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歌詞のようなブログ(商標登録第6332108)/夏井くわみ https://lyricsworld111.jp/

私が書いた歌詞のようなフレーズのどこかがあなたのこころにふれますように。なお私の作品は評価を期待するものではないこと、解釈を特定するものではないことをご了承ください。

夏井くわみ
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2022/01/11

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  • 僕はサッカーを知らない

    ■僕はサッカーを知らない僕はサッカーを知らない僕はアメフトも知らないルールも 強豪チームもスター・プレイヤーも自分のエナジーの残量もちょっとした人生の企(くわだ)てはすごく手が込んでるのパーティー・バッグひとつで彼と消えた そんな君を僕は知らなくてよかった失恋は人生の料理に必要な塩だ きっと匙(さじ)加減 砂糖で味を整える 挫折のあとで病み上がりの頬を切る 風のつめたさもあばれる空の青色も 理にかなった...

  • Sleep

    ■Sleep水槽からまた水が漏れてゆく剥き出しのモーターが赤くただれる何が気に入らないのかあなたは聞くけどわたしのよこがおに影だけが泳ぐわたしはベッドで泣いているあわがたちのぼるもがくたび 光る鱗は剥がれるさよならの手のひらを水槽に入れてSleep もう何もかも 過去にしてSleep 眠ってしまいたいの ふたりいても愛がうすれてく抱きあう躯だけが熱くよじれるあなたの不意のキスに塗りかけたネイルポリッシュが滑ってダ...

  • レストラン・シンジケート

    ■レストラン・シンジケートそのためのスーツだし誂(あつら)えたドレスだしきみと一緒に出かけるための食事する時間(とき)用の言葉づかいだったり不意のエスコートだったりふたり目と鼻と舌でどこへでも 出かけゆくDrastic Night消えてなくなるものにすべてを惜しまない誰も知らない路地にひっそりある看板も出てない店 Gloomy Gloomy愛はレストラン・シンジケート行き着くところはきっと立ち飲みワインとありあわせ逢いたい人に...

  • 地図から消えたレストラン

    ■地図から消えたレストランその時 世界がとまって見えたそこだけ塗りかえるように違うビルが建ってた地図から消えていたレストラン もうそこにはないレストラン僕には見える それが悲しい二度と来ないと決めてた街降りなかった駅 きみと別れて 再び流れる 月日より早く離れる ふたつの時刻みながら 今も なぜかSame Time,Same Placeその時 世界がとまって見えた点かない火が風に震える煙草を一本吸わせてくれ 情報誌を手に...

  • ハーフをラッパ飲み

    ■ハーフをラッパ飲み女のくちびるが云うもう会わないとそしてコート・ダジュール人けのない引き潮のようなまち このさびしさが気に入ってるくたびれたボタン・ダウンあれからぶっきらぼう せめてもの 男のプライド女が聞けば 笑うようなすべてにおいて ノー気取り屋のひとごみで ハーフをラッパ飲みそう言えば人脈さえもガラリと変わったそうさ フォアグラとトリュフ 君は好きなすべてに通じていたアルジールソーのペンダント...

  • 暗室

    ■暗室 理科室の人体模型の心臓を盗みたいと思った小学生と今もあんまり僕は変わってないよ人生のスッパさ噛みしめいつのまにか迷い込むまた学校の廊下暗室のカーテンに隠れこむ僕はまだ現像されてないフィルムヤバい秘密だらけ排泄するように きみと抱きあった記憶はピンぼけ早口言葉の応酬のあとまるでついでのようにした さよならきみを誉める言葉はないけなす言葉も喉元えぐる想いもどっちも正しくてどっちも悪いひとは自分の...

  • I Hate You も愛の言葉

    ■I Hate Youも愛の言葉エンゼルトランペットの大きな花の下で僕らは顔を背(そむ)け合ってた体育見学組みのソワソワ1人互いを牽制(けんせい)し合っていた誰もむくわれない世界の片すみでイジイジと陸みあう愛しさをこれっぽっちも想像だにせず真昼なのに真っ暗闇に浮かぶ僕ら自身が太陽だから花火さ そうひらめいた一勢にからだじゅうに響きわたる管楽器 そう それだ I Hate You I Hate Youも愛の言葉僕がそう言ったら初めてき...

  • しあわせという名の偽証

    ■しあわせという名の偽証声を落とし そっとあなたに言うわ通り雨で済めばよかったの?私たちこの肩に さり気なくおかれてたあなたの手を私はふりほどく涙がでる いくどとなくひき裂かれてく最後の誓いきりがないほど 信じてもうたがうことに 目覚めるだけ愛がふたりを隔ててゆくしあわせという名の偽証よ稲光りが切り取った影ふたつかなしみの戦慄におびえてたこの部屋で散らばった 使い切ったカードたちわかってくれないあ...

  • オトコだって泣きたくなる

    ■オトコだって泣きたくなる 冷蔵庫のとびらがいつの間にか半開きになるように僕らはまたすこしぬるくなるありきたりにかたちはくずれるきみは0時からのシンデレラあそびに行く 合鍵まわして僕はダース・ベーダ―の中のひとになる どうよそうさ 世で善とされてることは 悪かも知れないぜきみが世の ヒロインならば僕はきみを早く助けなきゃ雨でも 降らないかと思う雨が降ればいやなことも 全部流れてきれいになりそうでああ ...

  • 花びんのあと

    ■花びんのあと作詞:Keren Ann & Benjamin Bioley作曲:Keren Ann & Benjamin Bioley 歌:Stacey Kent日本語詞:夏井くわみ日焼けした窓辺においた花びんをふとずらせば 白くそこにのこる そんなグッバイ冗談じゃないわキッチンに籠(こも)るミセスの称号返上したの想いは空を染めてゆくわ今日別れると知ってた髪 知ってた指さき知ってた声食器洗いおえてすこし泣いた胸がめくれて雲の船がいくふたりえらんだカトラリー よそよ...

  • やっかみと嘘と夏の皮脂と

    ■やっかみと嘘と夏の皮脂とやけにまぶしそうに眉をしかめて見てない見てない きみ以外 当事者同士 逃げ腰だけど ずっと置いてきぼりにされたい ひそかに浮き足だっているよ胸の高鳴りに押し黙るぶっきらぼうに肩で息してるあいつら向こうに行った Now Loading …さっきから プラぺチ-ノ ストローで かき混ぜてばかり 日焼けあとが 薄れるころはきれいなバラの影が ふたりの胸に浮かぶ学食できみの悪い噂アイツともヤ...

  • The Reason

    ■The ReasonThe Reason 恋におちるとき理由がないのにThe Reason 別れるときには理由があるなんて The Reason あなたは The Reason昔のよしみで 時差を楽しんで 話してる 電話の声 今日あなたの 誕生日だったわねお祝い云わせて The Reason ふたりそれぞれに大事な人がいるThe Reason あの日別れたから余計わかりあえてるThe Reason 切ないThe Reasonあまさひきずるの真昼のブランデー云わない言葉が 行き交うのよはげまさ...

