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小学生のための 千字文漢字練習帳 https://blog.goo.ne.jp/hakutaino

小学生の娘のために、千字文をベースにした漢字練習ドリルをつくりました! よければ使ってみてください。

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2022/01/06

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  • 217・218 嫡後嗣続 祭祀蒸嘗

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《嫡後嗣続祭祀蒸嘗》のプリントをアップしました。そしてブログでは「嗣」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、司には「小さい隙間を出入りする」「小さい」というイメージがあるそうです。ここから、伺司(小さい隙間から出入りする)+人隙間から様子を探るさま。伺う。詞司(小さい)+言文を作る小さな要素としての言葉。飼司(小さい穴)+食小さな穴を通して家畜に餌をやるさま。食べさせて養う。飼育。嗣司(小さい)+口(言葉)+冊(書きつけ)家譜に記した小さな子→後継。覗のぞく。隙間を伺う。祠まつる、ほこら。神を祭って神意を伺うこと。笥衣類などを出...217・218嫡後嗣続祭祀蒸嘗

  • 215・216 矯手頓足 悦予且康

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《矯手頓足悦予且康》のプリントをアップしました。そしてブログでは「矯」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、矯にふくまれる喬には「木などが高い」という意味があり、喬をふくむ文字には「高くて上が曲がる」というイメージがあるそうです。ここから、橋喬(高くて上が曲がる)+木川の上に高くかけた太鼓橋。矯喬(高くて上が曲がる)+矢曲がった矢をまっすぐになおすさま。矯正。嬌女性が体をしなやかに曲げるさま。愛嬌。驕おごりたかぶって見下すさま。となるそうです。リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました...215・216矯手頓足悦予且康

  • 213・214 絃歌酒讌 接杯挙觴

    今回は《絃歌酒讌接杯挙觴》のプリントをアップしました。そしてブログでは「絃」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、絃にふくまれる「玄」はくらい、くろいという意味で、かすかではっきり見えない、小さな糸を宙吊りにした図形で、ゆらゆらとちらついてはっきり見えないことを暗示しているそうです。ここから「玄」をふくむ漢字は、弦玄(宙づりの糸)+弓弓の両端に結んで宙づりのような形に張ったひも。弓のつる。絃楽器に張る糸。舷弓の弦のように反ったところ。ふなべり牽牛を紐で引く。牽引。眩目がくらんで見えなくなる。眩暈。衒相手をたぶらかして真相を見えなくする。衒学。となるそうです。リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います...213・214絃歌酒讌接杯挙觴

  • 211・212 昼眠夕寐 藍筍象床

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《昼眠夕寐藍筍象床》のプリントをアップしました。そしてブログでは「筍」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、筍に含まれる旬は勹(手をぐるりと回す形)+日で、月のうちひと回りする日数。古代では十干で日を数えたので、十日でひと回りしたそうです。ここから旬には「ぐるっと回る」というイメージがあり、ここから、殉旬(ぐるっと回る)+歹(死体、死ぬ)臣下が死んだ主君のまわりを取り巻いて死ぬさま。殉死。洵水がぐるぐる回るさま。詢はかる。みんなを回って相談する。絢あやがあって美しい。絢爛。筍皮が取り巻くたけのこ。となるそうです。リンク先にあるプ...211・212昼眠夕寐藍筍象床

  • 209・210 紈扇員潔 銀燭煒煌

    ごぶさたしました!みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《紈扇員潔銀燭煒煌》のプリントをアップしました。そしてブログでは「潔」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、潔の仲間である契には「約束の印をつける」「文字などを刻みつける」という意味があるそうです。左上は、たての線に三つの切れ込みを入れる図形。そこに刀をくわえることで刃物で刻むことを示し、大を加えることで目立つ大きな印を刻みつけて約束するさまを暗示しているとのことです。ここから、喫契(切り込む)+口口に入れたものを歯でかんで食べるさま。満喫。転じて飲む。喫茶。潔刻み目を入れる+糸糸の汚れを削り落とすさま。水で汚...209・210紈扇員潔銀燭煒煌

  • 207・208 妾御績紡 侍巾帷房

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《妾御績紡侍巾帷房》のプリントをアップしました。そしてブログでは「績」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、績のなかにふくまれる「責」は「ちくちくと刺すように責め立てる」という意味があり、責のグループには「ギザギザと積み重なる」というイメージがあるそうです。ここから、債責(財貨を積み重ねるさま)+人借りて積んでおいたままの金品。負い目のある貸借関係。負債。積責(ギザギザと重なる)+禾(稲)稲束がふぞろいに積み重なるさま。積む。績責(ギザギザと重なる)+糸麻などの繊維を何本か重ね、撚り合わせて糸にするさま。転じて、積みかさねてきた...207・208妾御績紡侍巾帷房

  • 205・206 親戚故旧 老少異糧

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《親戚故旧老少異糧》のプリントをアップしました。そしてブログでは「故」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、故のなかにふくまれる「古」には「時間が経って古びている」という意味があり、古のグループには、「こちこちにひからびて固い」「上から下に垂れ下がる」というイメージがあるそうです。ここから、枯古(ひからびて固くなる)+木木が枯れる。枯死。故古(古い。固い)+攵(動作を示す符号)古くなる。古くからの。転じて、固くつかえる事柄。故障。事故。ことさらに、わざと。故意。苦古(固い、固くこわばる)+艸(草)舌を固くこわばらせる草。苦汁。転...205・206親戚故旧老少異糧

  • 203・204 飽飫亨宰 飢厭糟糠

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《飽飫亨宰飢厭糟糠》のプリントをアップしました。そしてブログでは「飢」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、飢にふくまれる几は物を上にのせる小さなテーブルを意味していて、几をふくむ文字には、「小さい」「細かい」「わずか」の意味があるそうです。ここから、机几(つくえ)+木木製のつくえ。肌几(細かい)+月(肉)きめの細かい肌。飢几(わずか)+食食べ物がわずかでひもじいさま。となるそうです。プリントにある「飽食煖衣逸居而無教則近於禽獣」は、飽食煖衣シ逸居(イッキョ)シテ教エナケレバ則チ禽獣ニ近シと読むそうです。また、「糟糠之妻不下堂」...203・204飽飫亨宰飢厭糟糠

  • 201・202 具膳餐飯 適口充腸

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《具膳餐飯適口充腸》のプリントをアップしました。そしてブログでは「腸」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、昜は、日が高く上がる様子を示す図形で、昜をふくむ文字には、「高く上がる」「明るく広く開ける」「長く伸びる」というイメージがあるそうです。ここから、陽昜(日が高く上がる)+阜(丘)日当たりのよい丘の南側。山陽。揚昜(高く上がる)+手大空高く上がるさま。掲揚。湯昜(高く上がる)+水熱く湯気の上がるさま。熱湯。腸昜(長く伸びる)+月(肉)長く伸びた臓器。大腸。場昜(広く開ける)+土人が集まる広場。市場。傷昜(高く上がる)+人+矢...201・202具膳餐飯適口充腸

  • 199・200 易輶攸畏 属耳垣牆

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《易輶攸畏属耳垣牆》のプリントをアップしました。そしてブログでは「垣」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、垣にふくまれる「亘」は周囲を丸く巡らすことを示す符号で、亘のグループには、「丸くめぐる」「丸く取り巻く」という意味があるそうです。ここから、宣亘(丸く取り巻く)+宀(家)建物の周りを丸く取り巻くように、全体にまんべんなく行き渡るさま。広く行き渡らせる。宣伝。垣亘(丸く取り巻く)+土家の周囲を取り巻く土のへい。垣根。喧取り巻いて騒ぐさま。喧騒。となるそうです。プリントにある「富貴則親戚畏懼之貧賤則軽易之」は、富貴ナレバ則チ親...199・200易輶攸畏属耳垣牆

  • 197・198 耽読翫市 寓目囊箱

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《耽読翫市寓目囊箱》のプリントをアップしました。そしてブログでは「寓」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、寓にふくまれる「禺」はサルを描いた図形で、頭と尻尾の特徴をとらえているそうです。サルは人に似ていますが、人ではありません。そこで禺は、「本物と並ぶニセモノ」「似たものが並ぶ」というイメージをもつそうです。ここから、偶禺(似たものが並ぶ)+人人形。土偶。ペアをなすもの。配偶。遇禺(ふたつ並ぶ)+辶(行く)二人が出会って並ぶさま。遭遇。隅禺(ふたつ並ぶ)+阜(丘)二つの面、または線が出あって並ぶところ。かど。一隅。愚禺(知恵の...197・198耽読翫市寓目囊箱

  • 195・196 遊鵾独運 凌摩絳霄

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《遊鵾独運凌摩絳霄》のプリントをアップしました。そしてブログでは「凌」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、凌にふくまれる「夌」は大きく盛り上がった山の背を踏み越えていく様子を示しているそうです。夌には「筋をなす」というイメージがあり、ここから、陵夌(大きく盛り上がった山を越える)+阜(丘)大きな丘。踏み越えること。稜穀物などの筋のついたかど。稜線。綾筋目のある模様を織り出した絹織物。崚山の尾根が筋張って高いさま。凌筋張って凍る。氷。転じて、しのぐ。力ずくで踏み越える。凌辱。菱筋張った実の生える植物。ひし。となるそうです。なんと...195・196遊鵾独運凌摩絳霄

