第2章 激安クラウンはこうして見つけた 中古車探しにも「不動産的センス」が活きる この章では、激安高級セダンであるクラウンの探し方、購入時の注意点などを語っていきたいと思う。 この手法はシンプルながらも効果的であり、他の分野、特に不動産投資とも相性がいい。 実は、良い不動産を探す方法と非常によく似ているのだ。 まず、何で探すか。 わたくしは、「グーネット」や「カーセンサー」といった、日本の老舗中古車検索サイトを活用した。 この2つのサイトは規模が大きく、全国の中古車を幅広く閲覧・比較できるのが特徴だ。 大手の中古車販売業者は、両方に掲載していることが多いが、小規模店はどちらか一

クラウンを激安で買ったら、不動産投資がはかどった理由 実は、高級車を激安で購入すると、不動産投資も好転するのだ。 その根拠は、わたくしである。 わたくしは30代半ばのごく一般的な勤め人（サラリーマン）である。 少しわたくしへの叱咤激励が激しいが、気立てのよい妻と、わんぱくな息子たち2人の4人家族であり、平凡ながらも幸せに暮らしている。 勤め先は、年功序列・終身雇用制度を維持できている、いわゆる日本的な大企業だ。 経営は安定しており、当分は潰れることはないだろう。 また、高給とは言えないが、極端な贅沢をしなければ生活に困ることはないし、貯金もできる。 そんな勤め先に満足していた。

わたくしが購入したクラウンのスペックと激安な理由 本章では、わたくしが実際に手に入れた中古クラウンの詳細と、「なぜ激安で購入できたのか？」という背景について深掘りしていこうと思う。 中古車購入に興味がある方や、高級セダンに憧れつつも価格面で敬遠している方には、ぜひ参考にしていただきたい内容である。 まず、購入したクラウンのスペックと価格の内訳を公開しよう。 【スペック】 型式：200系クラウン 排気量：3000cc 製造：2008年（17年物） 走行距離：10万Km 車検：約1年残り 修理歴：なし ワンオーナー ナビ・ETC付 【価格内訳】 本体価格：39万円 諸経費：▲1万円

第1章 見栄より現実──なぜクラウンを二十三万円で買ったのか 高級車＝新車という思い込みを壊す 新車価格約六百万円のクラウンを、二十三万円で購入した。 毎日、勤め人（サラリーマン）の出社のために、このクラウンを運転している。 静かで揺れず、最高の乗り心地だ。 しかし、アクセルを踏めば、強いG（重力加速度）を感じるほどの馬力もある。 快適ながら、力強い走りもできる素晴らしい車である。 この車に乗っていると、豊かな気持ちになる。 辛い勤め人の仕事も、やや癒されるのだ。 このような素晴らしい車を、たった二十三万円で購入できたのも、ある本と出合ったからだ。 それまでは、通り一遍の車の

目次 まえがき 第1章 見栄より現実──なぜクラウンを二十三万円で買ったのか 高級車＝新車という思い込みを壊す 周囲の目より、自分のお金の流れに目を向ける クラウン購入に至った背景と、価値観の転換点 第2章 激安クラウン購入のすべて どこで・どうやって探したのか？ 購入時のチェックポイントと注意点 苦節1年、ついに出会った理想のクラウンと優良中古車店 実際にかかった総費用のリアル 第3章 クラウンが教えてくれた「本当に良い車」とは 「ただ走るだけで豊かになれる」クルマの条件 維持費・税金を気にしない生き方 クラウンに乗ることで得た信頼と、不動産経営との好相性 第4章 節

まえがき 「“高級車＝金持ちしか買えない”と思っていないだろうか？」 あれは小学校5年生の時だった。 小学校のボランティア活動の一環で、学校周辺の清掃活動をしていたときである。 国道路沿いの植え込みに腰を下ろして、雑草を引いていた。 はやく時間が過ぎるのを願いながら、漫然と草引きをしていると、国道を颯爽と走るある車に心引かれた。 メタリックカラーのその車は、車体が大きくゆったりと構えつつも、どこか品を感じさせる走りをしていた。 後に車好きの友達から、その車はトヨタのクラウンだと教えてもらった。 わたくしがはじめてかっこいいと思った車であり、いつか乗りたいと夢見た車である。

人間は意志の弱い生き物である。 目指すべき目標がなければ、日々を怠惰に過ごしてしまう。 わたくしなんぞは、若かりし頃に怠惰という怠惰を重ねすぎて、身動きが取れないほどに堕落したこともある。 具体的に言うと、浴びるほどの酒・夜の蝶・自己遺伝子無限放出などの不摂生を極めた。 これらで得たものは、微かに楽しかったであろう思い出のみである。 大多数は、二日酔いと吐き気、惨憺たるものであった。 それが、すばらしき妻と出会い、アルコール依存からの脱却、蓄財の習慣化、健康的な生活習慣を送れるようになった。 また、子宝にも恵まれ、幸せである。 まことに、妻に感謝である。 ↓ わたくしの恥ずかし