  • oo-kuh-LAY-lee

    ■oo-kuh-LAY-lee耳抜きをするようにあの蒼い夏がこぼれるきみは海が恋しくなった僕が恋しくなったんじゃない今も胸に花火があがる あれはサマー・ホリデーきみにフラれた 電話ごしの声でわかる髪からしずく 瞳もぬれて心も泣いて泳ぐけどあのBeach Houseには僕らはもう戻れないそれでも時おり そっと胸に亜熱帯の風が吹いていかないか悲しいこと数えたなら きっと波の数ほどだれもが変わってゆく僕らは時のなみがしらにしがみ...

  • Windy

    ■Windyこの街はひろすぎるひとりになれるせまさがないにぎわいはかるすぎる通行人のように悲しみよ 僕を通りすぎてよ近すぎて 幸せに いつも気づかない見えないものへの恐怖は何も見てないことに繋がる怪物よ 巨大な 心の洞くつ 牙を剥くのは自分だと気づかない言いなりなままいい子になって落ちぶれてゆく それでいいのかYes We Can Scream, Yeh We Can Screamかざられた ショウケース 夜のなか消えちまう お互いの ...

  • さよならと云わないだけで

    ■さよならと云わないだけでStarry night, Listening your tight... ワインは進んでる シラフでも云える 酔っても云える事実がひとつになる笑顔が壊れる 見下ろした夜景もくずれるすこし遅れて胸が砕ける言葉が通じないより心が通じないほうが余程つらい深いやさしさたちこめ互いが見えない傷つけあうほうがらくなのにふたりはもうなつかしいもうすべてが安っぽい さしあたり気づいたら僕はひとりになってたってわけそれでいいだ...

  • スプリング・エフェメラル

    ■スプリング・エフェメラルLai Lai Laiそれはきっと確かにあるのLai Lai Lai想いはみえなくても1000回言っても何も言えてないそんな気持ちがあなたにあるの挙動不審なまま 侵入してきた迷惑メールフィルター すり抜けるよりもはやくあなたはもうあたしか愛せないボタンにふれたそんな想いがうれしいあなたが実在してゆくあたしのなかで完成しないそんなラブソングねえ 咳をした らふたり 消えそうねねえ ミリ単位で前髪切り...

  • YESing

    ■YESingYESing 目隠してるYESing 自分の手をYESing ほどいたら世界見ようYESing 出来上がらないYESing 仕上がらない模索こそ それが 道だかなしみってやつはツケモノ石さ重さが 人生のうまみ 引き出す 現実になぐられて YESing YESingYESing もう楽しんじゃえ YESing 負けてもらおうYESing 苦しみよ退散Happyに 逃げ込もう運命の女神を この際 引っかけちゃいなよ中指立ててやれヴーレ・ヴー誰もが味方して...

  • ジンバブエ・トリック

    ■ジンバブエ・トリックやけつく町はひき潮陽炎ゆれる坂を日傘だけがきえてゆくきみだけがいなくなるすべてが甘い嘆きさこころはひび割れてく苛立つのは愛のせいこんな男なんかやめたいきみに嫉妬している僕は死ぬまで許さないだろうこの失望はそれだけで むしろしあわせですらある 野良猫が一匹横切った リップペンシル一本できみは心決めたね本気になったあなたがいけないのよと微笑った 恋の名のもとにおいて誰が潔白であろ...

  • 女豹

    ■女豹 後ろめたいことが あなたには何かおありですか誠実そうな男がまた あたしに挙(あ)げられてゆくやましいことが そう あなたの背後(うしろ)におありですか善良そうな男がまた この爪で暴き立てられてく正しさなんて ひとの都合よ覚えておきなさいこの街も欲望だらけの廃墟に見えないか澱(よど)む流れに 南無妙法蓮華経など咲きゃしない おいで おいで あんたもええの ええの したろうか ええこ ええ子 し...

  • 総武線がオレンジだった頃をぼくらは知らない

    ■総武線がオレンジだった頃をぼくらは知らない総武線がオレンジだった頃をぼくらは知らないけどさっき写メで撮った この一枚はよく知ってる作り笑い Ah Bye Bye きみの 携帯が鳴ってるよ出ればいいのに あたらしい彼なんだろ?もう仲良しゴッコなんて出来ないただほほえみあうなんて出来ないYES 弁解なんてしない きみも同感だろろくでもない仮面が いくつ転がっても 今ぼくらが悲しんでいるとしたら悲しみをルーペで拡大し...

  • 風色(かぜいろ)

    ■風色(かぜいろ)テーブルには ソーダのぬけたスコッチ 昨夜ふたり何を話したのだろうまるでペイ・パー・ビューを見ているようすべて夏の幻影(まぼろし)さきみからの電話は用件だけ告げ切れたありがとうってさよならって意味だったひと夏にきらめいたプールはもう水抜けば むき出しのコンクリートガレージにきみの車はもうないふたりは ほら 風色(かぜいろ)さ愛していないなんて言えば言うほど 愛している証拠みたいで嫌にな...

  • SWEET THANG

    ■SWEET THANGホーム画面ひっくりかえってあやしいサイトにリンクしたようあなたに強引にふいに抱きしめられて手から滑り落ちた展開いいわ だって 私にはもう言い訳の在庫がないわこの胸ははげしい雷鳴 雨はあらし 直撃コースよアップル・ソーダの中を漂うようなの歯と歯のキスなんて面白いメガネ同士が先にぶつかりささやくスマホの明かりで あなたを見つめたい世界の暗がりに今だけ感謝する服を脱いで 一皮むけばみんなガイ...

  • 涙よ泣くな

    ■涙よ泣くなつむじ曲がりの夜は重い男は軽い ためいきは長いどこまでひとりになればいいおつぎ下さい おひとり分お客様 水割りをどうぞひとり芝居です サマセット・モーム読むには うわすべりな気持ちメイク落とせば ひとつずつ 鏡の女がまた泣きべそをかく涙よ泣くな 涙よ泣くなあつらえたほほえみをはおって言葉にすれば 嘘になってゆくわたしが嫌いよ あなたも懲りたでしょう お帰り下さいお客様 お店を閉めますふ...

  • GODの番人

    ■GODの番人おまちかね ここは天国じゃないBaby あんたがついにやって来たおあいにく ここは地獄でもないBaby いわば 非公式サイトなの今さら祈っても もう手遅れよいい神さまたちは みんな貸し出し中神さま神さまと言うけれどあんたには悪い神さまがお似合いよ長いくさりと足にはおもり あたしは GO GO GODの番人まず先に あたしにあやまることねBaby あたしが死んで喜んでたね404 Not Found ここはあの世よBaby 化けて...

