長年たくさんの生徒さんたちに英語を教えてきてわかったことは、生徒さん自身の「英語は得意」とか「中学までは英語…
受験指導歴27年の英語・国語プロ講師のブログです。本物の実力をつけるために必要な勉強方法や、役に立つ知識、事例を紹介していきます。
子供の英語のまま 日本語の場合でもそうですが、小中学生の言葉と社会人の言葉は大きく違います。単語はもちろん、…
実は発音を教わっていない 幼児期など自然に発音を覚える時期よりも遅くに英語圏に行った場合、英語でそこそこ周囲…
和訳で点が取れない 「英語を英語のまま理解するように」とは日本の教室でよく言われることです。暗号解読のごとく…
文法の裏付けがなくモヤッとしたまま 耳から入る英語も含め、現地で英語に必死に対応した成果は、当然ながらとても…
近年では帰国生が珍しくなくなってきました。この2〜3年で私が担当した生徒さんの約3分の1が帰国生です。一口に…
昨日の学校編に続き、今日は塾編です。 塾でも担任やチューターによる定期面談や進路相談を行うところが多いですが…
高校でも、集団・個別を問わず塾でも、進路ガイダンスや定期面談を行うところが多くなりました。一見すると懇切丁寧…
子供の英語から大人の英語へ かつての文法や難解な英文の和訳が中心だったといういわゆる「受験英語」への反動もあ…
前回は野球少年だった生徒さんの自慢をしましたが、クラブ活動以外でも学校行事や私的な習い事などにとことん打ち込…
「全力投球」の受験生の驚異的な伸び 丸刈りの頭と体格から一目で「野球部員!」とわかる受験生を教えたことがあり…
本格的に受験勉強を開始して1ヶ月、皆さん腰が痛くなっていませんか? 特についこの間まで運動部で毎日たくさん体…
昨日の続きです。英語に限らず、中学高校の教科担任が「ハズレ」のことはよくあります。その場合はどうすればよいの…
学校の先生にも塾の講師や家庭教師にも、「アタリ」と「ハズレ」があります。塾や家庭教師の場合には辞めたり替えた…
進学実績を上げたい中堅校に多いと感じますが、英検受験を推奨し、試験のしばらく前から放課後に居残り講座をする中…
英語早期教育ばやりの昨今ですと、小学生のうちに英検2級を取ったとか、まだ中1なのに準一級に挑戦するというよう…
中学入学時点で周囲の英語がすごそうに見えても全く心配の必要がないことは昨日書きました。今日は逆に、「すごい」…
昨年、お子さんが中学生になったお母様からご相談がありました。中学受験をして私立中学に入ったが、帰国子女や英会…
「あー、それ、ずっとわかんなかったー。違いがやっとわかったー!」 集団塾から個別指導に移ってきた浪人生がヤレヤ…
あっという間にゴールデンウィークですね。受験生の皆さんも一息ついて、4月を振り返り、改めて今後の見通しを立て…
単語暗記のお話をついでにもうひとつ。ウン十年前、私が大学一年生だった頃の友人との会話です。友「ねえねえ、受験…
体を動かすと暗記しやすい人もいる 昔講師をしていた塾は建物入り口前の歩道がとても広く、街路樹と街路樹の間とも…
しばらく重めの記事が続いたので、今日は気楽な思い出話です。かつて各地の小学校にあった二宮金次郎の銅像が、なが…
親が子に精神安定剤を与える? 浪人生活が長引いてくると、こうした生徒さんたちは心身に不調をきたしてくることが…
昔の私大医学部とはレベルが違うのに 子供は幼児の頃から成長の段階でことあるごとに「将来なにになりたい?」と訊…
親の「圧」強め、子供の「跳ね返し力」弱めの場合 親や一族が医師で病院経営もされている方の中には子供が複数人い…
親の「圧」強め、子供の「跳ね返し力」強めの場合 親が医師で、特にクリニックや病院を経営している場合には、その…
親御さんや一族が医者の場合、お子さんにも医者になってほしいと望み、お子さんの側もその「圧」を感じている場合が…
私自身にも覚えがありますが、学校や大学選び、学部選びについて、親をはじめとする家族の期待を、たとえ親が口にし…
「リンゴをひたすら剥きました」 昨日の記事とは別の医学部一浪生と支えたお母様のお話です。高校時代は「全然勉強…
「勉強中にお父さんがコーヒーを……」☺️ 今は浪人すること自体が減っているので、高校の同級生たちが大学入学す…
受験勉強の合間にコーヒーで一休みするという人もいらっしゃると思います。私は長年もっぱらの紅茶派だったのですが…
昨日の『古典の朗読が教科書のQRコードで聴ける』の続きです。中学で古文や漢文の授業が始まる時に、実際に始まる…
