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風塵社的業務日誌 https://blog.goo.ne.jp/wind-dust/

出版現場の最前線から、企画、編集、営業と業務に関わることをなんでもレポートします。

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2006/05/16

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  • 大阪へ2020(03)

    十三西口のアーケード街は、さすがににぎわっている。その途中で左折し駅側にUターンしてみたら、その通りから右側は風俗街のようだ。まるで、東京板橋のハッピーロード商店街の隣りが新宿歌舞伎町であるかのような雰囲気で、さすがは大阪やなあと感心してしまった。しかも、キャバレーの大きな看板が見える。いやあ、いまどきキャバレーですか。キャバレーなんてもう何十年も入ったことがないし、そもそも、東京でキャバレーの看板を見ること自体がめずらしくなっている。キャバクラはめずらしくないものの、銀座にあったという「白いバラ」(だったか)という有名店が閉店という記事を何年か前に読んだような記憶がある。ところが大阪では、そのキャバレーがいまだに輝きを放っているのかどうか、経営事情は知らないものの、とにかく存在している。そのお客さんってどんな...大阪へ2020(03)

  • 大阪へ2020(02)

    新大阪駅東口から歩道橋で線路を越える。京都に向かう路線かな。正面口側に出て、駅を背に右斜めに向かって適当に歩いていけば十三(じゅうそう)にたどり着くことだろう。そもそも、十三には行ったことがない。飲み屋街として有名だとは聞いているものの、大きな書店がないとなると足を向ける理由がなくなってしまうからだ。それに、梅田と十三の間には淀川が流れているので、気持ちのうえで遠く感じてしまうという面も強い。適当に歩いていたら、線路にぶつかる。大阪の地理に明るいわけではないので、それが何線なのかわからない。もしもJRだったら、方向を大きく間違えていることになる。そこで一服しながら、どんな電車が通るのかを待つことにした。すると、阪急のあの独特のカラーをした電車が向かってくる。いつも思うのだけれど、赤黒いあの色ってなんなのだろうか...大阪へ2020(02)

  • 大阪へ2020(01)

    久しぶりに大阪に行くことになった。名古屋やら福岡にはちょくちょく出かけているのに、大阪に行くのはいつ以来だろうか。忘れてしまった。とにかく、柿の葉寿司弁当を東京駅で買い込んでから、昼過ぎの新幹線に乗り込む。当然ながらの自由席。5月だったかに福岡に行ったときよりは混んでいるようだけれど、それでも乗車率30%程度といったところだろうか。各交通会社、収益が大幅に下がって大変なことだろうけれど、ぶ厚い内部留保があるからどうにかなるだろう。そのうえ、バックには親方日の丸もついていることだし。座席に着いて弁当を広げ始めたら、会社事務所の火の始末は大丈夫だろうかとか、トイレの電気は消したよなあ、パソコンの電源はどうだったかと、不安神経症に思い悩まされることになる。しかしそこで、いまさら後戻りなんてできないのだから、あとは野と...大阪へ2020(01)

  • 錦松梅

    きのうまで「暑い、暑い!」と嘆いていたのがウソのように、押入れから綿布団を引っ張り出して寝るようになった。季節の変わり目、体調を崩したくないものだ。以前、秋口にオヤシラズを歯医者で抜いたことがある。それから数日後、治ったと思っていた患部が突然痛み出した。歯痛って、本当にがまんができない。一晩中うめいてから翌日同じ歯医者に行くと、「夏の疲れで体力が落ちているから、それで免疫が下がってガスが溜まってしまったようだ」というような説明である。それで飲み薬をもらい服用してみると、しばらくしたらこれまたウソのように痛みがひいてしまう。あの苦しみはなんだったんだという気がしたことがあった。そんな折の週末、久しぶりに大阪に出かけることになる。東京から田舎に行けばバイキン扱いされるとは聞いているが、大阪もどうせコロナ患者が発生し...錦松梅

