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銀河系
声が。聴こえる。あちこちから。たくさん。高い声。低い声。早口。ゆったり。まるで。ちかちか。星のよう。ここは。銀河だ。数々の星が。きらめく。眩しくて。明るくて。いろんな色が。見えてくる。個性的な。星たち。私の。周りを。覆っている。私は。銀河の。中心だった。 (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/31 18:39
鉛のような
最初は小さな違和感でしたそれはだんだんと全身に広がっていきました足が重くなりました手が重くなりました肩が重くなりました頭が重くなりました鉛のように重い体を動かすのは一苦労です布団に沈み込んでしまったらなかなか持ち上げられませんこれは本当に私の体でしょうか (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/31 11:47
朝
朝の空気はとても軽くて重力が月に近づいたよう朝の空気はとても澄んでて音がどこまでも響いてくよう朝の空気で作られる露はどのミネラルウォーターより美味しそう 風が冷たく吹いています朝の空気を循環させてお昼の匂いを運んでくるああもったいないもう少しあの軽くて澄んで美味しくて夜の匂いを残り香にした空気の中で深呼吸して体の中を洗わせてよ (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/30 19:00
ハロウィンの大王さま
ごりごりと削ったかぼちゃの中身を煮込んで潰してパイにしよう。被ったかぼちゃは大きすぎて私の意識を奪いそうだ。 パンプキンパイより美味しくないお菓子はお菓子とは認められないな。 横暴まかり通る彼は一夜だけの大王さま。 さあ僕が主人公だ。傍若無人の夜が更ける。 (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/30 11:16
中原中也と僕
「愛するものが死んだ時には、 自殺しなけあなりません。 愛するものが死んだ時には、 それより他に、方法がない。」 中原中也はそう言ってその後茶店へゆきました 茶店で彼は会ったのです中原中也に会ったのです 灰色の瞳で言ったそうです「死んじゃいかんよ。彼女の為にも」 彼は思いとどまりました彼はロープを捨てました 病院で彼は目を覚まし彼女のお墓へ行きました すまなかったと謝ってお花を供えて手を合わし 彼女のお墓に水をかけ線香と煙草を燻らせました 彼女の写真をいちまい寝る前ベッドで眺めては 幸せになると決めたのです幸せになると、決めたのです (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。…
2022/10/29 17:59
おくすり
美味しいご飯はお薬です香しい香りはお薬です綺麗な音楽はお薬です 体の調子はどうですか夜はよく眠れていますかご飯はきちんと食べれていますか 生きるというのは大変ですねこんなに多くのコストがかかるそんなに価値がありますかそこまで価値がありますか 私はそうは思わないのですが周りの人は価値があると 生きてて欲しいというのです死なないでほしいというのです だからお薬が必要です美味しいご飯と芳しい香りと綺麗な音楽それからいくらかの錠剤をそれらがないと生きられません私が私でいられません (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/29 11:49
グラウディング
布団の上でストレッチをするとき私は自分の体が大地と繋がるような気がするのだ。雨に濡られて私の老廃物が布団へ染み床へ染み下の階を通って地面へと溶けていく。そのとき私は地面と一体化している。植物のように根をはりエネルギーを交換している。私は受け取ったエネルギーを即座に循環させる。 体は植物なのだ。 地から栄養をもらい葉でエネルギーを作り雨露を流して眠る。その循環を忘れると私達の体はただの棒きれになる。今日も私はストレッチをしては大地を感じる。 いつか土に還るための予行演習。 (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/28 19:25
詩にたい