最近中学2年生に国語を教えていたのですが、教科書にQRコードがついたのですね。古文や漢文は音読が最も大切です…
「100回の練習より1回の本番」 昨日の続きです。この生徒さんは小学校から高校までエスカレーター式に進学して…
勉強だけしていれば勉強ができるようになるのかという点について私は否定的で、自分の身の回りのことや家庭内での家…
中学英語に単語・文法・長文の区別はない 昨日はある受験生の単語帳の話を書きましたが、英語の勉強を単語の暗記、…
一日一章かならず覚える! ずいぶん前の生徒さんなので正確には覚えていないのですが、受験までの約1年間で単語帳…
手厚すぎるサポートと経験不足 張り切って無理な計画を立てて3日で挫折し、しばらくすると遅れを取り戻そうと再び…
まだ4月の前半なので、受験生の皆さんが新しい教材とノートを手に毎日張り切って勉強している姿が想像できます。成…
「逃げ」で医学部を目指している 理系の大学3、4年生や、修士課程の大学院生が「一念発起した」といって医学部を…
いつまでも決断しない ある生徒さんは、高2の時に集団塾と個別指導の両方に通っていましたが、集団塾の授業はあま…
塾や予備校の新学期が始まる頃ですね。新しい先生との出会いがあると思います。自分のやり方で頑張ったけれども浪人…
昨日の続きです。 やる気アピールと実際 中学英語を一夜漬けで乗り切ったつもりの人(実際は単に中学英語を勉強…
今まで、とても多くの医学部受験生を見てきました。現役生も浪人生も社会人や他学部生の再受験組もいました。真面目…
昨日のブログで、中学のはじめから正しい発音を身につけてほしいと書きました。今日も実際によくある具体例を用いて…
昔に比べて英語の発音を聞くことのできるツールは増えているのに、生徒たちの発音が良くなったと感じることはありま…
よく、これからの入試は思考力重視に変わるので、昔のように知識偏重ではダメだというような言説を目にして、胡散臭…
中学生の皆さんに是非是非知っておいていただきたいことがあります。学校で使うごく普通の英語教科書(New Cr…
国立・私立を問わず、配点が高く攻略しづらいのは何と言っても英語と数学です。そしてこの二つは勉強に取り組み始め…
春休みは自由時間が多く、猛然と受験勉強に取り組んでいたのに、学校や予備校が始まると通学や授業への出席でいっぱ…
つい数日前のことですが、帝京で不合格者に繰り上がりが回っているという情報を得ました。直接電話を受けた受験生か…
まだ少し繰り上げが回っていますね。4月1日になって出ることもありますが、やはり年度末の31日となると最終日の…
大学時代、第2外国語の勉強のためにNHKラジオ講座を聴いている人がそこらじゅうにいました。何も聴いているアピ…
何十年も前から言い古されてきたアドヴァイスを敢えてします。ラジオ講座を聴きましょう。小学校で英語が得意だった…
先日、医学部合格を知らせてくださった昔の生徒さんは、高校ではあまり熱心に英語の勉強をしなかったそうですが、受…
数年前まで英語をお教えしていた生徒さんとお母様から、医学部に合格したという嬉しいお知らせをいただきました! …
人間万事塞翁が馬 医学部を目指して頑張ったけれど夢が叶わず、今春、他の学部へ進学を決めた方もいると思います。…
「受験」というと「勉強」ができればいいのだろう、だったらなるべく「勉強」に専念できるように、それ以外の様々な…
多くの大学受験生徒その保護者の方々と関わってきましたが、最近増えてきたのはまるで中学受験のように子供の勉強や…
新高3生はやる気いっぱいで春季講習に通う(すでに通っている)人も多いことでしょう。今までよりも多めに講習をと…
大切なのは「伸び代」 昨日の記事の "手応え" について、もう少し補足です。自分が伸びているかどうか、合格に届きそうかどうかを判断するとき、模試の結果を見るのは当然なのですが、実は偏差値として数値化できるものは、その模試での成績に過ぎず、伸び代ではありません。経験のある個別指導講師の場合は普段の授業でのやりとりから伸び代を判断できるので、もし結果は参考にする程度ですが、ご家庭やご本人は模試の数値に縛られてしまいがちです。ただ、受験生ご本人は、"手応え" のある・なし