  • 193・194 陳根委翳 落葉飄颻

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《陳根委翳落葉飄颻》のプリントをアップしました。そしてブログでは「根」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、根にふくまれる「艮」は易の卦の名で、動きがとれないさまを象徴しているそうです。ここから、艮をふくむ字には、「いつまでもじっと残る」「じっと動かない」というイメージがあるといいます。根艮(じっと跡が残る)+木いつまでもじっと止まって跡を残す木の根。眼艮(いつまでも残る)+目頭蓋骨にのこる目玉を入れる穴。転じて、見分ける力。眼識。恨艮(いつまでも傷跡が残る)+心いつまでも悪感情が残るさま。限艮(いつまでもあとが残る)+阜(盛り...193・194陳根委翳落葉飄颻

  • 191・192 枇杷晩翠 梧桐早彫

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《枇杷晩翠梧桐早彫》のプリントをアップしました。そしてブログでは「梧」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、梧のなかにふくまれる五は、2本の線の間にバツ(×)を入れた形で、「交わる」ことを示しているといいます。五をふくむ字には「交わる」というイメージがあり、語吾(交わる+口で、他者と互いに交わる自分)+言互いに言葉を交えるさま。悟吾(二つのものが互いに交わる)+心意識が対象と交差して、それがなんであるか悟るさま。伍軍隊などで5人で一組の単位。吾他者と交わる接点にあたる当事者。梧果実が五つのがくをもった木。アオギリ。晤互いに向き合...191・192枇杷晩翠梧桐早彫

  • 189・190 渠荷的歴 園莽抽条

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《渠荷的歴園莽抽条》のプリントをアップしました。そしてブログでは「荷」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、荷のなかにふくまれる「可」は、¬型(直角)に曲がることを示し、口の形を合わせることで、声をのどで屈曲させて、かすらせてやっとだし、「まあ、よしっ」と怒鳴るさまを暗示しているといいます。ここから、何可(直角に曲がる)+人肩に荷を担ぐさま。この字が「なに?」という疑問詞で使われるようになったため、「荷」がもとの意味で使われるようになった。荷可(直角に曲がる)+艸葉が茎の上にT字型に乗っている草。ハス。転じて、担う。出荷。河可(...189・190渠荷的歴園莽抽条

  • 189・190 渠荷的歴 園莽抽条

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《渠荷的歴園莽抽条》のプリントをアップしました。そしてブログでは「荷」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、荷のなかにふくまれる「可」は、¬型(直角)に曲がることを示し、口の形を合わせることで、声をのどで屈曲させて、かすらせてやっとだし、「まあ、よしっ」と怒鳴るさまを暗示しているといいます。ここから、何可(直角に曲がる)+人肩に荷を担ぐさま。この字が「なに?」という疑問詞で使われるようになったため、「荷」がもとの意味で使われるようになった。荷可(直角に曲がる)+艸葉が茎の上にT字型に乗っている草。ハス。転じて、担う。出荷。河可(...189・190渠荷的歴園莽抽条

  • 187・188 欣奏累遣 慼謝歓招

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《欣奏累遣慼謝歓招》のプリントをアップしました。そしてブログでは「招」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、招のなかにふくまれる「召」には「呼び寄せる」という意味があり、刀(⌒型に曲がる)+口で、手を⌒型にしながら口で呼ぶさまを示しているそうです。召には、「⌒型などに反り返る」「曲線状に曲がる」というイメージがあるそうです。ここから、招召(呼び寄せる)+手手を⌒型にして呼び寄せる。手招きする。昭召(⌒型などに曲がる)+日日の光が反射して明るく照らす。照り輝いて明るい。照昭(明るい)+火火の光が明るく輝くさま。照明。沼召(⌒型など...187・188欣奏累遣慼謝歓招

  • 185・186 求古尋論 散慮逍遥

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。親御さんに教わりながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《求古尋論散慮逍遥》のプリントをアップしました。そしてブログでは「求」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、求には「引き寄せて求める」という意味があり、字は獣の毛皮で作った衣を描いた図形です。皮製の衣は体にぎゅっと締まり、中心に向けて引き締めるイメージがあるそうです。ここから、救求(中心に向けて引き締める)+攵(動作の符号)災難にあった人をこちらに引き寄せた助ける。球求(中心に向けて引き締める)+玉中心点に引き絞られた玉。球形の球。毬まり。中心に引き絞った球形のまり。裘かわごろも。となるそうです。坪内逍遥の名前や奥の細道の「日とひ郊外に...185・186求古尋論散慮逍遥

  • 183・184 索居閑処 沈黙寂寥

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。親御さんに教わりながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでみてください。今回は《索居閑処沈黙寂寥》のプリントをアップしました。そしてブログでは「沈」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、沈の右側の部分は人の首に枠をはめて、下に押しつけるようすを示した形だそうです。ここから、沈押し下げる+水水の中に押し下げて深く入れる。枕頭を押し下げる木のまくら。耽深入りする。耽溺。眈視線を深く入れるように見つめる。虎視眈々。酖鴆(チン)という鳥の羽(毒がある)を深く浸した酒。となるそうです。どうして耳へんで「深入りする」になるのかがピンときませんでしたが、それ以外はすんなり入ってきます。それにしても、人の首に枠をはめて水に押し下...183・184索居閑処沈黙寂寥

  • 181・182 両疏見機 解組誰逼

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。親御さんに教わりながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。今回は《両疏見機解組誰逼》のプリントをアップしました。そしてブログでは「組」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、組のなかにふくまれる「且」は、物を段々と上に重ねる図形だそうです。このため、且をふくむ文字には、「次々に重なる」「でこぼこ、ジグザグ」というイメージがあるそうです。ここから、祖且(次々に重なる)+示(祭壇)一代一代と上に重なっていく世代。先祖。転じて、物事を始めた人。始祖。組且(上にいくつも重ねる)+糸糸をいくつも重ねて組んだ紐。租且(上に重ねる)+禾(稲)取り立てて積み重なる年貢米。年貢。税金。阻且(上に重なる)+阜(おか)丘や...181・182両疏見機解組誰逼

  • 179・180 殆辱近恥 林皋幸即

    みなさん、こんにちは。千字文で漢字を学ぶプリントです。親御さんに教わりながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので、知らない漢字に馴染んでいきましょう。今回は《殆辱近恥林皋幸即》のプリントをアップしました。そしてブログでは「近」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、近にふくまれる「斤」はおのを意味しており、斧を木の板に近づけて切る様子を表した形だそうです。このため「斤」には、「近づける」「断ち切る」の意味があり、斤のグループは、近斤(近づく)+辶近くまで接近する。祈斤(近づく)+示(神)願いを近づけようと神に祈るさま。芹切って食べる野草。欣憂さを断ち切って晴ればれするさま。欣喜。となるそうです。近、祈はストンと意味が理解できますね。芹と欣はちょっともどかしいかもしれません。林皋につ...179・180殆辱近恥林皋幸即

  • 177・178 省身譏誡 寵増抗極

    みなさん、こんにちは。今回は《省身譏誡寵増抗極》のプリントをアップしました。そしてブログでは「省」と「抗」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、省にふくまれる少には「欠けて足りない。少ない」という意味があるそうです。形は、小(小さくバラバラになる)+ノ(斜めに払う)で、そぎとって少なくすることを示しています。こうしたことから、少のグループには「そぎとる」というイメージがあるそうです。ここから、抄少(そぎとる)+手表面を手でそぎとるさま。かすめ取る。抜き取る。抄本。省少(小さくする)+目目を細くして物をよくみる。様子を細々と見定める。省察。劣少+力ほかと比べて力が弱い。劣る。となるそうです。一方、抗にふくまれる亢は、まっすぐに立つ首ののどぶえの部分を示した形だそうです。亢のグループには、「ま...177・178省身譏誡寵増抗極

  • 175・176 貽厥嘉猷 勉其祗植

    みなさん、こんにちは。今回は《貽厥嘉猷勉其祗植》のプリントをアップしました。そしてブログでは「勉」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、勉にふくまれる免には「どうにかしてやっと逃れる」という意味があるといいます。またその意味を表すために、女性がお産をする図形になっているそうです。免のパーツをもつ字には、「やっと通る」「無理を冒して出る」というイメージがあり、ここから、勉免(無理を冒して出す)+力無理に力を出す。無理に励む。努める。勉強。晩免(やっと通り抜ける)+日薄闇の中でやっとものが見通せる時刻→日暮れ。娩お産をする。分娩。挽無理に引っ張る。挽回。輓ひっぱり。引き上げる。推輓。となるそうです。勉・晩・娩がとくにわかりやすいですね。今回のプリントには、四字熟語とはちょっと違う言葉があるので...175・176貽厥嘉猷勉其祗植

