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  • 知的環境の連鎖

    国語力というのは、もともとは日本語力です。日本語を駆使する力は、生活の中で育っていきます。これに対して学習の中で育つ国語力は、漢字の書き取りや熟語やことわざを覚えるような知識的な日本語力ということができるでしょう。日常生活の中で、日本語に接する機会はいくつかに分けることができます。一つは、対話です。もう一つはテレビです。三つめは読書です。さら、もう一つ、毎日の暗唱というものが今見直されてきています。家族との対話は、手軽で効果が極めて高い日本語の学習機会です。これは幼児期から中学・高校生になるまで活用できます。なぜなら、対話をおこないながら相手の反応に合わせて強弱をつけることで当意即妙ともいうべき対話のフットワーク即ち言語力が磨かれていくからです。学力のあるお子様に共通している生活習慣は、おしなべて親子の対話が豊...知的環境の連鎖

  • 国語は気合と理詰めで解く

    他塾と併用の小5の生徒が最近の公開模試の成績を持ってきました。算数も理科もいい成績なのに、国語だけがもう一息です。賢い生徒なので、国語の学習の仕方がわかっていないだけなのでしょう。学習の仕方がわかっていないためか、文章の読み方も、答えの選び方も、あまり気合いが入っていません。算数や理科は気合いの有無に関係なしに、自分の実力どおりの得点がとれます。しかし、国語は気合いの有無で点数の差が大きくなる教科です。例えば、問題上で解答を選択する場合、易しくいかにも合っていそうな答え(実は×)と、難しくちょっと見つけにくい答え(本当は○)が混在しています。つまり、テストというのは、生徒の実力そのものを見るというよりも、点数の差をつけるためのもの(これがいちばんの問題ですが・・・)であるため、素直な受験生はそのような裏の意図が...国語は気合と理詰めで解く

  • 新年に思うこと

    「読書や好きなことをさせて、お子様の情操性を高めたい」と、どちらの保護者の方もお考えになるところですが、実際には、受験勉強の間に読書に没頭したり趣味に力を入れたりする時間は、ほとんどありません。しかし、この両立は本当は簡単なこと。受験勉強を1年、長くても2年間に絞り、集中してやればいいことなのです。何年も前から受験に向けて学習を詰め込んでおく必要はありません。早めにスタートしなければ間に合わないと言っているのは、本来、学習塾の都合によるものですし、強迫観念に苛まれた保護者の方のチキンレースの為せる業です。受験勉強は合格することを単一の目標とした学習ですから、確かにその期間はほかのことを犠牲にし、全ての能力を振り向けなければなりません。しかし、その期間は短期間あればあるほど、お子様の健全な発育を促す上では良いこと...新年に思うこと

  • 『信じる心』を信じて

    ご覧の方にはお読みいただいたことがあるかもしれません。年末恒例の記事ですね。なぜ毎年この記事を掲載するのか。確かに、受験生へエールとして取り組んでいることは事実です。しかし、この記事に接するたびに、思い出されることがあります。まだ今の形態が手探りだった頃の生徒たちの顔や名前、ともに笑い泣いたこと、怒ったこと、徹夜になったプリント作成や講習の組み合わせなど・・・。つまり、私自身の悪戦苦闘だった日々が甦ってくるのです。そう、そんな時代の気持ちを忘れないように、この記事は毎年掲げられているともいえるのです。今の生徒たちの力を信じるために、私自身の戒めとなるように・・・。敢えて、本文の訂正はしていません。最初に書いた時の思いが少しでも伝われば幸いだと思っています。『今日から本格的な中学受験日程の開始です。お預かりした小...『信じる心』を信じて