  • 平熱のうそ

    ■平熱のうそあの時君を泣かせたねジェードの雨ににじんだ君には全部バレてたね誤魔化したけど見抜かれてた僕がついた平熱のうそ謝らないよ 君を守るそのためのうそだったからOh 怒りもせずに君は許した だから僕は傷ついた本当のこと言えなかったから恋だったのかなぁ君が消えたコンコースあれから何本電車行った僕は何を待っているのかなあ木々のすき間に冬がまた来ている反省しないよ あれはあれで正しかった安易に 謝罪した...

  • Crying

    ■Crying泣いてるのよ 涙をながさないままでスカート投げ出して笑顔で私 泣いてるのよ 夜はコンチェルト胸まで浸かってもう危険水位救わないで さよならのインクがひろがるけど失意に私恋している時がすべてを決めてしまう前にいっそこわれてしまえばいいふたりの関係などあなたとの共感は ちょっぴり別れに期待する私たちはすべてを手にしていたのねなのにどうでもいいなんてあなたは言ってしまえるなにかの間違いにしたくて...

  • つばめ

    ■つばめこのアパートの一階には つばめが巣を作ってた雨煙るこんな日彼らは見ていたのよカタコトはなす男性と暮らしてた女性(ひと)も見なくなったやぶれたビニール傘ころがるこの町もいつか他人町それは誰かにこわされたちいさな巣のよう愛はもうここに帰ってこないのこの国で暮らせない ひとのように生まれてから何度も目を見開かなければ見えないことがあるひとのつめたさは雨ねわたしも前 この近くで恋人と暮らしていたけど...

  • 他人専科

    ■他人専科 したこともない そんなくちづけをして みたこともない 別人の顔みせるくい込むような あなたのまなざしが私を羽ばたかせるあなたにもしも 夢がないというなら私にいい夢を 見てもいいのよ恥ずかしがらないの ふたりは水浴びする 無邪気な鳥よ 他人専科ぞんざいな くちをもっとききなさいゆびさきから 濃いデータ交換する男と女はもとから他人知らない同士なの真実はあたらしい 違う角度で今日は今日の在り方を...

  • 時報

    ■時報シャワーのあとで 時報聞いてる自動音声ながれるわるくなりそう あなたといると罪のにおい うそになればいいこれきり会えないほど今だけ会えたらいいの言葉など せがみはしない捨てるほど愛してくちづけの残り香に時報が流れる風邪ぐすりでも飲んでるように すべてぼんやりしてるかがみに長いキスをしてまたやっとこんな一日が終わるあなたのそばでこの身ひとつが旅行鞄なのいつか来る時間を決めるそれはふたりなのよわ...

  • 星図鑑

    ■星図鑑僕たちはまだ暗闇にいて誕生してない星座を 胸に宿してる草の斜面にたおした自転車車輪片方まわせば 降りてくる銀河見失うよりも強く 僕はきみをいつも見つけるだろうさよならなんて かんたんすぎて 逆に言えない燃えつきても 塵になっても 僕らは Eternity そっと触れてる きみのその髪流星のようにささやき そっと流れるそれは図鑑には載ってはいない辞書や地図にさえ僕らは 記されてないかがやきを放ち生ま...

  • RUBY

    ■RUBYウップン晴らしのようにサヨナラがひらめいて あとはどちからが口火を切るだけなのに気持ち持て余す効かないワイパーがため息つく車内でふたり沈黙するダサイよね こんなの目も当てらんない愛のなれの果てさRUBY RUBY RUBY フロントグラスに大粒の雨つぶ 赤信号宿してまるで世界じゅうが RUBY RUBY RUBY叩きつけるEmergencyしらばくれる頬に きざむよ おわりのRUBY聞かれたくないことは言うはずもない同じところをまわ...

  • ちょる節

    ■ちょる節朝までたむろする店だ 添い寝してくれる女(ひと)の胸だあるいは霧笛がともる夢だ 訊かれても答えない場所だふるさとなんて わすれたよと言えば今夜はやけに酒がしみるひかりは影に 影はひかりに注ぐ云わぬがわかれ ちょる節さこの世はシラフの 大トラときちょるあゝせんないね あゝぶちせんないねふるさとたずね歩く者がふるさとからまたとおざかるなみだがほろりとこぼれたらすべてははらりと逃げる金魚女は生ま...

  • 深海魚

    ■深海魚 きみの生暖かい舌が僕の心臓にあたって僕は自分の内側深くどこまでも潜っていくよ強さはただ強い 弱さは強くなれるぼくらは汚物とスラングにまみれ腹が減るほど好きって気持ちボール壁打ちするほど わかってくれよきみに”敗北した”というこの甘美な響き渇きにおぼれ うちすてられた日常にうだるほど 海があるんだ ぼくは深海魚 家にはまっすぐ帰らないファスト・コーヒー店でもぼくは仲間にひとことだってきみのこと...

  • うらがお

    ■うらがお僕はいい人じゃないそう見えるのならきみが僕を見てない証拠心に蓋をしてるだけで僕にだってうらはある笑顔で誤魔化している本心は見せないきみの出来心よりマシなだけ真面目なのは正面だけ斜めから うしろからも僕を見てみろよ会って好きって抱きあってもきみと違ってゆくんだ軋(きし)んでゆくんだ信じる心さえ忘れかけている そんなうらがおチラリとのぞかせるきみと駅に向かう道すがらずっと僕は考えてたありきたり...

  • ひまわり

    ■ひまわりひまわり畑をふたりただようやけつく午後真っ直ぐな悲しみここで死ねたらふたりは黄金(きん)の血に染まると言うあなたを見つめる愛する人と死ぬことよりも愛する人と生きる それ以外わたしには何もないのよ あなたの時計とわたしの時計ちがう時刻(とき)を刻んでいるみたいあなたの地球にわたしはいない わたしの地球にはまだあなたがいるあなたの気持ちわかりたくない信じることしかわからないわたしはそれしか言えな...

  • ホット・パラダイス

    ■ホット・パラダイスアイツが死んだのは 雨のせいさ日曜日と雨をこよなく嫌った 急ブレーキも踏まず 信号無視車のタイヤ音やけに耳に残る充血したような笑みをいつも浮かべてたアイツは馬鹿げたGAMEを退会した ホット・パラダイスぬれた喪服がやけに 重く感じて不覚にも笑いが僕らに伝染(うつ)った 生きてる僕たちはそう まあとりあえず 自分のことしか考えてないことがわかったカンシャク玉を鳴らすような日々にいてもイソギ...

  • 昔馴染み

    ■昔馴染み昔馴染みの女には気をつけろほどよく冷淡で愛嬌もある昔馴染みの女には気をつけろ容赦なく過去への洗礼もするもう一度抱きたくなるほど 私 いい女になれたかしらおまえは云う月日のせいじゃなく私たちが変わったのよ 昔馴染みの女には気をつけろ油断させてふいに当てつけをする昔馴染みの女には気をつけろわけ知りのナイフがふと目を覚ますあなたも私も来なかった 約束は行違い 聞き違い月日は勘違い 入れ違い すれ...

