お互い配偶者がいながらも、いけない恋を歩む。彼女は乳がんにて全摘してしまうが、それでも女でいる。いたい
「私も、もう少し、もう少し」と、言葉を詰まらせながらも恵子は口にした何が言いたいかはよくわからなかったが、なんとなく自分なりに理解したつもりだきっと、彼女は自…
「言いたいことを言いたいだけ言うわねっ」と、恵子が言う「そうかもね、実は僕も歩き出す前は、そんな誰かを探していたいだろうな。だからついそんなことを言ってしま…
「すでに行き先が決まっていて、京都駅についた。さて、本願寺はどこだって、誰かに聞くのと違うよね。運良く、誰かに教えてもらったとしたら、的確に聞けるでしょ?、こ…
「自信??だけって??」と、恵子は聞く「元々、やりたいのがおにぎりやか?それとも生きがい?かによるけど、君の場合は、やりたいことが先なような気がするんだけど?…
「経験したからわかるのねっ」と恵子が言うと「ははは、でもまだ出だしだから、もう何十年も同じような仕事をしている人に比べたら、少しも学んでないよ。頭で習った知識…
僕も彼女に対して、言い過ぎだと思ってしまったというのも、僕が起業を始める前となんとなく似ているような気がした「あのさ、実は僕も君と同じような考えだったかもしれ…
「自己満足って何よ!!」と口を尖がらせながら、こっちを見る恵子に「ああ、自己満足なら趣味でやれ」「なんでそんなこと言うの?。私は私のやりたいことをしたいだけ…
「潮だまりにいても、65歳で出て行かなくてはならないだろ。それなら自分の意志で潮だまりから出ていくことにした。どちらにしても65歳というゴールがあるだろ。それ…
「あるよ」「水槽の大きさによって、魚が育つ大きさは比例するよね?」と、僕が問いかけると「確かに・・でも、水槽と潮だまりはたとえ話が違うような気がするんだけど・…
「不特定多数??」と恵子は首を横に傾け疑問そうな表情をしている「電車で通勤していたのか?」と、僕が聞くと「そうだけど・・」「家から、会社までは君は不特定多数だ…
「会社にいたころは、仕事と思っていたことが今は、労働でしかないと気づいたんだ」と、僕が言うと不思議そうに、恵子が僕の顔を見つめ「労働・・・??」「そう、作業と…
「ああ、それもあったな、現に僕より年上の先輩方でいるよ。再雇用という方法でそのまま残っている人もいるけど」「でも、浩二さんはそれを選ばなかったんでしょ」「うん…
「そうねっ。私も今後のことを考えて、おにぎりやさんをやろうと考えていたの」と、ぼそっと恵子が言う「そうだったな」「うん、でもさっ」と歯切れの悪い感じで恵子が言…
「それは解っているつもりだけど」と、恵子が言う「そうなんだ・・。悪かったね。実は僕もつい半年前まで、君と同じような気持ちだったんだ」「そうなの??」「気づいた…
「やめるならやめたら」と僕が言うと「応援してくれるんじゃあないの?」と言い返される「いや、迷っているならやめればって言うことだ」「迷っているのは確かだけど・・…
「うーーーん」と、首を斜めに傾けて考える恵子に「お金は貰うものではなく、頂くという気持ちがないとダメだろ!」と強く言う僕に「商売なんてしたことがないから、良く…
「凄いと言われても、まだ3物件しか持っていないんだよ、それも田舎だから、そんな資産価値なんて無いんだよ」と、僕が言うと「3つもっ、それ凄くない?」と、驚いた顔…
そう、僕の仕事は古い地方物件を購入してリフォームして賃貸として貸し出すと言ったものだ。この頃のブームというか、個人で副業でやっている人がかなりいるらしい。僕も…
「僕も、始め思い描いていたものから、どんどんとズレが出て来たんだ、それって地図で道を描いているのと同じなんじゃないかと。でもさ、実際に車で走ったりしてみると、…
「とりあえず、恵子のプランを説明してよ」と、僕が聞くと「そんなの後でいいでしょ」と、返してきた「いや、なあっ」と、ため息交じりに言うと「そんなの後でしょ、ダメ…
