フルーツビアらしい風味。甘すぎず、ビールの麦芽感もしっかり残るというか主体となる印象で、フルーツ風味のビールという感じ。意外と食事とも合わせられる
お酒(主にウイスキーとビール)の感想をアップしています。興味のあったもの、好みだったものには★~★★★印を付けています(ウイスキーよりも安価&入手難易度が低いビールの方が★が付きやすい傾向あり)。
★★高次元な複雑さと美しさ、バランスも抜群に良い。長熟ラフロイグらしいトロピカルフルーツの風味も満点で、程よい甘さと塩気、スモークも骨太で楽しい。良いシングルカスク。
アードベッグ蒸溜所の2024年下旬~2025年リリース予定のボトルについて、現時点で判明している範囲でまとめてみました。
ルプルス ヒベルナトゥス/Lupulus Hibernatus (Brasserie Lupulus)
★変な癖のないバランスが良い濃厚さ。ウィンタービアらしいスパイス感やダークフルーツの風味が心地いい。余韻は少し重いので食事には合わないかも知れないので、チーズなどのつまみと一緒にチビチビ飲みたい。
ラフロイグ 34年 イアンハンター ストーリーブック 4/Laphroaig 34yo The Ian Hunter Story Book 4
★★しっかり濃厚なフルーツ感があるラフロイグ。個人的には少しパンチが足りないが熟成感はしっかりあり複雑。フィニッシュのシェリー感が目立つが、バーボン樽由来の甘さもしっかり裏支えしてくれていて奥行きがある。イアンハンターシリーズらしい、まとまりあるゴージャスな風味。
プレミアムラガー (ジェームズ・ボーグ)/Premium Lager (James Boag)
軽快だが甘さは比較的はっきりしていて、穀物感も少し発酵したニュアンスや酵母のニュアンスがあって分厚め。軽快寄りではあるがそこそこしっかりした味。
ラフロイグ 25年 2021リリース/Laphroaig 25yo 2021 Release
★例年と同じく美味いラフロイグ25年。蒸溜所の人から聞いた話では熟成期間が2年長いとの事で27年以上の熟成原酒を使用しているらしいが、過去の25年と比較して明確な熟成感の違いは流石に無い。程よくトロピカルで複雑さもほどほど、どちらかというと爽やか寄りの長熟ラフ。スタンダードな旨さ。
キュヴェ・デ・ジャコバン/Cuvée des Jacobins (Omer Vander Ghinste)
バルサミコ酢や柑橘、ベリーの酸味と熟成樽由来のオーキーな風味。フランダース・レッドエールとしてもサワービールとしてもスタンダードな出来で、さっぱり飲みやすい。
ラガヴーリン 12年 アイラフェス 2022/Lagavulin 12yo Fèis Ìle 2022
通常のラガヴーリンとは少し異なる風味で、スパイシーさや乳酸感が強い。ボディはミドル、ピート感はしっかりしていて飲みごたえがあるが、雑味が多いので少し重い。樽材と胡椒を一緒に舐めているような感じ。
トリプル モワン/Triple Moines (Brasserie du Bocq)
★★分厚く華やか、ベルギーらいしトリプルエール。変な雑味もなくバランスが良い。文句の無い質の高さ。
ラガヴーリン 13年 アイラフェス 2021/Lagavulin 13yo Feis Ile 2021
ディアジオスペシャルリリースの12年と雰囲気は近い。少し荒い印象はあるが、ラガヴーリンらしい素朴ながら骨太な麦芽感と、ほのかに一枚纏ったようなポートワイン感はバランスが良い。一本飲みたいとは思わないが、一杯は楽しめる。2022年ボトルよりはずっと良い。
★落ち着きある旨味、麦芽中心でフルーツのニュアンスは地味ながらしっかり。グルートらしくハーブやスパイス感が麦芽に負けず強め
ラフロイグ カーディス クオーターカスク/Laphroaig Càirdeas Quarter Cask
