OTなほのイギリス暮らし|イギリス生活&作業療法士ライフ イギリス在住の日本人OT。2人の娘+ドーベルマンの母。 イギリスの医療・福祉、仕事、子育て、観光やグルメ情報を発信中!
イギリスでOTとして働いてきて、大変だったことランキング(?)
🥉第3位:「道具の名前がまったく分からなかったアシスタント時代」 OTって、患者さんの生活を助けるために色々な道具を提供したり手配したりしますよね。 でも当時の私は英語もおぼつかず、先輩OTに「Mowbray持ってきて」「ホイスト準備しといて」と言われても……それってナンジャラホイ?(←古い)状態でした。 当時は電子辞書をポケットに入れて、毎日こっそり調べながら働いてました。今思えば堂々と調べて良かったんだけどな。。。何だか分かっていない事を恥ずかしがっていました😅 🥈第2位:「Discharge Co-ordinatorに目の敵にされた急性期病院時代」 急性期の病院では、患者さんが医療的に安定したらできるだけ早く退院できるようにサポートするのがOTの役割のひとつ。 イギリスには「Discharge Co-ordinator(退院調整担当者)」というスタッフがいて、患者さんが安全に、そして早く退院できるように医師や看護師、OT、PTなどと連携してプランを立てていきます。 Discharge Co-ordinatorは、病棟の看護師長(Ward Manager)など、シニアナースがキャリアチェンジとして就くことも多く、病院内ではかなり立場の高いポジションです。 病棟の退院プロセスだけでなく、病院全体のベッドの空き状況や在宅ケアの手配など、広い視点で調整を行う役割を担っています。でも道具の手配や在宅リハの調整に時間がかかると、「退院の邪魔してる」って思われることも…😢特にDischarge Co-ordinatorとの連携が上手くいかない時は本当に辛かったです。当初は私の英語力が足りないばかりに上手く言いたい事が伝えられなかったり。それがもどかしくて、情けなくて。 怒鳴られたり、無視されたり、プレッシャーかけられたり。。。 でも彼女は他の新人にも同じ態度だったので、後から「私だけじゃなかった」と気づいて少し救われました。 🥇第1位:「英語の壁!アクセントの壁!電話の壁!!」 正直、今でも英語にはずっと悩まされています。 日常会話やレポートはなんとかなる。でも、電話はやっぱりまだ苦手だし、特に年配の患者さんは耳が遠い人も多くて、うまく伝わらなかったり、何度も聞き返されるとやっぱり落ち込みます。 読むのも書くのもやはりイギリス人より遅い。ミーティングやトレーニングの時に渡された資料を皆がもう既に読み終わって議論
イギリスで医療職、介護職として働くには? NHSのバンド制と職場事情をわかりやすく解説! こんにちは。Naoです。今回は「イギリスで医療職として働くには?」というテーマで、NHSの仕組みやお給料システム(バンド制)についてご紹介します。 このブログを読んでくださっている方は、日本で医療職として働いていて、海外、とくにイギリスでの働き方にちょっと興味がある方が多いのではないかと思います。 私自身、日本でOT(作業療法士)として働いた後、イギリスに移住し、NHSの病院で約10年勤務、現在はLocal Goverment(地方政府)で作業療法士として働いています。 ① NHSってどんな職場? イギリスの医療制度の中心は「NHS(National Health Service / 国民保健サービス)」です。NHSについては以前ブログで説明しています。コチラ NHSはイギリス全土の医療・介護サービスを担う公的な組織で、基本的に患者さんは無料で診療を受けられます(処方箋代などは一部負担あり)。 働く側としては、医師、看護師、OT、PT、ST、薬剤師、放射線技師、介護士など、多くの医療・介護職がNHSで働いています。 ② 医療職の職場はどこがある? イギリスで医療職として働ける場所は、実は病院だけではありません。代表的な職場は以下の通りです: 私自身も今は病院ではなく地方自治体で働いていて、地域に住む高齢者や障がいを持った方々の支援をしています。 ③…
ドーベルマンのレイラと迎える3度目の春。イギリスでの犬との暮らしや日常を綴ります。
