今朝、通りの表に植物の鉢を出していた方が鉢植えに話しかけていたのですよ。発声できる植物というのは無いようだから、会話していたわけではないと思われるのだが、カッシッラーが定義したようなシンボル的言辞を介しない会話を広く認めてもいいと思うんですよね。例えば、今朝飼主が目を覚ます前に、頭を横にしていた飼主の鼻柱にクルが前足の片方を乗せてぷるぷる喉を鳴らしていたのは、「早めに目を覚まして下さい。好きです」と言ってるわけです。ええ。解ってましたよ。記号操作に会話を落とし込む必要は無い。起きた後に、パンの片面が焼けるまで君を抱いてすりすりしてたのは「おはよう。今日も好きだよ」と飼主が言ってたのはクルシャ君も判ってましたか?判ってましたよ。当たり前じゃないですか。琅玕筠庭録翠一(うるたやBOOKS)明鹿人丸うるたや 猫と話す