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2006/08/09

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  • 田中利典師「吉野山と嵐山」(4)蔵王権現は、釈迦・観音・弥勒の権化

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は、2016年(平成28年)11月、東京の奈良まほろば館で「吉野と嵐山の縁(えにし)」という講演をされた。師はその講演録を7回に分けてご自身のFacebookに連載された(2023.2.28~3.6)。あまり聞く機会のない貴重なお話なので、当ブログでも追っかけて紹介させていただく。役行者は山上ヶ岳(大峰山)で、一千日の修行をしてご本尊を祈り出した。すると最初にお釈迦さま、次に千手観音菩薩。最後に弥勒菩薩が現われた。しかし役行者は悪魔を降伏するような姿をさらに念じると、悪魔降伏の大変怖い姿のご本尊が出現した。お釈迦さまと観音さまと弥勒さまが、大峰の岩を割って「蔵王権現」という恐ろしい姿になって出現した…。では師のFacebook(3/3付)から、全文を抜粋する。※トップ写...田中利典師「吉野山と嵐山」(4)蔵王権現は、釈迦・観音・弥勒の権化

  • 「京都の食文化」を探る/奈良新聞「明風清音」第86回

    みうらじゅん曰く「京都はBeautiful、奈良はStrange」。京都は、Beautifulな「和食の都」である。しかしそんな京都の「食」にも、構造的な変化が起きているという。それを食文化の観点から論じたのが『京都の食文化歴史と風土がはぐくんだ「美味しい街」』(中公新書)だ。本書から抜粋する格好で、その「構造変化」を探ってみたい。奈良新聞「明風清音」(2023.3.16付)から。※写真は全て「西陣魚新」の料理(2010.11.28撮影)「京都の食文化」を探る佐藤洋一郎著『京都の食文化歴史と風土がはぐくんだ「美味しい街」』(中公新書、税込み968円)を興味深く読み終えた。著者は、京都府立大学文学部和食文化学科特別専任教授だ。生まれも育ちも京都の外で、京都人ではない。フィールドワークの対象として、京都を見て...「京都の食文化」を探る/奈良新聞「明風清音」第86回

  • 田中利典師「吉野山と嵐山」(3)豊太閤大花見が、花見宴会のルーツ

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は、2016年(平成28年)11月、東京の奈良まほろば館で「吉野と嵐山の縁(えにし)」(世界遺産連続講座)という講演をされた。師はその講演録を7回に分けてFacebookに連載された(2023.2.28~3.6)。あまり知られていない貴重なお話なので、当ブログでも追っかけて紹介させていただく。※トップ写真は、吉野山東南院のしだれ桜(手前)とシロヤマザクラ(奥)(2023.3.28撮影)。今年は開花が早く、しだれ桜はすでに3/24に見頃を迎えていたのでハラハラしたが、まだ咲き残っていた、ラッキー!今日のタイトルは〈豊太閤(ほうたいこう)大花見が、花見宴会のルーツ〉とした。秀吉が吉野山で開いた大花見宴会が、日本の花見宴会の嚆矢(こうし=はじまり)とされている、というお話であ...田中利典師「吉野山と嵐山」(3)豊太閤大花見が、花見宴会のルーツ

  • 手水屋に祭られる大黒天とスセリヒメ、「夫婦大国社」(春日大社境内)/毎日新聞「やまとの神さま」第39回

    NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。先週(2023.3.23)に掲載されたのは〈日本唯一の夫婦大国さま/夫婦大国社(奈良市)〉、執筆されたのは同会会員の毛利明さんだった。※写真は、櫓(やぐら)が煙出しとして残る夫婦大国社=奈良市春日野町で夫婦大国社の前には、いつもたくさんのハート型の絵馬が掛けられている。色もピンク色で、とてもかわいい。水占(みずうら)同様、バレンタインデーの時期には特に増えるようだ。では、記事全文を紹介する。この写真は、るるぶ&moreから拝借した世界遺産春日大社の境内と周辺には、摂末社(せつまつしゃ)62社が点在します。その一つ、春日若宮社の南側に鎮座する夫婦大国社(めおとだいこくしゃ)は、古くから篤(あつ)く信仰されて...手水屋に祭られる大黒天とスセリヒメ、「夫婦大国社」(春日大社境内)/毎日新聞「やまとの神さま」第39回