浪人が決まって塾・予備校選びをしている人も多いかと思います。行きたい大学に受からなかったからとにかくあと1年勉強しようという曖昧な考えで、なんとなく塾を決めて今まで通りに勉強するというのは危険です。ぜひ、今こそ一度、今回の受験をしっかり振り返って見てください。最後の模試から時間も経っているので、"数値" はアテになりません。自分にしか感じることのできない "手応え" に注目して見てください。合格はできなかったけれど、それまでの模試や過去問よりも本試では「できた」という感覚
「親が医者だから……」は封印しよう 私大医学部受験生の中には、親御さんや親戚が医師であったり、病院やクリニックの経営をされていたりして、小さい頃から半ば "自動的" に医学部に進むように路線を引かれてきたという人も多いです。それはとても恵まれた環境である一方で、医師になりたいという自発的な希望や、そのためになんとしても頑張って合格するんだという覚悟を持ちにくいというマイナス面も少なからずあります。しかも現在の医学部は、親御さんたちが受験生だった時代と比べて異常とも言
私大医学部の指定校推薦をねらう人へ 推薦のために学校の試験でもよい成績を取らなければいけない場合、もともと入試科目に入っている英語はよいとして、古文・漢文や社会はなかなか厄介ですね。特に大学附属の女子校の場合は国語教育に力を入れているところも多いので、前日の付け焼き刃の暗記では太刀打ちできません。これを解決するのが「音読」です。 入試と違って定期試験はあらかじめ範囲がわかっているので、音読の効果も直接的です。出題される古文・漢文の内容自体や、文法・句法を理解
「わからないこと」が自分にハッキリわかる 英語の音読の効用の一つに黙読よりもゴマカシが効かないということがあります。ある単語が出てきた時に、「意味はわかるんだけど、発音はどうだったっけ?」と思うことがありませんか? 音読の場合、そこで止まるか曖昧な発音でゴマカすかなので、「自分はこの単語の発音がわからない」とハッキリ自覚され、調べたり聞いたりして覚え直すきっかけになります。文章レベルでも、「途中から何が何だかわからなくなった」という部分が自分にわかりますから、その部
英語や古文・漢文の学習で最も基本的で、楽で、効率的なのは、ズバリ音読です。ところが音読指導をする場合、「音読なんて恥ずかしくて(めんどくさくて)やったことがない」という人よりも、「音読ならよくやってます」という人の方が注意が必要なのですね。ご本人はやっているつもりなので「やっています」と言い、こちらも「そうか、やっているならOK」とスルーしそうになりますが、もう一歩突っ込んで聞いてみると、「長文を読むときに最初に一回音読します」なんて言われてびっくりします。それは単に一回
単語やトピックの深掘りで志望分野につなげる 昨日は英語と世界史をつなげる授業について書きましたが、英語から知識を広げていくことのメリットは医学部を目指す人の方が大きいかもしれません。学校や医学部受験塾では小論文や面接の対策をしてくれるところも多いですが、そのための時間を定期的に割くのはなかなか難しいですから、普段の英語の勉強の中で医系トピックに触れていくことができれば一石二鳥というものです。 ある生徒さんに英語長文を教えていた時のこと。"maternity
講師の知識が生徒に影響する 英語の長文問題集は収録している文章の出典を載せていないことも多く、内容に興味を持っても元の作品を(翻訳でも)探して全体を楽しむことができないのは残念なことです。それでも読書好きの講師なら元の作品がわかって、教科をまたぐ説明によって生徒にさまざまな知識をつける手助けができることがあります。英文だけなら大学生家庭教師でも説明できるけれど… ある時、大学生の先生にも英語を見てもらっていた生徒さんが、「こないだ変な長文があって、小
時事知識が直接に出来を左右するのが現代文だとすると、間接的に左右するのが小論文です。特に近年の医学部の小論文は予備校での対策が取りにくいように工夫が凝らされている変わった出題が多いです。東海や順天堂はその最たるものでしょう。出題としてはオーソドックスな慈恵は、その字数の多さのために、論を支える知識がないと対応が難しいです。 例えば順天の「写真を見て感じることを書きなさい」という指示に、ただつらつらとああも感じた、こうも感じたとか、思い出話を語ったとしても得点は期待