  • 173・174 聆音察理 鑑貌弁色

    みなさん、こんにちは。今回は《聆音察理鑑貌弁色》のプリントをアップしました。そしてブログでは「鑑」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、鑑にふくまれる監という字には、「上からよく見定める」という意味があり、字の形は臣(目、伏し目)+人+一+皿で、器に盛った水で自分の姿を映しみている形だそうです。ここから監のパーツには「一定の枠に収める」という意味があり、鑑監(器に盛った水で自分の姿を眺める)+金姿を映しみる金属製のかがみ。転じて、参考にする。手本。図鑑。よく見分ける。鑑定。艦監(一定の枠内に収める)+舟堅い枠で外側をかこった船。覧監(一定の枠内に収める)+見枠のなか全体を視野に収めてみるさま。濫監(一定の枠内に収める)+水水が枠に収まりきれないではみ出るさま。氾濫。転じて、枠を外れてみだり...173・174聆音察理鑑貌弁色

  • 171・172 庶幾中庸 労謙謹勅

    みなさん、こんにちは。今回は《庶幾中庸労謙謹勅》のプリントをアップしました。そしてブログでは「幾」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、幾には「近い・もう少しで」という意味があり、細い糸を二つ並べた絲+人+戈で、わずかな距離まで武器を人に近づける形をしているそうです。幾をふくむグループには、「小さい」「細かい」「近い」といった意味があり、ここから、機幾+木細かい部品の働きで動くカラクリ。機械。そこから転じて、わずかな兆し。機微。磯水に近い石の多い場所。いそは国訓。畿都に近い地域。近畿。饑食糧がわずかでひもじいさま。饑饉。となるそうです。プリントにある「庸言必信之庸行必慎之」は荀子の言葉です。庸言(ようげん)は必ずこれを信とし、庸行(ようこう)は必ずこれを慎とす。原文ではさらに、世俗に流され...171・172庶幾中庸労謙謹勅

  • 169・170 孟軻敦素 史魚秉直

    みなさん、こんにちは。今回は《孟軻敦素史魚秉直》のプリントをアップしました。そしてブログでは「孟」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、孟には「最年長の人」「季節のはじめ」といった意味があり、字の形は子+皿で、「器のふた」「出ないように押さえつけるもの」をイメージし、子どもが障害を押し切って勢いよく伸びでるさまを示しているそうです。ここから、猛孟+犬犬が抑えられないほど勢いがよい。勇猛。となるそうです。今回のプリントでは、孟子のお母さんが大活躍です。一人で二つの故事成語というのは、なかなかです。まずは「孟母三遷」。孟子の母が、子どもの教育のために住まいを三回変えた故事です。墓地の近くで暮らしていると、孟子が埋葬の真似をするので転居。市中に移ると今度は商売人の真似をしたのでまたまた転居。学舎...169・170孟軻敦素史魚秉直

  • 167・168 税熟貢新 勧賞黜陟

    みなさん、こんにちは。今回は《税熟貢新勧賞黜陟》のプリントをアップしました。そしてブログでは「税」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、税にふくまれる兌には「外側のものをはいで、中身を抜き取る」という意味があるそうです。形からも、八(左右に分ける)+兄(頭の大きな男の子)で、子どもの着物を脱がせる図形になっています。ここから兌のグループには、「外側のものをはぎとる」「中身を抜き取る」というイメージがあるとしています。ここから、脱兌(外側のものをはぎとる・中身を抜き取る)+月(肉)着物を脱がせて肉体が抜け出るさま。脱出。脱衣。説兌(はぎとる・抜き取る)+言わからない言葉を解きほぐし、明らかにする。税兌(抜き取る)+禾(穀物)収穫した穀物の中から一部を抜き取る。悦兌(抜き取る)+心心のしこりが...167・168税熟貢新勧賞黜陟

  • 165・166 俶戴南畝 我芸黍稷

    みなさん、こんにちは。今回は《俶戴南畝我芸黍稷》のプリントをアップしました。そしてブログでは「芸」に注目してみました。芸の旧字は「藝」になります。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、藝は「自然のもの(植物)に手を加えて形よく整える・育てる」と言うイメージがあるそうです。そこから、熱埶(内部に生気やエネルギーがこもる)+火火を焚いたときに出る熱気。勢埶(草木に手を加えて形を整える)+力力で思い通りに操るさま。褻セツ。肌着。体に接して熱がこもる衣服。となるそうです。ちなみに新字体は藝を芸と略していますが、芸はもともと「ウン」という草(日本では「ヘンルーダ」)を示した漢字で、藝とは別モノだそうです。なお、熱のところの説明がピンとこなかったので漢字源をひいてみました。埶は植物に手を入れて栽培する情景で、栽培される側...165・166俶戴南畝我芸黍稷

  • 163・164 治本於農 務茲稼穡

    みなさん、こんにちは。今回は《治本於農務茲稼穡》のプリントをアップしました。そしてブログでは「治」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、治にふくまれる台は、ム(㠯:イ鋤の形)+口(物や場所を示す符号)で、道具を用いてものに働きかけるさまを示しているそうです。このため台には、「手を加える」「動作を起こす」という意味があるそうです。(台地の台はべつの文字です)。ここから、始台(動作を起こす)+女女性としての兆しが起こり始めるさま。はじまり。胎台(動作を起こす)+月お腹のなかで胎児の動きが始まる。治台(手を加える)+水川の水があふれないように手を加えて調整する。冶手を加えて金属を溶かす。冶金。飴手を加えてやわらかくした食べ物。笞手を加えて打ち叩く竹。苔治(水を治める)+艸水中に生える草。となるそ...163・164治本於農務茲稼穡

  • 161・162 曠遠綿邈 巌岫杳冥

    みなさん、こんにちは。今回は《曠遠綿邈巌岫杳冥》のプリントをアップしました。そしてブログでは「遠」と「巌」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、遠にふくまれている「袁」は「垣根を巡らした畑や庭」を意味しており、飾りのついた衣服と◯をあわせて「内部を広くして体にゆったりと巡らすガウン」の形だそうです。ここから袁には、「周囲が丸くて中がゆったりとしている」というイメージがあるといいます。このため、園袁(丸くてゆったりしている)+口に(囲い)周囲に垣をめぐらした広い庭。遠袁(丸くてゆったりしている)+行く近道を行かないで、遠くまわっていくさま。となるそうです。一方、巌にふくまれる「敢」は困難を押し退けて行動するという意味があり、敢には、「かたい」「きつい」と言ったイメージがあるそうです。ここから...161・162曠遠綿邈巌岫杳冥

  • 159・160 昆池碣石 鉅野洞庭

    みなさん、こんにちは。今回は《昆池碣石鉅野洞庭》のプリントをアップしました。そしてブログでは「洞」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、洞にふくまれる同の字には「一様にそろっている」という意味があり、筒形を示す符号+口(穴の形)で、上下そろった穴を突き通すことを示した形になっているそうです。ここから、筒同(穴を突き通す)+竹竹の節を突き抜いたつつ。洞同(穴を突き通す)+水水が侵食して突き通った穴。胴同(穴を突き通す)+月穴を突き通したかたちの臓器。大腸。転じて、筒型に似た胴体。銅同(穴を突き通す)+金やわらかくて突き通しやすい金属。桐同(穴を突き通す)+木材質ややわらかく、突き通しやすい木。となるそうです。昆池碣石の碣石は山の名前ですが、どこにあるのかはわからないようです。千字文の注釈では...159・160昆池碣石鉅野洞庭

  • 157・158 雁門紫塞 鶏田赤城

    みなさん、こんにちは。今回は《雁門紫塞鶏田赤城》のプリントをアップしました。そしてブログでは「紫」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、紫にある「此」は、止(足の形)+匕(ひっくりかえった人の形)で、足がそろわずつんのめるようすを示した形だそうです。この此をもつ字は、「ちぐはぐでそろわない」「ギザギザな」というイメージがあるそうです。ここから、雌此(ちぐはぐでそろわない)+隹(鳥)翼をちぐはぐにたたんだ小ぶりの鳥。雌。紫此(ちぐはぐでそろわない)+糸赤と青が不揃いに混じった中間色。柴不揃いに束ねた木。しば。疵ギザギザしたきず。髭ギザギザで不揃いな口髭。嘴くちばし。上下が不揃いな鳥の嘴。となるそうです。本文の紫塞、鶏田、赤城は、具体的にどこのなにを指しているのか、はっきりとわかっていないよう...157・158雁門紫塞鶏田赤城

  • 155・156 岳宗恒岱 禅主云亭

    みなさん、こんにちは。今回は《岳宗恒岱禅主云亭》のプリントをアップしました。そしてブログでは「宗」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、宗は「先祖を祭る中心の家。本家」という意味があり、「宗」をふくむ字には、「中心となるもの」「縦にとおる本筋」というイメージがあるという。ここから、崇宗(中心となるもの)+山山の中心となる高い線。崇高。崇拝。綜縦糸をとおして整える器具。転じて、糸をまとめて織る。まとめて治める。綜合。となるそうです。あっという間に千字文・歴史編は終わって、ここからは名所旧跡編です。中国で尊ばれた五嶽は、本文にある恒山、泰山のほかに華山、衡山、嵩山があります。ちなみに、弘法大師ゆかりの香川県にある善通寺の号は五嶽山だったはずです。こちらは香色山、筆山、我拝師山、中山、火上山です...155・156岳宗恒岱禅主云亭