  • 学習の意欲

    学習の意欲というものを考えた場合、高校生以上は学習の意義を自分なりに自覚して意欲を持ち続けることができるようになります。しかし、学習のいちばんの土台を形成する小中学生のころはそうではありません。この時期は学習の内容も基本的なものが多いので、学習自体はそれほど面白くはありません。また、小中学生のころは学習の意義というものを理解してそれで意欲を持つということもできません。小中学生の意欲は、学習の意欲も遊びの意欲もすべて集団に所属したいという仲間意識から来ています。近代の学校教育が、子供たちの集団意識をうまく活用できたのは、学年別にクラスを作るという仕組みがあったからです。学年別の同質集団で、同じ学習課題に取り組むということが、クラスに対する子供たちの帰属意識を生み出していました。先生の役割は、その帰属意識を高めて子...学習の意欲

  • 「わかりません」

    「わかりません」、とよく生徒が言います。確かにわからないのでしょう。だから、「どこがわからないのか?」と聞くと「・・・」、「どこまでわかるのか?」と聞くと「・・・」、そこに思考のかけらさえ見出すことはできません。このケースから判断できることは、わからないのではなくて、考えていないから「わかりません」の状態なのです。例を挙げてみます。ここに、ある『旅人算の問題』があります。これが『速さの問題』であることは、だいたいの生徒は問題を読めばわかります。しかし、A君は、『速さの問題』であることがわかりませんでした。これは本当になにも「わかりません」です。B君は、『速さの問題』であることはわかりましたが、『旅人算の問題』であることがわかりませんでした。『速さの問題』には、旅人算のほかにも通過算や流水算、時計算、図形の角速度...「わかりません」

  • 漢字の練習

    小3生のお母さんからのご相談。「漢字が書けないと担任の先生に注意されたらしい。どうしたらいいか」という内容でした。漢字が書けないということには学習障害も要因としてあるかもしれませんが、そういうケースはごくまれです。漢字が書けないのは単に漢字の練習をしていないことが原因のほとんどです。ところが、漢字の練習というのは簡単そうに見えますが、確実に力をつけるためにはかなり時間がかかります。そのため、たいていのお子さんは、少し漢字の練習を始めてみたものの、いつの間にか飽きてやめてしまいます。それは、今の漢字の練習法が、漢字ドリルを解くような形で進められていることが多いからだと思われます。江戸時代の寺子屋での漢字の練習法は、往来物と呼ばれる手紙形式で書かれた一種の教科書を音読する形で行われていました。この教科書には、生活に...漢字の練習

  • 夏の読書感想文講座

    毎年ご好評の「夏の読書感想文講座」を今年も開催いたします。今年は例年よりさらにパワーアップして、書くことに抵抗を感じているお子様の心理を解きほぐし、いつの間にか書けていると今評判の指導動画を使い、より丁寧な指導を図ってまいります。読書感想文には、大人の方誰しも困った経験がありますね。お子様にもあるその心理を、ぜひこの機会に解消し、読書好き、作文好きに導いてあげてください。夏休みとは、そんな楽しい自分に変身できるチャンスの日々でもあるのです。夏の読書感想文講座

  • 学習のかたち③

    これからの子供たちの教育を考える場合、未来の仕事がどういうものになるかを考えておく必要があります。人生のかなりの部分は、仕事によって占められているからです。これからは、会社に勤めて給料をもらうという時代から、自分が仕事を作り出すという時代になっていきます。今の大人のほとんどは、会社勤めをしていますから、実感としてわかりにくいと思いますが、世の中はそういう方向に進まざるを得なくなっているのです。会社というものは、常にコスト削減の波にさらされています。仕事をする人にとっての給料は、企業にとっての人件費です。企業は、利益を出すために、機械化、外注化、省力化を進め、人件費を少しでも減らそうとする傾向を持っています。今行われている仕事が、機械で代替されるようになると、仕事そのものが人間を必要としなくなります。それは、労働...学習のかたち③

