アート系・インディペンデント系の海外映画を中心に、新旧問わず感想や考察を綴っています。
MaXXXine マキシーン / ホラー映画でスターになれる?(*ネタバレあり感想)
タイ・ウェスト監督、ミア・ゴス主演のホラー三部作の完結編『MaXXXine マキシーン』をネタバレ有でレビュー。『X』の主人公・マキシーンの6年後を描き、彼女がハリウッドで連続殺人事件や過去の因縁に直面していく様子が描かれる。
我来たり、我見たり、我勝利せり / 誰が彼らを止めるのか?それが問題だ (*ネタバレなし感想+考察)
億万長者の人間狩りを描いたオーストリア映画『我来たり、我見たり、我勝利せり』をネタバレ無しでレビューしています。試写のトークショーでの監督の発言も紹介しています。
テルマがゆく!93歳のやさしいリベンジ / なんて精神力!(*ネタバレなし感想)
93歳のおばあちゃんが詐欺師に立ち向かう!?試写で鑑賞したコメディ『テルマがゆく!93歳のやさしいリベンジ』をネタバレ無しでレビューしています。
ノスフェラトゥ / 欲望と孤独を映す影 (*ネタバレなし感想)
ロバート・エガース版『ノスフェラトゥ』をネタバレ無しでレビューしています。吸血鬼が象徴する「死・欲望・孤独」、そして抑圧された女性の視点から描かれるエレンの物語を考察します。ゴシック・ホラーとしての映像美、リリー=ローズ・デップの演技も必見。
リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界 / 戦争は、今も女の顔をしていない (*ネタバレなし感想)
戦場カメラマンとしてのリー・ミラーに焦点を当てた伝記映画『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』をネタバレ無しでレビュー。彼女のまなざしが映した“見えない被害”と、その背景にある痛みに迫ります。ケイト・ウィンスレット主演。
オールド・ジョイ / アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方 / ロイ・コーンの真実 / ライトハウスなどの感想書き散らし
2025/5/12~2025/5/18 僕らの世界が交わるまで www.youtube.com ジェシー・アイゼンバーグ監督・脚本第1作。こちらも評価が高いみたいだけど、個人的には苦手だった…。ジギーの好きな女の子へのアプローチの仕方が痛くて(お話としてわざとなのはわかるんだけど)結構見ていられないというか、私的な何かにダイレクトに効いてしまったのか、何回も再生停止しながら何とか見終わったって感じでした。それにジュリアン・ムーア演じるお母さんのあの無自覚なグルーミング的行動がもう本当に嫌で…。最後に親子が急に和解した風なのも納得いかなかった。いくら自分の息子が自分の思い通りに育っていないからと…
異端者の家 / それでも隣人とCreepを愛しなさい (*ネタバレあり感想+考察)
ヒュー・グラントが異様な存在感で挑む密室サイコスリラー『異端者の家(Heretic)』をネタバレ有りで徹底考察。宗教の反復構造、祈りの意味からCreepの盗作騒動まで、知的でスリリングな一作を深掘りします。
ガール・ウィズ・ニードル / その転落の責任は、誰の手に (*ネタバレあり感想)
1920年代デンマークでの実際の事件をもとに描かれる『ガール・ウィズ・ニードル』をネタバレ有でレビュー。戦後社会の闇と女性の転落を描いた本作について、モノクロ映像や音響の演出、人間の不完全さに焦点をあてて考察しています。
サブスタンス / 女性の若さと美の搾取構造を暴く、カルト映画降臨 (*ネタバレなし感想)
コラリー・ファルジャ監督、デミ・ムーア主演のホラー映画『サブスタンス』をネタバレ無しでレビュー。若さと美の搾取を描く物語の奥に潜む怒りを丁寧に読み解きます。
ミステリアス・スキン / 抜けない記憶の棘 (*ネタバレあり感想)
20年越しに日本公開されたグレッグ・アラキ監督『ミステリアス・スキン』をネタバレ有りでレビュー。記憶の改ざん、性的トラウマ、自傷行為としての性、そして沈黙の中にある怒りを丁寧に言葉にしています。
