各守備位置の”ほぼ定位置”に打球が飛んだ場合の対応・カバーリングになります。基本は以下図を頭に叩き込み、状況により違う動きをしていきます。 ≪基本の考え方≫ ● ポジションごとの番号と基本守備位置は下図。 1 投手(ピッチャー) 2 捕手(キャッチャー) 3 一塁手(ファースト) 4 二塁手(セカンド) 5 三塁手(サード) 6 遊撃手(ショート) 7 左翼手(レフト) 8 中堅手(センター) 9 右翼手(ライト) ● 打球に対し、野手全員が必ず動く。 何もしないポジションは存在しな
福島県在住。40年以上野球に様々な形で関わり学んできたことを、「自分が高校野球の監督なら…」という視点でこれからがんばる選手・監督に残す形でまとめます。
明日からU-18W杯が始まります。日本代表は厳しい相手が続きますが、是非とも勝ち上がってほしいです! https://www.nikkansports.com/baseball/samurai/u18worldcup2023/schedule/ 工藤
試合での打撃は、”常にホームラン狙い”というわけにはいきません。 状況により打者に求められるものが変わってくるため、それに合わせた打撃をする必要があります。ときには自分の打撃を犠牲にしてでもチームのために貢献するケースも出てきます。 当然必要な技術も変わってくるため、普段の練習の中でさまざまなシチュエーションを想定し技術を身につけておく必要があります。 高校野球界の監督がここまで明かす! 打撃技術の極意 amzn.to 1,870円 (2023年08月21日 22:05時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する
慶応高校の優勝素晴らしかったです。応援を含め様々な記事がWebで出ていますが、ここまで努力を積み上げ質の高いの野球を表現した両校は素晴らしいチームだと思います。 と思ったら、もう夏の特集号がAmazonに出ておりました。早いです。 https://amzn.to/45nrhSE 工藤
「メンタルが強い(弱い)」というのは、目に見えるものではないですが”選手の特徴”としてプレーに影響を与えます。 メンタルが強い選手が多ければ多いほど試合で好結果に導くことが多くなるので、選手”個々”でなく”チーム”としてメンタルを鍛え強くすることができれば、チームの大きな”武器”になります。 高校野球界の監督がここまで明かす! 野球技術の極意 amzn.to 1,760円 (2023年08月23日 14:21時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する メンタルは試合を大きく左右する チームには
人間的にも技術的にも成長途中の高校生がプレーする高校野球では、「モチベーション」「メンタル」が成長や結果に与える影響は非常に大きいです。 高校野球界の監督がここまで明かす! 野球技術の極意 amzn.to 1,760円 (2023年08月23日 14:21時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 「モチベーション」と「メンタル」との違い モチベーションは、行動を起こすための原動力・意欲 になります。 自分の目標を追求するための努力・行動する理由になるため、モチベーションが高い場合はより効果的
野球はチームスポーツなので、ミーティングはとても重要になります。 ミーティングでは ● チームの方向性・改善ポイントを確認 ● 試合での反省点を抽出・改善方法を検討 ● 選手間の意見交換を行なう 等を話し合い、チーム全体で理解・確認・共有することで部員全体のベクトルを同じ方向に合わせ選手が迷いなく日々の練習に取り組めるようにしていきます。 高校野球界の監督がここまで明かす! 野球技術の極意 amzn.to 1,760円 (2023年08月22日 10:37時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する
明日は夏の甲子園決勝になります。仙台育成・慶応とも素晴らしいチームで、見応えある試合になるのは間違いないと思われます。両校とも頑張ってほしいです! https://news.yahoo.co.jp/articles/68925e9889e96c0ab4a78a70245d56d5dbb9dfdb 工藤
送りバントは「走者を次の塁に進めるため」 送りバントとは「走者がいる状況で弱いゴロを転がし、自分が犠牲となることで走者を次の塁に進塁させるもの」になります。 最大の目的が「走者を次の塁に進めること」です。 送りバントをする際に注意すべきことは、状況により変わってきます。 高校野球界の監督がここまで明かす! 打撃技術の極意 amzn.to 1,870円 (2023年08月21日 22:05時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 走者が「1塁」のとき 走者が1塁のときに行なうバントは、「一塁