  • 田中利典師「吉野山と嵐山」(2)義経は「金峯山寺に参ろう!」と言った

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は、2016年(平成28年)11月、東京の奈良まほろば館で「吉野と嵐山の縁(えにし)」(世界遺産連続講座)という講演をされた。師はその講演録を7回に分けてFacebookに連載された(2023.2.28~3.6)。あまり知られていない貴重なお話なので、当ブログでも追っかけて紹介させていただく。※トップ写真は吉野山ではなく、ウチの近隣公園のヤマザクラ(コロナ禍の2020.4.5に撮影)今年は桜の開花が早く、吉野山でも下千本から咲き出している。私も花見に行かなければ…。第2回の今回、私は〈義経は「金峯山寺に参ろう!」と言った〉という見出しをつけた。兄・源頼朝に追われる身となった義経は、吉野山へ逃れた。ねらいは金峯山寺という役行者以来の宗教勢力、経済力、ネットワーク、軍備、そ...田中利典師「吉野山と嵐山」(2)義経は「金峯山寺に参ろう!」と言った

  • テクスチャを楽しむ斬新な和食「ダイニング割烹にし田」(垂仁天皇陵 北西)

    うーん、これは目からウロコ、こんな「割烹」があったとは!木曜日(2023.3.23)の夜、友人と3人で「ダイニング割烹にし田」(奈良市宝来2-9-4)を訪ねた(完全予約制)。このお店は、『ミシュランガイド奈良2022』にも掲載されている。※トップ写真は、アワビ、ふき味噌(ふきのとう味噌)、ゴボウ。お皿は有田焼か道ばたに、こんな道標があった「宝来」と聞くと阪奈道路を連想するがそうではなく、近鉄尼ヶ辻駅から、暗越(くらがりごえ)奈良街道(国道308号)をまっすぐ西に約450mほど歩いたところだ。ちょうど垂仁天皇陵の北西方向になる。ご店主の西田陽亮(ようすけ)さんのFacebookには、前日までの完全予約制です[ランチ]7500円コース(税サ込)[ディナー]14000円コース(税サ込)営業時間ランチ11:00~...テクスチャを楽しむ斬新な和食「ダイニング割烹にし田」(垂仁天皇陵北西)

  • 重伝建のなかのオアシス「四季彩菜 㐂風(きふう)」/橿原市今井町

    バレンタインデー(2023.2.14)に、仲間と4人で「四季彩菜㐂風」(橿原市今井町4-2-14)を訪ねた。今井町には何度も足を運んでいるが、このお店のことは、最近になって知ったばかりである。注文したのは、お昼の懐石@4,400円(税込み)だ。お店のHPには、※豪華な八寸!このときは2月だったので、縁起物のヒイラギと梅のつぼみが添えられていたお店は、室町後期から栄えた重要伝統的建造物群保存地区・今井町にある古民家なので、室内はあまり広くない(こだわり)和食料理人として17年修行しこのたび今井町北口東側の蔵を改築した「㐂風」を独立開業することになりました。古い木材の梁などを残しつつ、伝統的な日本建築で造りあげられたま新しい檜や杉、漆喰塗の壁、松の一枚板のカウンターテーブルなど、新旧織り交ぜた隠れ家的な趣のあ...重伝建のなかのオアシス「四季彩菜㐂風(きふう)」/橿原市今井町

  • 田中利典師「吉野山と嵐山」(1)吉野は古来、逃避地だった

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は、2016年(平成28年)11月、東京の奈良まほろば館で「吉野と嵐山の縁(えにし)」(世界遺産連続講座)という講演をされた。師はその講演録を7回に分けてFacebookに連載された(2023.2.28~3.6)。あまり知られていない貴重なお話なので、当ブログでも追っかけて紹介させていただく。※トップ写真は吉野山ではなく、ウチの近隣公園のヤマザクラ(コロナ禍の2020.4.5に撮影)連載の初回は、吉野山の話。〈吉野は古代から天皇や豪族が逃げてきたり、挙兵したりという場所であった。それは何かというと、吉野は古代から、幽玄の地、幽境の地、神仙の地というか、なんか、よみがえりの地というべきなにかがあり、そこに行ってパワーをもらうという、そういう場所であった〉とお書きである。で...田中利典師「吉野山と嵐山」(1)吉野は古来、逃避地だった

