著作権の種類には何があるのか(9)
前回は、同一性保持権、公表権、氏名表示権の3つを紹介しました。これらは、著作者が他人に譲渡できない権利、すなわち、著作者に固有の権利でした。 著作者に固有ですので、著作者が他界した場合にはこれらの権利は消滅します。また、著作者が会社などの法人であれば、その法人が解散した場合に消滅します。 ただし、著作者が他界した後でも、その著作者が創作した著作物を他人が世に示すときに、著作物の同一性を損ねるようなことはしてはなりません。また、例えば、もし著作者が生前に日記を非公表のものとして書いていたら、他人が勝手にその日記を公表してはいけませんし、ある俳人(著作者)が生前に俳句には必ず氏名を表示するように決…
2024/05/21 20:06