打席に立つ際に、何も考えずただ打席に入るのではなく「自分をどういう球を狙うのか?」頭の整理をした上で打席に入ることが、良い結果を生み出す準備として重要なことになります。 またこれをチームで統一・徹底して行なうことで、相手バッテリーにプレッシャーをかけることができます(事前に研究して、チームとして狙っているのではないか…)。 打者ごと(個人)での狙い球の決め方 打者が打席に入り狙い球を決める場合は、大まかに ● 直球のタイミングに合わせ、変化球に対応して打つ (基本は直球狙いだが、変化球でも打てれば打っていく) ● 狙い球を球種に絞って打つ(その球種以外は打たない)
今日は残念ながら敗れてしまいましたが、観戦後は 全国に誇れる福島の素晴らしいチーム であることを福島県民として感じました。 https://news.yahoo.co.jp/articles/fedcc4bafe118bbf453cdb8d18f8c0c3f5e3fa24 工藤
夏の甲子園が始まり、毎日仕事から帰ってのスポーツニュースを楽しみにしております。 まだ3日ですが、今年は点数がたくさん入る試合が多いような気がします。 工藤
投球モーションに入るまではバントの構えをみせておき、 投球モーションに入った瞬間にヒッティングに切り替え打ちにいく 作戦になります。 バスターを行なうメリット バントシフトを逆手に取りチャンス拡大 走者がいる状況で打者が最初からバントの構えを見せていると、守備側はバントでの進塁を阻止するためにバントシフトを取ってきます。 バスターはバントの構えからギリギリでヒッティングに切り替えるので、バントシフトを取っている守備陣は通常に守備位置に戻ることができず守備陣の”スキ”をつくことができます。 (スキをついてバスターを成功させた例 走者1塁の場面) ● バントの構えをすると三
大事なのは チーム内の”頭の共有” 試合で使われる作戦(サインプレー)は、選手全員がその方法・考え方や狙いを理解できるよう、ミーティング時等を使いすり合わせを行ないます。 作戦は複数の選手が同じ考え(狙いを理解)を持って行わないとうまくいかないため、”頭の共有”は重要なポイントになります。 盗塁 「走者が投球の間に、次の塁に走り進塁を狙うプレー」です。 当然相手は盗塁をさせないよう投手がけん制をし捕手が素早く送球してアウトを狙うため、盗塁の成功は「走り出すタイミング」「足の速さ」が重要になります。 盗塁のサインは「Thisball」で出すケースが多いですが、基本1人で行
野球の世界では”ルーティン”という言葉を聞くことが多いです。 プレーの前に選手が一定のパターンの動作をとること。メンタルコントロールのひとつの方法。 大事な試合では緊張・興奮・不安などの影響でベストパフォーマンスを発揮できないことがあるが、練習段階から「定型」を決めておき、本番でもそれを履行することで精神状態を落ち着け、安定したプレーにつなげる意図がある。 (例) 日常生活の中で続けること 起床・就寝時間、練習方法、食事・休憩・疲労回復のタイミングなど、生活のリズムを習慣化する。 試合当日に行うこと 「決まった食事メニューを選ぶ」「移動バスやロッカールームで同じ席に座る」「携帯
打者の能力を測る項目 項目としては、以下のようなものが考えられます。 ● タイミング ● 動体視力 ● スイング軌道 ● ミート力 ● ミートポイント ● スイングスピード(飛距離) ● バント ● 状況判断 ● 修正力 ● メンタル 必要な能力の基本は「来たボールを打ち返す」能力になります。 バッティング(打撃)の場合、「投手が投げる球を打つ」という”受け身”の技術になるため、投手が投げる前に「相手の情報を収集し、攻略法を整理して打席に立つ」 という要素も大きいですが、 特に高校野球の場合 ● トーナメントの大会のため、戦う相手が固定されていない。 ● 対戦したことがない相手
毎年買っている甲子園観戦の友のような冊子です。明日発売のようなので、さっそく買おうと思います。 https://amzn.to/3qfgISc 工藤
夏の甲子園47都道府県代表熱闘の記録 (EIWA MOOK) amzn.to 1,980円 (2023年07月30日 13:29時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する あゝ夏の甲子園 amzn.to 1,300円 (2023年07月30日 13:30時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する ヒットエンドランは、投球と同時に走者がスタート(盗塁するような感じでスタート)し打者はその投球を打つ戦術になります。 ①
「ブログリーダー」を活用して、工藤さんをフォローしませんか?