  • 『聖なる館』

    某日、某氏ご来社。せわしない方で、ソファに腰を降ろすなり担いでいる重そうなカバンから、本やら書類やらをテーブル上に取り出してはまた仕舞っていく。なにをやっているのだろうかと観察していたものの、なにをしたかったのか結局わからなかった。ただの多動性障害なのかもしれない。ところが、その出したもののうちの一つが中古レコード店のディスクユニオンのビニール袋で、なかからはツェッペリンの『聖なる館』のCDが顔をのぞかせている。ツェッペリンを聴く人とは思っていなかったから、意外な感じがした。「へー、ツェッペリン、好きなんですか?」とたずねたら、「そうじゃないの。聴きたい曲があって、これに入っているのかと思って買ったんだけど、入ってなかった」「はい~?普通、聴きたい曲が入っているかどうか、ジャケットの裏面見て確認するでしょ」「そ...『聖なる館』

  • リモート会議

    蒸し暑い朝、会社に向かおうと本郷3丁目の交差点で信号待ちをしていたら、対面に立っていたバアさんがフライング気味に渡り始めようとした。暑さのなかジッと我慢して立っていることに耐えられなかったのかもしれない。ところがそこに、黄信号を無理気味に通ろうとトラックが突っ込んできた。「ウワッ、朝からババアのバラバラ死体かよ」と思わず目をつぶる。そうしたら、急ブレーキの音が響き、あわててトラックが止まったようだ。ああ、よかったと胸をなでおろす。これはバアさんも悪いが、明らかにトラックの方が悪いだろう。暑さで人々はイライラしているのかもしれないが、「そんなに急いでどこに行く?」という昔の標語を思い出してしまう。トラックの運転手さんにしてみれば、バアさんをはねないですみ、深い安堵のため息をもらしたにちがいない。いずれにせよ、朝か...リモート会議

  • 焼魚定食が食べたい(後編)

    猛暑の土曜日のお昼、腹が減ったなあと東池袋から本郷方面へ歩き出してみたものの、その途中に、小生が欲している焼魚定食が食べられそうなお店などまったく思い当たらない。そこは小生の通勤路にも当たるので、路面に出ているお店はだいたいわかっている。ならば、まずはコンビニに入って缶ビールでも買うかとも考える。東池袋から本郷まで歩くと60分くらいだろうか。炎天下のなか60分も歩けば、ビールのアルコールも汗としまうことだろう。いやしかし、会社に着いたらお金の計算もしないといけないわけだし、さすがにほろ酔いでその仕事はできない。それにそもそも、昼定食と一緒にビールを飲みたいのだ。云々かんぬんと、脳内における風塵社最高経営会議の結論はなかなか出ない。どうしようかなあと、首都高の下を護国寺方面に向かって歩いていたら、護国寺の裏まで来...焼魚定食が食べたい(後編)

  • 焼魚定食が食べたい

    土曜日。遅くに目覚めれば『チコちゃん~』も終わりそうな時間だ。区役所まで住民票を取りにいく用件を思い出したら、急に目が覚めた。そこで、朝食を作るかと冷蔵庫を開ければガラガラである。「こりゃあ、あとで買い物に行かないと、食べるものがなくなっちゃうな」と妻に話しかけたら、「私は用事があってすぐ出かけるから、あんた一人で行ってきて」げな。はいはい、わかりました。ということで朝食後、OKストアに出かけることにする。目白通りの以前は丸正というスーパーだったところが、現在はOKストアに替っている。いつ替ったのかを知らないが、たまたま目白通りを歩いていたときに気がついた。わが家からそこまで、徒歩で20分ほどだろうか。距離はそこそこある。しかし、OKまで買い物に出かける頻度は高い。近くにはほかのスーパーもあるのだけれど、OKの...焼魚定食が食べたい

  • 目をつぶる

    某日の暑い昼間、本郷通りの東大前を歩いていく。暑い、暑いとはいえ、このシーズンのピークは越えたようだ。結局、クソ暑かったのは2、3週間くらいだったのだろうか。暑いだの、寒いだのと言ってられない状況に陥っており、どうだったかをすっかり忘れてしまった。そういえば、8月の東京電力の電力消費量は、その暑さの影響で前年よりアップしたという報道があったと思うけれど、停電など起きてもいない。いまごろ思うに、3・11直後の計画停電やら省エネってなんだったのだろうか。原発の電力がなくてもだれも困らないというこの現実に面したとき、原発の再稼働なんてありえないというのが、正常な判断なのではないのだろうか。そして東大前を歩いていると、シャッターが降りたままの物件が多いことに気がつく。以前はギャラリーだった店舗には、「物件の無料査定」な...目をつぶる

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