コロナへの規制が解除され、気持ちのいい季節になって、世界でも日本でも、街角や観光地に人出が戻ってきた。 コロナはまだくすぶっていて、冬にむかって次の波が心配だが、このままうまくいけば、通常のインフルエンザのようになりそうな気配もある。3年前までのあの日常が戻り、食事や旅行やコンサートに行けるのだ。それは、それまでは当たり前と思っていた平和な日常で、この世界的なパンデミックの中でそれがいかに貴重なものであるか、私たちは体験し、思い知った。 そういう平和な日常生活があっても、わたしたちは多くの難題や宿命を抱えている。地震や大雨などの自然災害はなくならず、地球温暖化でますますその規模は大きくなってい…
「ひとつの地球」は幻想なのか?/ ”冷戦終結・冷戦後”という歴史区分/ 少し前までは「冷戦終結(冷戦終結後)」という歴史区分が定説のようになってきた。1989年のベルリンの壁崩壊とその後のソ連解体により、20世紀の後半を特徴づけた対立が終わり、世界は次の歴史ステージに入ったのだ、と(「グローバル化の時代」の始まりなど)。 だがそもそも、「冷戦」は終わってはいなかったようなのだ。 ひとつは、ロシアによるウクライナ侵攻である。ソ連は解体したが、その混乱から復活したロシアは、過去の栄光の再現を目指す選択をした。終わったはずの冷戦の火種はまだくすぶっていて、再発火してしまったかのようである。 もうひと…
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