chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 「南アルプスの三角点」について

    資料1資料2「第7回南アルプス写真展」資料1「南アルプスの三角点」、資料2「静岡県山岳番付」を興味深く拝見しました。「番付」につきましては、納得の山もあり、物言いをつけたい山もあり、それぞれの価値観の違いが面白いということでした。一方、「南アルプスの三角点」につきましては、次の点で少し疑問がありました。一つは、タイトルの「南アルプスの三角点」という名称ですが、資料にあるのは静岡県内に限られています。“南アルプスの”といった場合には当然、長野・山梨両県も含まれると思います。また、資料では南アルプスの範囲にいわゆる深南部と白峰南嶺の続きとして安倍東山稜も含まれていますが、その中で三等の取捨の基準はどこにあるのかが不明でした。二つ目は“三角点”としていますが、資料に載るのは三角点が埋設された山(ピーク)であって...「南アルプスの三角点」について

  • 山を彫る(番外篇)三方分山

    三方分山西面の展望図私はこの山が好きだ。まず名前が良い。“サンポウブンザン”山の名前としては珍しい字面である。名前の通り山頂から三方へ尾根が張り出している。頂きでは判りにくいが地図上で見ると見事に三等分されている。次にロケーションが良い。定例山行での上り道は中道往還であった。駿河から甲州へ抜ける街道のひとつ。駿河湾で獲れた魚を担いでこの峠を越えた。沼津からここまでの道のり、更に峠を下り上九一色村(古関)までの距離を測ると想像し難いが紛れもないことだ。上り始めの精進集落の佇まいは、それとなく歴史を感じさせる。峠を西進すれば気持ち良い尾根を通って小一時間で三方分山に着く。富士山方面は切り開かれていて明るい。西側は樹木が茂り、眺めが遮られるが木の間越しに南アルプスが見える。あのピークはどこだろう?眺めを楽しんだ...山を彫る(番外篇)三方分山

  • 三国山稜ー富士山に最も近い山

    静岡・神奈川・山梨三県境の三国山(2019年1月)2015年度から16年度にかけ、当会20周年記念事業の一つとして『富士山周辺の山々』を行った。富士山外周の山々を、月々の定例山行や合宿山行を通じて、四季折々の富士山の姿を眺めながら繋ごうというもので、その実績は20周年記念展におけるメイン展示として発表された。が、実は「繋ごう」とはしたものの諸事情で抜け落ちてしまった部分があって、その一つが「三国山稜」ということになる。三国山頂2005年三国山稜というのは、山中湖東南岸の切通峠から篭坂峠までの小さな山稜を称していると思われる。山中湖の湖面標高が982mに対し、山稜中の最高地点が大洞山1383mであるから、穏やかな尾根の容姿と相まって、湖畔から見れば丘のようなものだ。大きな山域の括りでいえば、菰釣山などから尾...三国山稜ー富士山に最も近い山

  • 山を彫る(番外編)荒川岳

    加齢に伴い南アルプスは遠のいていった。でも、もう一度赤石岳に登ってみたい。想いが実現するチャンスが巡ってきた。Yonツアーで千枚、荒川、赤石縦走をするという。しかも、長い、長い千枚道を駒鳥池下まで車で入ってくれるというのだ。願ってもないチャンスに気を良くして同期入社のOtu君を誘ってメンバーに加えてもらった。ところが、予定日前に台風が接近し計画は、お流れに。台風一過、9/8からやり直しとなった。ただ、千枚林道は土砂崩れで通行不可。東尾根を登り赤石から千枚へと逆コースに変更された。下る頃には千枚林道の土砂は撤去される見通し。厳しい上りの東尾根を思い浮かべ一刻ひるんだが、このチャンスを逃せば後は無い。やっぱり行こう。想定通り東尾根の登りは厳しかった。「赤いカラビナ」の会が主体となっているが、我々を含め寄せ集め...山を彫る(番外編)荒川岳

  • 高根白山神社

    芋穴所[いもあなど]のマルカシ11月10日、所属会の「おはようハイキング」は、藤枝・高根山へ出かける。生憎の天気と思いきや、昼前の解散時までもってくれて、山頂ではそこそこの展望も得られた。午前中の一時の山歩きが心地よい。高根山頂からの眺望高根山は東海自然歩道の本コースとなっているが、中学の時、同級生二人とここから家山までを歩いたのが、私が自分自身で計画した山歩きの最初だった。身成川の谷に出た後の8km余の林道歩きが長く疲れ、家山駅に着く頃はすっかり日暮れていたと覚えている。東海自然歩道の全区間完成が1974年、東京高尾の「明治の森」から大阪箕面の「明治の森」までを結び、つまりは「明治百年」の昂揚の一環だった側面もあるだろう。それから50年が経って「昭和百年」はもう間近のこととなった。高根山中腹には、118...高根白山神社

