大好きなおばあちゃんは、私が20歳の成人式を見ることなく亡くなった。地方の大学に合格して、おばあちゃんの家から近いという事で、1人暮らしのおばあちゃん家から通うようになった。おばあちゃんは、快く迎えてくれた。一軒家で、広々とした畳の部屋があり、仏壇が置かれてある。家に入ると、ツンとしたお香の香りが漂っている。おばあちゃんの匂いだ。大学で嫌なことがあったり、アルバイト先のコンビニで嫌なことがあったりすると、「そうか。そうか。」と聞いて、慰めてくれた。夜遅く、アルバイト先のコンビニでおでんを買って帰ると、「おいしい。」と言って喜んで食べてくれた。笑う時のくしゃとなる皺が好きだった。そんな時、成人式の振袖を選んでいるときに父親から電話があり、おばあちゃんが癌で入院すると聞いた。ショックで、着物どころではなくなった。す...18.おばあちゃんと孫
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