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再生医療ナース@医療ベンチャー https://note.com/bio_nurse

臨床経験を経て再生医療の研究開発に従事。「現場と研究」をつなぎ、医療職のキャリアや未来の医療を専門職目線で発信中。

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2025/05/19

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  • PRPって結局なに?看護師から見た“再生医療の入り口”としての可能性

    「PRPって結局なに?」 こう聞かれて、すぐに説明できる医療者は、実はそう多くないかもしれません。 かくいう私も、数年前までは「なんか美容とか整形で使われてるやつだよね?」程度の認識でした。 でも、再生医療の現場に立つようになってから、その「なんとなく知ってる」レベルでは語れない奥深さとポテンシャルに気づかされました。 今日は、PRP(多血小板血漿)について、現場と研究の両方を知る立場として、「医療の未来」と「ケアの可能性」という観点から、丁寧に紐解いてみたいと思います。 PRPってそもそもなに? PRPとは、「Platelet-Rich Plasma」の略で、直訳すると「血

  • ラボにナースがいる意味──“患者視点”が研究現場にもたらす価値

    「えっ、看護師さんがここにいるんですね」 研究所を訪れた他職種の方から、そんなふうに驚かれることがあります。たしかに、研究室という空間にナースがいる光景は、まだ珍しいかもしれません。 でも私は、ここに“いないといけない理由”があると思っています。 ◆技術と生活の“あいだ”をつなぐ存在 再生医療の研究開発では、細胞を扱ったり、製剤の安定性を評価したりと、専門性の高い作業が日々行われています。そこには医学、薬学、工学、バイオといった多くの専門家が関わります。 そんな中で、私が提供できる視点は、「この技術が患者さんの生活にどう影響するか?」という問いです。 たとえば投与経路。点滴

  • 「再生医療は“ケア”の延長線上にある」──臨床ナースが見た、未来医療の可能性

    「再生医療って、最先端の技術だよね。看護師として関わる意味ってあるの?」 臨床を離れて研究開発に足を踏み入れた私が、よく聞かれる質問です。 白衣を着て病棟を駆け回っていたあの頃。バイタルサインを確認し、点滴を調整し、患者さんの苦痛を少しでも和らげるために、目の前の“いま”に全力を注いでいました。 一方で、いま私がいるのは、細胞と試薬とサンプルに囲まれた、実験と解析の世界。培養フラスコを覗き込み、細胞の状態を観察し、数値と格闘しながら未来の治療法を模索する日々です。 ずいぶんと遠いところに来たようにも見えるけれど、実は私の中では、臨床も研究も“ひとつながり”の道なのです。 ◆「治

  • 「ラボで“看護”が活きる瞬間──多職種連携の中で見つけた、自分の立ち位置」

    「看護師なのに、なんで研究にいるの?」 そんな問いかけを受けることは、正直一度や二度ではありません。 私は今、医療ベンチャーで再生医療・医薬品原料の研究開発に携わっています。看護師としてのキャリアをスタートし、臨床現場で患者さんのケアをしていた私が、まさか白衣を着てクリーンルームで試薬と向き合う日々を送るとは、自分自身想像していなかった未来です。 けれど今、この“臨床”と“研究”のあいだで働く日々のなかで、はっきりと実感していることがあります。それは、「看護師としての経験は、研究の現場でこそ活きる」ということです。 ■ 研究開発現場における“多職種連携” 私の働く医療ベンチャ

  • 「臨床と研究の“あいだ”で見えたもの──看護師だからこそ気づけた、たったひとつの視点」

    「研究に行くって、看護師を辞めるってこと?」 ベッドサイドからラボにフィールドを移すことを決めたとき、真っ先に聞かれたのがこの質問でした。 確かに、私は患者さんのそばにはいません。点滴を取ることも、カルテを書くこともない。 でも、私は“看護をやめた”とは思っていません。 むしろ「今もずっと、看護している」と感じる瞬間が、たくさんあるのです。 ■臨床と研究の間に立つということ 看護師のキャリアにおいて、「研究職」という道はまだまだ“異端”に見えるかもしれません。 それでも私は、このポジションがとても大切だと思っています。 なぜなら、再生医療の現場には、患者さんと直接向き合

  • 「“治す”から“再生する”へ──看護師が医療ベンチャーで働くという選択」

    「ナースがベンチャーで何してるの?」 これは、私が今の職場に転職してから最も多く聞かれた言葉かもしれません。 こんにちは。再生医療ナース@医療ベンチャーです。 私は元々、大学病院の病棟で数年間、看護師として臨床に携わってきました。患者さんの「今この瞬間」を支える現場で、命の尊さと、医学の限界の両方を何度も目の当たりにしてきました。 そんな中で出会ったのが「再生医療」という未来志向の技術でした。 ■「治す」ではなく「再生する」医療との出会い ある日、学会発表で耳にした「軟骨の再生」「肝細胞の補充治療」「iPS細胞による再建医療」。 どれもまるでSFのように感じましたが、その技術

  • 「臨床を飛び出したナースが、再生医療の研究開発に挑む理由」ー ケアとサイエンスの交差点で、私が見ている“未来” ー

    看護師として、ずっと臨床の現場に立ってきた。 急性期病棟で、患者さんの命と向き合い、仲間とともに汗をかきながら働いた日々。 “現場”というのは、感情の嵐だ。喜びも悔しさも、思い通りにならない命も全部そこにあった。 でも、ある時から心のどこかに、拭えない「問い」が生まれた。 「この先にある医療を、私たちはちゃんとつくれているのか?」 ■“未来の医療”と“今の現場”のあいだにあるギャップ ある患者さんの看取りを経験したときのことだ。 若くして進行した難病に苦しむその方に、現代医療は「延命」しか提案できなかった。 根本的な治療法が、まだなかったのだ。 帰り道、夜空を見上げながら私は

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