『四分律』の「調部」とは何か?
既に、この辺は先行研究もあるので、今回は個人的な備忘録的な記事である。『四分律』を見ていると、「調部」という言葉が出て来る。例えば、以下の通りである。二律、并びに一切の犍度、調部、毘尼増一、都て集めて、毘尼蔵と為す。『四分律』巻54つまりは、「調部」というのは、『四分律』を構成する一部分を指している。そして、更に見ていくと、巻55~57が、「調部」第一~三となっている。よって、以下のようにも紹介される。調部毘尼〈五十五、六、七、共に三巻〉。霊芝元照『四分律行事鈔資持記』上一上「釈序題」巻数を確認しただけである。それで、『四分律』の該当箇所を見ていくと、以下のような記述があることに気付く。爾の時、世尊、毘舎離に在り。時に優波離、即ち坐より起ちて、偏えに右肩を露わし、右膝を地に著けて、合掌して仏に白して言わく...『四分律』の「調部」とは何か?
2023/01/19 09:55