各守備位置の”ほぼ定位置”に打球が飛んだ場合の対応・カバーリングになります。基本は以下図を頭に叩き込み、状況により違う動きをしていきます。 ≪基本の考え方≫ ● ポジションごとの番号と基本守備位置は下図。 1 投手(ピッチャー) 2 捕手(キャッチャー) 3 一塁手(ファースト) 4 二塁手(セカンド) 5 三塁手(サード) 6 遊撃手(ショート) 7 左翼手(レフト) 8 中堅手(センター) 9 右翼手(ライト) ● 打球に対し、野手全員が必ず動く。 何もしないポジションは存在しな
野球ではよく”下半身を使う”という言葉を聞きます。 下半身を使うことが重要である理由は、人間の体は上半身よりも下半身の方が筋肉量が多いため運動パフォーマンスに大きく影響を及ぼすからです。おおよそ、全身の筋肉量を100%とすると上半身は30%・下半身は70%となります。 無意識だと上半身を使ってしまう しかし、野球は競技特性上上半身を使うことが多い競技なので(ボールを投げる・バットを振る)どうしてもボールやバットを持つ手に意識が集中し、上半身ばかりを使ってしまいます。人間は上半身の方が体を操作しやすいことも理由になります。 ただし、下半身を上手に使わないと体の少ない筋肉しか使わ
ケースに応じた戦術選択 攻撃は相手投手との兼ね合いもあり、常に打って点が取れるとは限りません。しかし、得点を取らなければ勝つことはできません。特に1回負けたら終わりとなるトーナメントでは、相手投手が素晴らしい投球をしていても少ないチャンスで効率良く得点を取ることを考える必要があります。 野球は”間”が多いスポーツのため、その都度次のプレーについて考える時間があります。この時間を有効活用し、現在のケースではどの戦術が有効か?考えて選択することで、得点が取れる・取れない は大きく変わってきます。 出塁・進塁のケースは全部で8通り(アウトカウントでさらに分類すると24通り)あり、それ
球拾いは練習時グラウンド・グラウンド周辺に行ったボールを拾い集めること を言い、練習の中では日常的にあります。 高校野球界の監督がここまで明かす! 野球技術の極意 amzn.to 1,760円 (2023年10月02日 22:10時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 選手の”取り組む意識”が見える 練習の中で球拾いをするケースは多く、多くの時間を取られます。 このとき、全員が集中して球拾いすれば短時間で終えることができ次の練習に移ることができますが、”誰かがやるだろう…”という気持ちが選
ケースに応じた戦術選択 攻撃は相手投手との兼ね合いもあり、常に打って点が取れるとは限りません。しかし、得点を取らなければ勝つことはできません。特に1回負けたら終わりとなるトーナメントでは、相手投手が素晴らしい投球をしていても少ないチャンスで効率良く得点を取ることを考える必要があります。 野球は”間”が多いスポーツのため、その都度次のプレーについて考える時間があります。この時間を有効活用し、現在のケースではどの戦術が有効か?考えて選択することで、得点が取れる・取れない は大きく変わってきます。 出塁・進塁のケースは全部で8通り(アウトカウントでさらに分類すると24通り)あり、それ
各守備位置の”ほぼ定位置”に打球が飛んだ場合の対応・カバーリングになります。基本は以下図を頭に叩き込み、状況により違う動きをしていきます。 ≪基本の考え方≫ ● ポジションごとの番号と基本守備位置は下図。 1 投手(ピッチャー) 2 捕手(キャッチャー) 3 一塁手(ファースト) 4 二塁手(セカンド) 5 三塁手(サード) 6 遊撃手(ショート) 7 左翼手(レフト) 8 中堅手(センター) 9 右翼手(ライト) ● 打球に対し、野手全員が必ず動く。 何もしないポジションは存在しな
フォームの変化 野球では、投球・打撃・守備・走塁のいずれにおいても"フォーム"がパフォーマンスに重要な役割を担います。 逆に言うと、パフォーマンスがなかなか上がらない選手はフォームに問題があることが多いため、フォームを改善することがパフォーマンスUPへの有効策となります。 毎日繰り返しその動きをしていると、無意識のうちに変わってしまうことがあります。日々の変化は小さなものでも、時間の経過とともに気がつくと大きな変化になっていきます。 どんな選手でも体力・筋力の変化も受けて少しずつフォームは変化していくものなので、フォームがパフォーマンスに影響を及ばすことを理解した上で、”自分のフォ