言葉で溺れ詩にたい。抽象度を上げすりガラス1枚挟んだような、曖昧な視点からどう具体的に表現するか。その視点だけ持っていたい。現実なんか直視しないで乱視を混じえたぼやけた世界を捉えて紡いで嘯いていたい。現実なんか直視しないで。ガラス挟んでぼやけたくらいがちょうどいいのさ私にとって (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/28 06:45
暖色
街に暖色が増えるのは寒い季節だからなのだろうね自然の木々さえ紅や橙に葉を染めて冷えていく街を暖めようとしているけれどその努力虚しく葉はもぎとられてやがて街は白く染められてしまう吐く息の色すら染められて私達は寒さに抗えない かじかんだ手に白い吐息をかけて抵抗するように赤く染まる耳の下にはマフラーをコートの下は何枚着てる?どうか風邪など引かないようにあたたかくしてくださいね世界が色を取り戻してあたたかくなってきた頃には梅色の手紙を送ります桜色のお返事待ってます (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/27 19:34
夜食
夜中の空腹は罪の匂い。そこで食べるお菓子は罪の味。もぐもぐ。もぐもぐ。もぐもぐ。意識が朦朧としたまま私は手と口を動かす。お腹が満たされればすぐにまた眠りにつくのだ。このお菓子は睡眠への特急券。切符はお持ちですか。ええ。睡魔がそこにありますから。 (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/27 09:39
なにかできること
僕は何もできなかっただんだんと薄くなっていく彼女の姿またねと言わなくなって次の約束をしなくなってあまり会わない人に会いに行ってあまり食べれないものを食べに行って随分身軽そうになっていったすっきりした顔で怒らず哀しまずいつも笑顔をたずさえてすごく軽く楽そうだったけれど彼女の行動は何故だか心配になるもので友達と 話した 冗談めかしてそう言って心配と不安を吐き出したどうかなにもありませんようにだけど 彼女は 花を供える僕になにかできることがあったんじゃないだろうかそんなのないよ と彼女が笑った (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/26 18:26
真似っこ
君が右手で字を書くから私も右手で字を書いてみる君が左手で髪をかきあげるから私も左手で髪をかきあげてみる君が足を組んで座るから私も足を組んで座る君が走るのがはやいから私も走るのをはやく できなかった 君が背伸びで本を取るから私も背伸びで本を 取れなかった (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/26 09:29
◆ ポエマーではないポエットだ
今週のお題「わたしは○○ナー」 今週のお題がこういうことらしいのでなるほど私はポエマーか、と思って調べたら、ポエマーとは和製英語らしい。知らなかった。英語だと詩人はpoetだそうだ。じゃあポエマーって何っていうと詩的な言い回しを普段の会話で多用する人らしい。つまり痛い中二病のことであっているだろうか。 ポエマーだろうがポエットだろうが中二病的センスはいるだろう。あとはTPOをわきまえているかいないかの差な気がする。詩というのは抽象的表現を用いて物事を表すことだと思っているので、そりゃあ普段の会話で抽象的表現ばかりされたらイラつくことだろう。 詩というのは個人的に、いかに回りくどくかつ抽象的にけ…
2022/10/25 18:06
氷水
氷水を飲む。「冬はあたたかい飲み物でなきゃダメだよ」そう言われても私の口腔と喉は氷のような冷たさを求めているのだ。ゴクリと喉を鳴らして飲むとその氷は食道を通って胃へと降りていくのがわかる。そして冷えたお腹は痛みを発する。私の体内は繋がっている。その確認のために飲むのかもしれない。 (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/25 08:09
おかえし
「生きているだけでいいんだよ」あなたはそう言って泣きそうな顔で笑ったあなたは優しくしてくれる泣きたいほど優しくしてくれるだからいつも困るのだ私に返せるものなど何もないのに「生きているだけでいいんだよ」私がそう言うとあなたはいつもそう言う (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/24 18:16
信念
