バラ図鑑もいよいよ原稿が出来上がり、和・英文索引を整理してさあ刊行という所で、ふと「香り」の記事がないことが気になりました。今まで香りのことは無頓着でしたが、この全集がほぼ完成した今になって、香りのことも書かなければと思い立ちました。キャサリン・ホーウッド女史によれば、普通の人がかぎ分けられる香りはせいぜい5種で、オールドローズ、フルーティ、ムスク、ミルラ、ティだそうです。(「バラの文化誌」238p)私は鼻が弱いので3種くらいしか分かりませんでしたが、女史のこの言葉を読んで安心しました。香りのことを調べると、ロサ・ダマスケナはロサ・ガリカ(gallica)とロサ・フェニキアR.phoenicia)の交雑で得られた品種とあります。(参考:「NHKバラ大図鑑」2014年284-288p掲載の農研機構花き研究所...ミルラ香の元、ロサ・アルヴェンシス