2024年9月から紫式部『源氏物語』の全訳に挑戦しています。全54帖にもわたる超長編物語を、約10年の歳月をかけて訳していくライフワークです。
おはようございます。先月から『源氏物語』の全訳に挑戦している保坂です。 今回でいよいよ「桐壺」の帖が完結いたします。正直にめちゃくちゃ大変だったのですが、読者…
原文 大人おとなになりたまひて後は、ありしやうに御簾みすの内うちにも入いれたまはず。御遊あそびの折々をりをり、琴こと、笛の音ねに聞こえ通かよひ、ほのかなる御声…
原文 源氏の君は、上うへの常に召めしまつはせば、心やすく里さと住ずみもえしたまはず。心のうちには、ただ藤壺ふぢつぼの御ありさまをたぐひなしと思おもひきこえて、…
原文 この大臣おとどの御おぼえいとやむごとなきに、母宮、内裏うちのひとつ后腹きさいばらになんおはしければ、いづ方かたにつけてもいとはなやかなるに、この君さへか…
原文 左馬寮ひだりのつかさの御馬、蔵人所くらうどどころの鷹たかすゑて賜たまはりたまふ。御み階はしのもとに親王みこたち上達部かむだちめつらねて、禄ろくども品々に…
原文 御前まへより、内ない侍し、宣せん旨じうけたまはり伝へて、大臣おとど参まゐりたまふべき召めしあれば、参まゐりたまふ。御禄ろくの物、上うへの命婦みやうぶ取り…
原文 引入ひきいれの大臣おとどの皇女みこ腹ばらに、ただ一人ひとりかしづきたまふ御むすめ、春宮とうぐうよりも御けしきあるを、思おぼしわづらふことありける、この君…
原文 おはします殿でんの東ひむがしの廂ひさし、東向ひんがしむきに椅子立いしたてて、冠者くわんざの御座ざ、引入ひきいれの大臣おとどの御座ざ、御前まへにあり。申さ…
原文 この君の御童姿わらはすがた、いと変かへま憂うく思おぼせど、十二にて御元服げんぶくしたまふ。居起ゐたち思おぼしいとなみて、限かぎりあることにことを添そへさ…
おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。 前回はこちら↓ 『第1帖 桐壺(30)母御息所もかげだに』おはようございます。本日もよろしくお願いいた…
おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。 前回はこちら↓ 『第1帖 桐壺(29)藤壺と聞こゆ』おはようございます。本日もよろしくお願いいたします…
おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。 前回はこちら↓ 『第1帖 桐壺(28)母后、あなおそろしや』おはようございます。今週もよろしくお願いいた…
おはようございます。今週もよろしくお願いいたします。 前回はこちら↓ 『第1帖 桐壺(27)年月に添へて、御息所の』おはようございます。源氏物語の全訳挑戦27…
おはようございます。源氏物語の全訳挑戦27回目の鴨です。本日もよろしくお願いいたします。 前回はこちら↓ 『第1帖 桐壺(26)帝、かしこき御心に』おはよう…
おはようございます。本日も当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。 前回はこちら↓ 『第1帖 桐壺(25)そのころ、高麗人の参れるなかに』おはようござ…
おはようございます。 前回はこちら↓『第1帖 桐壺(24)今は内にのみさぶらひらまふ』おはようございます。前回はこちら↓ 『第1帖 桐壺(23)月日経て、若宮…
おはようございます。前回はこちら↓ 『第1帖 桐壺(23)月日経て、若宮参りたまひぬ』おはようございます。先月から源氏物語の全訳に挑戦中の鴨です。今週もよろし…
おはようございます。先月から源氏物語の全訳に挑戦中の鴨です。今週もよろしくお願いいたします。 第1帖 桐壺(23)原文 月日経へて、若宮参まゐりたまひぬ。いと…
前回のあらすじ 弘徽殿女御に至っては、清涼殿の御局にも参上しません。情緒ある月夜にも遅くまで管絃のお遊びに興じて、情緒を台無しにする不愉快な音をかき鳴らします…
前回のあらすじ 父の遺言に従って宮仕えをまっとうした更衣へのお礼を、帝は絶えず思い続けてきましたが、今はもう仕方のないことです。母君から贈られた更衣の形見のか…
前回のあらすじ 母君からの御返事は無作法なものでしたが、帝は心が冷めやらない時のことと寛大に御覧になります。帝自身も取り乱すさまを隠しきれず、更衣と出会った頃…
おはようございます。2024年10月1日、源氏物語の全訳挑戦19日目です。10月もよろしくお願いいたします。前回のあらすじ 命婦は更衣の実家から宮廷へと戻りま…
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