現代文と幅広い知識の関係 昨日と一昨日の続きです。英語長文以上に知識、特に時事的な知識がダイレクトに読解に影響するのは国語の現代文でしょう。入試問題の中核をなす評論や論説文というのは、たいてい現代社会のあり方に対する批判的な視点から書かれているからです。 桐原書店の『上級現代文』の中のどれかだったと思うのですが、「現代資本主義の行き詰まり」について論じた文の中で、「選挙結果は投票終了時に実際には出ているのに、結果が判明するまで選挙戦が続いているような "錯覚
英語長文と幅広い知識の関係 ② 昨日はNYのセントラルパークを話題にしましたが、英語を読む際に助けとなるのは英語圏の国についての知識とは限りません。今日も実際の具体例を挙げて説明します。2年くらい前の大手予備校の東大模試だったと記憶しているのですが、第5問の長文の冒頭に日本神話が(もちろん英語で)紹介されていました。英語の旅行ガイドブックを引用した形で、続いて来日するオーストラリア人のお話が地の文として始まります。神話はイザナギ・イザナミによる国生みで、「オ
英語長文と幅広い知識の関係 ① 勉強すれば勉強ができるようになるのでしょうか? 英語でも国語でも小論文でも、それぞれの教科の勉強をすれば、その分だけできるようになるのでしょうか? これは「条件付き」でYESです。その条件とは、一般的な幅広い知識(つまり常識)や、さらに言えば教養があることです。少し具体的に説明したいので、今日から何回かに分けてお伝えしていきます。 女子医大の英語の問題は、すべて英語で、図やグラフ、地図、会話文が多用されるなどの特徴がありますが
今日は東京大学の合格発表です。コロナ禍以降はWEB発表のみになり、本郷キャンパスでの掲示は今年もないようです。合格発表は、大勢の中でたくさんの受験番号が印刷された掲示板を見上げるスタイルから、自室でこっそり画面を覗き込むスタイルにすっかり変わったようです。といっても、インターネット発表が行われるようになったのはもうずいぶん前からで、私の以前の生徒さんたちも、正午にネットで見て、数分後に合格メールをくれるという方が多かったです。 以前は、テレビで本郷キャンパスでの合
春休みにやってほしい中学英語の復習ですが、忘れてならないのは不規則変化動詞です。難しい単語ではなく、どの中学の教科書にも載っているレベルのものです。医学部受験生でも東大などの国公立志望者でも不規則変化動詞のチェックをしてみると、結構ボロボロです。"sit", "come", "run", "fall" など確信を持って変化させられますか? つづり、発音も正しくできなければいけません。 過去分詞形などは完了形、受動態、仮定法とあちこちで出てきます。難しい仮定法の規則
新高3生の中には、学年末試験が終わったらいよいよ受験生としてスタートダッシュを切ろうと気合が入っている方も多いと思います。予備校の春季講習に通いますか? 上級編の問題集を一冊終わらせますか? いえいえ、それよりも、今の時期にこそ是非やっておいてほしいことがあります。それは中学3年間の英語の総復習です。 英語が苦手だと思っている方は中1・中2・中3の問題集を各一冊ずつ、得意だと思っている方は中3か高校入試用を一冊。どちらでもないという方はその間から決めてください。何
昨日の続きです。せっかく「わかった」のに、そこで満足して勉強を終わりにしてしまう人はさらに多いのです。勉強を「スタート」した地点で止まってしまうのです。 例えば英文法で「時制の一致」のルールを正しく理解したとします。「そうか、わかった。だから答えはこれになるのか!」ととてもスッキリします。ところが、そのままにしていると、また一週間後には忘れているか、同じような文や問題でまた間違います。「わかった」あとに類題を解いたり、問題集を真似て自分でも時制の一致のある文を作っ
英文法の教材として『ネクステージ』や『スクランブル』などの短答式の問題集を使っている人は多いと思います。個人的にはこれらは抜けのチェックやイディオム暗記に使い、各文法項目を勉強するには記述式の教材をオススメしますが、それは今は置いておきます。 各問の前に四角いチェックボックスが並んでいて、できなかったものに印をつけられるようになっています。何ページかやってチェックをつけていって、さて、それで勉強したつもりで終わりにする人が結構います。これ、実は、勉強を始めてすらい