わが家系の遺伝子は、その特徴を色濃く子孫へ反映している。 父方・・ガン、糖尿病、チビ、後頭部ハゲ、高血圧、緑内障 母方・・ガン、糖尿病、天パ、吝嗇 わたくしは、残念ながらチビ、やや天パを遺伝してしまった。 弟は、高身長かつストレートの髪を遺伝しており、「なぜだ？」と常に思っている。 メンデルの法則が成り立たない。 遠い祖先による覚醒遺伝なのだろうか？ 青春時代モテていた弟は、家に女の子を連れてきたとき、わたくしは自分の部屋に隠れるように籠った記憶がある。 この文章を書いている今、目から汗が流れてきた。 暗黒の青春時代である。 余談であった。 見た目のことは、どうでもよい。 こ

幼子2人がいると、賑やかで家庭が明るくなる。 わが家は、わたくしと妻と2人の息子で暮らしている。 長男6歳、次男3歳である。 子供の屈託のない笑顔や素直な様子に、勤め人（サラリーマン）世界の建前で疲労していた自分が和らぐのである。 わたくしが不動産投資で、給料以外の収入を得ようと思ったのも、妻・息子たちを養っていかなければならないと思ったからである。 この不動産投資をはじめたきっかけは、昨日公開された健美家様のインタビュー記事に書かれているので、読んで頂けたら幸いである。 出世街道から見えた勤め人の限界と闇。転勤族サラリーマン・うっちーさんの堅実不動産投資【前編】－不動産投

【前回のあらすじ】 わが家には、家族総出で小銭を稼ぐ秘策がある。 それは、住宅見学会である。 理想的な家族構成を武器に、各ハウスメーカーを渡り歩き、商品券やお菓子をかき集める日々。 もちろん、本当に良い物件があれば買うつもり……なのだが、現実の住宅価格はどうにもこうにも高すぎる。 そんな折、職場の“マンション成金おじさん”から「マンションは儲かるぞ」との助言を受け、初の新築分譲マンション見学に挑んだわたくし。 しかしそこに待ち受けていたのは、香水ぷんぷん名古屋巻きの愛人受付嬢、興奮しすぎてゴリラ化する息子たち、そしていい匂いのする清楚系美人営業──あらゆる罠が張り巡らされた。 新

わが家には、家族総出で少額を稼ぐ方法がある。 それは、住宅見学会である。 わが家は、夫婦2人と6歳、3歳の息子2人という家族構成である。 住宅メーカーにとって、理想的な家族構成である。 多くの場合、マイホームを欲するのは、長男または長女が小学生に入学する前の時期である。 親は子供が小学校を転校しなくてもいいように、入学前にマイホームを入手しようとする。 わが家はこの時期にバッチリ合致している。 この家族構成を武器に、数々のハウスメーカーの住宅展示会を見学し、商品券をゲットしてきたのだ。 中規模のメーカーで3000円、大規模のメーカーで5000円である。 さらに、住宅メーカーは子

吾輩は「坂の上の雲」に熱中している。 現在、文庫本の3巻を読書中である。 これまでに、「坂の上の雲」を読破しているのは当然として、映像作品や博物館も訪れるほど熱中している。 2009年11月29日から2011年12月25日まで、足掛け3年にわたってNHKで放送されたテレビドラマ「坂の上の雲」は傑作である。 あのドラマに登場していた、本木雅弘（秋山真之）、阿部寛（秋山好古）、香川照之（正岡子規）が吾輩の中で定着しており、読書していると彼らが頭の中に浮かんでくる。 ドラマを見た後に、読書するのも一興である。 （※原作はこちら → https://amzn.to/3HjCsEt ／ ドラ

転勤という居住環境の刷新によりニュータイプ能力が覚醒したわたくしは、新たな投資手法を編み出した。 怠惰かつ根性に限りがあるわたくしでさえ、勝てると確信した優れた手法だ。 簡潔に言うと、市場から見放されたクズ土地を購入し、そこにガレージを設置し貸し出す作戦である。 低価格で仕上げることができるため、低リスクでありながらも高利回りを実現し得るのだ。 得られる家賃が少額というデメリットはあるが、投資商品として稼動すれば、他の投資家に売却する道筋もあるだろう。 全国にはわたくし同様、怠惰かつ根性に限りがある投資家がいるはずである。 根拠はわたくし自身だ。 モノ貸しは良い。 モノは口が無