  • 153・154 九州禹跡 百郡秦併

    みなさん、こんにちは。今回は《九州禹跡百郡秦併》のプリントをアップしました。そしてブログでは「併」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、併のなかにある「并」のには「二つのものを並べる」というイメージがあるそうです。ここから、併并(並べていっしょにする)+人いくつかあるものをあわせて一つにする。合併。瓶并(ふたつを並べる)+瓦二つで組になった水汲み用の道具。つるべ。屏并(並べる)+尸ものを並べて中を隠すさま。塀屏+土ついたてのように中を隠して見えなくする。へい。国字。餅小麦粉をあわせてつくったもち。月餅。もちは国訓。となるそうです。禹が黄河の治水に努めたことは知っていましたが、九つの州を置いたのも禹だったとは知りませんでした。ちなみに千字文(岩波文庫)によると、郡が100を超えたのは漢になっ...153・154九州禹跡百郡秦併

  • 151・152 宣威沙漠 馳誉丹青

    みなさん、こんにちは。今回は《宣威沙漠馳誉丹青》のプリントをアップしました。そしてブログでは「沙」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、「少」をふくむ字は、「ショウ」(少:削ぎ取る)「サ」(沙:小さい、細かい)「ミョウ」(妙:細い、小さい、微か)と音によって三つのグループに小分けされていました。このうち、沙は、少(小さくバラバラにする)+水で、水で洗われて小さくなった石=砂を暗示しているそうです。ここから、砂小(沙:小さいすなの省略形)+石すな。紗小(沙:小さい、細いの省略形)+糸細い糸で織った薄い絹織物。薄絹。裟梵語の音訳。僧侶の着る衣。莎ハマスゲ。砂地に生える草。鯊カマツカ。砂に潜る魚。国訓はハゼ。となるそうです。今回の本文は「匈奴のいる砂漠にも、名将は武威を轟かせた」と、あくまでも一...151・152宣威沙漠馳誉丹青

  • 149・150 起翦頗牧 用軍最精

    みなさん、こんにちは。今回は《起翦頗牧用軍最精》のプリントをアップしました。そしてブログでは「精」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、精にある「青」は、生とおなじ仲間で「汚れなく澄み切っている」というイメージがあるといいます。ここから、清青(汚れがなく澄み切っている)+水清らか。晴青+日日がでて、空が澄み切っているさま。精青+米玄米をついて汚れを取り除き、澄んだ色にする。転じて、混じり気がない。精鋭。情青+心ものに感じて起きる純粋な気持ち。転じて、本当のありさま。事情。請青+言素直な気持ちでものを頼むさま。申請。静青(清々しく澄み切っている→じっとして動かない+争(対等な力で張り合う)引き合う力が釣り合って、じっと落ち着くさま。靖じっと静かに落ち着く。睛澄み切った黒目。瞳。画竜点睛。錆青...149・150起翦頗牧用軍最精

  • 149・150 起翦頗牧 用軍最精

    みなさん、こんにちは。今回は《起翦頗牧用軍最精》のプリントをアップしました。そしてブログでは「精」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、精にある「青」は、生とおなじ仲間で「汚れなく澄み切っている」というイメージがあるといいます。ここから、清青(汚れがなく澄み切っている)+水清らか。晴青+日日がでて、空が澄み切っているさま。精青+米玄米をついて汚れを取り除き、澄んだ色にする。転じて、混じり気がない。精鋭。情青+心ものに感じて起きる純粋な気持ち。転じて、本当のありさま。事情。請青+言素直な気持ちでものを頼むさま。申請。静青(清々しく澄み切っている→じっとして動かない+争(対等な力で張り合う)引き合う力が釣り合って、じっと落ち着くさま。靖じっと静かに落ち着く。睛澄み切った黒目。瞳。画竜点睛。錆青...149・150起翦頗牧用軍最精

  • 149・150 起翦頗牧 用軍最精

    みなさん、こんにちは。今回は《起翦頗牧用軍最精》のプリントをアップしました。そしてブログでは「精」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、精にある「青」は、生とおなじ仲間で「汚れなく澄み切っている」というイメージがあるといいます。ここから、清青(汚れがなく澄み切っている)+水清らか。晴青+日日がでて、空が澄み切っているさま。精青+米玄米をついて汚れを取り除き、澄んだ色にする。転じて、混じり気がない。精鋭。情青+心ものに感じて起きる純粋な気持ち。転じて、本当のありさま。事情。請青+言素直な気持ちでものを頼むさま。申請。静青(清々しく澄み切っている→じっとして動かない+争(対等な力で張り合う)引き合う力が釣り合って、じっと落ち着くさま。靖じっと静かに落ち着く。睛澄み切った黒目。瞳。画竜点睛。錆青...149・150起翦頗牧用軍最精

  • 147・148 何遵約法 韓弊煩刑

    みなさん、こんにちは。今回は《何遵約法韓弊煩刑》のプリントをアップしました。そしてブログでは「刑」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、刑の左側のパーツ(井)には「四角い枠」というイメージがあり、形井(四角い枠)+彡(模様を示す符号)一定の枠のなかに模様を描きあらわす。刑井(四角い枠)+刀枠に閉じ込めたり、枠をはめたりして罰する。型刑(枠に閉じ込める)+土コピーするものを入れる粘土の枠。鋳型。となるそうです。プリント本文の何遵約法は、前漢の丞相・蕭何は高祖の「法三条」の精神を守った、という内容です。後段の韓弊煩刑は、法家の韓非子は自分が作った煩雑な秦の法によって倒れた、という内容。千字文(岩波文庫)によると、韓非子は秦の法律づくりには関わっていないので、なにかの誤解ではないかとしています。...147・148何遵約法韓弊煩刑

  • 145・146 仮途滅虢 践土会盟

    みなさん、こんにちは。今回は《仮途滅虢践土会盟》のプリントをアップしました。そしてブログでは「仮」に注目してみました。仮の旧字は「假」で、漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると「実体を覆い隠して中身を見せない」という意味があるそうです。また、叚は厂(垂れた布の形)+二(並べることを示す符号)+両手で、仮面をかぶることを示す形だそうです。これらのことから叚をふくむ字には、「かぶる」「隠して見せない」といった意味があるそうです。ここから、暇叚(一部を隠して見せない)+日仕事に行かないで一時的に身を隠すようにして休むさま。霞ものを覆いかぶせて見えなくするもや。葭水辺に覆いかぶさるように生えるアシ。蝦殻をかぶった虫。エビ。となるそうです。本文の仮途滅虢は、プリントにあるとおり晋が虢と虞という国を滅ぼした話です。文公(重...145・146仮途滅虢践土会盟

  • 143・144 晋楚更覇 趙魏困横

    みなさん、こんにちは。今回は《晋楚更覇趙魏困横》のプリントをアップしました。そしてブログでは「更」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、更は丙(両側にピンと張る)+攴(動作の符号)で、緩みやでこぼこをピンと張って、新しく立て直すさま。ここから、硬更(たるみをピンと張る)+石石のようにピンと張っているさま。梗硬い木の芯。しんが仕える。梗概。だそくながら、便更(たるみやでこぼこをピンと張って平らにする)+人で、なんの障害もなく、ことが平らに運ぶさま。便利。となるそうです。今回の千字文の晋楚更覇は、晋の文公(重耳)、楚の荘王が覇者になったということです。楚の荘王はまえにも書きましたが、「鳴かず飛ばず」「鼎の軽重を問う」「絶纓の会」の人です。趙魏困横の趙魏は、晋が分裂してできた3国のうちのふたつで...143・144晋楚更覇趙魏困横

  • 141・142 俊乂密勿 多士寔寧

    みなさん、こんにちは。今回は《俊乂密勿多士寔寧》のプリントをアップしました。そしてブログでは「密」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、密にある必には「そうならざるを得ない」という意味があり、弋(ふたまたの棒の形)+八(両側で挟む記号)で、棒の両側をぴったり締めつけて動かないようにする形→ある事態がずれる余地がなく、必ずそうなるというイメージを表しているそうです。ここから、泌必(両側から締めつける)+水両側を挟まれた隙間から水がチョロチョロと湧き出るさま。分泌。秘必(両側から締めつける)+神神域の内部を閉ざして人に見せないようにするさま。神秘。密宀(おおい)+必(両側から締めつける)+山山が木にびっしりと隙間なく覆われて、内部が見えないさま。秘密。蜜蜂が巣のなかにびっしりと閉じ込めたみつ。...141・142俊乂密勿多士寔寧

  • 139・140 綺廻漢恵 説感武丁

    みなさん、こんにちは。今回は《綺廻漢恵説感武丁》のプリントをアップしました。そしてブログでは「綺」と「感」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、「綺」のなかにある「奇」は可(直角に曲がる)+大(大の字型に立つ人)で、正しく立つ人がバランスを欠いてかたよるようすを示しているそうです。つまり奇には、「バランスを欠いてかたよる」「斜めによりかかる」というイメージがあり、寄奇(斜めによりかかる)+宀(家)他人の家に立ち寄るさま。身を寄せる。寄宿。騎奇(斜めによりかかる)+馬馬に寄りかかって乗るさま。馬に乗る。騎馬。崎奇(斜めによりかかる)+山山道が斜めに寄りかかり、険しいさま。険しい。綺絹糸を斜めに織り込んで模様を出した織物。あや絹。美しい。倚斜めに寄りかかってもたれる。夜。椅果実が枝の端に垂れ下...139・140綺廻漢恵説感武丁