  • 三輪そうめん、存続の危機!後継者難で業者も生産量も半減

    奈良新聞(2023.3.19付)一面トップに〈三輪そうめん後継不足で業者半減生産量も比例し減少原料高騰など追い打ち〉という記事が出ていた。詳細は、末尾の記事画像を見ていただきたい。リード文は、※トップ画像は、「奈良まほろばかるた」から拝借〈奈良を代表する特産品、三輪そうめん。その製造業者が減少している。それに伴い、そうめんの生産量も減少。第三者承継や新規参入が難しい業界ともいわれ、奈良の伝統産業を守るためには行政の支援も欠かせない〉。2000年に比べ製造業者が約120軒から約60軒に半減し、これに比例して生産量も半減しているというから深刻だ。製造業者の高齢化が原因で、パート従業員を募集してもほとんど応募がないという。この話は、同紙の「國原譜」(2023.3.22付)でも取り上げられていた。そうめんの製造は...三輪そうめん、存続の危機!後継者難で業者も生産量も半減

  • 田中利典師の「日本の桜、吉野の桜」/『奈良大和路の桜』(淡交社刊)より

    2015年3月、淡交社から「奈良を愉しむ」シリーズとして『奈良大和路の桜』が刊行された。共著者は田中利典師、岡本彰夫師、岡野弘彦氏、桑原英文氏、菅沼孝之氏という錚々(そうそう)たる顔ぶれである。同じシリーズには『奈良大和路の紅葉』がある(2014年10月刊)。※トップ写真は、ウチの近隣公園のヤマザクラ(コロナ禍の2020.4.5に撮影)田中利典師はご自身のFacebook(3/17付)で、本書の巻頭解説「日本の桜、吉野の桜」を公開された(先日は「吉野山巡礼」を公開された)。詳しくてとても分かりやすい文章なので、以下に紹介させていただく。ぜひ熟読玩味していただきたい。「日本の桜、吉野の桜」昨日お知らせしましたように、写真家桑原英文さんの写真と私や春日大社元権宮司岡本彰夫先生などの随筆がコラボして出版された『...田中利典師の「日本の桜、吉野の桜」/『奈良大和路の桜』(淡交社刊)より

  • 広東風 四川風 薬膳料理、医食同源 ならまち 枸杞(くこ)/奈良市紀寺町

    紹介するのが遅くなった。先月(2023.2.8)、「中國菜(ちゅうごくさい)奈良町枸杞(くこ)」(奈良市紀寺町91)を訪ねた(完全予約制)。ここは予約が取れないので有名な店だが、同行した常連のSさんが取ってくださった。ディナーコースをいただき、@15,000円(税サ込み)だった。仕入れにより、値段は変動するそうだ。お店のHPには、※トップ写真は、豪華なオードブル!築100年以上の町家を改装したそうだが、仕舞屋(しもたや)にしか見えない唯一の目印が、この標柱だまずお茶が出てきた、中身(材料)はお皿の上に載っていた身土不二医食同源歴史ある地から生み出す伝統的で独創的な中国料理古くは約千三百年以上前の奈良時代。中国に渡った遣唐使により伝えられたとされている、奈良がルーツの食材があります。この日(2/8)は、七十...広東風四川風薬膳料理、医食同源ならまち枸杞(くこ)/奈良市紀寺町