ホテルの部屋の電気をつけるとドカッと椅子に座ると、テーブルにコンビニでの飲み物と食べ物を置くと「そうそう、事業のファイル見せてよ」と聞くと隣にチョコッと座る恵…
ここから、10分ほどの所にホテルはありそうだナビにホテルの住所を打ち込んで、走り出す看板が見えた、「直進2キロ」の表示が目に映ったホテルは、県道から左折した細…
「何笑っているんだよ」と僕が言うと「笑って無いって」と言う恵子助手席の恵子の手をそっと握ると、ぎゅっと握り返す僕も握り返すと、今まで窓ガラス越しに、外を見てい…
恵子の謝る姿勢を見て、冷静になった僕そう、こんなにまで人に対して、怒ったりすることは、この頃無かったような気がする。怒ったりする感情が、無くなってきた僕「悪…
「ふざけるなって何よ。いきなり怒り出して何言ってんの・・・。貴方こそ人の話もきちんと聞かないで、何よ」とプンプン怒り出す恵子「わかった、続けろよ」とぶっきらぼ…
ファミレスにつき、テーブルに座る「いろいろと、調べたんだ」と恵子が口を開くいろいろと聞きたいことや、僕なりに考えたことは、恵子の話を聞いてからにしよう 「そう…
「どう?将来設計は?」と僕が聞くと「うーん、いろいろと悩んでいるんだ」「何が?」とじっと恵子の顔を見ると「本当に出来るかな、私」と恵子は不安げな表情を見せる「…
それからおにぎりやをやるとしたら、僕だったらとネットでいろいろと調べるようになった。こうだったらこうだああだったら、どうだ?なんて気になったことはグーグルの…
恵子との話の中で、自分が気づくことが多かった自分一人では、気づかないことも多い中でふと、気づかされることって多いなあ、ああそうか恵子はこんなことに気づいていた…
「そうなんだ・・、そうだよねえっ、」と恵子は納得するようなそぶりでじっと、僕の顔を覗き込むと「ありがとう」と言いながらじっと何かを考えていた その日は恵子とは…
のめりこむ様に、僕の顔をじっと見つめ「へー、そうんなだ」と言いながら、恵子は空を見上げた「じつは、頭の中を整理していたんだ」「頭を整理??って」と、僕が聞くと…
「いやいや、去年の年末に起業したばかりの今にも、吹けば飛ぶような会社だよ。まだヨチヨチ歩きだし」「そうなのか・・やっぱり」と妙に頷く恵子に「なにが?」と聞く僕…
今、こうして小さいながらも起業をしている僕今は楽しいし、生きがいを見つけた恵子も、今こうして何かを始めたいというなら応援したい 起業をするときの「ワクワク感」…
「でも、なんでおにぎりやをやりたいと思ったの?」と僕が聞くと「なにかをやりたいと思ったときに、真っ先に思いついたのが、おにぎりや」「そんな、単純な発想?」と、…
「そうだけど、旦那に何度も話したよ。でもね、お前には無理だ、無理だと、それ以上の話を聞く耳を持っていないの。こうやってもう何周年も夫婦やっているとさ、お互いに…
「なにか?してみたいというならとりあえず趣味でもって、道もあるんじゃないの?今まで、商売をやったことのない君がそんなリスクを・・」と、僕が聞きかけると「趣味っ…
「そう、自分の店」と言いながら照れ笑いをする恵子「それはいいと思うんだけど、どんな?」「食べ物やさん、おにぎりを売りたいんだ」「そういえば、恵子はそういう自分…
「私を見て、ちゃんと見て」と僕の目を見つめて来た恵子にとまどう僕「抱いて、抱いて。したいの」「ちょっと待ってよ、待て」と言う僕恵子がこんなに積極的だったなんて…
「この先??」と不思議そうな表情を僕がすると「ねえっ、これからどうするの?」「どうするって?」「うん、思ったことがあったの、これからの人生」「これからの人生っ…
それから、僕たちは再度会うことになった59歳になった僕後、半年過ぎるころには会社の定年になるこのまま、再雇用で延長しながら、今の会社に残るつもりだったが恵子と…
終わった後「どう??」とだけ聞く恵子「どうって何?」「だから、無いでしょ?」「だから?」「無いんだよ。私」「だから?」「だからって何?」「お前の中で出した。そ…