ウッディさがかなり前面に出た風味。スパイシーさと余韻のビターさは強く舌や喉がそこそこ痺れる。加水した方がバランスが良いが、特に風味が引き出されるという程では無いので飲み方が難しい。樽素材感が強く出過ぎていて個人的にはイマイチだった。
アードベッグ スコーチ コミッティリリース/Ardbeg Scorch Committee Release
焦げ感はしっかり出ていて加水するとキャンディ的な甘さも出てくる。アードベッグのフェスボトルらしい一捻り加えた風味で、粗さはあるが楽しめるボトル。カクテルやハイボールとの相性も良さそう。
グリフィン IPA/Griffin IPA (Fuller's)
ブリティッシュエールらしいまったりとしたミドルボディのモルティな風味。IPAだがモルティさが主体で、飲むと草っぽいビターさを強く感じるが、あくまで麦芽が主役。IPAにある刺激が控え目で落ち着いて飲める。
サンタフェ・スピリッツ 4年 バッチ2/Santa Fe Spirits 4yo Batch 2 (TBWC)
★濃厚でバランスが良く、バーボン感覚で楽しめるシングルモルト。熟成年数を考えると信じられないくらい出来が良い。かなりのサプライズ。凄く旨いとまでは言わないが、普段飲みに常備したいクオリティ。
セントルイス プレミアム フランボワーズ/St. Louis Premium Framboise (Kasteel)
★変な癖や嫌味がなくバランスの良いフルーツランビック。度数も低いので飲み心地も軽快で、酸味も相まって暑い季節でもサッパリ楽しめる。ランビック初心者でも比較的取っつきやすい風味だと思う。
アードベッグ アードコア コミッティリリース/Ardbeg Ardcore Committee Release
アードベッグのフェスボトルに良くある系統だが、オークと原酒の粗さが表に出過ぎていて、かつ風味がややアンバランス。似た傾向なら前年のスコーチの方が良い
ティモシー テイラーズ ランドロード ダーク/Timothy Taylor’s Landlord Dark
落ち着いたビターさが際立つ。イギリスっぽい素朴でもったりしたダークエール。状況を選ばない安定した風味。
インペリアル 1996 27年/Imperial 1996 27yo (Adelphi)
★★上品でフレッシュ、それでいてロースト麦芽のボディ感もしっかり感じられる。フローラルさはしっかり感じられるが目立ちすぎず調和している。上品でも奥行きのある、アデルフィらしい出来の良さ。
ザ・ポム/The Pom (Brasserie Grain d'Orge)
リンゴが前面に出てくる風味、かなりリンゴ味のハイチュウ。ボディは結構重めだが風味は爽やか。アップルサイダーよりビール寄り。
アードベッグ ヘビーヴェーパー コミッティリリース/Ardbeg Heavy Vapours Committee Release
スコーチやアードコアと似た傾向で、熟成年数も5~8年位で若く荒く、アンバランスとまでは言わないが未熟さはある。ここ数年のフェスボトルでは一番イマイチだと思う。加水すると雑味が薄れつつアードベッグらしいパンチは残るのでまとまりが良くなるが、じゃあ普通のTENで良いような気もしてくる。う~ん。。。微妙
セント・イデスバルド アンバー/St. Idesbald Amber (Huyghe)
★香味ともに濃厚ながらさっぱりしていて飲みやすい、さっぱりしていながら水っぽくはない。レッドエールの良さがしっかり詰まった一本。
カナディアン コーンウイスキー 8年/Canadian Corn Whisky 8yo (TBWC)