  • 田中利典師の「吉野山巡礼」/『奈良大和路の桜』(淡交社刊)より

    2015年3月、淡交社から「奈良を愉しむ」シリーズとして『奈良大和路の桜』が刊行された。共著者は田中利典師、岡本彰夫師、岡野弘彦氏、桑原英文氏、菅沼孝之氏という錚々(そうそう)たる顔ぶれである。同じシリーズには『奈良大和路の紅葉』がある(2014年10月刊)。※トップ写真は、ウチの近隣公園のヤマザクラ(コロナ禍の2020.4.5に撮影)田中利典師はご自身のFacebook(3/17付)で、本書所収の「吉野山巡礼」を公開された。吉野山の桜を詠んだ短歌や俳句を交え、分かりやすく書かれているので、ここで紹介させていただく。ぜひ、熟読玩味していただきたい。「春を前に哀しいお知らせ…」東大寺のお水取りも終わり、春到来が告げられています。今年の桜は早いようです。そんな春本番を目の前に、哀しいお知らせ…。写真家の桑原英...田中利典師の「吉野山巡礼」/『奈良大和路の桜』(淡交社刊)より

  • 蹴抜塔(気抜けの塔)が残る金峯神社(吉野町吉野山)/毎日新聞「やまとの神さま」第38回

    NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。先週(2023.3.16)掲載されたのは〈金峯神社(吉野町)/金鉱の守り神義経伝承も〉、執筆されたのは兵庫県姫路市在住の池内力(いけうち・ちから)さんだった。※トップ写真は、金峯神社の拝殿=吉野町吉野山で池内さんは遠方にお住まいなのに、よく奈良へお越しになる。先週(3/13)も「奈良の茶がゆ、いただきます!」というイベントで、県指定文化財「旧細田家住宅」(奈良市)に来て下さった。初めてお召し上がりになったほうじ茶の茶粥は「格別の味わいでした」とお書きになっている。2021年からは、ブログ「やいちの歴史探訪」もスタートされた。では、毎日新聞の記事全文を紹介する。金峯神社(吉野町)金峯(きんぷ)神社は吉野山の...蹴抜塔(気抜けの塔)が残る金峯神社(吉野町吉野山)/毎日新聞「やまとの神さま」第38回

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(17)修行に「日常」を持ち込んではいけない

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.10)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログで紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)いよいよ今回は最終回、タイトルは「結び:諸縁を捨てる」。しかしこの回は、今年書き足された「おまけ」なのだそうだ。だから、とても力が入っている。のちに「大行者」となったRさんは初回の奥駈修行では、宿で株取引を指示していた、という「トホホ」な話が紹介されている。では師のFacebook(2/10付)から、全文を紹介する。シリーズ「山人vs楽女/結び:諸縁...田中利典師の『霊山へ行こう』(17)修行に「日常」を持ち込んではいけない

  • 法隆寺の特設ステージで野外オペラ、5月18日(木)~21日(日)!(2023 Topic)

    法隆寺の五重塔・金堂と大講堂の間に特設ステージを作り、2023年5月18日(木)~21日(日)、野外オペラ「トロヴァトーレ《吟遊詩人》炎の復讐劇」が開催される。原語での上演だが、日本語の字幕がついている。チケット購入は、こちらから。さわかみオペラ芸術振興財団の公式HPによると、ジャパン・オペラ・フェスティヴァル2023法隆寺公演野外オペラ「トロヴァトーレ〈吟遊詩人〉」~炎の復讐劇~2023年5月18日(木)・19日(金)・20日(土)・21日(日)[全4日間公演]【開場・開演】南大門開場:17時30分/客席開場:18時00分開演:18時30分(終演予定:21:10頃)※休憩は2幕終了時に1回会場法隆寺特設ステージ演目オペラ「トロヴァトーレ〈吟遊詩人〉」全4幕/原語上演/日本語字幕付き作曲ジュゼッペ・ヴェル...法隆寺の特設ステージで野外オペラ、5月18日(木)~21日(日)!(2023Topic)

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(16)「精進落とし」には、意味がある

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.10)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログで紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)次回はいよいよ最終回となる。第16回のテーマは「一千座護摩供(ごまく)修行」。金峯山寺ではなく、比叡山で生まれた行法だそうだ。〈朝2時半から夜6時まで、一日9座の護摩焚き修行。5月から前行に入り、開闢(かいびゃく)の6月8日から結願(けちがん)の9月28日まで112日間、毎日毎日護摩を焚き続ける。最後の百座は精進潔斎に加えて、五穀と塩を断ったので、体...田中利典師の『霊山へ行こう』(16)「精進落とし」には、意味がある