ホテルに入り「おい、素っ裸になれ」と命令口調で僕が言うととまどいながらも、「脱いでいいの」「ああ、早く脱げ」「わかった」と言いながらえぐれた胸を隠す、恵子「…
摘出した、そのおっぱいを受け入れないと今後の恵子とのことは、無いのはわかっているでも、今日はやめとこう 恵子と出会って、今までの自分の生活というか考え方に、…
横になったまま、僕の左指を揉むようにいじる「どうだった?」と聞く恵子に「ああ」とだけ言うと「ああって、それだけ?」「良かったから、出たんだよ。それ以上でも、…
一緒には避けたい見たくない、恵子の手術後の胸は・・ 先にシャワーを浴びて、「入れば」と、促すと「そうね」という流れになった 一人、先にベットに横たわっている…
受け入れてくれる・・・って言われて言葉に詰まる今まで、女性は両方の胸があって当然片方の胸が無いとしたら、当然違和感を感じるだろうその時に、恵子を女として見るこ…
戻ってきた、恵子は「読んでくれた?」と聞くが「後で、ゆっくり読むよ」と言うと「そう」と、がっかりした口調「今読んでもいいのか」「今読んで」 恵子の体調を考え…
僕も、妻も家族としての繋がりはあるものの実感としての、「甘えてほしい、支えてほしい」と感じるものが薄れているのだろう必要とされるという人に、心はなびくそれが、…
男と女の関係になったから、後々のめんどくさいことになったらと思いながらも、恵子のこれからのことを考えると、番号位いいのではと、教えることになった 僕の方からは…
ホテルの空間で、男と女が考えることは1つしかないだが、その前に彼女の女性としての最後の写真を残しておきたい 「君の姿を撮りたい」と、口を開くともじもじしながら…
僕だってそうだ、忘れていた心がワクワクする気持ち、女性のことをきれいだ、かわいいなんて、意識する気持ちを、再び揺り起こすなんて。目の前に僕の男としての気持ちを…
「ごめんなさい」と言う恵子さん何が、彼女にあったのか?「うん」とだけ言うのが精いっぱい 「あのねっ、私、もう女じゃあ無くなるの」 意味解らない、女で無くなると…
二人で、夕日に映った僕らの影は、それは長く長く映っていたこの長い影のように、僕らの時間が続けばいいなあなんて思い始めた 日が沈むと、廻りは少しづつ明るさを失う…
「若いっていいですね」と恵子さんが口を開く「そうだよね、若いって・・」「若いと、何をやっても幸せなんだろうなっ」「手をつなぎませんか?」と恵子さん「へっ」と僕…
意識はなかった。こうやって見も知らない女性を車に乗せて二人だけの空間を共有を共有することなんて時の流れが、無意識に彼女を車に乗せているなにとなく、なんとなくと…
話の流れから、僕が花の写真、海の写真を撮るのが好きで「チバフォルニア」の話になった「テレビで見たことはあるから。なんとなく知っている、行ったことがない。行っ…
「そういえば、お互い名前さえ、知らなかったね。僕は鈴木浩二」「私は、恵子」「恵子さんか・・・」「はい」「浩二さんはおいくつなんですか?」「59だよ、来年還暦…
「いや、特に」「そうですか・・・」と重ぐるしく口を開く もう少し、彼女といたいというのが気持ちだったしかし、一緒にいたいというを理由づけるものもないなにか、…
「ちょっと待ってっ、待って」という彼女に「カシャ」とシャッターを切るその撮った画像を確認すると、彼女がぐっとのぞき込んできた 木漏れ日の中に、彼女の笑顔とても…
「ここには、よく来るのですか?」と僕が聞くとクスクス笑いながら「やっぱり・・、」とだけ答える「はい?」「去年も会いましたよね」と彼女は口を開く 「去年??去年…
話しかけたそうな雰囲気、でも戸惑っている素振りの彼女 きっと彼女は、僕のことを知っているそれも、ただの知り合いと言うより、かなり近い存在のような気がするが僕は…
初夏の日差しが強いこの季節になると、決まって趣味の花の写真を撮りにバラ園に行く毎年、このバラ園に通って何年だろう・・ 園内の咲き誇るバラの写真を何枚も取る夢中…
「ブログリーダー」を活用して、hiroyukiさんをフォローしませんか?