授業は理解する時間であって、板書を写す時間ではない 塾や学校で黒板やホワイトボードを使って授業している先生とよく目が合いますか? 板書をノートに書き写すのに必死になっていて、いつも先生の後ろ姿しか見えていないという人は、要注意です。 板書しながら説明する時、教えている側はほぼ同時に生徒が見てくれている前提で、(チョーク等で指しながら)「ココが」、(矢印などを書き足しながら)「こうなる」などの指示語を多用します。とりわけ説明の結論にあたる重要ポイントの時は、「
最近は多くの高校で市販の単語帳が配布され、定期的にテストなどもするようですが、これが実はありがたくないのですね……。たまたま自分にあった単語帳で適切なペースでテストがあればよいのですが、たいていは単語テストの前日と当日に大量に詰め込んで、テストが終わると忘れてしまうというパターンになっています。 以前の生徒さんで、こちらとしては目指す大学のレベルなどに応じてお薦めした単語帳はあったのですが、やはり学校で使っているものを使い続けた方がいらっしゃいました。ところが、既
明日は日大、昭和、埼玉医科の後期・II期試験です。関東圏の私大医学部では最終日となります。もう少し日程をバラけさせればいいのにという気もしますが、三月になってから何校も受け続けるのもキツいので、的が絞れてこれはこれでいいのかもしれません。 今、とても疲れていることと思います。でも、あと一日だけ頑張ってください。「もう、いいや……」と諦めずに、今日も単語を覚え、丁寧に長文を読み、何度も音読してください。いつも通りの勉強をしたら、最後にもう一度過去問を見直して、時間配
昨日は講師の側について書きましたが、定期授業を定期的に行う努力は生徒さんの側にも望まれます。長年、多くの生徒を見てきた肌感覚として、定期授業を実際にどれだけ定期的に行えたかと実力の伸びは比例しています。伸びる生徒は予定変更や忘れ物が少ない 例えば週1回の定期授業で単語テストを行う場合、普段なら7日分のテストをするところ、間が空いて10日分になったり14日分になったりすれば、テスト時間が余計に取られて、残りの授業時間でできることが減ってしまいます。区切りの良
週何回などの定期授業を主軸に受験勉強を進めていく場合、とても大切なことがあります。それは決めた曜日をできるだけ守るということです。定期授業を定期的に行うというのは言葉として当たり前のことなのですが、実はこれが意外に難しいのです。よい講師は予定変更が少ない 定期授業が定期的のできないのは、まず講師の側に問題がある場合があります。科目ごとに複数の講師がつくことがありますが、中にはかなり頻繁に授業日の直前変更をする人がいます。もちろん病気や怪我、家族の急用などは
長年講師をしていると、生徒さんは中学1年生から社会人まで幅広く、授業の中身も普段の勉強から、集団塾に通いつつ苦手科目のサポート、そして受験直前の赤本対策と、実に多岐に及んでいます。一人ひとりの状況に応じて対応してこその個別指導ですから、どんなケースであれその人にとってのベストなやり方を工夫しますし、そこが面白くもあるのですが、時々、別のタイミングで依頼してこられていたらと悔やまれるケースがあります。 近年の中学受験での流れもあるのか、まずは集団塾に行って、直前の追
昨日の続きです。かつて教えた生徒さんの親御さんで某予備校の模試の「合格者平均点」を非常に気にされる方がいました。その生徒さんは理系だったのですが、国語の現代文、古文、漢文それぞれの点数を「合格者平均点」と比べては、「古文が弱い。単語や文法に抜けがあるのではないか。」と心配し、また次の模試が返されると「やはり漢文が弱い。漢文も教えてほしい」と言ってこられる方がいました。 一回一回の模試では、例えば古文で失敗したけれど現代文は良かったとか、次の模試までに古文の実力はつ
模試の成績表にはさまざまな数値やグラフが載っています。偏差値や平均点はもちろん、得点ごとの人数分布図や、各教科のクモの巣グラフなど、一つ一つ読み取るだけでちょっと楽しくなってしまうような豊富なデータです。後発の予備校ほどデータが詳細な傾向がありますが、なかでも「合格者平均点」はつい気になってしまいますね。 ただ、このデータにはワナがありますので気をつけてください。 まず、「合格者」と言っても前年にその模試を受けた人の中でその予備校で合格が追跡できている人のみのデー
国立大学を受験する人は、そこが第一志望校という人がほとんどだと思います。そろそろ試験慣れしてきたでしょうか。そのままあまり気合を入れずに行きましょう。いやいや緊張でガチガチですという方は、このブログの以前の記事(「本番に弱い受験生へ」「試験中も英語を音読?!」)を読んでみてください。 最後の授業が終わって生徒さんを送り出すと、講師にはもう祈って待つことしかできません。電車の乱れや事故がありませんように。出題ミスや試験会場でのトラブルがありませんように。 今