野球は他のスポーツと比べてルールが複雑になっています。また、プレーとプレーの間の”間”が長く常に動いているわけではない(止まっている時間が多い)ため、その時間をどう使うか?がプレーの成否や勝敗に大きな影響を与えます。 直感で動きプレー出来ることも重要ですが、”考える力”を身につけ”間”を使いながら考えてプレーを行なうことができると、プレーの質を高めることができます。また監督の指示を待つだけでなく、自分自身で判断してプレーできるようになります。 普段の練習でも考えて取り組むことで、より早く質が高い技術を身につけることができます。自分で考えて取り組んだことが練習の成果として現れれば、その
春のセンバツ 組み合わせ抽選会が昨日あり、トーナメント表が発表されました。 組み合わせ - 第96回選抜高校野球(2024) : 日刊スポーツ 第96回センバツの組み合わせを掲載 - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansport www.nikkansports.com 大会は3/18からになります。高校野球シーズンの最初の大会であり、私も非常に楽しみにしております。 センバツの組み合わせ抽選は、同地区との対戦を出来る限り避けるよう複雑な仕組みに基づいて行われている。 と以前ニュースで見たことがあります。 確かに応援し
野球において「声を出す」というのは「さあいこう!」等活気を出すためであることが多いですが、声を出す重要な意味合いは活気を出すこと以上に 次のプレーを予測し、準備や確認をするための声 になります。 ”声”というよりも”会話”をすることが重要であり、これにより個人・チームとして事前にリスクを認識しそれに対し準備をすることができます。 100%の確認 野球にはミスがつきものなので、そのミスによる傷口を最小限におさえるために 例えば守備であればカバーリングを行ないます。 このとき、”うちに限って(この場面では)ミスはしないだろう…”と油断や慢心をしてしまうといざというとき
試合の大半でボールを持ってやり取りしているバッテリーは、勝敗に大きな影響を与えるポジションであることは間違いありません。1球のミスが失点に直接つながってしまうこともあります。 そのため試合でのバッテリー間の意思疎通はチームとしてもチーム作りの大きなポイントになります。特に1球1球の”サインの決定”は意思疎通があるか?ないか?で大きく結果が違ってきます。 高校野球界の監督がここまで明かす! 野球技術の極意 amzn.to 1,760円 (2023年08月22日 19:43時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する
けん制は投手だけでなく、ボールを受けて走者にタッチ・アウトにする野手陣の動きが成否に大きく左右します。 チームとしてその動きや考え方・サインを決めて練習を積んでおくことで、大事な試合のいざというシーンで試合の流れを変えるけん制アウトを取ることができる要素になります。 野球のトレーニング理論と実践 守備編 amzn.to 1,760円 (2024年02月15日 18:26時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する けん制時の基本シフト 走者が出た場合は、近くの野手がけん制に対応するシフトになり
公式戦での”ベンチ入り”は選手にとって大きな目標の一つになるため、決定するためのプロセスを決定するには十分な考慮が必要になります。 何も決定根拠がなければベンチ入りメンバーは監督の主観で決めることになりますが、これはブラックボックスとなる要素が多く(純粋な実力以外の要素が入る可能性)選手に納得できるメンバー組みにするのが難しくなります。出来る限り透明性の高い決定方法を考え、選手が納得できるようにしていきます。 (今回はベンチ入りメンバーを甲子園と同じ20名で考えます) 出来る限り客観的な透明性の高いメンバー選定をするため、選手の能力を出来る限り数値化しそのデータに基づいてメンバ