あの子を愛すと決めたらしいその信念は揺らぐこともあるだろう固くなることもあるだろうでもその信念の芯はずっとそこにあって彼が生きている限り彼の真ん中にあって彼はその誓いを貫くんだろう羨ましいあの子羨ましいあの子その貫きが私であればよかったのに (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/23 16:40
死
死はただの現象だ寂しさはそれにただ付随するだけだ誰かがいなくなった穴その穴に誰も気づかなければ寂しがる人もいない本当に孤独な人ならば死はただの現象に過ぎず寂しさなどという感情は生じることはないけれどその人が孤独でなければ周りの人が勝手に寂しがるいなくなった穴に向かって嘆き悲しみときには怒りなんと滑稽だろう感情をぶつけてもその人は蘇ったりしないのに空虚な穴に向かって投げ込まれる感情受け止める相手のいない感情もし幽霊がいたならばまだ救われるのだろうか何も返ってこない虚しさ何も返ってこない寂しさ感情をぶつけたところで何も返ってこないのに この涙は一体どこに落とせばいいんだろう (ランキングに参加して…
2022/10/22 18:55
Error
正常に処理できません正常に処理できません空き容量が不足しています机の上は散らばっています床にまで散らばっています頭の中も散らばっています正常に処理できません思考容量が不足しています自分のことすら考えられない視界すら暗くなってきた意識をシャットダウンします (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/22 16:23
恋
キスはレモンの味だったでしょうか。いいえ。グレープフルーツの味でした。砂糖をかけたいくらい苦かった。あなたの背中を見るたびにひとふりのナイフを振り下ろしたくなる。どんな感触がするだろう。骨にかすってゴリといい、筋肉を穿ってズブという。恋は甘くないものですね。だから甘い言葉を混ぜるのですね。あなたの体温を感じるために刺したナイフが黒色に染まるとき。やっと私は心の底からあなたを愛せると思うのです。 (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/21 19:10
嘘つき
言葉をちょうだい。私が欲しい言葉だけちょうだい。苦いのはキライ。甘いのがすき。君の声で紡がれるから意味があるんだ。その声で永遠に囁き続けてよ。君にとって要らない言葉でも私にとっては必要な言葉。中身はなくたって別にいいの。さあ今日も私に囁いて (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/21 11:25
終幕
あのとき私の体の中は、清々しく爽やかな、空洞だった。エンディングが見えているのはとても風通しが良くて、生まれてきていちばん体が軽かったような気がする。私が退場したあとの私に関する話は私の物語ではあるのだろうけれど、それはみんなにお任せする。それはあくまでエピローグに過ぎず、終章で私は終わっていた。なるべくみんなにはエピローグを演じやすいよう遺したつもりだ。それが本当に使われたかわからないけど。 だから失敗したのだ。あまりにも体が軽くなりすぎたから。あまりにも物語をつくりすぎたから。 やはり死は突然でなければならない。劇的に演じてこそ、物語は幕を閉じる。 (ランキングに参加しています。よければ応…
2022/10/20 21:48
Z軸の向こう
拡張していく現実に 追いつけているだろうか見たい聞きたい触れたい嗅ぎたい感覚を研ぎ澄ませ0と1の海へそこに存在するものは仮想でありリアルなのだそして己の存在すら透明なものとなっていく感知し感応し互いに呼応し合えばそれが現実でないわけがない広がってゆくZ軸の向こうへ (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/20 11:22
加湿器
加湿器の潤す空気の透明度まるで浅瀬の淡い海水海面はラブラドライトの輝面かなボトルメールが流れ着き拙い字綺麗に並ぶラブレター体育館裏部活の匂い洗濯機回る制服青春の残り香虚しく過ぎゆく季節入社式での祝辞と礼儀回すお茶渦を巻きては渋み濃く抹茶スイーツは甘さ控えめ珈琲の黒々とした色映える黒点の持つ熱量フレア魔法かな君のいる場所熱くなり手と手が触れればそこは熱帯夜扇風機冷風熱風掻き回しそうして季節を巡らせてゆくストーブの重みは熱の温かさ乾く空気と加湿器の水 (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/19 18:31
訴え