  • 思い出びいき

    ■思い出びいき 青森発の夜行フェリー着くころに欠航知った 函館はみぞれ遠ざかるものだけが なぜか近くて凍る低い空 あのひとうらんださよならきっとあれでよかったそう思わなきゃ 生きてこれなかったばかやろうなの私 今もあのひとの思い出びいき謝らないで謝るようなことしてないあのひとにそう 謝った私哀しいから髪を洗うけど 涙がさえざえと流れて ゆかないはなぜさよならだけでむすばれているものみぐさなのね 今風...

  • 恋はSweet Balloon

    ■恋はSweet Balloonカラフルに色を失くしたこの僕は感じることをおそれていたよ想いはいくつもあなたへと浮かんで僕を連れてくる 空がはじまるBalloon Sweet Balloon Balloon Sweet Balloonいつもの風景が 息をしてるよごれてるかなしい街が 今 僕に微笑んでくれている僕はあなたにフワリ浮かぶ 風船みたいにこんなこと一度だってなかった 靴音だって ため息ほどかがやく Balloon Sweet Balloon 色とりどりに恋する木偶(...

  • ドール

    ■ドールいるよね この部屋 視線をかんじるあのひとに監視されてる気がする そのときいきなり 着信が鳴って出たら切れてる おまけに非通知ともだちに頼んで いてもらったらおかしなこともなにもない 決まって翌朝欠伸(あくび)しながらともだち肩すくめ言うのよ 「気のせいよ」団地の階段に座り込んでた子供時代のあの子に戻るわたしがこころでうずくまるドール こころのなかの監禁部屋ドール あのひとの手が壁にうかぶさ...

  • ■鷗私は一羽の鷗だったぎらつく 残酷なあなたの海が好きだった刺すような まなざしのあなたの波に抱かれたあなたと想いを遂げたら終わる そんな恋この悲しみをうばわないでこの悲しみには あなたがいる 想いからひとは生まれ そして 願いを 伝えては 希望を託(たく)す今わかるこの長い髪の毛であなたをしばる忘れると化身はきらめき はばたくあなたの腕を抜けた 夜明け前この悲しみをうばわないでこの悲しみには あな...

  • タメールのひつぎ

    ■タメールのひつぎもしも夜が明けなかったら恋はつづいていたのやっと朝が訪れたのに タメールは姿を消したひつぎには赤い薔薇の冠しかなかったという死んだとされているけど タメール 真相は誰も知らない朝告げ鳥が鳴いたばっかりにタメール タメール政(まつりごと)は男の世界か謀(はか)られしまったか亡き王のそのあとをなぜ愛人が継いでわるいのか何もかも馬鹿げているよこの世はいつも悪党が勝つ男を凌(しの)ぐ晴れ姿よタメー...

  • 北回帰線

    ■北回帰線夜明けまじか ウェイトローズからタクシーは僕を乗せた君はすでに 機上のひとよ 最後まであでやかに振る舞ったもうじき朱に空はひらかれるリージェント・ストリートもようやく眠りに就く やがて君が着く場所 時差があっても僕らは今日失くした愛を 前の日に取り戻せない ふたりが今 考えていることはちがうけどどこか似ているなにひとつ やましさもなく 離陸した君の長い髪の滑走路後悔さえもなつかしくなるよ振り...

  • B♭

    ■B♭シュンとしてる時 君とおそろいのキーホルダーさわると安心するんだ控えの選手は相手にされないデータあってもマニュアルは通じない 人生の得点は ポイント稼ぐことじゃないシュートまでのパス回し まぶた閉じても まぶた開けてもいつも見える君を 僕の夢にしたい 君とはあれこれ こみいってるけど未来は予想出来ない たった四文字のさよなら 好きだよ この繰り返しさきっと僕がやれることは 試合に出れる日まで...

  • 朝からムーン

    ■朝からムーン ルージュから 女は生まれる肩で息ついて かがみ抜ける絶望する若さのかたちに あなたとのことが美しすぎたからThrough The Mirror Of Our Moon Shineガウンの袖に のぼる朝日が あなた手招く もっとお入りなさい 私の中に Ha Um ha朝と夜が呼び交わす世界へThrough The Mirror Of Our Moon Shine 朝からムーン ドレッサーのガラス瓶たちひとつ残らず倒して泣く男時間と女時間つかの間会っても 忘却は美徳...

  • 小夜曲(セレナーデ)

    ■小夜曲(セレナーデ)投げたリップスティックから曙(あけぼの)がひろがるおちそうなキモノ・ガウンで手にしてるロシアン・ティー Ah忘れてあげない 用件だけ告げて わたしは電話を切った 狼狽えるすきを あなたに与えなかったこれだけは 譲れない 最後の意地よ彼女のもとへ行くのなら せめて私を殺してからにするのね一番目のよそおいは そうクロークにロング・ファー二番目の昼にはスカートにながれた小花模様あなたのこ...

  • August Lei

    ■August Lei こういうことだったのねあなたもそう 案外やるわねどんな手使ったのエメラルドの秘島よりあなたのほうがわたしにはグッと眩しいわ沖の声がふたりを呼んでる朝焼けが来たら その時目で合図して断崖から ダイビングして きれいなラインで見て見て ふたりのシルエット貸衣装の Tuxedo&Wedding Dressはじめて式を挙げるようふたりちょうど今頃似合ってきたみたい何回やってもいいね Honey Moon ねぎらいながらふた...

  • ペンがふととまる時

    ■ペンがふととまる時たとえばホリデー・シーズンあるいはニュー・イヤー銀のペンが記すカードには実はなにも綴られていない過ぎたことよ もう遠い人言い聞かせる言いたいことも言えなかった聞きたいことも聞けないから だから恋だった胸つぶれる あの頃は 包装紙につつまれたまま無邪気なままで こころすれ違っても会釈をする 礼儀ぐらいわたしにはあるの それなのに電話でなにがわかるのそれで済ませたの あなたは直接会...

  • 青二才

    ■青二才男のシワは生きて来た履歴書さ鏡を見るのは女だけじゃない髭剃りあとにアフターシェーブをたたくと気分が出来あがる不貞腐れて生きちゃつまらないたのしまなくちゃ人生じゃないハーン お前の手が伸びてくるDude Dude 俺たちずっと付き合ってきた朝のドレッサーに 映り込む もうひとりの俺 いやな過去から目を覚ませ ヨッ!青二才 青二才 Just In The Mood朝に始まる いくつになっても俺は青二才 ヤバいぜ改札...

  • サリーヤ

    ■サリーヤ愛されなさい 男のまえで すがお見せたらArabic Blueに 浮かぶよサテンピンクの月麗しを麗しを奏でましょうサリーヤ サリーヤ 男の手をそっと取ってサリーヤ サリーヤ麗しを麗しを奏でましょうやさしくなさい 男はやがておまえにおちる花びら身を投げる 回廊影がしなだれる麗しを麗しを奏でましょうサリーヤ サリーヤ朝 お祝いがとどく サリーヤ サリーヤ 麗しを麗しを奏でましょう天に祈りが届くころ第一夫人...