守備位置にはそれぞれ番号が付けられており、それを守備番号と言います。 高校野球の場合、守備番号=レギュラーの背番号 となることが多いです。 野球のトレーニング理論と実践 守備編 amzn.to 1,760円 (2024年01月31日 22:47時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 投手(ピッチャー 1) ダイヤモンドの中心位置にあるマウンドから、打者と対峙し捕手へ投球するのが主な役割です。投手が投球しないと試合が始まらないため、試合を主導する役割と言えます。 直球(ストレート)や変化球
野球はチームスポーツですが、1つ1つのプレーは個別性が高くプレーの成否は”個の力”が握っていることが多いです。 (例) 打席は全員に順番に必ず回ってくる 守備のポジションは決まっており、1人ですべて守ることはできない 個の結集がチームになりますが、個の粒が小さいと集まってもこじんまりとしたチームにしかならないので、いかに個(1人1人)を大きくできるか?ということが重要になります。強いチームになるためには、チームワークと個性の両方の要素が必要です。 限られた時間の中で”個の力”と”チームの力”をバランス良く伸ばすためには、年間スケジュールの中で ”個の力を高め
日本人の場合右利きが多いため、投手は右投手であることが多いです。 左投手は普段対戦が少ないためあまり経験することがないですが、右投手との違いを理解しておくと経験が少なくても慌てずに打撃に向かうことができます。 高校野球界の監督がここまで明かす! 打撃技術の極意 amzn.to 1,870円 (2024年01月19日 22:41時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する ボールの軌道が変わる 左投手は、利き腕(ボールを投げる腕)が右投手と違うためボールの軌道が違ってきます。リリースポイントが
バントの守備は、内野にいる野手がボールを処理しますが外野手もカバーリング等の対応を行ないます。基本は以下図を頭に叩き込み、状況により違う動きをしていきます。 ≪基本の考え方≫ ● ポジションごとの番号と基本守備位置は下図。 1 投手(ピッチャー) 2 捕手(キャッチャー) 3 一塁手(ファースト) 4 二塁手(セカンド) 5 三塁手(サード) 6 遊撃手(ショート) 7 左翼手(レフト) 8 中堅手(センター) 9 右翼手(ライト) ● 野手全員が必ず動く。何もしないポジションは存在しない。 &nb
フライの守備はノーバウンドで捕球することでアウトを1つ取ることができますが、状況によりフライに追いついていても捕らない方が良い場合があります。 どんなケースか?頭に入れておくと、いざというときスムーズに動けるようになります。 内野フライ 0アウト・1アウト 走者1塁 上図は遊撃手あたりへの内野フライ この場合、内野フライが上がると 1塁走者 … (フライを捕球をすると思い)1塁へ戻る 打者走者 … (フライを捕球をすると思い) 1塁まで全力で走っていない という判断になることが考えられます。 このとき、意図的にフライを捕らない(落
野球では 、プレーの中で瞬時に判断・即行動する必要があるシーンが多くあります。この時に的確な判断・的確な行動をするためには、試合でいきなり…ではなく事前に準備しておくことがあります。 ◉ 現在の状況を事前確認するクセ付け 試合の中ではプレーとプレーの間に”間”が多くあるのが野球の特徴です。その”間”の時間で現在の状況を確認し、 こうなったら、こうする… という自分が行なうプレー(行動)を想定しておくと、プレーが始まったとき瞬時で動き出すことができます。 ● 点差 ● アウトカウント ● 走者の位置 ● 試合の流れ これらの要素を頭に入れ、どこに来る
