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2022/05/14

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  • Big4コンサルティングの歴史 第14話(日本編)

    本編(第14話)のあらすじ 21世紀にBig4コンサルティング(Deloitte・PWC・EY・KPMGの各社)として知られるようになるコンサルティング各社は、日本でどのような発展を遂げてきたのでしょうか。それは戦後の会計士制度設立をきっかけに日本に進出してきた外資系会計事務所の歴史と重なる部分があります。本国の海外戦略と日本のビジネス環境の影響下で発展したコンサルティングの歴史を、PWCコンサルティングを例にご紹介します。 日本でのコンサルティングの歴史(PWC) 第1ステージ(戦後~1990年頃) 日本でのPWCコンサルティングの歴史は、大きく3つのステージに分けること

  • Big4コンサルティングの歴史 第13話(エンロン事件とその後 21世紀アメリカ)

    本編(第13話)のあらすじ 監査とコンサルティング。大手会計事務所に存在し相反する2つの利益を追い求める余り、21世紀の幕開けとともにBig5の一角であったアーサー・アンダーセンは崩壊しました。エンロン事件がコンサルティング・ファームに与えた影響とは何だったのか。事件当時とその後の歴史をご紹介します。 エンロン事件 2002年7月にアメリカで成立したサーベンス・オクスリー法はコンサルティング業界にも大きな影響を及ぼしました。監査の独立性を守るため利益相反に強い規制を求めるこの法律により、会計事務所が経営コンサルティングを行うことが実質的に禁止されたからです。 20世紀末頃か

  • Big4コンサルティングの歴史 第12話(コンサルティング部門の切り離し 1990年代アメリカ)

    本編(第12話)のあらすじ 1990年代のアメリカ大手会計事務所は、コンサルティング等の非監査業務が本業の会計監査の売上を凌ぐようになりました。コンサルティング業が会社を潤す一方で、利益相反から会計事務所としてのあり方も問われるようになりました。そこで各社が下した決断はコンサルティング部門の切り離し、売却でした。 コンサルティング頼みの各社 1990年代には、アンダーセン・コンサルティングはアーサー・アンダーセンよりはるかに高い収入をあげるようになった。二つの事業体の契約関係から、アンダーセン・コンサルティングは、アーサー・ア ンダーセンの収入を上回る部分の15%を、アーサ

  • Big4コンサルティングの歴史 第11話(大合併編 1980年代アメリカ)

    本編(第11話)のあらすじ 1970年代の非監査業務拡大により総合プロフェッショナル・サービス・ファームとなった大手会計事務所。第二次世界大戦後から続いていたBig8(8大会計事務所)体制は合併再編によりBig6へと集約されていきました。80年代は生き残りをかけた激動の時代でした。 会計事務所を取り巻くビジネス環境 1970年代のアメリカでは、本業の会計監査が頭打ちとなっていく中、大手会計事務所ではコンサルティング等の非監査業務が伸び始め救世主となりつつありました。 1980年代に入るとその傾向に拍車がかかり、会計事務所は監査をする企業から総合プロフェッショナル・ファームへ

  • Big4コンサルティングの歴史 第10話(会計部門停滞・コンサル部門発展編 1970年代アメリカ)

    本編(第10話)のあらすじ 1970年代、アメリカの大手会計事務所は本業の会計監査が頭打ちとなり苦境に立たされていました。その窮地を救ったのがコンサルティング部門でした。保守的な会社は監査業務との利益相反のバランスを考え慎重に、積極的な会社は一気に舵を切りました。程度の差はあれど、各社はコンサルティング重視を打ち出しました。 苦難に直面する会計事務所 (1970年代アメリカ)ある夫婦は、運転中にウォール・ストリート・ジャーナル紙でコロンビア映画会社の記事を読み、ニューヨークのガソリンスタンドでブローカーに注文の電話を入れた。その後、コロンビアの株価が下落したため、彼らはプラ

  • Big4コンサルティングの歴史 第9話(コンサルティング拡大編 1960年代アメリカ)

    本編(第9話)のあらすじ 1960年代には大手会計事務所のコンサルティング部門はますます拡大しました。ブーズ・アレン・ハミルトンやマッキンゼーといったコンサルティング専門会社も会計事務所の存在を無視できなくなります。外から見える会計事務所は順調に成長しているように見えましたが、その内部では大きな変化が起こり始めていました。 コンサルティング業界の概観 1960年代、大手会計事務所のコンサルティング部門は、1950年代から続くシステムコンサルティングをますます拡大していきました。それは当時のアメリカ経済の好調さに支えられていたようですが、会計事務所やコンサルティング会社から見た

  • Big4コンサルティングの歴史 第8話(番外編 20世紀前半のランキング)

    本編(第8話)のあらすじ 20世紀前半のアメリカ会計士業界のリーダーは名実ともにプライス・ウォーターハウス(後のPWC)でした。ところが、20世紀後半には他の会計事務所がその地位を脅かします。特に最後発で業界に入ったアーサー・アンダーセンは伝統的な会計事務所とは全く違った考えで躍進しました。 20世紀初期のランキング 21世紀現在、グローバルなコンサルティング会社となっているBig4各社ですが、ルーツとなる会計事務所は20世紀初めのアメリカで既に設立されていました。8つの事務所が既にトップ10の上位を占有している状態でした。 8社を設立の古い順にご紹介します。末尾の西暦がア