  • 甲駿交流の道[樽峠]

    平治ノ段から富士山2024年10月31日記事「山を彫る(9)山小屋の主」に関連して【2010年2月記】貫ヶ岳は山梨県南部町の山だが、私たち静岡人からすると、興津川流域の山々の続きの中にあるピークとして捉えられる。駿河から甲州側に貫かれた、突き刺さった尾根の末端なのである。この興津川流域の山々に私が近しさを感じるのは、何と言っても青島秀也さんの山小屋「ヒュッテ樽」の存在が大きい。初めて貫ヶ岳を訪れたのも「ヒュッテ樽」での泊り宴会のついでだった。晩秋の日、二日酔いの足で辿った平治ノ段からの尾根道はリンドウの花が咲く「お嬢さんの散歩道」で、富士が大きく望め駿河湾は眩しく光っていた。山を歩いているとき海が見えると何故か嬉しくなる。国道52号線を通ると、建設中の中部横断自動車道早期全線開通を訴える「君は太平洋を見た...甲駿交流の道[樽峠]

  • 2万5千分の1地形図難読図名(2)

    11月1日新刊の2万5千分1地形図(令和6年調製)は34面、今回も難読地名が多い。01浅茅野台地(あさちのだいち)02浜頓別(はまとんべつ)03猿払(さるふつ)04浅茅野(あさちの)05鬼志別(おにしべつ)06エタンパック山07安別(やすべつ)08イソサンヌプリ山09セキタンベツ川10上問寒(かみといかん)11松音知(まつねしり)12中問寒(なかといかん)13モイマ山14声問(こえとい)15知来別(ちらいべつ)16曲淵(まがりふち)17下豊別(しもとよべつ)18樺岡(かばおか)19本流(ほんりゅう)20幌延(ほろのべ)21安牛(やすうし)22振老(ふらおい)23上勇知(かみゆうち)24兜沼(かぶとぬま)25夕来(ゆうくる)26豊徳(ほうとく)27稚咲内(わかさかない)28浜里(はまさと)29伊勢佐原(いせ...2万5千分の1地形図難読図名(2)

  • 地名の本

    民俗地名語彙事典(松永美吉著・日本地名研究所編、2021年4月10日、ちくま学芸文庫)登山地図や山間地などの地形図を眺めていると、独特の地形名や変わった地名を目にすることがある。例えば水窪河内川最奥の山住峠麓には「河内浦(kouchiure)」集落がある。同じく青崩峠の麓となる水窪町奥領家の翁川上流部は「西浦(nishiure)」と呼ばれ重要無形民俗文化財指定の田楽が催される。[浦(ure)]とはどういう意味を持った地名なのか。なぜ山中の水窪に浦があるのか。本書を引いてみるとウラ①浦は「海岸」の意にとられることが多いが、本来は海岸が入江や湾をなして入りこんでいる所をいう。西南日本ことに九州などでは、陸地に湾入した所は必ず○○裏の名があり、たんなる海岸名ではない。浦という語は、外浦の「表」に対して「裏」の義...地名の本

  • 三国境の山

    静岡・神奈川・山梨三県境の三国山(2019年1月)「三国山」という名は、駿河、甲斐、相模の三国境(みくにさかい)ゆえに付けられたものだが、同様の三国境の場所にはどんな名が付いているか調べてみた。当然のことながら、国境というのは面で接しているが、三国境は点で接するから尾根が分岐する山頂であることが多いだろうと予想される。旧国名に由る三国境では無く、現在の47都道府県の行政区分で三県境となっている場所は、全国で44地点ある。内8地点(青丸●)は川が境となっていてピークや峠の尾根上にはない。例えば静岡県に係る3地点の内、18静岡・長野・愛知三県境は飯田線小和田駅近くの天竜川の中となる。8新潟・福島・群馬三県境も実は尾根上にはなく、尾瀬ヶ原の東電小屋から数百メートル西のヨッピ川の中となるが、尾瀬ということで山にカ...三国境の山

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、たこぼさんをフォローしませんか?

ハンドル名
たこぼさん
ブログタイトル
山の雑記帳
フォロー
山の雑記帳

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用