  • 孔雀の時刻(とき)

    ■孔雀の時刻(とき)午後20時と午前7時の女の見分けがつくかしらコンパクトでうしろのあなたを見てる滑稽なのよ さかさまな男 違う男(ひと)を好きになった それだけのことあなたのためにきれいになるそれは別れを秘めてるからルージュ色のうらぎり それも女の甲斐性なの愛のために 自由にさせて後悔ならば 彼としたいわすべてを持つ あなたの手からどうぞ飛ばせて 孔雀の時刻(とき)よ相手が男なら殺してやる相手が女なら口説...

  • スカイラウンジ

    ■スカイラウンジ一杯だけならつきあうわそっけなく返事をしたあなたからの電話の声に心ふるえたわたしなのに可愛いものよ ふたり さっきからなんてことない話題ばかりよお互いちがうフライトを待つ日付も変わる 空港のスカイラウンジテーブルの上 グラスに笑顔テーブルの下は正直他人行儀なふたりの靴つまさきで会話したむかしよせめて最後に うらみごとを云わせてね 愛してるわよそ見してるあなたのひげにわたしのコロンをつ...

  • さよならはロマンス

    ■さよならはロマンスさよならいわせて 何度もさよなら僕らはわかれるつもりでいたけど涙こぼれるのは熱い胸のしるしくちづけは愛をまだ求めているさよなら ほほえみあうさよなら かぎをみせてさよならにさよならいおう ドアをあけてさよならいわせて 何度もさよならかなしい決断の寸前だったよはじめてきみを見たよそして気づいたのさ傷つきすべてを失くさぬ方法をさよなら ふたり以外さよなら 手放さないこのぬくもりのほか...

  • 銃弾

    ■銃弾さよならに意味があるうちはまだ愛してたかも知れないとわらうジェーンと名乗ったが この俺だけがその実名を なぜか知ってたきっと淋しい女だったんだね偲(しの)んで飲む奴は俺だけわたしの国では ひとりで生きてる女がほめられると うそぶいたお前が別れてきた過去がどうにもお前を許してくれないらしいゴロツキまでもが安堵の息をつく正統派の男たちは せいせいする死んでお前は名をあげる 今夜の雨はパレード色めき...

  • オール・キャスト

    ■オール・キャストボトルを一本 キープして帰ってゆくよ それじゃあと常連客にはなりはしないましてやかなしみの行きつけなど生きていることはまぐれだとわかっちゃいるけど なんとなく自分をさかなに飲んでいたらまわりがはやくて酔えはしないこの世は そうさ 不条理なもの男も女もないんだよ代わりはいない エキストラでもないぶつくさいう俺 きみしこたま笑うママも言うよな 風見鶏ピタリと俺を 言い当てる風に吹かれ...

  • 已んぬる哉(やんぬるかな)

    ■已んぬる哉(やんぬるかな)釈迦が岳 八剣山(はっけんざん) 転法輪岳雨糸の向こう 横たわる湖は鉛(なまり)鬼と仏もおなじと思う これからふたりは女の山と男の山を 降りる怒れ 燃える 木々の葉たちよ心などという不埒(ふらち)なものに売られ買われどうしてくれよう君という人ありて 君という人ありて されど人は人にあらずと 俺は背をむける若き日には若さはすぐに 消えるとも知らず そう気づく頃には すでに若くもな...

  • 送春歌

    ■送春歌オールを漕ぎながら 僕らは春にいた出せない結果にあえぐ 水面は反射した何も思わずただ こころをかさね合いひとつの歌を歌った 若き日の漕艇部(そうていぶ)僕らは変わらない 他のひとたちからの みられ方が変わっただけと いつか笑ったあいつがまたみんなを こうして呼び寄せた忙しかったと 皆 不義理詫びるよおとなになるな 男になれ 色紙のあいつの言葉 色あせても 僕らの春花であり、みどりであり 弓のよ...

  • 愛の唄をおしえてよ

    ■愛の唄をおしえてよ誰もわからない こころの行方さえ誰が知るだろう なにもわからない完全なことは 言葉に出来なくて昔を知りすぎれば 今を知らない愛の唄をおしえてよ 唄い方は知っている愛の唄をおしえてよ 歌もいくつか知っているただ本当の愛を知らないだけ求めても なおも 傷つき交わしても こころは 踏まれもうなにもないのに 与えるしかないそれがあなたなら わたしなら 二人なら最後に残ったものを 信じ...

  • Good Habit

    ■Good Habit休日は 何もしない そんな決めごととかふたりが気づかずにしていたルーティン 売れ残りの花を帰りに買って きみとテーブル囲んだ時はそう Carouselそんな習慣を 少しずつ忘れてゆくことが僕の習慣になったきみとわかれてから 枯木立 ひとり歩くとよりきみを感じるんだ分母の数だけ悲しみが例え軽くならなくてもきみとの習慣を失くせたとしてもぼくのあたらしい習慣はきみを無意識なまま 思うこと 「歌詞のような...

  • Violinist

    ■Violinistウラジオストクが暮れなずむ頃小さなホールはさながらカーネギー・ホール開放弦の音どよめきと拍手人々はつかの間音楽に憩いを見出す喝采が押し寄せて 高く高くヴァイオリンの弓で 軽く 軽くフィナーレまで 強く 強く波をつくるのよ力をここに呼び込むのよ わたしはViolinistたれ込めた冬の空暗がりに寄り添う人びとは微笑みスープで体あたためるたましいよ響け 高く高くやさしい旋律を 世界にひろめいのる想い とおく...

  • じゅもん

    ■じゅもん エラソーな口のきき方もあたしといるときだけあなたのテキトーな態度もなんか、すごいムカつく他のひとと違う接し方うれしくもあるけれど気をゆるして油断しているあなたにもう呆れるこれっぽっちの幸せぐらいあたしにくれなさいあなたが言われて欲しい言葉 せがまれても お願いされても言わない 言わない もんねそれがあたしの 逆・じゅもん 最終選考で落ちるわ恋人リストから そうねあなたにも自覚があるなら...

  • ゆず割り

    ■ゆず割り知ってる終わり方ダブルでへこむわテーブルのグラスだけぼんやりと見てる雨のガラスにしとしととなぜかかいてたへのへのもへじがくずれてひとりよ店内のにぎわいにすべてを忘れたいあのひとにそっとさよならと言っただけで なんだかわたし酔ってます愛を求めてもなぜだかどこか男と女とではちがうものですねお酒は割っても気持ちは割れないすいこまれる人ごみ終電の時刻すれ違うときひとは悲しみがみえる仕方ないですね...

  • Corbeau Noir

    ■Corbeau Noir闇に溶けるお前の羽根濡れるような黒い色卑しく息づく声お前の羽ばたきが夜に舞うカラス カラス お前は忌み嫌われるカラス カラス夜をまわるあたしは こころを漁(あさ)る 人間(ひと)になど 人間(ひと)になど一度も生まれたくなかったよカラスに生まれたかったよそうさあたしはお前が好きどんな綺麗な鳥よりもお前が激しく好きお前とあたしはよく似てるからさカラス カラス 欲望をねじろにするカラス カラス...