  • 学習のかたち②

    家庭学習にもコツがあります。第一は、毎日少しずつ同じことをやっていくということです。短い時間であっても、毎日やる方が続けやすいからです。回数を少なくして長時間やるよりも、短い時間でいいから毎日やる方がいいのです。毎日やるような形の学習だと、保護者の方がやり方を指示しなくても、お子さんが自分で自主的にできるようになります。そして、雨の日も、風の日も、土曜も日曜も祝日も、いつも同じようにやっていくと、いつの間にか力がついてくるのです。保護者の方は、お子さんががんばってやっていると、ついもう少し長くやらせようと考えがちです。しかし、学習を追加したり延長したりすると、だらだらする癖がつきます。集中力がないという原因の多くは、長く学習をさせられたところから来ています。それは、学習ではなく文字通り勉強(努めて無理をするの意...学習のかたち②

  • 学習のかたち①

    先生1人に生徒多数で、先生はのんびり自分の好きな本を読んでいるような状態の中、子供がのびのびと自学自習を進めていく教育が、寺子屋の姿でした。その教育の過程で、生徒と先生が生涯のつながりを持つような関係が成立していったのです。寺子屋では、今でいえば朝7時から午後2時ごろまで毎日6~7時間、小1から小6相当の子供たちが無学年制で、教室によっては50人から100人、1人または少数の先生のもとで学習していました。しかも、寺子屋は一般庶民の子に開放された大衆的な教育で、この教育が当時の日本人の識字率70~80パーセントという世界でも類を見ない成果を生み出す根源となりました。寺子屋の中で、子供たちはのびのびと笑顔で学び、遊んび、たまにはいたずらをして過ごしていたのです。明るいその教室の様子は当時の浮世絵に数多く残されていま...学習のかたち①

  • 凡事徹底

    Facebookでも紹介したN市大医学部合格のTY君。彼についていろいろご質問が来るので差し障りのない範囲でまとめてみます。当塾に中学入学と同時のご入会でした。その場でのお母さんとのご面談では、準備をせずダメもとでK教大附属中を受験して、予定通りダメだったと明るく笑っておられたのが印象的。受験自体、ご本人の思い立ちとのことで、放任主義ではなく自主性を重んじお子様の意思を尊重した親子の関わりが見受けられました。受験期のお子様を持つ保護者の方は、ややもすると深くの関わることが愛情と思われがちですが、関われば関わるほどお子様の自立は遅れていきます。そういう意味では、理想的な親子の関係だったのではないでしょうか。中学校時の成績は、ほとんど5だったと記憶しています。何事も手を抜かんず、与えられた課題全てを処理し、さらに自...凡事徹底

  • 山ノ上

    山ノ上ムカフノ山ニノボッタラ、山ノムカフハ村ダッタ。タンボノツヅク村ダッタ。ツヅクタンボノソノサキハ、ヒロイヒロイウミダッタ。青イ、青イウミダッタ。小サイシラホガ二ツ三ツ、青イウミニウイテヰタ。トホクノハウニウイテヰタ。これは、戦前、尋常科用・小学国語読本に掲載されていた「山ノ上」という詩です。最近、目にすることがありました。この詩に触れたとき、忘れていた記憶が甦りました。それは、まだ小学校に上がる前のこと、同年代の近所の子数人と三輪車を駆り、丘の上の我が家から町のはずれの港まで2、3時間かけていったことです。丘の上から港は見えません。段々畑を下り、小川を渡り、牛の放牧場や竹藪の中を抜けて進みます。常はバスで通り過ぎるだけ。その時、山積みの養殖カキの空き殻を見ていました。何を思い立ったのか、4、5人が隊を組み一...山ノ上

  • 記憶にありません

    先週土曜日、仕事を楽しむためのwebマガジンB-plushttp://www.business-plus.net3月9日公開号の対談取材がありました。対談者は女優の杉田かおるさん。名子役といわれた『パパと呼ばないで』のチー坊や『3年B組金八先生』の雪乃、『池中玄太80キロ』の絵里など、印象深い役柄が多い彼女。小さいときから芸能界という厳しい世界に身を置き、彼女なりの生き方考え方があることを垣間見ることができました。それにしても、たまにカラオケで『鳥の歌』を歌う杉田かおるファンには、なんとも贅沢な時間となりました。お陰で有頂天になり、何をしゃべったかはあまり記憶にありません。(><)記憶にありません