僕の頭を鈍い音でいつもノックしてくるのは一体どこのだれだろうかそんなに僕に伝えたいことがあるのだろうかそんなに必死にならなくたって僕は君の言葉くらい聞いてあげるよ最後までだから頼むからそのノックをするのはそろそろやめてくれないか (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/19 09:30
行色詩
出立の日はあいにくの雨であった。折りたたみ傘を広げるも小さくて肩掛けのバッグは雨に濡れ重さをより増していく。バス停に立ってタイヤの水しぶきを浴びてまるで洗い流されているようだ、と思った。いってきます。旅から帰ったときの自分の何かしらがどこか変わっていますように。 (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/18 20:22
朗読
あたまのなかで響く声よりもずっと声帯を震わせて発する声はよっぽどきれいで 切なくて 哀しくて 苦しくて自分のものではないはずなのにひどく感情が溢れてしまってこの物語を読むたびいつも誰かの声を思い出すのです (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/18 12:12
眠れない夜
暗闇の部屋をスマートフォンの光が照らす。薄っすらと電灯や本棚の輪郭が見える。揺れないカーテンは孤独を強調しているね。寝返りを打って丸まって、布団の中に隠れると、自分の温もりが自分を包み孤独を誤魔化してくれる。君に会いたい。僕は目を瞑る。瞼の裏に君を描いて、また会えることを祈る。 (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/17 20:32
ガラクタ倉庫
ガラクタ倉庫の中にひとり少年が住んでいるのを私は知っていたガラクタが積み重なり幾重にも層を成しているその倉庫の中はあまりにも乱雑に入れられているので余白がたくさんあったのだ少年はその余白の中に住んでいて時折その隙間から外の様子を窺っていた倉庫の前を通りかかるときふと目をやると砂埃で曇っているガラス窓の向こうにちらりと目が合うすると少年はすぐに頭を引っ込めてしまうけれど倉庫の前を通るたび少年と目が合うものだから私は勝手に少年との距離が縮まっている気がしていた ある日倉庫の前に数人の男達が立っていた倉庫の周りをうろうろと歩き入り口を開けられるだけ開けて隙間から中を覗いていた私は少年が彼らに見つかっ…
2022/10/17 17:43
金木犀
大きな道路をひとつ曲がって小さな路地からまたひとつ入って人ふたり並んで歩けるほどの歩道の脇から香ってくる備考をくすぐり抜けていく金木犀の甘い匂い食べたらどれほど甘いだろうと幼いときは考えていた今はどれほど苦いだろうかと香りの嘘を考えている (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/16 20:45
クロール
身体を浮かそうと四肢でもがく。その姿はよほど滑稽だろう。バチンと水面を叩いて顔を無理矢理水上に出し息をする。酸素を吸えた気がしない。だっていくら空気を取り込んでも僕の身体は沈もうとする。前に進むどころではない。僕はこの現実のような水面で、浮いているのが精一杯だ。 (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/16 12:44
洗濯
私の匂いとあなたの匂い。洗剤と一緒に混ぜましょう。トッピングは何がいいかしら。そうして二人で柔軟剤を選ぶ。二人の香りは何かしら。 ほんの少しの、幸せの香り。 (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/15 19:43
◆ 自殺という行為をしたことがある
自殺をしたことがあります。 あります、というのも変な話で、結局今こうして生きてしまっているのだから、その自殺は自殺未遂で終わってしまったものだが。 自殺という行為をしたことがあります。 私の寝室には今でも天井まである本棚からかけられた首吊り用のロープが、あのときのまま垂れ下がっている。特に意味はなくて、ただ失敗した無力感で片付ける気すら起きずに、そのまま放置しているだけだ。 でも最近、それが救いになってきている。 6月末。梅雨が去ると共に私もこの世を去ろうと思った。なんてことはない。雨音を聞きながらあの世へ行きたいと思ったから、なんとかして梅雨の間に死にたかっただけだ。それだけの理由だ。時期で…
2022/10/15 16:43
朝の曲