現在「工藤note高校」という仮想の高校を見立てて、甲子園・日本一を実現するチームを作るためにはどういう育成プロセスが必要か?というシミュレーションを日々まとめております。 野球はさまざまなスポーツの中でもルールの複雑さはトップクラスで、そのため行なうプレーの種類や戦術・考え方も多岐にわたります。 例えば先日はポジショニングの取り方に関しシーン別のパターンを作っておりましたが、”ポジショニング”という一つのテーマでも膨大な情報になり、改めて野球の奥の深さを感じました。 現在は一つ一つテーマをnoteにまとめていく工程を続けておりますが、2024年には大枠全ての項目を網羅し
サインは、試合の中で「ベンチから選手」「選手同士」でチームの作戦を伝えるための仕組みになります。 サインは相手に見抜かれずに味方の選手だけわかるよう伝えるための手段になりますが、あまり複雑だと”味方も理解できない””味方が間違える”ケースが多くなります。また(特に高校野球の場合)サインの交換には時間をかけられないため、以上踏まえてサインを決定する必要があります。 サインプレーの種類 サインプレーには ”攻撃時のサイン” ”守備時のサイン” ”投球時のサイン” があります。 サインプレーは試合の流れを大きく変え勝敗に直結する
三塁手の基本的な守備位置は、下図になります。 通常の守備位置は3塁ベースより後ろになりますが、打者によりセーフティーバントの可能性がある場合は、事前に3塁ベースより前に出てバントに備えます。 ゴロの処理 打者からは距離が近く、1塁までは距離が遠い 三塁手は内野の中で1塁までの距離が一番遠いため、正確に送球できる肩が求められます。また、打者からの距離は近く右打者の引っ張った鋭い打球等スピードがある打球が飛んでくることも多く、瞬時に反応し打球を処理する(捕球する・体で止める)必要があります。 一塁手・三塁手は(打者から)近め、二塁手・遊撃手は(打者から)遠め三塁手は、1塁までの距離
遊撃手の基本的な守備位置は、下図になります。 遊撃手は三塁手(サード)・一塁手(ファースト)に比べ打者からの距離が遠く また1塁までの距離も遠くなっており、カバーする守備範囲が広くかつ送球で肩の強さが必要(特に三遊間の打球 捕球後反対方向に送球するため)になってきます。ファールゾーン(三塁手後ろのフライに対応…等)を含めると、下図のようになります。 遊撃手は野手の中で守備範囲が一番広い 遊撃手は守備陣の中心にいて、通常のゴロ・フライの処理だけでなく、 ● 中継プレー ● ダブルプレー ● バントの対応 ● 2塁へのカバー 等 チーム全体の連携プレーで中心的な役割を担います。特に走者が
二塁手の基本的な守備位置は、下図になります。 二塁手は一塁手(ファースト)・三塁手(サード)に比べ打者からの距離が遠いため、カバーする守備範囲が広くなっています。ファールゾーン(一塁手後ろのフライに対応…等)を含めると、下図のようになります。 二塁手の守備範囲は広い 二塁手はやるべきことも多く ● 1塁へのカバー ● バントの対応 ● 中継プレー ● ダブルプレー 等、特に走者がいる時はほとんどの打球に対して役割があり、状況・アウトカウント・塁状況・試合展開・打球により瞬時の判断・技術を必要とするポジションです。 ゴロの処理 二塁手は、一塁との距離が近く送球の距離は短いです。ただ
一塁手の基本的な守備位置は、下図になります。 ゴロの処理 ファーストゴロの場合、ゴロを捕球した場所がベースから近ければ(定位置からライン寄り)自らベースを踏みアウトにします。 1・2塁間に飛んだ打球の場合は、自分でベースまで戻ろうとすると間に合わない(セーフになる)可能性があるので、ベースカバーに入る投手へ送球(トス・スローイング)をしてアウトにします。 1・2塁間の打球をどこまで打球を追いかけるか? 1・2塁間の打球を追いかけすぎてしまうと、捕球できても送球・投手のベースカバーが難しくなりアウトでできなくなってしまいます。 一塁手でも二塁手(セカンド)でも捕れる打球の場合は、
学校が終わってから練習開始となると、早くても15時で曜日によりは16時ごろになることが想定され、決して早い時間ではありません。最終下校時間が設定されている場合(19・20時等)少ない練習時間の中で十分な練習を行なう必要があるので、チーム全員が一堂に会してみんなで練習…とするより「グループ編成」による練習メニュー・チーム運営のほうが効率が良い場合が多いです。 プロ野球のキャンプのイメージになり、グループ単位で「グラウンドで」「グラウンド外で」「学校外の施設で」「休み」等日・時間単位でメニューを組み動いていくようにします。立っているだけ…と動かない時間が練習中にはないようにしていく感じで