子どもと一緒に楽しむ!ロンドンのおすすめアフタヌーンティー5選
ロンドンといえばアフタヌーンティー! 「子どもと一緒に行ける場所はある?」「子供も大人も楽しめるとこある?」と思う方も多いのではないでしょうか? 私も11歳と12歳の娘がいる母として、子供達が小さい時は、いつか娘たちが大きくなって、じっと座っていられるようになって、アフタヌーンティーに行くのが夢でした。そして、最近やっとその夢を叶えつつあります! 今回は、実際に行ったことがある&行ってみたいロンドンのアフタヌーンティー5つを厳選してご紹介します。 5. Anya Cafe(アニヤ・カフェ)|可愛すぎるスマイルケーキ! 大きな目玉がついたバッグやお財布でもお馴染み、アニヤ・ハインドマーチが手がける「The Village」にあるレトロなカフェ。予約なしでも入れますが、アフタヌーンティーは、事予約が必要です。 華やかさは控えめですが、とにかくデザートが可愛い!スマイルケーキを見て、うちの娘たちも大喜びでした。見た目も楽しみたい親子にぴったり。 📍 場所: スローンスクエア 📅 予約: 必須(アフタヌーンティーのみ) 4. サイエンス or ジュラシック アフタヌーンティー @ Ampersand Hotel ここはまだ行けていませんが、ずっと行きたいと思っている場所! サウスケンジントンにあるこのホテルでは、「サイエンス・アフタヌーンティー」と「ジュラシック・アフタヌーンティー」の2種類が楽しめます。 […]
イギリスの医療事情は日本とは全然違います。健康保険があり、医療費の3割負担が一般的な日本に比べ、イギリスではNHS(国民保健サービス)によって基本的な医療費は無料です。一方で、NHSの待ち時間を避けたい人やNHS以外での治療を希望する場合には、プライベート医療(個人で保険に加入するか、自己負担で支払う)を利用することもできます。 そもそもイギリスの医療制度「NHS」とは? イギリスには NHS(National Health Service) という国の医療サービスがあります。これは、イギリスに住んでいる人なら 誰でもほぼ無料 で病院に行ったり、診察を受けたりできる仕組みです。(ただし、歯医者や目の検査、薬には一部お金がかかることがあります) ちなみに海外からの留学生でも、イギリスに6ヶ月以上滞在する学生ビザを持っていて、Immigration Health Surcharge(IHS)」 という健康保険料を払っている場合はNHSを利用する事が出来ます。(現時点で1年間£776) このIHS,私が渡英した約20年前にはありませんでした。調べてみたら2015年に導入されたという事なので、比較的新しい制度なんですね。 NHSの特徴 NHSのいいところと大変なところ ✅ いいところ✔︎ お金がなくても病院に行ける✔︎ 手術や入院も無料✔︎ どんな人でも平等に医療を受けられる ⚠️ 大変なところ✔︎ 予約が取りづらく、待ち時間が長いこともある✔︎ 専門医にすぐに診てもらえないことがある✔︎ 人手不足で忙しい医師や看護師が多い まとめ イギリスのNHSは、 「みんなが平等に医療を受けられる」 という考え方で作られた仕組みです。お金の心配をせずに病院に行けるのはとても良いことですが、予約が取りにくかったり、治療まで時間がかかることが問題になっています。 もしイギリスに住むことがあったら、 体調が悪くなる前にGPを登録しておくこと を強くお勧めします💡
日本とイギリスでOTとして働いてきて、改めて思うことがあります。 作業療法士(Occupational Therapist)って何?日本でもそうですが、イギリスでもOTって何をする仕事なのか分かりにくいと言われがちです。Physiotherapist(理学療法士)の方がずっと認知度が高く、それに比べて「OTって何?そもそも何するの?」とよく聞かれます。 Physiotherapistは、基本動作(呼吸、立つ、歩くなど)の再獲得を目指す仕事。一方、OTはそれを日常の活動(料理、入浴、着替えなど)に繋げていく仕事っていうのはよく学生の頃から説明されてた。今もそうなのかな?