妻がこの世にいた証し 今でもはっきりと覚えている。2015年8月31日、祭壇の前に布団を2つ並べて、部屋の照明を消したときだった。中学1年生の娘が妻の遺影を見ながら、ぽつりとつぶやいた。 「ママはどうして、私を産んだのかなあ。もし、私を産まなかったら、今も生きていたかもしれないよね」 一瞬、戸惑ったが、娘に伝えなければならないと思った。 妻が娘をどれだけ愛し、生まれてきてくれたことに感謝していたか、ということを。 そのことを妻は自身のブログに綴っていた。 生まれてくることができない人もいる(2007年12月8日) 久しぶりに行ったマクロビオティックの料理教室で、顔見知りの女の子に声をかけた。気…