  • 137・138 桓公匡合 済弱扶傾

    みなさん、こんにちは。今回は《桓公匡合済弱扶傾》のプリントをアップしました。そしてブログでは「合」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、「合」は「ぴったり合ってひとつになる」という意味があり、かぶせるふたと口(容器)がぴったり閉じ合わさる形になっているそうです。このように「合」には、「ぴったり合う」「閉じ合わさる」というイメージがあり、このため、給キュウ、コウ。合(ぴったりあう)+糸糸が足りないところに、他の糸をぴったり合わせる。供給。転じて、給う。俸給。袷コウ。あわせ。裏地をぴったりあわせて仕立てた衣。蛤コウ。はまぐり。2枚の貝殻がぴったり閉じ合わさる貝。閤コウ。くぐり戸。大門の脇に閉じ合わせておく小門。拾ジュウ。合(ぴったり合ってひとつになる)+手多くのものを一ヶ所にあわせ集めて取るさ...137・138桓公匡合済弱扶傾

  • 135・136 奄宅曲阜 微旦孰営

    みなさん、こんにちは。今回は《奄宅曲阜微旦孰営》のプリントをアップしました。そしてブログでは「宅」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、宅には「その上に身をあずける住まい」という意味があるそうです。宅にある「乇」は植物が地下に根をはり、地上に芽を出している図形で、乇には「下地に乗っかって安定する」というイメージがあるといいます。ここから、託乇+言言葉をかけて他人の手に乗せてあずける。依託。托手のひらや台のうえに物を乗せる。茶托。コロナ禍で在宅勤務がふえて、とくに最近はほぼ毎日在宅で仕事をしているのですが、私がず〜っと家にいることを妻や娘は若干、煩わしく感じているみたいです。出社しない不安感といったものも少しはあり、長引く在宅勤務が、どっしりと安定して落ち着いているわけではありません。宅を漢...135・136奄宅曲阜微旦孰営

  • 133・134 磻渓伊尹 佐時阿衡

    みなさん、こんにちは。今回は《磻渓伊尹佐時阿衡》のプリントをアップしました。そしてブログでは「佐」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、佐にふくまれる「左」には「(右手を)支える」、右手を支えて交差する姿から「ギザギザでそろわない」というイメージがあるそうです。ここから、佐左(ささえる)+人人の支えとなってわきから支える。補佐。差左(そろわない)+植物の枝葉が垂れ下がる形枝葉などの先端がギザギザになって不揃いなさま。嵯山がギザギザとしたさま。磋ギザギザした玉を磨く。切磋琢磨。蹉つまずく。足がちぐはぐになってつまずく。蹉跌。となるそうです。伊尹や太公望(磻渓=太公望が釣りをしていた川)の名前が出てきたここらから、千字文は歴史関係の言葉が多くなってきます。歴史小説が好きな私としては、ワクワクし...133・134磻渓伊尹佐時阿衡

  • 131・132 策功茂実 勒碑刻銘

    みなさん、こんにちは。今回は《策功茂実勒碑刻銘》のプリントをアップしました。そしてブログでは「策」と「碑」に注目してみました。漢字の成立ち辞典によると、策のなかにある「朿」はとげのことで、「ギザギザにとがる」というイメージがあるそうです。そこで、刺朿+刂(刀)先の尖ったもので刺す。策朿(ギザギザ)+竹先端がギザギザした竹のむち、もしくは杖。転じて書きつけの竹札。対策。棗ナツメ。とげのある木。棘とげ。いばら。と、なるそうです。一方、碑にふくまれる「卑」は、「厚みがなく低い」という意味があるそうです。卑をふくんだ文字は、「厚みがなく薄い」「薄く平ら」→(薄く平らなので)「くっつく」というイメージがあり、ここから、碑卑+石薄く平らに切った石。いしぶみ。婢卑+女身分の低い女性。召使いの女性。裨そばについて助ける。脾昔の...131・132策功茂実勒碑刻銘

  • 129・130 世禄侈富 車駕肥軽

    みなさん、こんにちは。今回は《世禄侈富車駕肥軽》のプリントをアップしました。そしてブログでは「侈」と「軽」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、侈にふくまれている「多」は夕(肉の形)を二つ重ねた形で、物がたっぷりあることを意味しているそうです。多には「いくつも重なる」というイメージがあり、ここから、移多(いくつも重なる)+禾(カ:稲)稲の穂が重なるようになびくさま→横にずれて動く。侈ぜいたくでありあまるさま。奢侈。となるそうです。移の説明がちょっとピンとこない気もします。だそくながら、夕が肉の形なのはスーパーで豚バラブロックを横からみると、なるほどと思うはずです。買い物のときに娘に見せると、「ほおっ」と、感心していました。つぎは「軽」です。軽の旧字体は「輕」になります。「巠」は縦に糸をはっ...129・130世禄侈富車駕肥軽

  • 127・128 高冠陪輦 駆轂振纓

    みなさん、こんにちは。今回は《高冠陪輦駆轂振纓》のプリントをアップしました。そしてブログでは「高」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると「高」には、「高い→乾く→かたい・白い」といったイメージがあるそうです。そこから、稿高(乾く)+禾(カ:稲)乾いたわら。転じて、下書き。草稿。豪高(かたい)+豕(シ:豚や猪)かたく鋭いトゲの生えた獣。転じて力が強い。豪傑。毫高(たかい→長い)+毛長く鋭い毛。転じて細かい毛。ごく小さいもの。寸毫。膏あぶら。白い脂身。膏血。槁枯れる。木が乾いて白くなる。となるそうです。プリントにある「絶纓の会」。春秋五覇の一人に数えられる楚の荘王には、この絶纓の会のほかにも「鳴かず飛ばず」「鼎の軽重を問う」といった逸話があります。それにしても、夜陰にまぎれて后の唇を奪うなんて、...127・128高冠陪輦駆轂振纓

  • 125・126 戸封八県 家給千兵

    みなさん、こんにちは。ついに千字文の半分を終えました。折り返しの今回は《戸封八県家給千兵》のプリントをアップしました。そしてブログでは「家」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、家は「人が住む建物」という意味。語形は宀(屋根)+豕(シ:豚)で、雨を防ぐための建物を暗示し、家には、「家」「上からかぶせる」というイメージがあるといいます。ここから、嫁女性が他家に嫁入りするさま。稼家(上からかぶせる)+禾(イネ)穀物を植えつける。となります。それにしても、家が「人が住む建物」という意味を持つなら、宀+人でもよかったような気がするのですが、どうして屋根の下にいるのが豕なんでしょうか?豚小屋のそばにトイレがあって、大きいのを豚が食べる「豚便所」というものが、中国では秦の時代にはあったとされています。...125・126戸封八県家給千兵

  • 123・124 府羅将相 路俠槐卿

    みなさん、こんにちは。今回は《府羅将相路俠槐卿》のプリントをアップしました。そしてブログでは「侠」に注目してみました。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、侠のつくりの夾には「両脇からなかのものを挟む」という意味があり、大の字型に立つ人の両脇を二人の人が挟んでいる形になっています。そこから、挟両脇から挟む+手両側から挟みつける。挟撃。狭夾+犬両脇から犬に挟まれて身をせばめる形。峡両脇を山川に挟まれた場所。侠両脇に子分を抱える親分。頬顔の両脇の部分。莢豆の種子を挟むさや。鋏ものを挟んで切ったり取ったりする道具。となるそうです。プリントにある槐安夢(南柯夢)というのは、ある男が槐の木陰で寝ていると、使者に迎えられて槐安国に行き、栄華を極めるけれど、目が覚めると夢で、槐安国はアリの巣だったという物語です。いま流行っ...123・124府羅将相路俠槐卿

  • 121・122 杜稿鍾隷 漆書壁経

    みなさん、こんにちは。今回は《杜稿鍾隷漆書壁経》のプリントをアップしました。そしてブログでは「鍾」に注目してみました。漢字の成立ち辞典によると、鍾にふくまれる「重」は「目方が重い」という意味があるそうです。字の形は東(突き通る)+人+土で、人が重みをかけて地面を突く形です。ここから、動重(地面を突く)+力上下に動いて地面を突くさま。働動+人働く。これは日本でつくられた和製漢字です。なかなかうまいですね。種重(上下に打ち下ろす)+禾(カ:イネ)作物を植えつけるさま。転じて、種。種子。衝重(突き通す)+行(十字路)四方に突き通る十字路。交通の要衝。転じて、突き当たる。衝突。慟体を上下に震わせて嘆く。慟哭。腫重く膨れたできもの。腫瘍。踵体重のかかる足首の裏側。鍾重ね集める。となるそうです。リンク先にあるプリントは千字...121・122杜稿鍾隷漆書壁経