★★完成度がめちゃくちゃ高いコーンウイスキー。しっかりした甘さもスッキリした穀物感や柔らかいスパイシーさのおかげでそこまでしつこく無く、飲み心地が非常に良い。もう少し熟成感があっても良かったが、それ以外は文句の無い出来だった。特に甘めのバーボンが好きならストライクだと思う。
オールド トム オリジナル/Old Tom Original (Robinsons Brewery)
★濃厚でパンチ十分だが意外と飲みやすく、普段飲みにも出来る位のバランスの良さ。度数は高いがアルコール感は柔らかい。
ラフロイグ 30年 イアンハンター ストーリーブック 1/Laphroaig 30yo The Ian Hunter Story 1
★★上品で美しい長熟ラフロイグ。程よいパンチとトロピカルフルーツの甘さ。オフィシャルらしい素直で上品な美味さ、繊細さもありバランスが絶妙。ただ上品すぎて自分の好みから行くとあと一歩と言った感じだった。 同タイミングでテイスティングした30年 1985と比べるとより繊細で、ラフロイグらしい強いパンチが楽しみたいなら少し物足りないかも知れないが、上品な円熟味が楽しみたいならこちらの方が好きになると思う。
一番搾りとかに系統は近いのかなとも思うが、比較的しっかりしたボディとビターさで飲み応えが結構ある。スタンダードで広く愛されるのが良く分かる風味。
ラフロイグ 30年 1985/Laphroaig 30yo 1985
★★★ラフロイグらしさ満点の風味。30年熟成と思えないほどガツンとしたパンチが残っていて、フルーティさも長熟ラフロイグらしいトロピカルフルーツが全開で樽感に負けていない。同じタイミングでテイスティングしたThe Ian Hunter Story Book 1よりもパンチは強く、個人的にはこっちが好み。
カシス ランビック/Cassis Lambic (Hanssens Artisanaal)
★バランスが良く飲み心地の良いランビック。酸味はやや強いがほのかな穀物感やカシスの風味が刺々しさを中和している。自然を感じる風味。
★★濃厚なストーンダークフルーツの風味と肉っぽさ、ロースト麦芽にオークスパイス。濃厚で旨いクアドルベルではあるが、ややこってりした癖はあるので好き嫌いは分かれそう。クアドルベルが好きな人なら複雑さが楽しめてかなり良いと思う。
ポートシャーロット 18年/Port Charlotte 18yo
★始めは渋さや刺激が強く、ワイン樽感も含む温かい風味の10年の延長をイメージすると少し方向性が違う印象を受けたが、徐々に温かい風味が増してきて期待に近づいてくる。どんどん良くなってくるので、ボトルで買って時間をおいたり加水したりして少しずつ楽しむのが良いと思う。
ケーニッヒ ルードヴィッヒ ヴァイスビア ナトゥアトリュープ/König Ludwig Weissbier Naturtrüb (Kaltenberg)
★ヴァイスビアとして基本をしっかり押さえていつつ濃厚上品で完成度がとても高い。余韻に少し水っぽさがあるが、全体としては、特に普段飲みとしては文句の無い出来。
ブルックラディ 18年 Re/Define/Bruichladdich 18yo Re/Define
★香りは非常に良いが、味は一段落ちる印象。とは言えまとまりや熟成感は良く、飲むごとの安心感と陶酔感が増す。アイラフェス等でのリリースから想像した風味に近いが、少し大人しめかなと言う印象も受ける。クオリティは高いし、ブルックラディ好きなら文句なしだと思う。
ラフロイグ カーディス 2019 トリプルウッド/Laphroaig Càirdeas Triple Wood
★~★★しっかりしたラフロイグらしいパンチの強さ、しっかりとした甘さ、しっかり長く続く余韻。トリプルウッド由来の複雑な風味が楽しめて、非常に満足感のあるボトル。ラフロイグのカーディスはそこそこ実験的なのに毎年ちゃんと期待通りの風味を出してくれて凄いと思う。