  • 社殿の再建にご支援を!勝手神社(吉野町吉野山)/毎日新聞「やまとの神さま」第37回

    NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。先週(2023.3.9)掲載されたのは〈吉野山入り口社殿復興願う/勝手神社(吉野町)〉、執筆されたのは生駒市在住で、同会副理事長の小野哲朗さんだった。※トップ写真は、記事で使用された写真(社殿が消失する前の貴重な写真)奈良県立図書情報館の「奈良の今昔写真WEB」から、お借りしたもの消失した勝手神社の窓口が吉水神社であることや、吉水神社を事務局として「勝手神社再建委員会」があり、そこで寄付を募っているということは、この記事で初めて知った。再建委員会のHPによると、寄付金は郵便振替で送金することになっているが、郵貯口座を持っていないと手数料がとても高い。聞くところによると、吉水神社でも受け付けているようなので...社殿の再建にご支援を!勝手神社(吉野町吉野山)/毎日新聞「やまとの神さま」第37回

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(15)大峯奥駈修行は「無痛文明」へのアンチテーゼ

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログで紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第15回のテーマは「奥駈(おくがけ)病という病い」。奥駈病とは何か、それは「山修行に来て死ぬような思いで歩き通すと、心身のバランスを取り戻して、そして元気になって、元の都会に戻っていく。そんな修行を毎年毎年繰り返していると、奥駈に行かないと一年が終わらないようになってしまう」、いわば「山修行中毒」である。厳しい修行のストレスからの反動で、帰ってきてか...田中利典師の『霊山へ行こう』(15)大峯奥駈修行は「無痛文明」へのアンチテーゼ

  • 奈良シニア大学が、2023年度入学生を募集中!

    奈良シニア大学は、シニア世代を対象とした生涯学習のためのカルチャースクールだ。奈良校と橿原校があり、入学金は@11,000円、毎月の月謝は@11,000円だ(公式HPは、こちら)。※トップ写真は、私の授業(奈良歴史部「食の歴史と食文化」2022.10.6)授業は毎週1回(午前および午後)。2016年から、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」からも講師を派遣している(史跡探訪部および奈良歴史部)。現在、新年度の入学生を募集しており(各校先着30人)、3月29日(水)からは、説明会も開催される(要申し込み)。アクティブシニアの皆さん、ここはお薦めですよ!毎日新聞奈良版に掲載された広告(2023.3.10付)奈良シニア大学が、2023年度入学生を募集中!

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(14)山はすでに悟っているから、そこに入る人が悟りを得られる

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログで紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第14回のタイトルは「山の修行は親切である」。これだけでは意味が分かりにくいが、言い換えると「自然はすでに悟っているということが前提で、自然界はすでに悟っているから、悟ろうとする我々が山に入って修行をすることで悟れるんだ、そう思うとわかりやすい。とてもわかりやすい。だから悟っている山に入ると、いろいろと神仏から教えられるし、学んでくることができる」。...田中利典師の『霊山へ行こう』(14)山はすでに悟っているから、そこに入る人が悟りを得られる

  • 奈良まほろばソムリエ検定2023(第16回)の解答(tetsuda私案)

    日曜日(2023.3.5)、第16回奈良まほろばソムリエ検定試験が天理大学で実施された。NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は前回試験から、当日の誘導や試験監督など運営に協力している。当日は天候に恵まれ、また暖かい日だったので、コンディションとしては上々だった。※トップ写真は、認定支援セミナー(ソムリエ対策)の模様(2022.12.4天理大学で撮影)さて奈良まほろばソムリエの会が入手した問題に基づき、第16回四択問題の解答私案を以下に書いておく(2級と1級は、奈良新聞に掲載されたものと同じだった)。自己採点のご参考としていただきたい。奈良通2級Ⅰ.ウイエエウウウエイⅡ.ウアエエアアウイエⅢ.イアイアエイイウイⅣ.イエアアアイイイウウイウアイアアイエⅤ.ウウエイウアエアイⅥ.イウアイイエウイウⅦ.ウウイエ...奈良まほろばソムリエ検定2023(第16回)の解答(tetsuda私案)