不動産投資において、高利回りは誰もが求める指標である。 ただ、高利回りということは、リスクも当然潜んでいるし、その数字を達成するまでの労力もかかる。 例えば、築古戸建を格安で購入し、DIYの手法を用いて、物件を再生させる。 そして、相場の家賃帯で賃貸に成功すれば、実質利回20%以上も実現可能なのだ。 洗練された投資家やボロ戸建ファイターたちは、その華麗なる技量でいとも簡単にこの数字を達成している。 よくこの様子をSNSなどで見かけ、わたくしは嫉妬で憤慨していることが多い。 では、「お前も同じ手法で高利回り物件に仕上げればいいじゃないか！」という声が聞こえてきそうである。 だがしか

サラリーマンの性（さが）である転勤辞令の下知され、広島県に赴いた。 広島県に生活の基盤ができてから早1年を経た。 一端の広島県人のごとく、三原焼き、府中焼き、尾道焼きなど、各市町村由来のお好み焼きの違いを把握し得るまでなった。 個人的におすすめなのは、府中焼きである。 府中焼きは豚ばら肉ではなくひき肉を使うのが大きな特徴である。 ひき肉の脂が熱せられた鉄板に、麺がパリッと揚げ焼き状態になることで、カリカリなクリスピー食感になるのが最大の魅力なのだ。 モヤシを入れないため、水分が少なくサクサクな食感が美味である。 お好み焼きの違いを把握できるようになったが、方言はまだ習得できていな

30代半ばになると友達・同僚などから、ある悩みをよく聞く。 「セックスレス」であると。 夫婦として愛情はあるものの、新婚当時のような関係を持てなくなったらしい。 誘っても妻に断られるそうだ。 甘い。甘すぎる。 結論から言おう。 お前はオナ禁止しろ！ 阿部寛風に指摘しているのだ。 「お前はオナ禁しろ！」 わたくしが言いたいことはこの一言に集約されている。 そう、オナ禁という行動をするだけで、お前の悩みは解決されるのだ。 やるか、やらないかだ！ 悩める小羊ちゃんであるお前に、この理論の神髄を教えてやろう。 まず、お前の悩みもわかるぞ。 新婚当初、あのスイートな期間はかけがえのないもの

小学生のときの話です。 下校時の通学路には、狭くて薄暗い歩道がありました。 その歩道にはボロボロの借家が隣接しており、入居者と思われるおじさんをよく見かけました。 おじさんは、いつもしかめっ面をしていました。 夏場でも冬場でも、上半身裸になり、借家の外にある蛇口で頭や体を洗っていたのです。 おそらく借家の中にお風呂がなかったのでしょう。 その様子を見られたくなかったから、しかめっ面をしていたのかもしれません。 そんな狭くて薄暗くて、そして怖いおじさんがいる通学路を、子どもながらに怖がっていたのを覚えています。 ▼ 当時の通学路の写真 ときを経て、わたくしも大人になりました

チョコザップは、RIZAPが手がける「コンビニジム」で、月額料金で利用できる様々なサービス（ジム、エステ、脱毛、ネイルなど）を提供している。 そのコンセプトは「簡単」「便利」「楽しい」で、運動初心者でも気軽に利用できる工夫がされているのだ。 引用：Google先生のAI による概要より 運動不足が否めなかったわたくしは、約半年前にチョコザップに加入した。 休日は週2回のチョコザップに通い、平日は出社前に自宅で筋トレする習慣ができたのである。 トレーニング前は童顔で舐められ気味だったわたくしであったが、二の腕が太くなるにつれ、周囲の男どもに認められ、舐められなくなった（妄想）。 さ

サラリーマンの世界に身を寄せていると、さまざまな人種がいることに気づきます。 出世を目指し遮二無二頑張る人、諸行無常を心得た日和見主義者の人、感情を放棄せざるを得ない躁鬱の人、そして、その他大勢の人一般人です。 同僚ばかりではなく協力業者の皆様も見回すと、さらにバラエティー豊かなのです。 地元で伝説的なヤンキーであった人、○○〇〇を吸い過ぎて前歯が無い人、体力お化けで24時間作業してるんじゃないかと思ってしまう作業員の人など。 そんな環境で働いているわたくしは、人間観察が飽きることはないのです。 ここ最近、協力業者で新入りが中途採用されました。 協力業者の中でも影響力の大きい、ゼネ

「作者は読者の成れの果て」という言葉がある。 青春時代に夏目漱石、太宰治、西村賢太といった私小説に傾倒した。 現代日本文学に特有な小説の一体であり、作者自身を主人公として、その直接経験に取材した小説である。 夏目漱石、太宰治、西村賢太といった私小説作家の魅力は、「人間の赤裸々な本音や弱さ」を、虚飾なく、時に驚くほど正直に描いている点にある。 彼らの作品の趣きは異なるものの、嘘のない自己開示、社会からのズレ、違和感の表現、破滅や転落すら美しい文学にするといった共通点がある。 例えば、以下のようなが魅力が挙げられる。 夏目漱石（『こころ』『道草』など）：インテリの苦悩と自意識の葛藤