いよいよ国立大学の二次試験ですね。試験日が二日にわたる方も多いと思います。共通テストも二日間でしたが、あの大量の文を高速で片っ端から情報処理していくというしんどさとは別の、例えば東京大学なら、今度は知識も読解力も思考力も使って、なおかつ効率も考えながら頭をフル稼働させる二日間というのは、本当に消耗します。 頭が興奮しているので、あまり「疲れた」という自覚はないかもしれませんが、自分で感じている以上に頭も体も疲れるものです。一つの教科が終了したり、一日目が終わると、
この週末は国公立大学の入試です。記述式問題の割合が非常に高く、ほとんど全てと言っていい大学も多いです。時間も足りないので、たとえ大型の英作文や国語論説文の要約であっても、丁寧に練り上げた解答を作ることは難しい。といって、見切り発車で書き始めると、だいぶ埋めてから始めの方を書き直したくなって、消していたら時間がなくなって……ということにもなりかねません。 書くべき内容をおおよそ見通せたら、多少拙い文であっても書いてしまいましょう。満足度70%くらいであればじゅうぶん
ウン十年前の東大入試(英語)の前日、私は当時どうしても覚えられなかった "may well" (〜するのももっともだ)と "may as well" (〜する方がよい、ましだ)を「最後にもう一度」と覚え直しをしました。 さて、本番当日、なんと片方が出題されたのです! 「やった!昨日見直しした!……アレ?」 そうです。もうわからなくなっていたのです。いっそ見直しをしなければよかったと思うほど悔しかったです。 記憶力が悪いと言えばそれまでなのですが、反省もあり
「今のところで受からなかったから」はダメ 私大医学部受験生の中には、新年度の勉強環境を整えようとしている方もいると思います。今までと同じ予備校で続ける場合も、別の塾や個人指導に乗り換える場合も、「なんとなく」決めてはいけません。 「今のところでダメだったから」と定期的に予備校を乗り換える浪人生も多いですが、それではあちこちの予備校のいいお客さまになってしまうだけです。結果は出なかったけれど自分が伸びている手応えはあったのか、授業の予習復習など自分のやるべきこ
最近、東京芸術大学で練習室のピアノが撤去されるというニュースがありました。日本を代表する芸術大学なのにピアノが維持できないの?!という衝撃の声も上がっているようです。背景には慢性的な財政難に加え、昨今の光熱費高騰もあるようです。 光熱費と聞いて思い出すのは、私が大学生だったウン十年前。その頃すでに大学は貧乏でした……。冷暖房のある大きな教室でも普段はスイッチが切られています。夏の試験の時、あまりの暑さにあちこちで汗のにじんだ答案用紙が破れ、見かねた先生が試験場を離
入試期間に入ると集団塾では授業がなくなり、受験生は孤独になります。私大医学部や早慶の複数学部を受ける生徒さんたちは日程も厳しく、勉強や生活のリズムが崩れがちになってしまいます。10日から2週間でいくつも受験する中には失敗してしまう日も出てきます。そうなった時に、次の試験までにどう立ち直れるかというのが、全体の勝負を決める大きな要素になります。 昔の生徒さんで、早稲田の複数学部を中心に受験した方がいらっしゃいました。集団塾が終了した後も個人指導は続けて受講していまし
「試験本番の休み時間に、必死で単語帳とかノートとか見て自分の勉強をするか、何にも見ないで余裕かまして周りの奴らにプレッシャーを与えるか、どっちにしようか迷ってるんです」と相談(?)を受けることがあります。えーと……。😅 今までに3〜4人いましたが、合格ラインに届くかどうか厳しいぞという状態の生徒さんたちで、なぜか全員男子でした。 必死に自分の勉強をしてください。あるいは、”自分のために” 仮眠などできるならしてください。 理由1:たぶんそのハッタリは見抜か
よく「現役生は最後まで伸びる」と言われます。部活を頑張っていて受験勉強の開始が遅れたとか、12月まで高校に時間を取られて思うように勉強時間が取れなかったとかの理由で、1〜2月の伸びが、すでに勉強に十分時間を費やしてきた浪人生よりめざましいということです。だからめげずに頑張れ!と励ます言葉でもあります。 でも、大声で言います。浪人生だって最後まで伸びるんです! 今までに何人もの、試験期間中まで伸び続けた浪人生を見てきました。東大の国語の点を現役時より