  • 奈良で、古代史シンポジウムと講演会!(2023 Topic)

    奈良市内で、こんなシンポジウム(3/19)と講演会(4/13)が開催される。まずはシンポジウムについて、奈良大学のHPによると、1.緊急シンポジウム「国宝級の大発見!―富雄丸山古墳を地域振興に活かす―」(奈良市議会・奈良大学連携事業)2023年3月19日(日)「日本最大の円墳」として知られる奈良市丸山町の富雄丸山古墳。最近の発掘調査により国内最大の蛇行剣と前例がない盾形の銅鏡が発見され、古墳時代前期の国内⼿⼯業⽣産による最⾼傑作と言われています。調査には本学学生も多数参加しました。この大発見に関して、奈良市と連携して調査にあたった本学の豊島直博教授が現状報告を行い、今後の地域振興への活用について多角的に議論します。◆日時令和5年3月19日(日)13:30~15:00(入場開始13:00~)(オープンキャン...奈良で、古代史シンポジウムと講演会!(2023Topic)

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(13)女人禁制のままで、大峯信仰は存続できるのか?

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第13回のタイトルは「大峯山の女人禁制」。昨日(3/8)は「国際女性デー」だったので新聞各紙は特集を組んでいたが、「大峯山の女人禁制」に言及したものは見当たらなかった。これについて利典師は〈大峯の信仰を考えた時に、女性を受け入れなくて存続できるのかどうか。これを考えることが大事なんです。女人禁制だけ残って、行く人がなくなったら意味ないわけでしょう。...田中利典師の『霊山へ行こう』(13)女人禁制のままで、大峯信仰は存続できるのか?

  • 石舞台と川原寺跡(弘福寺)で、夜桜イベント!(2023 Topic)

    明日香村の石舞台古墳と弘福寺(ぐふくじ=川原寺跡)で、今年も夜桜イベントが開催される。まずは石舞台の夜桜ライトアップについて、村の観光ポータルサイトによると、石舞台古墳夜桜ライトアップ2023毎年恒例、石舞台古墳の夜桜ライトアップが今年も開催されます!方墳としては国内最大級の大きさを誇る石舞台古墳は、桜の名所としても有名です。期間限定で、桜の開花に併せた夜間のライトアップを実施します。日中とはまた違った幻想的な姿を、ぜひお楽しみください。開催日時3月25日~4月上旬点灯18時/消灯21時入場料大人300円・高校生以下100円未就学児童無料※30名以上団体割引・各種割引券適用有なお対象宿泊施設(10ヵ所)に宿泊した場合は、入場料が無料となる。弘福寺(川原寺跡)のプロジェクションマッピングについて、お寺の公式...石舞台と川原寺跡(弘福寺)で、夜桜イベント!(2023Topic)

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(12)信仰が、心の拠り所になる

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第12回のタイトルは「宗教は必要でしょ」。人間は〈自分の生まれる前のことも心配するし、明日のこと、将来のこと、訳わからない先のことも心配する〉、しかし犬や猫はそんなことは心配しない。人間は〈自分を省みたとき、こんなに不確かなで頼りない存在はない〉。〈人間として生まれた以上はこんなに儚い存在であるから、それを自覚する以上は自分を超えたものとの出会いを...田中利典師の『霊山へ行こう』(12)信仰が、心の拠り所になる

  • ご祭神は機織(はたお)りの神か 糸井神社(川西町)/毎日新聞「やまとの神さま」第36回

    NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。先週(2023.3.2)掲載されたのは〈さまざまな絵馬拝殿に/糸井神社(川西町)〉、執筆されたのは奈良市在住の青木章二さんだった。糸井神社は拝殿の絵馬と、秋祭り(10月第4土日曜日)でよく知られている。では、以下に全文を紹介する。※トップ写真は、糸井神社の拝殿=川西町結崎で糸井神社(川西町)糸井神社は大和平野の中心、川西町結崎の寺川にかかる宮前橋の北側にあり、祭神は豊鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)と言われていますが、一説には、織物の神である綾羽(あやは)、呉羽(くれは)の神を祭ったとも伝わります。「糸井」という名称は、一帯が繊維関係の栄えた地域で、糸に関係した氏族がつくったことに由来していると考えら...ご祭神は機織(はたお)りの神か糸井神社(川西町)/毎日新聞「やまとの神さま」第36回

