40年ぶりの同窓会の帰り、タクシーで急に胸が痛くなり、意識が朦朧としている中で、救急病棟についた。木漏れ日の中、教室の窓から差し込む南風が心地よい。白いカーテンが揺れている。黒板に何かを書いている先生。隣には、レミがいた。ポニーティールに髪を結び、一生懸命先生の言っている事をノートに書いている。そういえば、レミはこんな感じで、いつも横顔ばかり見ていた。ちらっと私の方を見たが、目をそらした。そういえば、同窓会には来ていなかったなとぼんやりとしていると、レミが「赤ペン貸して。」と言った。渡すと、「ありがとう。」と言って、またノートに書き始めた。書き終わると、私の手に♡を落書きしてからかったように笑った。笑った顔も好きだった。あの時は、先輩と付き合っていたような話を聞いたことがあって、落ち込む日も多かった。先生から、...19.走馬灯
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