いた。どこまでも続く光と、道。 タリアルはふと、背後に気配を感じた。そのまま場に立ち止まり、気配を読む。 「・・・デベロップ」 タリアルは、気を集中する。目を瞑り、小さく呟き始めた。 気配が近くなる。 直後、タリアルは急に振

  • 12:3つの試練

    暗闇に浮かぶ、ぼんやりとした蛍のような光がどこまでも続いている。光は遠くまで続き、その位置で道の高低がよく分かる。 光の部分だけが岩だらけの道をうっすら照らしていて、前を歩くタリアルの髪が光に照らされるたびに緑色に輝いている。 辺りは静

  • 11:入口

    相変わらず砂漠は鳥肌が立つほどの灼熱で、ステプニイを出発した頃にはまだたくさんあった水も心もとなく、お互い会話も少なかった。 ・・・だって、どこ行っても同じ景色で飽きちゃったし。話すネタなんてないよ・・ 照りつける太陽は、容赦なく二人に降

  • 10:リエ

    セントになんて来なければよかった。 そもそもとーさんが借金なんかしなきゃよかったんだ。 シークの頼みなんて聞くんじゃなかった。 無理に頑張らなくても、ヴァックから逃げればよかった。 ・・・そんな風に思いたかった・・ ——————— 「今

  • 9:フリースティック

    ・・・リアル・・・タリアル、タリアル!! どうしよ・・こわいよ・・・ 体動かねーよ・・・震えとまんねーよ・・・・ とうとうタリアルの姿が見えなくなった時。 「ダメだねえ・・」 アキの肩に飛び乗ってきたのは、シークだった。 「シーク!」 ア

  • 8:鎮魂の塔

    ステプニイの街の家々はほぼ、地下に作られている。 もちろんアキが泊まった宿も地下にあり、地上にあるものは食料品や衣類、貴金属といった商店ばかりだ。 人々は言葉少なく、心までもが乾ききっていた。街は静かだった。 アキ達は朝食を済ませ、早速

  • 7:デベロップ

    一瞬、風が止んだ。 学校で感じた感覚と同じだった。 直後。草陰から、突風が襲ってきた。 強風で、アキは数メートル吹き飛ばされたが、タリアルは堪えたようで、土煙に巻かれながらも火の消えた薪の近くで立っていた。 アキは呆気にとられ、仰向けで両

  • 6:棒とパン

    「まず、情報収集する」 タリアルは早足で、セントの数ある大きな街のひとつ、

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、hotaさんをフォローしませんか?

ハンドル名
hotaさん
ブログタイトル
-Family-
フォロー
-Family-

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用