「PTは基本動作、OTは応用動作」 でもイギリスで働くうちに「そもそもこの説明ではOTの本質を伝えきれていないかも。そして説明が難しい。。。」と思うようになりました。 「Occupation=作業」って訳し方がそもそも違った?イギリスで働いて気づいたのは、「Occupation」は「作業」ではなく、「その人の人生の多くを占めるもの」という意味で捉えられていること。例えば…🍳 料理が生きがいの人もいれば、まったく興味がなく外食ばかりの人もいる。🚗 車の運転が人生の一部の人もいれば、家族との時間を最優先にする人もいる。 人によって何が大切かって全然違うんです。 例えば、私が担当したある女性のクライアント。彼女はMS (Multiple Sclerosis:多発性硬化症)で車椅子を使用していました。日常生活のさまざまな動作に困難を抱えていましたが、彼女が一番大切にしていたのは、「母親としての役割」でした。 「子供の寝室に行って子供に寝る前のBedtime Storyを読んだり、お風呂の時間を一緒に楽しんだり、料理を作ってあげたりしたい。」彼女にとって、それらは「作業」ではなく、「母としての時間を子供と共有する」大切なOccupationでした。 そこで、私たちは「母親としての役割」を中心にしたプログラムを考えました。 彼女の意欲も大きく高まり、住環境も変えていくことで、車椅子の生活でも母親としての役割を果たせるようになりました。 MSは進行性の病気です。彼女が再び歩くことは叶わなかったし、これからも叶う事は難しいと思います。でも彼女の人生において彼女が一番大切にしていることを取り戻すことができました。 このことは、OTの視点で考える「Occupatio
私はイギリスに留学・滞在する大きなメリットのひとつは、「旅行のしやすさ」 だと思っています。 ヨーロッパ各国、もしくはアフリカ北部へのアクセスが抜群で、日本にいるときよりも気軽に海外旅行を楽しめます。 今回は、イギリス在住者ならではの「お得にヨーロッパを旅する方法」をご紹介します! 🚅 ユーロスターでパリへ!気軽にフランス旅行 ロンドンからパリまでは、ユーロスターでわずか約2時間。 なんと日帰りも可能なので、気軽に「ちょっとパリまで」なんていう贅沢が楽しめます! 私は鹿児島出身なんですが、鹿児島から新幹線に乗って福岡に行く感覚。 国を超えるにも関わらず、それくらい気軽に行けちゃうとこが嬉しい。手荷物チェックやパスポートチェックはあるけれど、空港ほど面倒じゃない!(それでも早めに駅に着く事をお勧めします) ちなみにユーロスターは早めの予約がおすすめです。 ユーロスターはロンドンのセントパンクラス駅から出ています。 駅も地下鉄で簡単に行けるのが嬉しい♪ ✈️ LCC(格安航空券)で週末ヨーロッパ旅 オフシーズンなら、スペインやイタリアまで片道£30(約5000円)以下で行けることも! たとえば… 金曜の仕事終わりにスペインに飛んで 、土日はバル巡りをして美味しいご飯とワインを楽しんで、 日曜夜にロンドン帰着! こんな週末旅行だって出来ちゃうのは、イギリス在住の特権です。 このプランで翌日から仕事なのはちょっとキツイけど。。。😅 おすすめのLCC: 💡 ポイント! LCCは「手荷物制限」が厳しいので、持ち込み荷物のサイズ確認は必須!預かる荷物などは追加料金になります。 🚌 バスで激安ヨーロッパ周遊! 「時間に余裕があるなら、バス旅行もおすすめ!」 飛行機や鉄道に比べて格安で移動できるので、予算を抑えたい人にピッタリです! 特に、ヨーロッパ周遊バスツアーを利用すると、複数の国を安く巡ることができます。 私も学生の時にバスでドイツに行った事がありますが、とにかく破格の値段だったのを覚えています。 🔹 おすすめバス会社 💡 ポイント! 🌍 モロッコで異世界体験!アフリカも意外と近い ヨーロッパだけじゃなく、アフリカにも気軽に行けるのがイギリスのすごいところ。 例えば、ロンドンからモロッコ・マラケシュまでは、フライト約3時間半。 📍 3泊4日プランの一例 ー 市場巡りで異国情緒を満喫 →サハラ砂漠でラクダ体験
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