ゴルバチョフ元大統領が亡くなった。その後の過酷な経歴と年齢を考えると、ずいぶん長生きをされたと思うが、親しくしていた人が示唆したように、今のロシアに絶望して生きる気力を失ったのではないか。 悔しかったろうと思う。ペレストロイカとグラスノスチ。ゴルバチョフはその改革によって、西側世界のような自由で民主的なロシア(ソ連)を夢見た。彼が冷戦を終結させた最大の政治家であることは間違いない。 でもそれは、ロシアにとっては敗北でもあったのだ。国民の多くが冷戦の終結を、ゴルバチョフが構想した、ロシアの新生の歴史としてよりも、偉大だったソ連の敗北と消滅の歴史として、胸に刻んでいった。希望よりも失望と屈辱の方が…
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