AIの進歩には驚くばかりだが、例えば奇跡のような現象が起きているのに茶の間で頬杖ついてテレビのマジックショーを観ているような状態にすでになっていて、AIのおかげで本当の奇跡が起きる可能性が一つ失われてしまったかのような気分が拭えないでいる。かくいう私も「デジタルってなんでも出来るんですね。」などとあっけらかんといわれる事があるが、実はペトペトペトペトと、化け猫が夜中に行燈の油を舐めるが如き要領で、粘土で形作ったものが主成分である限り、奇跡の起こる余地があると信じている。またそれが見る人の潜在意識に届くのではないか?未だにずっと粘土の質感丸出しのままなのは、私が作ったという無意識の表明だろう。AIの時代にこそ届くと思いたい。AIの時代に