優雅にクラシックで朝目を覚ます。 ――なんてことはない。 朝は戦場だ。ラスボスは時間。まず第一の敵から強すぎる。そいつの名は布団という。私を離そうとしてくれない。私はついついそいつの罠に引っ掛かってしまい、ようやく出られた頃には五分十分経過した後だ。また勝てなかった。くそう。私は弱い自分に毒づきながら洗面所へ向かう。髪を上げ顔を洗い、朝の怠そうな自分の顔とご対面。 まるでクラシックが似合うような顔ではない。 朝のBGMなど決まっている。戦闘アニメのオープニングから始まり、その間にスキンケア、化粧、朝ご飯を済ませる。脳内でリピートしながら終わらせた後は、服を着替えて玄関を出る。 玄関を出ればそこ…
2022/10/15 15:57
掌
ぐしゃぐしゃに掻き集めた。掌の上から零れ落ちる。僕はまたそれを掬う。何度も繰り返す。繰り返し繰り返し。けれど全部を掌に納めることはどうしてもできなくて。全てばら撒いて宙に叩きつけてやりたくなる。手に入らないものなどいらない。そう強気でいたいのに。零れた欠片は僕の弱さ。僕は弱さを認めたくなくて、掻き集め続ける。いつかすべてこの手に納まることを願って。けれどそれは叶わぬ願い。掌が大きくなればなるほど、この手に納めたいものは多くなっていく。掻き集めて掻き集めて。くしゃくしゃに折り畳んで。なるべく小さくして握って。それでも指の隙間から、掌の皺の溝から、どんどん零れ落ちていく。僕はそれを拾い集める。拾う…
2022/10/14 20:03
◆今週のお題「最近おもしろかった本」
今週のお題「最近おもしろかった本」 ほしとんで05 (ジーンLINEコミックス) 作者:本田 KADOKAWA Amazon 『ほしとんで』という漫画の最終巻。出てすぐに買ったのにまだ読んでいなかったので、という軽い気持ちで読んだら、今の私に必要な思考はこれだ!という内容でびっくりした。 『ほしとんで』という漫画は芸大の俳句ゼミが舞台で、主人公たちは俳句を学び創作していく、というざっくりまとめるとそういう話。 俳句は本格的に挑んだことはないものの、同じ言葉を使った作品ということで親近感を持って読んでいた。 この最終巻では「連句」という形式のものが出てくる。 一つの俳句から連想して句を繋げていく…
2022/10/14 08:44
恐怖
そこから一歩踏み出してごらんよ。そこから少し背伸びしてごらんよ。そこからいっぱい飲んでごらんよ。そこからたくさん吸ってごらんよ。無力さを皆に与えてやろう。たったひとりの勇敢さを持って。さあ前へ進みだそう。届かなかった声は錆びた鉄だ。鈍色の空気に鉛の味。それだけが君の味方なんだ。
2022/10/13 19:23
通院記録 10月13日
昨日まで20℃以下の気温が続いていたのだが、今日という出かける日に限って晴天24℃という長袖では若干暑い日だった。 病院ではいつものように最近どうかを聞かれる。 ・中途覚醒、早朝覚醒がある ・中途覚醒した際手足がむずむずしていることがある ・便秘と下痢を繰り返している(過敏性腸症候群の再発) ・気温差と気圧差のせいで偏頭痛がひどい ・体の調子は悪いがメンタルはわりと安定している 以上を伝える。 過敏性腸症候群の薬はここでも処方できるとのことでお願いした。二度ほど内科に行ったのだが薬が切れるとすぐ便秘下痢のループに戻ってしまうのでもう放置しようと思っていたので助かる。 手足がむずむずするのは薬の…
2022/10/13 15:25
生命
耳に入るは喧嘩する仔猫のような鳴き声だ私はその正体を知っている手で感じるは震える狐兎の体温だ私はその正体を知っている 目を閉じ口を綴じ耳を塞ぎ五感を絶ってそれでも感じるは不規則な脈動それでも感じるは内なる光球それは紛れもない私自身の この世に落とされた一滴の細胞 (ランキングに参加しています。よければ応援お願いいたします。)
2022/10/13 10:16
雨椎、とかいて、あまつい、と読みます
雨椎、とかいて、あまつい、と読みます。 小学一年生の頃の将来の夢は詩人でした。 その後小説家に変わって、いろいろ書いていたけど、とある出来事があって筆を折ってしまいました。 大学を出て普通に就職したけれど、数年後うつ病になり退職。 なかなか寛解せず障害者手帳を取り障害年金で暮らす日々。 何もしたくない何もできない日々から少し経ち、再び詩を書いてみたくなりました。 うつ病とはいえ種類はさまざま。 私は非定型うつ、双極性障害ぎみです。 躁鬱というほどではないけど気分の波が少しあり、それを抑えるために躁鬱の薬も服用しています。 うつと診断されて約8年。 現在は月一で通院中。 日々己のメンタルに振り回…