  • 119・120 既集墳典 亦聚群英

    みなさん、こんにちは。今回は《既集墳典亦聚群英》のプリントをアップしました。そしてブログでは「英」に注目しました。漢字の成立ち辞典によると、英にふくまれる「央」は「まんなか」を意味しており、大(両手を広げて立つ人)の首根っこに枠を示す記号をつけた形だそうです。ここから央のグループには、「真ん中を押さえる」「中心がくぼむ」「中心でくっきり分かれる」というイメージがあるそうです。そのため、英央(くっきり分かれる)+艸(草)植物のなかで特にくっきりと際立つ部分。花。転じて、目立って美しい。優れている。映央+日日の光に照らされて、明暗がくっきりと際立つ。物の姿がくっきりと現れる。反映。瑛くっきりと美しい玉。怏心が押さえつけられたようにふさぐ。気分が晴れない。怏々。殃央+歹(残骨)わざわい。押さえつけて順調な進行を邪魔す...119・120既集墳典亦聚群英

  • 117・118 右通広内 左達承明

    みなさん、こんにちは。今回は《右通広内左達承明》のプリントをアップしました。そしてこのブログでは「内」に注目しました。漢字の成立ち辞典によると、内にふくまれる「入」は「中にはいる」という意味があり、線が左右に分かれることで入口が開いて内部に入るさまを暗示しているそうです。ここから、内入(はいる)+冂(納屋の形・区切りを示す形)物の内側に入る。納納屋+糸納屋や倉庫に織物をしまい込む。内部に納め入れる。納入。訥言葉がなかにこもってスラスラ話せないさま。蚋ゼイ。ブユのこと。人畜に吸盤を刺し入れて血を吸う虫。となります。内〜訥までの漢字は、イメージから入るとすぐに覚えられそうですね。内省不疚夫何憂何懼は、内に省(かえり)みて疚(やまし)からざれば、夫(そ)れ何をか憂へ何をか懼れん。と読みます。孔子の弟子が、君子とはいか...117・118右通広内左達承明

  • 115・116 升階納陛 弁転疑星

    みなさん、こんにちは。今回は《升階納陛弁転疑星》のプリントをアップしました。そして、ブログで注目したのは「弁」です。弁財天、弁護士、花弁、弁韓、弁髪、合弁。異体字も含めると、これらの「弁」はかつて別の字でした。漢字源や漢字の成立ち辞典によると、ふたつならんだ辛(刃物)には、「二つにわける」というイメージがあり、辨二つならんだ辛(刃物)の間に刀二つにわける。刀ですっぱり切り分けるように、物事の白黒をはっきりさせ、是非・善悪のちがいを見分ける。辯辛の間に言言葉で是非を分けてはっきりさせる。弁護。瓣辛の間に瓜切り分けられたようにきれいにならぶ瓜の種。つぼみが分かれてできる花びら。花弁。弁かんむり。三角につまんだ頭巾型のかんむり。辦辛の間に力うまく仕分けて処理する。合弁。辮二つにならべて編んだ髪。弁髪。このたくさんの「...115・116升階納陛弁転疑星

  • 113・114 肆筵設席 鼓瑟吹笙

    みなさん、こんにちは。今回は《肆筵設席鼓瑟吹笙》のプリントをアップしました。そしてブログでは「笙」に注目しました。漢字の成立ち辞典にうよると、笙のなかにある「生」は「生命がうまれる」ことを意味し、生をふくむ漢字は、「生まれる」「汚れがなく澄み切っている」「すがすがしい」というイメージがあるそうです。ここから、性生まれつきもっているもの。天性。姓出身や血筋など生まれをしめすもの。古代は母の血筋をしめしたので、女偏をつけた。牲生きたまま祭りに供える牛。星生(澄み切っている)+晶(三つの星の形)の省略形澄み切って光る星。笙澄み切った音色のする笛。甥きょうだいの産んだ男の子。醒酔いからさめて意識が澄み切る。猩意識がはっきりして知恵があると古代の人が考えた生き物。猩々。となるそうです。蛇足ですが、甥がきょうだいの産んだ男...113・114肆筵設席鼓瑟吹笙

  • 113・114 肆筵設席 鼓瑟吹笙

    みなさん、こんにちは。今回は《肆筵設席鼓瑟吹笙》のプリントをアップしました。そしてブログで注目したのは「笙」です。漢字の成立ち辞典によると、笙にふくまれる「生」は「生命が生まれる」ことを意味しているそうです。生まれたばかりのものは汚れがなく澄み切っていて、すがすがしいイメージがあります。ここから、性生(うまれる)+心生まれつきもっているもの。天性。姓生(うまれる)+女出身や血筋を示すもの。古代は母の血筋を示したので女偏をつける。牲生きたまま祭りに供える牛。犠牲。星生(澄み切っている)+晶の省略形澄み切って光る星。笙澄み切った音色のする笛。甥きょうだいの男の子。醒酔いからさめて意識が澄み渡る。覚醒。猩意識がはっきりして知恵のある獣(古代の人は猩々をそのように考えていた)。となるそうです。蛇足ながら、漢字源をひいて...113・114肆筵設席鼓瑟吹笙

  • 111・112 丙舎傍啓 甲帳対楹

    みなさん、こんにちは。今回は《丙舎傍啓甲帳対楹》のプリントをアップしました。そしてブログでは「甲」に注目しました。 漢字の成立ち辞典によると、甲は中のものを周囲から覆いかぶせて閉じ込める図形で、「物の表面にかぶさる硬い殻」を意味します。甲をふくむ漢字には「表面にかぶさる」というイメージがあり、押甲(表面にかぶさる)+手手をかぶせて押しつける。岬甲(かぶさる)+山両山がかぶさった中間のはざま。日本語では「みさき」と読む。狎なれる。枠をかぶせて手なずけるさま。だそうです。ついでといってはなんですが、十干をまとめておきます。甲コウきのえ乙オツきのと丙ヘイひのえ丁テイひのと戊ボつちのえ己キつちのと庚コウかのえ辛シンかのと壬ジンみずのえ癸キみずのとひらがな部分は、鬼滅隊の階級でつかわれていたので、子どもも関心を持ってくれ...111・112丙舎傍啓甲帳対楹

  • 109・110 図写禽獣 画綵仙霊

    みなさん、こんにちは。今回は《図写禽獣画綵仙霊》のプリントをアップしました。そしてブログでは「写」に注目しました。写の旧字体は冩で、漢字の成立ち辞典によると、「ある場所から別の場所に物を移す」という意味があるそうです。また舄は鵲(カササギ)を描いた図形で、場所から場所へと動くイメージがあるといいます。ここから舄の形をもつ漢字は、潟舄(別の場所に移る)+水海水を移して塩分だけが残ったところ。瀉水を注ぐ。流れ出る。一瀉千里(物事がはかどること。弁舌や文章がよどみのないこと)。となります。 プリントにある逐獣者目不見太山は、獣を逐(お)う者は目に太山を見ずと読むそうですが、獣を逐(お)う者の目は太山を見ずの方が自然だと私は思います。どっちにしても、ひとつのことに熱中するとまわりのことが見えなくなる、という意味です。し...109・110図写禽獣画綵仙霊

  • 107・108 宮殿磐鬱 楼観飛驚

    みなさん、こんにちは。今回は《宮殿磐鬱楼観飛驚》のプリントをアップしました。そしてブログでは「磐」と「驚」に注目しました。漢字の成立ち辞典によると、磐にふくまれる「般」には「ぐるりとまわる」という意味があり、舟+殳(棒を手に持つ形)で、かじを切って舟をぐるりともとに戻す形になっているという。ここから般には、「ぐるりとまるく回る」「まるく平らに広がる」というイメージがあり、搬ものを移して平らに敷き広げるさま。運搬盤まわりがまるく平らな大皿。円盤。磐平らに広がった大岩。盤石。瘢皮膚にできた平らな傷跡。となるそうです。一方、驚にふくまれる敬にふくまれる苟(キョウ)は、何かに驚いて体を緊張させるさまを示す形です。このため「敬」をふくむグループには、「身を引き締める」というイメージがあります。ここから、警敬(身を引き締め...107・108宮殿磐鬱楼観飛驚

  • 105・106 背芒面洛 浮渭拠涇

    みなさん、こんにちは。今回は《背芒面洛浮渭拠涇》のプリントをアップしました。そしてブログでは「背」に注目しました。漢字の成立ち辞典によると、背にふくまれる「北」の字は、互いに背中を向ける人の形で、「背を向ける」というイメージがあるそうです。ちなみに方角の北は、家を建てるときに寒い北側を背部にすることから、方角の北を意味するようになったとのこと。こうしたことから、背北(背を向ける形)+月で、背中を意味するのだそうです。プリントでは洛陽(洛水の北にある都)というがあったので、補足です。中国地方の山陽・山陰をイメージすると、山の南が陽、山の北が陰になります。ところが川の場合は、川の北が陽、南が陰です。なんで逆なんだろう?そう思って調べたら、ガッテンでした。南)☀︎→山(北山の南斜面に日があたって陽。北側斜面は陰になり...105・106背芒面洛浮渭拠涇