  • 蜥蜴(とかげ)とグラジオラス

    ■蜥蜴(とかげ)とグラジオラスリップ・グロス すぼめるふたりの濡れたぺデュキュア お互いの くちびるにさくらんぼ 与えあった私たち似ているねって そうよく言われた髪型もファッションもそう違うのにねふたりはおたがい彼がいるのに くちづけしていたの 極端な想いは わがままできみを壊したかったよもうわたしなんか死んでいいきみのベッド画像流出させたのにみぞおちで笑うのねうらんでもくれないなんて迷惑メール フィ...

  • 45度

    ■45度作詞 Tommy Shaw作曲 Tommy Shaw日本語詞 夏井くわみ君の唇のうごきで気持ちは伝わったよ離れゆくマリーナから僕はまた海へ行く金貨を撒く 光がむこうで導いてくれるからラダー手繰り 波の鏡に漕ぎだしてゆきたい風上に真っ直ぐには 進めない まるで人生一滴になりいつか海になれればいい海はそこにある僕はまだ帆をたたまない生きることに寄り添えばかなしみもよろこびもすべてを乗せて 旅は終わらないSail On Sail ...

  • 赤と青

    ■赤と青波の両手に Oh Atlantic 抱かれにゆくのさ俺のこころを あやすような 大きなその愛運べ 長くさすらうあてない日々を運べ どこにも帰り着かないものを海よ この世界は 俺とおまえのために在るというような しあわせ赤と青が つかの間に 出会う地平線Sun Rise & Sun Set 永遠に 海に恋をする流せ 無垢な想い消えゆくものを流せ 笑うしか出来なかったことを熱い渇きに俺はみたされる死ぬことは限りなく生まれる...

  • BLOOMING

    ■BLOOMINGあれ以来初よ ふたり 江ノ電にゆられている真面目に面と向かうとダメね 吹いてしまうねえ あなたと来ないとこの海は海じゃないのよ胸の感光紙に あの夏がうかぶWhen We Meet Again からかうわたしを 今でも 好き? When We Meet Again 気づけば君(くん)づけで 呼んでる あなたを写メには撮れないけれど こころはBloomin経験はひとをとてもゆたかにしてくれるわだけど時にはつかれてさびしくもなるのよねえ ...

  • 公衆電話のさよならは銅貨一枚だった

    ■公衆電話のさよならは銅貨一枚だったそして十年 あなたとくらした三年を些細なことで思い出したらあれだけ必死に忘れるために ついやした僕の十年はまたもや帳消しにされて振り出しさあなたになぜか すべて 僕はわかられてそれがなんだか 僕はとてもつらかったよコインランドリーがまわる どこかで昔の音がする山ほど僕の洗濯はまだ終わらない ひと気のない 雑貨店のすみに光るアクセサリーあなたに似合うとふとおもうト...

  • Saint-Moritz

    ■Saint-Moritzアマルフィに行くと彼女は言ったそこでテニスとサーベリングを そして子どもを産むわ 彼はあなたの知らない男(ひと)よ 理解してよねたぶん彼女は嘘をついてるでもそれに気づかない振りをするそんな嘘はいいだろう愛とは云わないが Saint-Moritz抱くときだけの女とも違う 惚れぐすり残る男の Saint-Moritz雪の灯りまわるこの夜 Saint-Moritz Saint-Moritz ル・マンで知りあった 彼女の走りをみんながほめ...

  • エンドレス・エンドレス

    ■エンドレス・エンドレス中の下レベルの女に 計画通りフラれた 巨体化したカナブンが あの女には棲んでたエレベーターのボタンふれて階をまちがえて降りたらOhtaniになっていたんなわけない人生だ人間大縄跳びのなか 誰がさいごにのこるのか受難の日々を楽しむか愛欲の日々におぼれるか エンドレス・エンドレス誰にでもなつくように 笑顔を振りまくけれど 本当は僕は自分さえどこかで見下している 尻尾なんか振らないぜキライな...

  • 流伝(るでん)

    ■流伝(るでん)胸のかがり縫いがほどけてふたりは離れおちてゆく冬空が降りて こごえる 白椿 雪になるあなたにわたしが見えないなら悲しみも見えないでしょうほーれほーれ その伝えは誰にも伝えられはしないほーれほーれ 私たちだけに 伝わる 流伝(るでん)すべてが閉ざされてても時間はながれてゆきますこのうでが 彷徨う辺りからっぽな空を 旅してく貌(かたち)をなくしたものたちは柊のえだで硝子をたたくほーれほーれ 教えて...

  • パリに愛されていた

    ■パリに愛されていた ろくすっぽ女を知っちゃいない 横暴な口のききかたさえ むしろ嫌いになれない理由 ひとときも油断させない彼 そんな彼が嗜(たしな)みをおぼえ うでをあげて すっかり ただのいいおとこになりさがる いろんな想いが胸を過(よ)ぎり あらん限り浴びせ倒し 彼を責めて 泣いたわ Ah 何かが終わる わるで生意気で ものもしらない男 だから手を貸した あの頃ふたり パリに愛されていた たっぷ...

  • ホット・サマー・イン・ザ・アイス

    ■ホット・サマー・イン・ザ・アイスゼッタイ言わねえと思うこと気づけば僕は君によく言ってた マジで好きとか愛してるとかゼッタイ言わねえと思うことあり得ねえほど言ってたまだこころがジリジリ日焼けしてるフラレてアタマ蒸発したあれからもうかなり経つのにもうわすれたよと、は言ってみたものの通学路の制服たちに 今も君を見る僕もついにオジサン化したよ ゼッタイ言わねえ ゼッタイ言わねえ心がグラサンかけている太...

  • 春日妙

    ■春日妙僕は見えない もはやだれにも そして唇は幾重にもかさなり 声たちはしじまになる僕の指から つばきのひとつ落とせば寄ってくる金や銀のうろこ 円(まどか)にきみの口紅いろもほどかれていのちは 短き恋の 筆談の如く 見えなきものが見えるひとの倖せ不幸せは ひとつの梃子(てこ)なんと なんと 古寺には笹鳴きが伝うだけ貌(かたち)を持たぬ 僕はきみのすべてになりうる運命(さだめ)の転てつ機は きみの手で切り...

  • ラブ・ウォント・アス

    ■ラブ・ウォント・アスその話のつづき聞かせてよ あなたの話しが好きなのよBaby いいえ ちがうあなたのことが好きなのよ悪あがきしてるとこよつまりあなたに気があるってねBaby かぎ返してよロマンスどろぼうラブ・ウォント・アス ぎこちなくあなたにさそわれてラブ・ウォント・アス わたしたちも愛に協力してみない?説明できるぐらいならばそれは恋と言えないのよBaby 聞こえないわあなたの声以外ラブ・ウォント・アス ...