マルレーネ (シュネーオイレ)/Marlene (Schneeeule)
ランビック的な酸味がハッキリ、少しトゲがあるがアルコール度数が低い事もあり軽快で飲みやすい。もう少し熟成させても良かったかもと思ったが、このサッパリ裏表のない感じも悪くない。夏向けの風味。
アードベッグ アナモルフィック/Ardbeg Anamorphic
ベタっとした焦げ感と細かく鋭いスパイシーさ、ハーブ感が入り混じって独特な癖になっていて、バランスはギリギリ保たれているがやや不安定。コンセプトとしては成功していると思うし、普段飲むアードベッグとの違いも面白いが、ボトルで買わなくても良いかなという出来。
テンペリエ ストロングアンバー/Tempelier Strong Amber (Brouwerij Corsendonk)
★香りの優雅さに比べて味は少し粗いが、全体としてのバランスや飲み心地は良い。余韻もビターさが比較的しっかり。骨太で甘すぎない風味が好きならオススメ。
ブナハーブン 19年 モアンヌ マデイラカスクフィニッシュ/Bunnahabhain 19yo Mòine Madeira Cask Finish
★べたっとしてかなり重めの風味。甘さも強くピートスモークに負けていない。少しゴテゴテして粗さも感じるが、モアンヌらしいこってりした風味は悪くない。追加熟成期間の割にはマデイラ感はそこまで強くない。
ビースト・オブ・ザ・イースト アンバーIPA/Beast Of The East Amber IPA (Panther)
香りはフルーティさがかなり強く出ていて良いが、味は少し水っぽいのと草ぽさが前面に強く出過ぎている印象。出来は良い。イギリス特有のビタースタイルの延長にある風味。
ブナハーブン 14yo ルビーポートカスクフィニッシュ/Bunnahabhain 14yo Ruby Port Cask Finish
★口あたりがとろみあり、甘さは強くないがねっとり目のベリー系フルーツがしっかりあり、それをやや上回るウッドスパイスが終始広がる。全体的に少し籠ったような風味で、癖が強いと感じたら少し置いてから飲むと印象が違って楽しい。
ブランシュ・ドゥ・ナミュール/Blanche de Namur (Brasserie du Bocq)
少し酸味が強く飲み口はさっぱり目。クリーミーな香りとはややアンバランスも、普段飲みとしては優秀。沈殿物を加えるとクリーミーさが増して、全体的なバランスも良くなるので、終盤に味変して二度楽しむスタイルもオススメ。
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フルーツビアらしい風味。甘すぎず、ビールの麦芽感もしっかり残るというか主体となる印象で、フルーツ風味のビールという感じ。意外と食事とも合わせられる
★★ホップ感が絶妙、プレモルよりフローラルさやフルーティさが上品で複雑。香りで特に感じるフレッシュでジューシーなフルーティさは何とは特定しにくいが余り無い感じで面白い。
★★この年数にしては完璧に近いボウモア。スモーキーさやビターさ、赤やダークフルーツの複雑な甘さが調和し、パンチがありながら刺々しさは無く、良い要素だけが出ている印象。ボウモアらしいフローラルさも憎い限り。甘さがやや単調で複雑さと奥行きが足りない以外は完璧。好き。
★蜂蜜9%添加と多めなので香りは蜂蜜感が全開だが、飲むとそこまで強くない。甘さの種類が普段飲むビールとは違う感じで違和感を感じるが、バランスはそこまで崩れていない。ハニービールとしてのバランスは良いと思う。
安定感ある旨味も、後味の柑橘ピール感が少し青臭い印象があった。モルティさはさっぱりして程よく香ばしいので良かったが、その分余韻が少し目立って邪魔な印象。