  • 自信の大切さ

    「私は何をやってもダメ。」自分に自信が持てない人は、よくこう言います。周りの人はそれを聞くと、「大丈夫だよ。私の方が全然ダメだし。」と言って、相手を励まそうとします。果たして、この会話に何か意味があるだろうか。そんなことをぼやいていても、ただ人が自分から離れていくだけでは・・・。偏った思い込みがさらに激しくなっていくだけではと思う。私は、どんな些細なことでも劣等感を抱かず、自分に自信を持つことは本当に大切だと思っている。自分に自信を持っていれば他人より劣っているとは思わない。現在の日本の人口は、一億二千七百五十五万人。そして身体障害を抱えているのは、そのうちの三百五十一万六千人。「身体の不自由な方」は、確かに普通の人に比べればどこか身体的にハンデを負うところはあるだろう。しかし、障害を抱えていても自分に「自信」...自信の大切さ

  • 折々に…

    本日で、朝9時開始の直前特訓も無事終了。いよいよ、明日から中学入試期間に突入です。ということで、今日のお昼は恒例の激励昼食会。アンケートを取ると、お寿司が多かったのですが、こんなところで『当たる』とイケナイので助六と茶わん蒸しにしました。それにしても、受験時期を迎えると「恒例の…」「恒例の…」といったイベントを頻繁に企画します。子どもたちのモチベーションアップに少しでも繋がればという思いも確かにありますが、近年は違う意味も感じるようになりました。古来、日本は季節を楽しむ風習があります。近場の季節でも、晦日そば、初詣、七草、十日えびす、鏡開き、成人式、初弘法、初天神、節分、初午…等々。全部が全部、生活の中に組み込んでいるわけではありませんが、皆さんも折々に参加したり、それなりに楽しんでいらっしゃるでしょう。これは...折々に…

  • 『Maybe Tomorrow』

    今日は大晦日。恒例の紅白歌合戦が放送されます。今年、特に楽しみにしていることがあります。それは、『レベッカ』の出場。30年前のNOKKOのエネルギッシュでパワフルなボーカルとソロになってからのそれとでは全然比べ物になりません。ヤッパリ、NOKKOは『レベッカ』として輝いていたのです。しかし、惜しまれつつ、1991年に解散。正に絶頂期でのフェイドアウトでした。その後、数回チャリティーでの結成はありましたが、紅白歌合戦は今回初出場。『レベッカ』の楽曲といえば大ヒットの『フレンズ』が有名。今日もきっとこの曲を歌うでしょう。私もあの頃は『フレンズ』とその他諸々の曲という意識でした。しかし、ある年齢を境に『MaybeTomorrow』を聴きたいと思うようになりました。老いてわかる曲の良さとでもいうのでしょうか。たぶん、ダ...『MaybeTomorrow』

  • 好きこそ物の…

    12月24日付けの京都新聞です。当塾の生徒が京都府子ども囲碁まつり・団体戦で優勝しました。チョット見辛いですが、下段の写真前列向かって右端の生徒です。彼は、今、小学4年生。地方から引っ越してきて1年あまり。囲碁をやりたいがために中学受験に取り組み、囲碁部のある学校を目指しています。そのためならどんな苦しいこともできるという彼。学習上でも算数への取り組みが以上に高く、これも囲碁効果なのかと驚くこともしばしばです。この優勝は、まさに、今年一年の彼の頑張りへの神様のご褒美となりました。世に『好きこそ物の上手なれ』と言いますが、そのことを地で行く活躍です。色々なことにチャレンジしゆとりや余裕を味わって小学生時代を過ごして貰いたいとも思いますが、現実には日々の学習に追われままならない子が殆どです。だからこそ、彼にはこのま...好きこそ物の…

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