  • Big4コンサルティングの歴史 第7話(システムコンサルティング誕生編 1950年代アメリカ)

    本編(第7話)のあらすじ 1946年、現在のコンピューターの原型モデルの一つENIAC(エニアック)が初めて姿を見せました。1950年代以降コンピューターを使ったシステムコンサルティングは会計事務所の主力サービスとなっていきます。その先陣を切ったのはアーサー・アンダーセン会計事務所でした。 コンピュータ時代の幕開け ENIAC(エニアック) 1940年代から会計事務所がコンサルティングの主力サービスとしたのは、会計システム等を使ったシステムコンサルティングでした。会計事務所がシステム分野からコンサルティングに再参入した歴史の背景には、当時まさに誕生を迎えようとしていた電子式

  • Bigコンサルティングの歴史 第6話(コンサルティング再参入編 1940年代アメリカ)

    本編(第6話)のあらすじ 1930年代に一度はコンサルティングから撤退したアメリカの大手会計事務所は、1940年代に入り再びコンサルティングへの参入を始めました。その背景には第二次世界大戦を機に発展した技術領域のビジネスへの利用がありました。会計事務所はコンサルティング専門組織を続々と立ち上げ、来るべきコンサルティングの時代に備えていました。 コンサルティングへの再参入 1940年にはアメリカのコンサルティング会社は400社にもなっていました。マッキンゼーやブーズ・アレン・ハミルトンなどのコンサルティング専門会社が市場を拡大していた時代です。一方、会計事務所各社は本業の会計監

  • Big4コンサルティングの歴史 第5話(コンサルティング撤退編 1930年代アメリカ)

    本編(第5話)のあらすじ 1920年代アメリカは未曽有の好景気に沸いていました。会計事務所のコンサルティングもシカゴのアーサー・アンダーセンを中心に高く評価されていました。ところが1929年の世界恐慌を機に取られた政策により、会計事務所はコンサルティングから撤退せざるを得なくなりました。会計事務所の代わりにコンサルティング業界を拡大したのは、シカゴのマッキンゼーやブーズ・アレン・ハミルトンといったコンサルティング専門ファームでした。 世界恐慌とその後の10年 会計事務所のコンサルティング規制 未曾有の好景気、狂騒の時代。アメリカの歴史上、1920年代はそのように形容されるこ

  • Big4コンサルティングの歴史 第4話(シカゴ編 1900~1920年代アメリカ)

    本編(第4話)のあらすじ 19世紀末から20世紀初めにかけて急速に発展したアメリカの都市の一つにシカゴがありました。産業の発展に合わせるように会計事務所の設立も相次ぎ、プライス・ウォーターハウスはニューヨークに次ぐ2番目の事務所をシカゴに設立しました。また、後に世界最大のコンサルティング・ファームになるアーサー・アンダーセンもシカゴで会計事務所として産声を上げました。他にも、20世紀後半のコンサルティング業界で巨人となるブーズ・アレン・ハミルトン、マッキンゼーといった会社もシカゴで相次ぎ設立されました。 20世紀前半のシカゴ 発展する都市 19世紀末から20世紀初頭、アメリ

  • Big4コンサルティングの歴史 第3話(コンサルティング誕生編 1890~1900年代アメリカ)

    本編(第3話)のあらすじ 19世紀後半、アメリカの経済が急速に発展すると、イギリスの会計事務所はクライアントの要請でアメリカへ進出しました。イギリスとは違ったビジネス環境で会計事務所は事業を拡大し、そこから、後の経営コンサルティングにつながるような仕事も始まりました。会計業務の機械化が進むなか、会計士は伝統的な決算書作成・会計監査業務に留まらず、業務改善のアドバイザーとしても関わるようになりました。 会計士、海を渡る イギリスからアメリカへ 19世紀後半、世界の工場の座からイギリスは陥落しました。代わってその座に着いたのはアメリカでした。アメリカの成長は著しく、ヨーロッパを

  • Big4コンサルティングの歴史 第2話(ファーム誕生編 19世紀イギリス)

    本編(第2話)のあらすじ 21世紀にBig4と呼ばれているコンサルティング・ファームの多くは19世紀イギリスを中心に誕生した個人会計事務所を起源にしています。20世紀前半アメリカの会計事務所で名実ともにリーダーであったプライス・ウォーターハウス(後のPWC)もその一つで、1849年のロンドンで40代、50代の会計士と20代の若者によって設立された会計事務所でした。彼らの事務所はロンドンで大成功を収め、その後100年以上も続くグローバル・ファームの礎を築きました。 Big4の始まり 今でこそBig4と呼ばれコンサルティング業界で確固たる地位を築いている各社(Deloitte・P

  • Big4コンサルティングの歴史 第1話(私が歴史を書く動機・本稿の対象)

    コンサルティングの歴史を書く動機 コンサルティング・ファーム※の認知度が日本でも上がっています。大学生の就職ランキングで上位に入ってくるグローバル・コンサルティング・ファームもあり、中には1社で年間数百人の採用を行っている所もあります。 ※本稿でいうコンサルティング・ファームとは、McKinsey & CO.(マッキンゼー)、BCG(ボストンコンサルティンググループ)等の戦略系、Deloitte(デロイト)等の会計事務所系、Accenture(アクセンチュア)等の欧米発を中心とした大手コンサルティング・ファームを指しています。 私が大学を出た1990年代末においてはま

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