★柔らかいスモークとシェリー樽の甘さにパフューミーさ満点の風味。間違いなく80年代ボウモアがいると分かる。40年物だが芯の太さがあり、やや枯れ気味ではあるが滑らかさと飲みごたえが両立。個人的にはパフューミーな風味は好きなので★1だが、石鹸感が嫌いな人は厳しいと思う。
シャープでパンチがあるトリプル。少しアルコール感はあるが良い感じにフルーツとモルティさのバランスが取れている。ハーバルなビターさはやや強く、アルコールの嫌なニュアンスを消してくれている印象。
柑橘中心のサッパリ癖のない風味。甘さ控えめで軽いが、パンチはそこそこあるので軽すぎではない。低温発酵の恩恵か雑味は少ない。
★少しパンチの弱くなったアードベッグ19年トリーバンっぽい感じ。シェリー感はあまりないがさっぱりしたフルーティさとバニラのクリーミーさがあり飲みやすい。芯のあるアイラモルトで悪くない。
★ベルギースタイルのストロングエールらしい濃厚な風味。ダークフルーツの甘さは甘すぎず、ロースト感も程よい。少し単調ではあるが悪くはない。複雑な濃厚さが欲しい人には物足りないかも知れない。
ギリシャらしい穀物感強い風味。穀物と柑橘のシンプルな風味で、変な癖は無く飲みやすく、滑らかで香ばしい。しつこさや重さが無く飽きにくい風味なので普段飲みにしやすそう。
かなり荒々しいスモークや塩気、焦げ感がガツンと感じられる。フルーティさや甘さは控え目で、熟成感は18年ほど感じられない。イマイチ。
香りは発酵したような癖のあるトロピカルフルーツが目立ち、飲むとやや控えめになる物のそれでもやや独特の癖は感じる。ビールらしさとフツーティさの調和は取れている。
軽快、口あたり軽いパンやワインぽい雰囲気。フランスらしいおしゃれさが感じられる夏っぽい軽やかな風味も、余韻に少しえぐみがある。
樽感がしっかり出たスパイシーでオーキーな風味。甘さはキャンディ的なオレンジやリンゴ飴、ミントやバニラアイス感も薄っすら。少しオークスパイスが強すぎる印象があるが、ほどよい甘さとボディがあって飲み心地は良い。
軽快でフローラル、穀物感は軽いがクリーミー。アルコール度数が低い事もあり、食事とともに飲むのにも最適な風味。
★小麦やオーツを含むしっかり&ねっとり感のある穀物味が楽しめるトリプル。変な派手さはないが、ベルギーエールらしいフルーティさと濃厚な旨味が味わえる。重くない程度に分厚いトリプルが好きならオススメ。
香りはバーボン樽熟成っぽい素直なスプリングバンクだが、味は結構オーク感がバチバチに来る。ケイデンヘッド社ボトリングというと半分オフィシャルみたいなもんだが、オフィシャルとは違った尖り方があって楽しい。
しっかりしたロースト感にブドヴァルらしい軽快な飲み口のバランスが良い。ダークラガーだが飲みやすく、日本で販売されているダークラガーに系統は近いが、ロースト感はしっかり強め。
★★オーツが加えられているらしさの出た滑らかでクリーミーな穀物感とフルーツ、柔らかいハーブのバランスが非常に良い。分厚いボディに旨味が濃縮されている感じ。こってり目の風味が好きな人にオススメ。
芯がありつつ熟成感があり上品で飲みやすいブレンデッド。ダフトミルらしさがしっかり感じられる。これならダフトミルを飲んだ方が良いが、ブレンデッドとしてのバランスは良い。£135という価格を考えると買うのは少し躊躇するか。
程よいコクと発酵感ある麦汁や黄色いフルーツ。特別感は無いが、飲みやすい癖の少ない風味。普段飲み用だが、淡白な食事だと邪魔かもしれない。
コースタル感ある塩気を纏ったスモークにピリッと刺すようなスパイシーさ、甘さはシンプルなリンゴやオレンジ、余韻にかけてクリーミーなカスタード。バランスは良いがまだ粗削り。
クリスマスエールではあるが一般的なクリスマスエールとは少し毛色が違い、むしろクアドルペルに近い。ジュニパーらしいベリー感はあるがそこまで特徴的ではない。悪くは無いが印象に残らない味。
