十三代目團十郎の歌舞伎「双仮名手本三升裏表忠臣蔵(ならべがきまねてみます)」夜の部を新橋演舞場へ観に行った。【みどころ】海老蔵時代より「伝統の継承」と「新時代の歌舞伎の創造」を胸に、古典作品の面白さを現代のお客様に感じていただくべく古典の再構成を続けてきた團十郎。その團十郎が次に選んだのは「忠臣蔵」の世界。七代目市川團十郎が天保4(1833)年に初演した『裏表忠臣蔵』は、通常上演されている『仮名手本忠臣蔵』を「表」とし、創作場面を「裏」として加え上演し、当時大当たりとなった作品。今回、その七代目團十郎の精神を受け継ぎ、現代に合わせた形の「裏」をつくり上げ、十三代目團十郎としての意欲と魅力にあふれる『裏表忠臣蔵』を上演します。権力を嵩に着て、権力を乱用する足利家第二の権力者高師直。師直に恥辱を与えられ、無念...歌舞伎:「双仮名手本三升裏表忠臣蔵」