  • 103・104 都邑華夏 東西二京

    みなさん、こんにちは。今回は《都邑華夏東西二京》のプリントをアップしました。そしてブログでは「東」に注目しました。 方角の東を意味する「東」は、中心に棒が突き通って、両端をひもで括った袋を描いた図形です。漢字の成立ち辞典によると、太陽が東海の中を突き通って出てくると昔の人は考え、「突き通る」というイメージを「東」に託したそうです。ここから、棟屋根の上につける横木。棟木。凍東(突き通る)+冫(こおり)で、氷に筋がピンと張っているさま。となります。 プリントにある、春生夏長秋収冬蔵 は、「春には生じ、夏には長じ、秋には収め、冬には蔵す」と読むそうです。漢字源を引いても出典がわからないので、ネットで調べてみました。まずヒットしたのは、胆沢城遺跡漆書文書「古文孝経孔氏伝」断簡。たしかに「春生夏長秋収冬蔵」の文字がありま...103・104都邑華夏東西二京

  • 103・104 都邑華夏 東西二京

    みなさん、こんにちは。今回は《都邑華夏東西二京》のプリントをアップしました。そしてブログでは「東」に注目しました。 方角の東を意味する「東」は、中心に棒が突き通って、両端をひもで括った袋を描いた図形です。漢字の成立ち辞典によると、太陽が東海の中を突き通って出てくると昔の人は考え、「突き通る」というイメージを「東」に託したそうです。ここから、棟屋根の上につける横木。棟木。凍東(突き通る)+冫(こおり)で、氷に筋がピンと張っているさま。となります。 プリントにある、春生夏長秋収冬蔵は、中国では昔からいわれている言葉だそうです。「春には生じ、夏には長じ、秋には収め、冬には蔵す」漢字源を引いても出典がわからないので、あれれ、とネットで調べてみました。まずヒットしたのは、胆沢城遺跡漆書文書「古文孝経孔氏伝」断簡。たしかに...103・104都邑華夏東西二京

  • 101・102 堅持雅操 好爵自縻

    みなさん、こんにちは。今回は《堅持雅操好爵自縻》のプリントをアップします。そしてブログでは「操」に注目しました。漢字の成立ち辞典によると、つくりの喿(ソウ)は木のうえに口が三つあり、鳥が木のうえで口々に騒ぐさまを暗示し、「せわしなく動く」「表面に浮き上がる・表面をかすめる」といったイメージがあるそうです。ここから、燥喿(表面に浮き上がる)+火で、火気で水分が浮かび上がるさま。乾燥。操喿(表面をかすめる)+手で、表面をかすめるように手先をうまく操る。体操。繰繭をせわしなく動かして糸をとるさま。藻水の表面に浮かぶ汚れを洗うこと。水面に浮かぶ水草。噪騒がしいさま。喧噪。躁せかせかと落ち着きがない。躁鬱。となります。プリントを読みかえして感じたのですが、四字熟語がたくさんありますね。先日、小4の娘と千字文のプリントをや...101・102堅持雅操好爵自縻

  • 99・100 守真志満 逐物意移

    みなさん、こんにちは。とうとうナンバーが100になりました。今回は《守真志満逐物意移》のプリントをアップしました。そしてブログでは「真」に注目しました。 漢字の成立ち辞典によると、真には「中身が充実して嘘や偽りがない」という意味があり、旧字体の眞は匕(スプーン)+鼎で、鼎に料理がいっぱいあって、からではないようすを示しているそうです。ここから、真をふくむ漢字には「中身が詰まった」というイメージがあり、慎中身がいっぱい詰まった心。心にすきまがなく、十分に気を配るさま。鎮中身が詰まった金属。文鎮。転じて押さえつける。鎮圧。填中身をいっぱい詰め込む。充填。顛いっぱい詰まる+頁(あたま)で、体のうえにあって重しとなる頭。転じて頭が逆さになること。顛倒。となるそうです。 プリントにある、人生感意気功名誰復論は、「人生意気...99・100守真志満逐物意移

  • 99・100 守真志満 逐物意移

    みなさん、こんにちは。とうとうナンバーが100になりました。今回は《守真志満逐物意移》のプリントをアップしました。そしてブログでは「真」に注目しました。 漢字の成立ち辞典によると、真には「中身が充実して嘘や偽りがない」という意味があり、旧字体の眞は匕(スプーン)+鼎で、鼎に料理がいっぱいあって、からではないようすを示しているそうです。ここから、真をふくむ漢字には「中身が詰まった」というイメージがあり、慎中身がいっぱい詰まった心。心にすきまがなく、十分に気を配るさま。鎮中身が詰まった金属。文鎮。転じて押さえつける。鎮圧。填中身をいっぱい詰め込む。充填。顛いっぱい詰まる+頁(あたま)で、体のうえにあって重しとなる頭。転じて頭が逆さになること。顛倒。となるそうです。 プリントにある、人生感意気功名誰復論は、「人生意気...99・100守真志満逐物意移

  • 97・98 性静情逸 心動神披

    みなさん、こんにちは。今回は《性静情逸心動神披》のプリントをアップしました。そしてブログでは「疲」に注目します。漢字の成立ち辞典によると、疲は皮(動物の毛皮の形)+又(手)で、毛皮を斜めにかぶる様子を示した形で、「斜めにかぶる」「斜めに傾く」というイメージがあるそうです。そこから、被衣類を斜めにかぶる。被服。こうむる。被害。披かぶさっているものを手で両側にわけひらく。披露。疲斜めに傾く+疒(やまい)、体が元気なくかたむいてぐったりすること。疲労。彼こちらからあちらにずれていくさま。彼岸。波斜めにかぶさってくる水。波。婆背の曲がった老女。破石が割れて斜めに傾く。破れる。壊れる。坡坂。傾斜した地形。跛斜めに傾いて歩く。跛行。頗程度がかたよって多いさま。すこぶる。と、思ったより仲間が多かったです。ハァ〜、疲れ。といっ...97・98性静情逸心動神披

  • 95・96 節義廉退 顚沛匪虧

    みなさん、こんにちは。今回は《節義廉退顚沛匪虧》のプリントをアップしました。そしてブログでは「廉」に注目しました。漢字の成立ち辞典によると、廉のなかにある「兼」は「かねあわせる」という意味があり、そこから、「二つの線が一点であう」「二つにまたがる」というイメージや、二つのものを一つにあわせるので、「数が少ない」「足りない」というイメージがあるそうです。このため、嫌女性のようにあれこれに引っかかり迷うさま。嫌疑。嫌悪。謙数が減る+言で、言葉数を少なくし、控えめにするさま。廉建物の木材と木材がであう角。部屋の隅。転じて、かど目がきちんと立っている。廉潔。鎌刃がかどだって鋭い農具。となるそうです。個人的な感想ですが、鎌の説明がいまひとつのような気もします。「漢字は男尊女卑だ」と、なにかの本で読んだことがあります。今回...95・96節義廉退顚沛匪虧

  • 93・94 仁慈隠惻 造次弗離

    みなさん、こんにちは。今回は《仁慈隠惻造次弗離》のプリントをアップしました。そしてブログで注目したのは「弗」です。 漢字の成立ち辞典によると、弗(フツ、ホチ)は「〜ず」という打ち消しの助詞で、弓ではなくつるのようなもの+八で、左右に払い分ける字の形をしています。この弗には「左右に払いのける」イメージがあり、ここから、払旧字体は拂。手で払いのける。払拭。沸水を左右に払いのけるように泡がわき出るさま。沸騰。費貝(財貨)を分散させるさま。消費。仏佛。分散する+人で、姿がバラバラでおぼろげなさま。彷彿。となるそうです。この字もイメージしやすいですね。 プリントにある知者楽水仁者楽山は、論語にある言葉です。そんなに長くないので全文を載せます。子曰知者楽水仁者楽山知者動仁者静知者楽仁者寿子曰く知者は水を楽しみ仁者は山を楽し...93・94仁慈隠惻造次弗離

  • 91・92 交友投分 切磨箴規

    みなさん、こんにちは。今回は《交友投分切磨箴規》のプリントをアップしました。そしてブログでは「分」に注目しました。 分には「二つにわけ離す」というイメージがあり、そこから、粉米をバラバラに分けたもの。粉。紛糸がバラバラに分散して乱れる。紛糾。貧分(分散する)+貝(財貨)で、財貨が分散して乏しくなる。貧乏。頒分+頁(あたま)で、人数分だけものを分ける。頒布。雰分+雨で大気中に分散して立ち込めるもや。盆分(左右に分かれる)+口で、口が左右に大きく開いた皿。扮身づくろいをする。と、仲間の多い字でした。 ちなみに、字の使い分けについてもふれておきます。交もとの素材が判別できる。「カードを交ぜる。子どもに交じる」混もとの素材が判別できない。「コーヒーに、ミルクを混ぜる。絵の具を混ぜる」 分「道が二つに分かれる。敵味方に分...91・92交友投分切磨箴規