スタンダードでクセがなく、穀物も程よくコクあるラガー。結構良い。度数も低く特に食事との相性がとても良く、普段飲みのビールとしては優秀。少し★を付けるか迷った。
★フレッシュなリンゴのフルーティさ、蜂蜜やマーマレードのねっとりした甘さ、奥にバニラ、しっかり骨太な麦芽感や藁っぽいスモーキーさと、全体のバランスと風味の移り変わりが良い感じ。
★★甘さはまったり濃厚で複雑だがしつこくなく、しっかりとしたモルティさが主体。スパイス感も程よく、度数ほどはアルコールの棘は感じない、飲み心地の良いストロングエール。
ねっとりしたスモーキーさとややはっきり目の原酒感。ラムの風味もしっかり感じるが、正直個人的に短熟ウイスキーとの相性は悪いと思っていて、原酒の悪い癖も増強されている印象。ハーブ感とスモーク感の組み合わせが好きな人なら行ける。
★度数を感じさせないスッキリしたながら、ベルギービールらしいフルーティさとフローラルさはしっかり感じられる。余韻のハーバル感が強く、グルートらしさを味わえる。インフェルノという名前とは対照的に上品なバランス。
飲みやすいアンバーエール。かなりサッパリした風味で飲み疲れない反面、個人的にはもう少し飲みごたえやパンチが欲しい。
★素朴な麦芽中心の骨太な骨格をしっかり残したまま、熟成感は程よくあってクリーミーなバニラの甘みもちょうど良い。特別良いわけでは無いが安心できる風味。★0.5くらい。
★~★★ほどよいスモーク感とキャラメルや黒蜜、やや強めのイチゴジャムのような甘さ。とは言えスモーク感とも調和していて下品な甘さでは無い。飲み心地がよく、かなり好みの風味。
アップルパイのような香ばしさもあるフルーティさと程いいスモーキーさは調和している。メロン的な青いフルーティさやスパイシーさもピート香との相性は良い。特にこれと言った個性が無いのが残念ではあるが悪くはない。
穀物感が強く、そこに黄色いフルーティさと酵母のフローラルさが広がる。少しコーンっぽい軽さも感じられる。余韻は柑橘ピールのビターさが強く続く。元祖だから当たり前と言えば当たり前だが、ベーシックな風味のトリプル。
★★しっかりした熟成感と複雑さが合いまった旨いオクトモア。ボディも分厚くパンチ十分。樽感はバーボン樽がメインで、奥にワイン樽を感じる程度。少しピークを過ぎた印象もあるが、変な癖は出ておらずまだまだ。
★★しっかりしたピーチの甘さとカルダモンのスパイシーさとミント感、ランビックらしい酸味のバランスが良く、素晴らしい飲みやすさ。出来の良いビアカクテル。余韻に少しビールらしさはあるが変なえぐみは無い。かなり好み。
えぐみはそこまで出ていないが、少し荒さが悪目立ちする。青いフルーツや草っぽい風味が中心で、甘さは下品では無いが余り調和は取れていない印象。
★~★★アイラモルトっぽいどっしりとしたスモーキーさと麦芽の深い風味、コーヒー系のビターさが織りなす落ち着いた風味。変にベタベタした甘さも無く、飲んでて安らぐ。個人的に好きな風味で★1.5くらい。
(1)特徴 (2)テイスティング (1)特徴 ・クワレモント ブロンド/Kwaremont Blond ・デ・ブラバンデール醸造所(ベルギー)/Brouwerij De Brabandere ・6.6% ・ブロンドエール デ・ブラバンデール醸造所はベルギーのウェスト=フランデレン州にある1894年設立の家族経営の醸造所。BavikやPetrusブランドのビールも生産しています。 今回テイスティングしたクワレモント ブロンドは、ベルギーの有名な自転車レースであるツール・デ・フランドルのオフィシャルビールです。商品名もツール・デ・フランドルの難所「オウデ・クワレモント」から取られており、オウデ・ク…
例年よりも少し磯感が強めな印象で、ねっとりした風味。シェリー感は穏やか。個人的な好みとしてはやや劣るが、完成度の高さは相変わらず。