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(11)頑張れ!お坊さん

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第11回のタイトルは「起きろ坊主!」、いささか挑戦的・挑発的なタイトルだ。師によれば「お寺は、先祖供養などを通して培われてきた日本の情緒や形を伝え、守っていってほしい」、しかしなかなかそうは行っていないという現実がある。寺は明治維新時の「神仏分離令」「肉食妻帯蓄髪勝手令」などで痛めつけられ、また戦後は農地改革(農地解放)で田畑(財産)を失った。師は...田中利典師の『霊山へ行こう』(11)頑張れ!お坊さん

  • 4年ぶり!「奈良食祭2023」天理市で3月11日(土)~12日(日)開催!

    2023年3月11日(土)~12日(日)10時~16時、天理市・石上神宮西側の「天理教南5駐車場」で、「第12回奈良食祭」が開催される。主催はNPO法人「奈良元気もんプロジェクト」だ。コロナ禍のため2020年から開催されていなかったので、4年ぶりの開催となる。PRTIMESによると、※トップ写真は、奈良元気もんプロジェクトのHPから拝借◆天理市第12回奈良食祭―まるごとまんぷく大満足!―「第12回奈良食祭」は2023年3月11日(土)・12日(日)、午前10時から、午後4時まで開催されます!会場は奈良県天理市杣之内町の「天理教南5駐車場」(石上神宮西側すぐ)です。奈良の味自慢70店舗が大集合します!大和肉鶏、柿の葉寿司、吉野の鮎の塩焼きなど、うまいもんに舌鼓!会場は和太鼓の演奏や歌やダンスのステージパフォ...4年ぶり!「奈良食祭2023」天理市で3月11日(土)~12日(日)開催!

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(10)あなたには、霊がついています!

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第10回のタイトルは「霊は誰でもついている」。アメリカ人やイタリア人に、「あなたに霊がついてます」と言っても信じない。しかし日本人なら、たいてい信じる。それは、日本人が共通して持っている心情なのだ。鈴木大拙いわく「この世は霊の世界で出来ている」。しかし「良い霊」がつくか「悪い霊」がつくかは先天的なものではなく、本人の心がけ次第である…。では師のFa...田中利典師の『霊山へ行こう』(10)あなたには、霊がついています!

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(9)「霊魂はない」というお坊さん、それで「鎮魂」できるの?

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第9回のタイトルは「霊魂はないという坊主」。近代合理主義の悪弊か、最近は「霊魂はない」というお坊さんがいる。霊魂とまでは言わなくても、「弔われる対象物」がないのなら、なぜお坊さんは拝むのか、何を弔うのか。今回、利典師は相当怒っている。「近代と戦う修験僧」の面目躍如である。では全文を師のFacebook(1/31付)から抜粋する。シリーズ「山人vs楽...田中利典師の『霊山へ行こう』(9)「霊魂はない」というお坊さん、それで「鎮魂」できるの?

  • 佐保川桜まつり燈火会が閉幕!(2023 Topic)

    こんなショッキングなニュースが、奈良新聞(2023.2.28付)に出ていた。見出しは〈23年の歴史に幕奈良・佐保川桜まつり燈火会〉。これまで23年間も続けられてきた「佐保川桜まつり燈火会(とうかえ)」が、今後は行われないというのだ。佐保川桜まつり燈火会実行委員会会長の橋本征一さん(84)の急逝により、開催できなくなったというのだ。※写真は、見頃を迎えた佐保川の桜(2020.4.2撮影)小さな組織で個人の力量に頼りすぎると、ご本人の急病や急逝で、またたく間にイベントが開催できなくなる。残念ながらこのケースも、そのパターンに当てはまる。奈良まほろばソムリエの会も、気をつけなければ…。なお、JR佐保川鉄橋から船橋商店街までの上流で開催されている「佐保川・川路桜まつり」(川路桜保存会)は、今年も3月25日から4月...佐保川桜まつり燈火会が閉幕!(2023Topic)

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