サスカッチ・サンセット / UMA・ビッグフットが教えてくれる“生きること” (*ネタバレあり感想)
映画『サスカッチ・サンセット』をネタバレ有でレビューしています。ビッグフットの1年を描いた奇妙でどこか切なさを残す物語。UMA研究家・中沢健さんのトークショーの内容も掲載。
ウィッチ / 悪い子はどこにでも行ける (*ネタバレあり感想)
ロバート・エガース監督、アニャ・テイラー=ジョイ主演『ウィッチ』をネタバレ有でレビュー。信仰と抑圧、そして魔女が象徴するものについて掘り下げて考察しています。
リアル・ペイン〜心の旅〜 / 見えない痛みを見つめて (*ネタバレあり感想)
ジェシー・アイゼンバーグ監督作『リアル・ペイン ~心の旅~』をネタバレ有でレビュー。ユーモアの裏に潜む「見えない痛み」とは何か。歴史と個人、それぞれの“リアル・ペイン”を静かに見つめた作品を考察します。
クィア/QUEER / バロウズとグァダニーノの交差する孤独 (*ネタバレあり感想)
ウィリアム・S・バロウズの同名小説をルカ・グァダニーノが映画化した『クィア/QUEER』をネタバレ有でレビュー。原作との違いやリーの人物像も考察しています。
憐れみの三章 / ビーキーパー / アシスタント / ボーンズ アンド オールなどの感想書き散らし
2025/5/5~2025/5/11 憐れみの三章 www.youtube.com ヨルゴス・ランティモスは好きな監督の一人。去年観た『哀れなるものたち』があまりにも好きすぎて、なぜかこの新作は観られずにいた。(謎のロジック)(ちなみに「籠の中の乙女」はオールタイムベスト)ようやく鑑賞したところ、ギリシャ悲劇やギリシャ演劇をモチーフにした短編3本が連なる構成で、実にランティモスらしい仕上がりだった。ただ、ちょっと長い……。30分×3本くらいの構成で100分程度なら、もっと見やすかったかもしれない。 ビーキーパー www.youtube.com 結局「ビーキーパーって何の組織?」という疑問は最後…
けものがいる / “けもの”は、私たちの中にいる (*ネタバレあり感想)
3つの時代を越えて描かれる、魂の輪廻と感情のゆくえ。レア・セドゥ主演のSF映画『けものがいる』をネタバレ有で考察。けものとは何なのか?愛と孤独、そして人間らしさについて掘り下げます。
iHostage / オーダー / リベンジ / SISU などの感想書き散らし
2025/4/27~2025/5/4 iHostage www.youtube.com 実際にアムステルダムのApple Storeで起こった人質事件をベースにした作品。人質側と警察側(現場の警官と交渉人)など、複数の視点から描かれていて、緊張感はずっと持続していたので飽きることはなかった。ただ、群像劇スタイルゆえに誰に感情移入すればいいのか少し迷子になり、事件もあっけなく幕を閉じ、犯人の動機も明かされないまま終わるので(それが事実だから仕方ないのだが)やや不完全燃焼感が残った。少し脚色してもいいから、犯人側の視点をもっと描いてほしかったな。再現VTRを観たいわけではないので。最初「iHost…
カメラを止めるな! / アフター・ヤン / ロスト・フライトの感想書き散らし
2025/4/21~2025/4/27 カメラを止めるな! www.youtube.com 観てなかったんですよね。いや〜素晴らしい。クリエイターや監督への賛歌としても最高だし、エンタメとしても文句なしに面白かったです。特に、監督が「(誰も観てなかったとしても)必要(な画)なんだ!」って叫ぶシーンが印象的で、それを最後にみんなで叶える展開が胸アツでした。「そこそこ」な出来だったとしても、映像作品を完成させて人前に出せるって、それだけで神がかってると思う。全監督にリスペクトを。あと、撮影が終わった後に現場にいなかった人が「トラブルなく終わってよかったですね〜」って言うのもあるあるすぎて笑った。 …
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