「足を速くする」には 足の速さは、努力である程度伸ばすことができます 「足が速い」ということは野球では大きな武器になりますが、足の速さはある程度”持って生まれたもの”になります(瞬発的に体を動かす「速筋」と、持久的に体を動かす「遅筋」の割合には個人差があり、生まれ持ったものが大きく変わることはない)。また、トレーニングで急激に伸びるものでもありません。 しかし、(持って生まれたものはあっても)努力を継続し今より速く走ることは可能です。その方法は ● 「速筋」を鍛える ● 「正しい走り方」を覚える ● 「体の柔軟性」を高める ことになります。 「正しい走り方」(走る姿勢)を覚える
攻撃側のチームの打者は、投手が投げたボールをフェアグラウンドに打って飛ばした瞬間”打者走者(バッターランナー)”となります。走者はアウトにならずに一塁→二塁→三塁→本塁と進むことで1得点が認められます。 走者がアウトになるケースは「フォースアウト」と「タッチアウト(走者がどこかの塁に触れていない状態で、相手守備がボールを持った状態でタッチ)」があり、この2つのアウトのケースにならないように次の塁へ進むことが、点数を取るために重要になります。 走塁には大きくいくつかの種類があり、まずその使い方を覚え適切に使うことが重要です。 駆け抜け 走者が進塁のためにベースへ走り、ベースを踏んだ
カバーリングは”技術”でなく”意識” 「カバーリング」は、守備にミスがなければカバーした選手が直接ボールを触ることはほとんどない ”もしも” ”万が一” のためのリスクヘッジの動きであるために、おろそかになってしまうことも多い徹底することが非常に難しいプレーです。 ただし、試合において勝敗を分けるポイントとしてカバーリングがカギを握ることは多く、”大事な試合でカバーをせずに負ける”こともよく見られます。チームのリスク管理としてカバーリングの徹底は大きなテーマとなります。 全野手が次のプレーを先読みしカバーリングに動く 試合では、ボールは1つしかありません。 例え今行われているプ
チームの”走塁意識”を高める 走塁意識の高さは、個人ごとに高めるよりチーム全体として高めたほうが効果が高いです。 野球部に入部した新入生が「先輩の走塁を見て、自然と走塁意識が高まった」という感じでチームの雰囲気に大きく影響されるものなので、ます最上級生に高い意識を持って走塁を行なう重要性を認識してもらえるよう伝えることが重要です。最上級生の意識が高まれば、それは下級生の意識にも必ず影響を与えます。これが世代をまたがってつながることは 「走塁意識=チームの伝統」 となり、チームの特徴として他校にも恐れられるものになっていきます。 常に100%の能力(走力)を出す習慣
べースランニングの基本 ベースランニングのタイムは、足の速さがすべて決まるものではなくベースランニングの技術で縮めることが可能です。 理由はベースランニングが直線でなく、コーナリングの技術を必要とするランニングであるためです。 「最短」よりも「最速」でルート取り 例えば”最も効率の良い(最短距離での)ベースランニングのルート取り”となると(ベース1周で考えます)、各ベース間を直線で結んだ線 になります。 最短距離でのベースランニング しかし、上図のようにベースを直角に曲がって最短ルートを通ることは、人間が全速力で走っているとどうしても不可能です。(無理やり直角に曲がるためにはスピ
内野守備はボールをとってから送球までの速さが求められるため、十分な体勢・状態でなくても送球をするケースも多々あります。様々なケースに対応できるよう、グラブトスも”送球方法の一つ”として練習で行ない習得しておくことが必要です。 「グラブトス」とは、ボールを捕球したら利き手に持ち変えずそのままグラブでボールを相手にトスすることです。 メリット・デメリット ≪メリット≫ ● 捕球後握り変えの動作がなく、ボールを早く送ることができる。 ● 体制が崩れた状態で捕球した場合でも、 比較的スムーズにボールを送ることができる。 (例) 二塁手が2塁ベース付近のボールを逆シング
