ウクライナの戦争も半年近くになって、世界も人々もだいぶ麻痺してきた。 始まったころは、戦争というものがいかに悲惨で許せないものか、テレビの生の映像を見せつけられ、実感した (それでも、もっと悲惨で残酷な現場や遺体は放映されなかった)。私たちは戦争というものを改めて憎み、21世紀にもなってこんな愚かな所業が国連の常任理事国にような大国によってなされることに、衝撃をうけた。 日本では夏になると、原爆や終戦の記念日の季節がやってきて、あの時の戦争の悲惨さや愚かさを取り上げる番組が組まれる。戦没者への追悼式典は年中行事のひとつである。その時刻に黙とうをし、祭壇に花を捧げ、「過ちは繰り返しません」と誓う…
ウクライナの現状 侵攻から半年になるが、ウクライナとそれをめぐる国際情勢は基本的に変わらない。 戦況は、ロシアがキーウ攻略から目標を下方修正していらい、東部と南部の制圧に集中、ウクライナは欧米から武器支援をうけながら抵抗し、持ちこたえている。 このまま事態が長期化し、ロシアがウクライナ東南部を実効支配、ウクライナがEU側にシフト、といった形で戦線が固定化すると、朝鮮半島のように分断が続く可能性もある。あるいはそうならずに、どちらかが優勢になると、かえって戦域と犠牲が大きくなって歯止めがきかなくなるかもしれない。 これをめぐる国際情勢が今後どうなるかは戦況の行方に左右されるが、これまでの既成事実…
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