負けてたまるか! 上京して、あるいは家から遠く離れた都市に初めてやってきて、大学受験の準備をしている方たちもたくさんいると思います。ホテルの枕が合わないとか、大きな勉強机がなくてやりにくいとか、他にも想定外の困りごとがあるかもしれません。試験日に合わせて二度三度と地元との往復をしなければならない人もいるでしょう。自宅から受験する人に比べたら厳しい環境にいることは確かだと思います。 でも、新しい環境に戸惑ったり不安を覚えたりしながら大勝負に臨むという経験自体が
2月末から3月頭にかけて後期・II期日程がありますね。「受けざるを得なくなってしまった……。」というのが正直な気持ちかもしれません。頑張りましたね。お疲れ様でした。 後期ラリーが始まるまで、人によりますが二週間くらいの空白期間があります。この期間をどう使うかで4月からの境遇が変わる可能性があります。規則正しい生活を続けてください。そしてまず、今までの(おそらく怒涛の)試験を振り返ってみてください。人それぞれ様々な課題が見つかると思います。ああすればよかった、これも
みなさんは今どんな辞書を使っていますか? そもそも、辞書を持っていますか? 一昔前まで、たいていの中高生は電子辞書を使っていました。紙の辞書を薦めたい気持ちはあるものの、持ち運びや、英和のみならず和英、英英、さらには国語辞典に百科事典といろいろ入っていたり、発音や履歴の機能もあることを考えると圧倒的に便利なので、これも時代の流れかと納得していました。 ところが最近は半分くらいの生徒さんが電子辞書も持っておらず、単語はスマホやタブレットで検索して済ませているのです。
今まで個別指導でみてきた早慶東大レベルを目指す生徒さんたちには共通点があります。真面目で、かつ馬力があるということです。ちょっと厳しいかも……と心配になるような学習目標を自分で立てて、実際にそれをクリアしてしまうので感心します。 秋冬になって赤本を買うと、「よし、本番までにこれを全て終わらせよう!」という目標を立てる方も多いです。もちろんそれができれば素晴らしいのですが、人気大学の赤本(青本)というのは7年分くらいどっさり過去問が収録されています。志望が固まってく
私大医学部入試が一段落したところで、今度は早稲田・慶応などの難関私立大の入試ラッシュが本格化してきました。健康第一 私大を第一志望にしている人も、東大など国立大と併願している人も、とにかく体調管理を最優先にしてこの二週間を乗り切りましょう。試験は朝から始まるので、早寝早起きが基本ですが、とくに「早寝」がポイントです。勉強して頭が疲れていると横になっても眠れないのです。夜は思い切って早めに勉強を切り上げ、ゆっくりお風呂に入り、スマホは引き出しに入れてしまいま
1月下旬、私大医学部入試が始まりました。何しろ得意と思っていた英語でも初歩からのやり直しでしたから、苦手の数学はさらに大変だったようで、過去問は1〜3年分程度しか終わらず、”準備万端” とは言い難い状況でした。 比較的入りやすいと思われる大学を、試験日も勘案して数校受けたなかで、1校だけ、一次合格をもらいました。3浪目にして初めての、そして最後の二次試験を受け、終わるや否や、通っている大学の期末試験の嵐。何しろ歯学部の単位は落とさないというご両親との約束があります
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長年たくさんの生徒さんたちに英語を教えてきてわかったことは、生徒さん自身の「英語は得意」とか「中学までは英語…
模試などの長文問題で、「ちゃんと読めるけど、時間が足りなくなる」というご相談を受けることがあります。見ると、…
最近あるきっかけで昔の生徒さんと数年ぶりにつながりました。時々こんなことがあって、嬉しいこと、嬉しいこと! …
中高一貫校では最近はクラブ活動の代替わりを早めて受験に備えるようで、運動部でも高2の冬で引退ということも珍し…
英文法の4択問題や間違い探し問題で、なぜその答えを選んだのか、なぜ他の選択肢では間違いなのかと解答の理由をき…
世の中はゴールデンウィークで、やれ10連休だ、渋滞だ、円安だと騒いでいますが、受験生、とりわけ浪人生にとって…