  • 狂気をみせろ

    ■狂気をみせろきっとどんづまり だけどおれたちは死ぬ価値なんて これっぽっちもないよかんじることさえ 忘れて生きたらながした涙に傷つくこともないただ抱き合っていても 死んだ気になるひとりでいるほうがよっぽどマシさだれもがまともでいられるはずないこの街のほうが狂ってるとわらえ酔いどれ天使は 憂き目にあうだけでも生きてるだけじゃ 致命傷だねこの世の冷たさに 目覚めてゆくけど傷口からあふれる血はあたたかい...

  • Mon mec

    ■Mon mec色あせるほど 女でいたい爪にも表情があるのよ乾いた貝殻の中の嵐にふたりはとざされてゆく永遠なんて欲しくない会える10分があればいいの約束などさせないで 待ったりしたくないこのわたしだけの男(ひと) Mon mecたとえば季節はひとの心が決めてゆくものだとかたとえば音楽はゆびとゆびをこすりあわせるものだとか淋しい気持ちにまでそっと名前をつけるようにいつの日かわたしは拒絶する あなたを愛さない理由をこ...

  • 点かないライター

    ■点かないライター話しかけているよこの点かないライターきみが残したもの手にふれてみるんださよなら云うのにあのとき煙草何本けむりにしたオパールのまぼろしお願いだ 火よつかないでくれ苦しむだけの火よこの胸でもう二度とゆらめくな過去を照らすな 俺はもう忘れたよきみと別れてから俺は点かないライター煙草は吸い終わる前に消すそれがルールときみは言ったふいのやるせなさの手持ち無沙汰の場所にひとって孤島みたいさ だ...

  • マイ・ディア

    ■マイ・ディア ねむる前 今日のできごと 少しだけ ふりかえってる ランプ・シェードのあかりにふときみの着信を とるのが日課どれくらいわたしを好きか言葉にしてときみは言うどうしてそんなこと聞くの? 今夜もため息行きかうマイ・ディア 朝まで受話器当てるから僕の心臓の音きいて 眠ればいいマイ・ディア 今日に出会い別れるきみの胸のどこかに 僕がいればいい おはようとおやすみをただ直接 言うためにきみはふたり...

  • Tsk Tsk Tsk

    ■Tsk Tsk Tsk一発 二発と 女に頬打たれて倒れこんだチェアなまじ愛を知ってるしぐさで 抱きあえば プールに夏の微粒子冷酷な目をしてくちづければ心にバラのあざが咲くよ愛に泳ぎ疲れて 朦朧(もうろう)とする僕らはどこまで来て どこに行こうとしてる Tsk Tsk Tsk太陽にむけば 影がそう出来るのさはじまればいつか必ず終わりが来る 光にしずむ二人はなんだかもどかしいねかなしいひとよ 欲しいもの言えよ愛以外のものなら...

  • ダース・ベーダ―の中のひとになる

    ■ダース・ベーダ―の中のひとになる冷蔵庫のとびらがいつの間にか半開きになるように僕らはまたすこしぬるくなるありきたりにかたちはくずれるきみは0時からのシンデレラあそびに行く 合鍵まわして僕はダース・ベーダ―の中のひとになる いかがそうさ 世で善とされてることは 悪かも知れないぜきみがもし ヒロインなら僕はきみを早く助けなきゃ雨でも 降らないかと思う雨が降ればいやなことも 全部流れてきれいになりそうであ...

  • 夜の寝覚(よわのねざめ)

    ■夜の寝覚(よわのねざめ)Um...Hey Hey Heyさっぱりよ ひじ掛け椅子で深夜にまんじりともしないのよ私あなたは寝息を立てている細目に開けた冷蔵庫のあかりボトルをラッパ飲みして 眠りにつくまであそびよ 並べる掛詞あなたにすれば「私」と「彼女」は掛詞私にすれば「愛」と「哀」も そうわたしにわきあがってゆく想いは実現されない方がいい殺意の体温を持ちながらさよならは逆に現実味増す愛が重いから すてたいわあなたは...

  • すべては過ぎ去りし冬の庭

    ■すべては過ぎ去りし冬の庭作詞Keren Ann, Benjamin Biolay 作曲Keren Ann, Benjamin Biolay 歌:Stacey Kent日本語詞 夏井くわみひとをおもえる ことは素敵よましてや二度と会えぬひとならつめを休める 一人のときはきれいな色を まといたいわあの光のうずに 頬うずめ 踊ったふたり冬にいる このこころにざわめきが舞うわいい習慣が ひとを作るとあなたにそうね 教わったのよ生きるも死ぬも 支度できてるわたしのファッ...

  • 彼が泣いた

    ■彼が泣いたそれは私なりの想いだった呆れさせた 彼を怒らせもした愛を黙らせるゆえのことだった狼狽えていた 彼は苛立ってさえいた私は知っていたこのままではふたりダメになるとそして告げた 彼は泣いた どれだけ 愛していても 彼に嫌われたかったねらいどおりに彼は泣いた 彼は泣いた蚊帳の中には何があるのかその蚊帳の暗がりに誰かいるのか 夜は撓垂(しなだ)れる手招いて煙草の火点けては蛍のようだとむつみ合ってた...

  • 恋文

    ■恋文ああ 愛の言葉だけ ああ 散りばめながらさよならと書かぬ 最後のこれは恋文ですあなた待たせた月日(とき)わたしも長く待った それはいとしさゆえ 断りでは無くて...白萩は雨に映える白毫寺(びゃくごうじ) あなたが そう教えなければここにいないじきに逢魔が時どんなにおもっても 涙にしかならないポツリと雨の便せんこれは恋文です風はすがたかえて 添いつづけるけれど二度と来ぬ季節の声たどり ふたり泣くあなた...

  • Voice

    ■Voiceずっと忘れていた 声があることをずっと無視していたあなたの声に眠っていた私が呼び覚まされる世界はまだ気高さや あどけなさや かがやきに満ちている生まれてはじめて目を開けて生まれてはじめて想いに耳を澄ますそれがあなたなら それが私なら愛のために声をつかう 今思い出そうなんて きっとしなかった自分だけどうして不幸なのかとふさぎこんで自分を遠ざけていた不安や不確かなこと いつもあるわだけど歩いてい...

  • ROSE

    ■ROSEいくたびか 胸砕けうなだれるときいくたびか 夢やぶれ涙ぐむときわたしは思い出すあの誇らしげなRoseなにをも恐れず奮い立つ あの姿を人生がバラ色でないと感じる時バラ色にしてゆく人生をおもうこころが咲かせるものは決して枯れはしないそれは 特別なOH ローズわたしは思い出すこの胸にまだあるRoseさびしいひとたちはかりそめの 花にしずんでバラはバラであるがかならずしもバラではないその言葉の不思議いつかわたし...

