「晨朝六念法」の内容について(1)

「晨朝六念法」の内容について(1)

以前、【「晨朝六念法」という作法】という記事を書いたのだが、その時には全体の作法を紹介したのみであった。詳細は、この記事で見ていきたいと思う。ところで、先の記事で允堪律師の言葉に「僧祇の文を出す」とあったものの、完全にスルーしてしまった。調べてみると、『摩訶僧祇律』に関連する文献で、「六念法」が出ていた。六念法一には、当に日数を知るべし、月一日、二日、乃至十四日、十五日。月大、月小、悉く応に知るべし。二には、清旦に当に施食法を作すべし、「今日食を得て某甲に施す、某甲、我、意を計らず、我れ当に食すべし」〈是の如く三説す〉。三には、日日に自ら若干臘数を憶すべし。四には、当に受持衣及び浄施者を憶念すべし。五には、当に衆食の別ならざるを念ずべし。六には、当に病・不病を念ずべし。『摩訶僧祇律大比丘戒本』允堪律師が述...「晨朝六念法」の内容について(1)

2023/08/26 17:41