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  • カヨちゃんへ。

    カヨちゃんがむこう側に逝って、もう3年です。カトーさんを残していったこと、とても気がかりなんでしょうね。あまりにも突然のできごとだったし。あのあとカトーさんはカヨちゃんの不在をなかなか受け入れることができなくて、いつも胸ポケットにはカヨちゃんの写真

  • あのひとと飲んでみたい。

    カウンターに来てくれDUOの顔なじみになると、ほかのお客さんとも親しくなることも多い。ひょんな出会いが人生の転機となる(おおげさ?)ことも多いし、私は様子を見ながら紹介したりもする。 でも大人になると、まっすぐに気持ちを伝えることもプライドが邪魔す

  • 第三の場所。

    あらきょうはひとり?はい、きょうは生まれて初めてひとり呑みです。そう答えたのは、たまに来てくれるけれどたいていは会社の仲の良い人たちと来る女性。 最初は緊張気味だったけれど、ビールがすすむにつれ言葉もなめらかにおしゃべりもすすんでゆく。「どうぞ一

  • よもやまばなし。

    カウンターでふと、ころび出た話があった。 「愛されるほうが好きか?愛するのが好きか?」いろんなことを経てきて幸せなひとり暮らしをしている女性と、夫と別居を始めてのびやかな気持ちでいる女性と、まだ幼い子どもにせいいっぱいの愛を注ぐ新婚中という幸せな男

  • 30年ぶりの記憶。

    学生時代の友だちが東京からDUOに来てくれる。年賀状のやり取りはあるものの、30年ほど会ってない。思い出話は尽きず、20歳の頃に一緒に行った九州一周旅行で、ユースホステルですすめられるまま船に36時間揺られ与論島で1週間滞在したというむかし話に花

  • レイア号ありがとう。

    ヨットさんのレイア号はついに今年いっぱいでヨットさんの手から離れる。そして大学時代から関わってきたヨットライフも終了する。嫁入り先も決まり、嫁に出す父親の心境を察すると、私までついほろりとなりそう。 昨日は俳句の仲間を誘って、佐久島までクルージング

  • しみじみと秋。

    Kロードのマスターが寄る。おととい私たちは、DUOのお客さんにKロードに誘われごちそうになったのだけど、たぶんそのお礼なのだろう。DUOの常連さんがKロードをたずねると、必ずマスターは律儀にもDUOに顔を出す。この業界ではそんなもちつもたれつのお付き

  • 見逃せない句。

    今月のDUO句会。今回だされた中で「どうしようもないあきすすりないたよ」に心惹かれる。作者である空八さんはいつも心情をまっすぐなことばで吐露する。まるであの吟遊詩人「山頭火」のような自由句だ。回を重ねるごとに、全部ひらがなで書かれあらわされた句に

  • 好きなことは。

    ふと思いついたようにしみじみと言い始める。「ここまで生きてきて感じるのはね、ピアノをずっと好きで、お酒をずっと好きでほんとうによかったってこと」。彼女は最近ひとり暮らしを始め、仕事休みには何時間も夢中になってリストを弾き、あいまにささやかなひとり飲

  • 残念な閉店。

    好きだった大須にある居酒屋が閉店したことをきく。料理も器の演出も店のゆったりした雰囲気も、料理長の人柄も好きで、たまに行っていた。 閉店を教えてくれた人は、「最近通りかかるといつもがらがらだったし、昨日通りかかったら看板がはずれてました」。彼もた

  • 人生は最後までわからない。

    俳人でもある出版社の経営者は、時間があれば世界の辺境の地を旅する。その時にスケッチした絵をハガキ大に印刷しまわりのひとに配っていて、私も恩恵にあずかっている。風景や街やひとをさっさっとデッサン調の洒落た絵は感性が行き届いていてもらうのが楽しみだ。き

  • されど食事。

    食事のかたちというのは、100人いたら100通りある。特に一緒に食事するひとたちがいる場合は、家でも外でもそれまでの生き方や感性がにじみ出てしまう気がする。 ある男性(60代)、縁あって21歳女性と食事をすることに。なじみの高級割烹に案内して、同世

  • あと一杯が。

    「あと一杯で帰ります」。お客さんは自分に言い聞かせ私にグラスを差し出す。見るとふたりともすでに赤ら顔。仲のよさそうな上司と部下がとぎれることなく会社の話をしている。私は心の中でそうは言ってもあと一杯では終わらないだろうなとよむ。 案の定、そのあとは

  • 「中国のゴッホ」。

    Sさんから一枚のDVDを渡される。タイトルはTV世界のドキュメントから「中国のゴッホ~本物をたずねて」。私と感性が合うところもあるSさんは、時々録画したものをもってきてくれる。今回は、複製画工房でゴッホの複製画ばかり20年ほど描き続けて来た中国の職業画家が

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