  • あの日にレイアップ・シュート

    ■あの日にレイアップ・シュート夜練でボールにさわらせてもらえなかった先輩に挨拶してもガン無視されたコーチは何も教えてくれなかった帰る前 死ぬほど床をモップがけした僕のシュートはいつもあと少しのところでリングに嫌われた悔しいって気持ちが今もある大人になっても そこめがけてる僕がやってることはあの日にレイアップ・シュートさっきまでの試合空気が天井にのぼる上達する方法は僕を育てない人生はそう胸の熱さ忘れ...

  • 何番目かの夜のなかで

    ■何番目かの夜のなかでかざられた ショウケース 夜のなか消えちまう お互いの うでのなか きれいなだけ 取り交わす 目配せも 明かりも 行き交う 人ごみも 恋して怪我(けが)をして 長引くのは男のほうだよ 女はあっさりと切り捨てて 怪我ごと 捨ててゆく 何番目かの夜のなかで出会ってもすれ違うなら すげなく 他人のままでほほえみが こわれたら 告げようかささやかな 抵抗も 無防備で溺れるだけ あまりにも 愛...

  • パープル・ロープ

    ■パープル・ロープ目の前に 差し出した パープル・ロープ解釈はあなたの自由よ パープル・ロープそうね冒とくさえも美しさになる鏡に映すヴェルヴェットのため息でわたしを殺してよ誠実な男を 親切な男を 強い男を知的な男を みんなみんな脱がせたあとでどう組みしだくか パープル・ロープこんなふたり 誰も知らないパープル・ロープ汚らわしさもあまやかな パープル・ロープまるであなたは紳士のくちぶりでそうよはみ出し...

  • 越せぬ部屋

    ■越せぬ部屋妻にかくしたあかずの間男は知らずに みせていて夫が知らない 胸のうち女は笑顔で 逸らしてる阿吽の呼吸で 生きているこどもも巣立って 咳をするしごとであれこれ 引っ越したがあの女(ひと)今も越せぬ部屋時のながれに 棄てていたこころを拾うこともあるまだないものがあるうちは青春なのさと気をはくよ好きと言ったらかるくなる愛と言ったら おもくなる あれほど誰かを愛せないいないあの女(ひと) 越せぬ部...

  • まいど ホノルルさん

    ■まいど ホノルルさんまだ知らない場所があるあなたのうでの中まだ見たことない時があるふたり一緒にいても始発駅と終着駅があなただったら いちばん素敵ねわき立つ雲の流れで 何度も出逢いましょうわたしあなたを旅してる途中まいど まいど ホノルルさん定型の 挨拶しない社交辞令要らないことば上手よりも ことば足らずが心に 響くと おもう置いてきたもの 手にするものどちらも重い くちにすりゃ軽いこころをぶつけ ...

  • 花の置いてない花屋

    ■花の置いてない花屋花の置いてない花屋に寄るお酒を飲ませないBARにいるシェフのいないレストランに行く終電わざと乗らずにホームに立つ主題はそこにないのよ私はひとりでいるけど 孤独じゃないいいじゃないの そんな日があるそんな日もある男も女も ただのひとよレシピのない そんな料理ね人生はすべてあってすべてがないChet Bakerながしてる ソファーでひとりいいじゃないの 私は私誰でもないわかぜぐすりでも 飲んでる...

  • News

    ■News 毎日が副題で 退屈な余暇僕は付属品のようここはスクエア・ガーデンひと気ないブロードウェイそんなふうにもおもえるからっぽでも夕日がきれいここがどこでも 誰といたってきみと別れた事実は変えられない真昼のビールの泡が 僕を代弁して数え切れずきみに文句を言ってる これもNewsいちばんいいニュースに 今年もふたりがチャート・インしたらいいと何となく願ってたマッシュ・アップ待ち遠しかった急に年老いた気にな...

  • Dance The Night

    ■Dance The NightLet's Dance This Long Nightダンスしましょ ガラスのフロアーふたりの気持ちが見えてくるすこしずつ完ぺきに失くしても華やぐ気分が うずを巻く今夜が最後だとしても最初の夜のように振る舞うわそのほうが哀しいでしょもとから他人よふたり Watch Me Danceチップ・ネイルで空をうずめても浮かない気分よ だから Dance Dance The Night Awayちょっと あなたの頬につけた くちべにがエンド・マークLet’s Stay...

  • November

    ■Novemberしずかなことが欲しくなる指でまぜるモルトNovember ピアス・キャッチに君の涙がつたう枯れ葉は さびしいこころを思うとき 枯れ葉と呼ぶのよ君が外したリングキャビネット November 何も言わないことがやさしさのように思えてくるNovember November 僕らは卑怯さその手 この目 November折れそなタバコでふざけた君は薔薇で...女神で...November 運がよくてもわるくてもわかれたなぜだか ぼんやり 眩しいと過ぎた...

  • DM

    ■DMインスタのフォロワー 表向きはネでも あいつとはいろいろあんのあなたは言うの遊べばいいよ 口先だけね肩透かしだわ回転ドアはまわりつづけるわだかまりは夜にふくらんでゆくDMにあるのは会う場所と時間よあなたの知らない女善人ぶっても悪人こころあたりないでしょDM 化粧直してゆく虻蜂(あぶはち)取らずどっちもどっちあなたとわたし どこまで行くの真実がひとつになったときにあなたと私 別れ言うのね傷は治っても ...

  • Crying

    ■Cryingトイレでうずくまって泣いているのは僕だけだろうかとなりのトイレではベルトを外す音がしている何本見送っただろう 電車の音がするこんな時アニメの主人公なら なんて言うだろうか君の髪は最後に静電気のように流れたどんな声にかき消されてもきみの声だけはわかると云ったIt's lie so lieトイレでうずくまって泣いているのは僕だけだろうかちかくのトイレでは携帯で話す声が反響してるAIで僕らのことを 書き換えてくれ...

  • ブルネイの少年

    ■ブルネイの少年冴えるしじまは 蒼い闇にとけて星たちがランタンを帰しに行くもうじき朝ぼらけ 洞窟で見つめてた一睡もせずに きみと見た天体ショウ今頃どうしてるかしら Budak Brunei記念切手のような町はるかな異国の海は私の国ともつづいてるさびしくなったら吹こうと言ったおそろいの笛 私の音色だけ聞こえるのきみとめぐった 神秘の山々ふもとではいろんな文化混ざるのいのちは神々の祭典なのだときみは哲学家 笑顔ほころ...

  • ちぎり絵の町

    ■ちぎり絵の町明るい ひまわりをならべるような言葉だった晴れわたる あおぞらよあなたからのさよなら異動のうわさを耳にしていたから呼びだされ ときめいた カフェの店内今日で会えなくなるなんてちぎり絵の町よあの娘はわたしの仲のいい同僚だったのあなたが見染めた気持ちが逆にわかるせまい会社の中で 顔をあわせて胸痛めつらかった あんな日々さえ過ぎされば なつかしくなるちぎり絵の町よあなたと あのときに別れな...

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