2022/10/12 18:40
雨
雨を好きになったのはいつからだっただろう。風に攫われそうになる傘を握り潰さんばかりに持ち避けて靴の隙間に捩じ込まれる水滴は嫌いだったはずだ。カーテンを閉め切った部屋の中響く雨音。それはいつからか私の中を流れるようになった。鼓膜から入り足の裏から出ていく音楽。雫は演者。楽器はトタン、瓦、コンクリートにアスファルト。冷たい音だ。生温かい匂いをさせて私の部屋へ忍びこむ。生きていたい。水蒸気が固まり絞り出された体温。それを感じるとどうしようもなく世界の生を感じるのだ。死んでみたい。私の体が溶けて流れていずれ雨になる。その現象のなんと幻想的なことか。のぼりゆく煙に含まれる私の魂はいずれどこかの知らない胎…
2022/10/12 09:25
n+1番目の選択肢
希死念慮を説明するとき私はいつも選択肢の話をする。 希死念慮を抱く人全員がそういうわけではないと思うが、死を意識している人間は意識していない人間に比べて選択肢が多い。その選択肢は常にそこに在って、選択できない状態だけれど、そこにあることに意味がある。通常の選択肢がn個。でもn+1個持っている人が、少なからずいる。 そのn+1番目の選択肢があるという事実だけで救われる人がいる。アマゾンの手芸用ロープのレビュー欄に「おまもりで持っています」という一文の多いこと。普段選択はしないけど、あるいは表示されているだけで選択できない状態ではあるけれど、そこにあるだけで、選択肢が一つ多いというだけで生まれる余…
2022/10/11 19:06
訃報
訃報を聞いては羨ましい、と思う。なぜ私はそちら側になれなかったのかと。不謹慎だと怒らないで。何を言うかと笑わないで。私の求める未来は昔から変わっていないのです。救済ではない。それは現象。絶望ではない。それは結果。捏造ではない。それは羨望。曖昧ではない。それは恋慕。紐はあります。おまもりですから。刃物は嫌です。痛いですから。屋上に行きます。綺麗ですから。そこに広がっているものは私にしか見えないのだ。この景色は誰にも見えやしない。私だけの情景。私だけの世界。私は今日も目を覚ます。
2022/10/11 12:11
夜ふかし
この夜は起きていたいんだ。そして昼間背もたれを倒した座椅子の上で猫のように丸まってこんこんと眠りたいのだ。外の真っ暗闇は静寂と絶望を連れてくるけど、たまにはそれを味わいたいんだ。朝日の静けさと羨望よりも僕は甘いようで苦い深夜の風を噛み締めたい。
2022/10/11 03:45
キャンバス
例えばバケツをこぼした空には筆でちょちょいと描いてしまえばいい。それが君の描く世界なら、僕は喜んで創造しよう。ぐちゃぐちゃに走らせた筆の軌跡が、たとえ何かを形作らなくても、それが君の世界ならそれは、僕の望んだ世界なんだ。君の心を覗かせてほしい。万年筆も用意しようか。
2022/10/10 18:56
中途覚醒
ふと目が覚めて枕元の時計を見ると、デジタルな数字は意地悪するかのように薄く薄く表示して、私に正しい時刻を伝えてはくれなかった。ベッドから落ちたスマホを拾い上げ画面を表示させようとしたが、返ってきたのは電池切れの赤色の点滅。時間から解き放たれた私は暗順応した瞳で天井を見上げる。 なにも、なにもない。たくさんの本がある部屋で、なにもなかった。私の感情を揺さぶるものは、今の時間、なにもなかった。暗闇に光る家電の電源やコンセントタップ。ここは宇宙だ。無重力にふわふわと浮く私の意識。 このまますべて、宇宙の闇へと溶ければいいのに。
2022/10/10 18:55
夜明け
静寂を塗り潰す雨音は乾いた猫の匂いがする。家の中でひとり聞くにはちょうどいい雑音だ。そしてふと気づいたときには消え失せている。飼い慣らすことのできない夕暮れの街角。私はカーテンも開けずじっとしている。窓越しの気配は生ぬるい温度を持っていて、私の時を蝕んでゆく。 猫の気配が去って犬の遠吠えが聴こえる頃。空の半分は塗り潰されて炭酸を溢したような星が見える。それは私の想像で、子供の頃の記憶の再現に過ぎない。脳裏に浮かぶ情景ははじけて消えて病んでゆく。チリチリと震える指先はガラス窓の代わりにスマホをなぞり、下らない言葉を紡いでいる。 やがて訪れる静寂は窓ガラスを白く染め、何もない空間に存在感を与える。…
2022/10/10 18:54
2022年10月 (1件〜100件)
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