「やりたいか、やりたくないか」よりも、向き不向きを考える 前回の記事でも書いた通り、高校生や、大学生になって…
以前、『反面教師にしてほしい、消えていった医学部受験生たち⑤』で、大学4年生くらいの人たちが「逃げ」で医学部…
前回、学校の普段の勉強が大事だと書きましたが、その学校で、果たして教えていないのか、生徒の側が真面目に学んで…
塾へ行くよりまずは復習を 新学期が始まって約2週間ですね。どの学校でもそろそろ各授業のペースが決まってくる頃…
今さら共テシリーズ(?)国語編です。😊 センター試験時代に、個人的に改善してほしかったのは国語の特に現代文…
遅くなりましたが、響教育研究所の生徒さんたちのこの春の大学合格のお知らせです。 すでに入学式を終えてキラキラ…
今さら共テシリーズです。😅 英文量がさらに増えて苦行と化したリーディングと違って、リスニングは易しくなりまし…
せわしなく疲れるだけの共通テストの英語を解いていると、どうしてもかつてのセンター試験と比べてしまいます。こう…
いきなり暖かく、いや、暑くなって、桜も一気に花開いていますね。新年度になりました。実にタイミングが悪いですが…
ハイレベルな受験生を教え始めて数回目で、生徒さんがこのセリフをいうことがあります。これはもっと伸びるためにと…
自分の未熟さを直視できるか、できないか 前回の記事(『医学部や国公立を目指して浪人を決めた人へ』)で、新浪人…
基礎の徹底を 浪人を決めた人、決まってしまった人は、今後通う予備校や勉強の仕方について考え、すでに実行に移し…
第一希望の学部から合格をもらえずに別の学部や学科へ進学する人は文系理系問わずいますが、医学部というのは職業訓…
ここ数年で生徒の机から消えたものがあります。辞書です。紙辞書はとっくに全滅していますから(私のうちでは生き延…
子供の英語のまま 日本語の場合でもそうですが、小中学生の言葉と社会人の言葉は大きく違います。単語はもちろん、…
実は発音を教わっていない 幼児期など自然に発音を覚える時期よりも遅くに英語圏に行った場合、英語でそこそこ周囲…
和訳で点が取れない 「英語を英語のまま理解するように」とは日本の教室でよく言われることです。暗号解読のごとく…
文法の裏付けがなくモヤッとしたまま 耳から入る英語も含め、現地で英語に必死に対応した成果は、当然ながらとても…
近年では帰国生が珍しくなくなってきました。この2〜3年で私が担当した生徒さんの約3分の1が帰国生です。一口に…
昨日の学校編に続き、今日は塾編です。 塾でも担任やチューターによる定期面談や進路相談を行うところが多いですが…
高校でも、集団・個別を問わず塾でも、進路ガイダンスや定期面談を行うところが多くなりました。一見すると懇切丁寧…
子供の英語から大人の英語へ かつての文法や難解な英文の和訳が中心だったといういわゆる「受験英語」への反動もあ…
前回は野球少年だった生徒さんの自慢をしましたが、クラブ活動以外でも学校行事や私的な習い事などにとことん打ち込…
「全力投球」の受験生の驚異的な伸び 丸刈りの頭と体格から一目で「野球部員!」とわかる受験生を教えたことがあり…
本格的に受験勉強を開始して1ヶ月、皆さん腰が痛くなっていませんか? 特についこの間まで運動部で毎日たくさん体…
昨日の続きです。英語に限らず、中学高校の教科担任が「ハズレ」のことはよくあります。その場合はどうすればよいの…
学校の先生にも塾の講師や家庭教師にも、「アタリ」と「ハズレ」があります。塾や家庭教師の場合には辞めたり替えた…
進学実績を上げたい中堅校に多いと感じますが、英検受験を推奨し、試験のしばらく前から放課後に居残り講座をする中…
英語早期教育ばやりの昨今ですと、小学生のうちに英検2級を取ったとか、まだ中1なのに準一級に挑戦するというよう…
中学入学時点で周囲の英語がすごそうに見えても全く心配の必要がないことは昨日書きました。今日は逆に、「すごい」…
昨年、お子さんが中学生になったお母様からご相談がありました。中学受験をして私立中学に入ったが、帰国子女や英会…
「あー、それ、ずっとわかんなかったー。違いがやっとわかったー!」 集団塾から個別指導に移ってきた浪人生がヤレヤ…
あっという間にゴールデンウィークですね。受験生の皆さんも一息ついて、4月を振り返り、改めて今後の見通しを立て…
単語暗記のお話をついでにもうひとつ。ウン十年前、私が大学一年生だった頃の友人との会話です。友「ねえねえ、受験…