ランニングスローは、タイミングとしてアウトか?セーフか?ギリギリのときにアウトにするケースで使う守備にとって必要な技術です。 ランニングスローのメリット・デメリット メリットは、捕球後短いモーション(短い時間)で送球をすることが出来ることです。 デメリットは、通常のスローイングに比べ送球の安定性が低いことです。 以上を理解した上で、状況によりスローイングの使い分けを行ないます。 ケース別の使い分け(打者走者をアウトにするとき) 正面に速い打球がきたとき 打球が速い場合、捕球をしたときにはまだ打者走者が1塁には近づいていないのでしっかりと時間を使ったステップしても十分アウトに
守備は”基本”の上での”状況判断による応用” 守備はアウトを取るために行なうものなので、例えばゴロを捕る基本として 腰を落とす・正面で捕る・下から捕る ということがよく聞かれますが、これらは”来た打球をより確実にアウトにするため”に行なう基本になります。1試合の中で考えると、このような基本を実行したほうが良いケースが大半になります。 ただし、例えば足の速い打者がボテボテのゴロを打ちアウトに取れるか?微妙なタイミングになったときには上記基本のプレーでは間に合わなくなってしまうので、 片手で捕る・逆シングルで捕る・ランニングスローをする 等、エラーの確率が上がっ
スローイングの上達ポイント スローイングは「投げたいところに正確に、より早く投げる」ことが最大の目的となるため、 ● (投げ方の基本はあるが)自分の投げ方・パターンをしっかり作る ● 受け手の次のプレーを考え、投げるところを決める ● 捕球からの送球までの足の運びをスムーズにする ことがポイントになります。守備は様々なケース・打球がありますが、パターンを想定し練習すればするほど上達します。また、一つのアウトは何人かの守備の連係によって取れるものなのでチームとしての呼吸・意志疎通もスローニングの上達に伴って向上します。 自分の投げ方・パターンをしっかり作る アンダースロー・サイドス
「選球眼」とは「ボールを見極める眼」「ボール球を振らない眼」という意味合いの言葉で、例えば ● ツーストライク後、高めのボール(つり球)に手を出さない。 ● 低めのボールになる変化球を見逃せる。 というイメージです。 選球眼が良い選手 「選球眼がいい選手」は、「"打てる球"を打ちに行くことができる選手」「"打てない球"を打ちに行かない選手」となります。 ”ツーストライク後、高めのボール(つり球)に手を出さない。””低めのボールになる変化球を見逃せる。"ということができるか?できないか? が選球眼の良し悪しの判断基準の一つとなるのですが、打てる球を見極めることを重視しすぎると、”球を
「ストライクゾーン」と「ヒッティングゾーン」 投手はストライクを投げる際、打者に打たれないように ● ストライクゾーンのギリギリに投げる ● 球筋が変化するボールを投げる(変化球) ● ボール球も織り交ぜて投げる 等工夫をしてストライクを取っていきます。 ただし、打者は3ストライクになるまではストライクでも打たなくても良いため、その選択ができるカウントの間は自分の「ヒッティングゾーン」の中で打ちに行くことでヒットを打つ確率(打率が上がる確率)を上げることができます。 【おおまかな考え方】 0ストライク・1ストライク ⇒ 自分のヒッティングゾーンに来たら打つ 2ストライク ⇒ すべ
バッティングフォームは、個人の体格等によい違いが出て「これがベスト!」というものはなかなかありません。監督は”選手の持ち味を100%発揮できるフォーム”になるようサポートをしていきます。 ただしフォームは様々でも、一番の目的は「ボールを捉えるときに自分の力が100%出力され、ボールに伝わるフォーム」になります。この原則だけはブレないようにします。 また、バッティングフォームは体の成長・技術の向上で変化もしていきます。各選手には「自分に一番合う理想形のフォームは何か?」常に考え練習に取り組む(考えるクセをつける)ことを日々伝えていきます。一番良くないのは”日々何となくバットを振る”こと