  • 89・90 孔懐兄弟 同気連枝

    みなさん、こんにちは。今回は《孔懐兄弟同気連枝》のプリントをアップしました。このプリントでは「弟」に注目しました。 漢字の成立ち辞典によると、弟は「兄弟の序列で年下の方」を意味するふたまたの棒の形に、紐が下から上に巻いている図で、「下から段々と上にあがる」「低い」「低く垂れる」というイメージがあるそうです。ここから、第弟(下から上に段々になっている)+竹で、竹の節のように一段一段と順序があがる。悌年下の者が目上にしたがうこと。梯下から段々と上っていくはしご。涕下に垂れ落ちる涙。となるそうです。ちなみに、「兄」はどうかと思って辞書を引くと。。。兄には「比べてみて大きい方」というイメージがあるそうですが、おなじグループにいたのは「況」だけ。しかも「況」にどうしてサンズイがついているのか、実例がないからわからない、と...89・90孔懐兄弟同気連枝

  • 87・88 諸姑伯叔 猶子比児

    みなさん、こんにちは。今回は《諸姑伯叔猶子比児》のプリントをアップしました。そしてブログでは「児」に注目しました。児の旧字体は「兒」で、囟(シン・頭蓋骨が完全に閉じていない頭)+人(子ども)を描いた図形です。漢字の成立ち辞典によると、兒には、「小さい」「丈が低い」というイメージが共通してあり、ここから、睨体を低くしてにらむ。睥睨。のほか、霓小さい虹。鯢メスの鯨。麑鹿の子ども。などもあるそうです。読みはみな「ゲイ」ですが、霓・鯢・麑は知らなくても問題ありませんね。ただ兒のイメージがわかっていれば、なんとな文脈から意味がわかると思います。 今回のプリントでオニのようにでてくる親戚の表記は、わかりづらいですよね。整理すると。姑父親の姉や妹姨母親の姉や妹伯父父母の兄叔父父母の弟伯母父母の姉叔母父母の妹とりあえず、伯がう...87・88諸姑伯叔猶子比児

  • 85・86 外受傅訓 入奉母儀

    みなさん、こんにちは。今回は《外受傅訓入奉母儀》のプリントをアップしました。そしてブログでは「訓」に注目します。訓という字の右側、つまりつくりは、みてのとおり「川」です。漢字の成立ち辞典によると、つくりになった川には、「ルートにしたがう」「筋をなして通る」というイメージがあるそうです。まあ、まさに文字どおりです。そこから、順川(ルートにしたがう)+頁(あたま)で、頭を所定のルートに向けてしたがうさま。順序。そこから素直・逆らわない。従順。訓川(筋をなして通る)+言で、物事の筋道を通して教える。教訓。そこから読む。訓読。巡川(ルートにしたがう)+辶(行く)で、ルートにしたがってめぐる。巡回。馴(ジュン)馬を素直にしたがうようにさせるさま。馴致。釧(セン)腕にとおす輪。地名で釧路。侃信(まっすぐ進むの省略形)+川で...85・86外受傅訓入奉母儀

  • 83・84 上和下睦 夫唱婦随

    みなさん、こんにちは。今回は《上和下睦夫唱婦随》のプリントをアップしました。そしてブログでは「唱」に注目しました。漢字の成立ち辞典によると、唱にふくまれる「昌」は日+曰(言う)で、太陽のように明るく盛んにしゃべる形で、「明るい」「盛ん」のイメージがあるという。ここから、唱昌(盛ん)+口で、勢いよく声を出して述べる。唱道。歌をうたう。合唱。菖ショウブ。香りの盛んな草。娼歌をうたい客をもてなす女性。娼妓。猖盛んに暴れる。猖獗。となるそうです。プリントにある和氏之璧の物語は、千字文(岩波文庫)の玉出崑岡でふれられています。山で玉の原石を得た和(カ)氏が楚王に献上すると、王は玉を見分けられずに「騙した」といって和氏の左足を切りました。王がかわったとき、和氏は再び献上したが、「先君とおなじように私を欺こうとしている」と右...83・84上和下睦夫唱婦随

  • 81・82 楽殊貴賤 礼別尊卑

    みなさん、こんにちは。今回は《楽殊貴賤礼別尊卑》のプリントをアップしました。そしてブログでは「礼」に注目しました。礼の旧字体は禮です。漢字の成立ち辞典によると、豊(レイ)は豆(たかつき=細長い脚のある木の皿)のうえに形よく供物を盛りつけた図で、「形よく整う」という意味があるそうです。ここから、礼・禮示(神)+豊(形よく整う)で、神前でおこなう儀式。作法。体・體骨+豊で、骨格が形よく組み立てられた体。身体。醴祭りに供えるため一晩醸した酒。あま酒。鱧レイ。ライギョ。7つの整った斑紋のある魚。日本ではハモをさす漢字。となるそうです。なお豐(ホウ)の新字体も豊と書きますが、意味は別だそうです。豐はたかつきのうえに山が二つあり、「器のうえに食物を山盛りにした」姿で、艶色気がたっぷりある。妖艶。となります。 個人的には、形...81・82楽殊貴賤礼別尊卑

  • 79・80 存以甘棠 去而益詠

    みなさん、こんにちは。今回は《存以甘棠去而益詠》のプリントをアップしました。そしてブログでとりあげるのは「益」です。漢字の成立ち辞典によると、益には「いっぱいにする」という意味があり、益のうえの部分は「水」を横にした形で、皿のうえに水がいっぱいになる図形になるそうです。益には「いっぱいになって詰まる」というイメージがあり、そこから、溢水が枠いっぱいに溢れる。縊首を絞めて喉が詰まって死ぬ。縊死。隘空間が詰まったように狭い。隘路。なんだか、あまり雰囲気のいい字ではありませんね。 プリントにある、而今而後吾知免夫は、孔子の弟子である曾子の臨終の言葉です。而今而後(ジコンジゴ)吾免(われまぬか)るるを知るかな。と読みます。危篤で臥していたとき、集まった弟子に「私の手足をみてくれ。詩経にあるように、戦々恐々と深淵に臨むよ...79・80存以甘棠去而益詠

  • 77・78 学優登仕 摂職従政

    みなさん、こんにちは。今回は《学優登仕摂職従政》のプリントをアップしました。そしてブログでは、「学」と「政」をとりあげます。 学の旧字は「學」で、漢字の成立ち辞典によると爻(コウ・交わる、交差する)+子+臼(両手)+宀(家)で、子どもが先生に学ぶことを表しているそうです。学をふくむ文字には「交わる」の意味があり、覚學の省略形+見で、もやもやした意識が一点で交わって、見えるようになる。さとる。覚醒。撹まぜてかき乱す。撹乱。となるそうです。一方、政のなかにある「正」には「真っ直ぐ」のイメージがあり、政国や社会を正しく治めること。征正(真っ直ぐ)+彳(行く)で、真っ直ぐ進む。遠征。征伐。整正(真っ直ぐ)+束攵(たるみを引き締める)で、整える。症正+疒(ダク・やまい)で、病の症状が真っ直ぐ体の外に現れる。柾木目が真っ直...77・78学優登仕摂職従政

  • 75・76 栄業所基 籍甚無竟

    みなさん、こんにちは。今回は《栄業所基籍甚無竟》のプリントをアップしました。そしてブログでは「栄」の文字に注目しました。栄は旧字では「榮」と書きます。漢字の成立ち辞典によると、榮は火+火+冖(ベキ・枠を示す記号)で、枠のまわりをまるく取り巻いて燃えるかがり火の形で、「光の輪が取り巻く」「まわりをまるく取り巻く」というイメージがあるそうです。そのため、栄木のまわりを花が取り巻いて咲くさま。営まわりを取り巻く+呂(いくつも連なる)で、小屋などをいくつも連ね、まわりを垣根で取り巻いた場所。陣営。蛍光の輪が取り巻く+虫で、光を放つ虫。となるそうです。ちなみに関連語として、労燃えるかがり火+力で、燃え尽きるまで精を出すさま。精を出し尽くし、疲れる。疲労。というのもありましたが、漢字ができたころから、燃え尽きるまで働くなん...75・76栄業所基籍甚無竟

  • 73・74 篤初誠美 慎終宜令

    こんにちは、みなさん。きょうは《篤初誠美慎終宜令》のプリントをアップしました。そしてブログでは「終」に注目します。 終の右側にあるのは「冬」ですよね。漢字の成立ち辞典をひらくと、「冬」は物をぶら下げたような形と冫(氷)の組み合わせで、保存食を蓄える寒い季節を暗示しているといいます。そして冬をふくむ字には、「いっぱいたくわえる」「中身が満ちる」というイメージがあるそうです。このため、終冬+糸で、糸巻きに糸がいっぱいたくわえられて、最後まで行き着く。終わる。終了。柊シュウ。農具の一種で、中身が詰まっている重い槌。日本ではヒイラギとも。となるそうです。正月は実家でのんびりして、最近はコロナの影響で外出の機会も減りました。たしかに、この冬はいっぱいたくわえてしまいました。わが身に! リンク先にあるプリントは千字文(岩波...73・74篤初誠美慎終宜令

  • 71・72 容止若思 言辞安定

    みなさん、こんにちは。今回は《容止若思言辞安定》のプリントをアップしました。そしてブログでは「思」に注目してみました。漢字の成立ち辞典によると、「思」の上のパーツは赤ちゃんの頭を描いた囟(シン)という形だそうです。骨と骨のあいだは脈拍とともにひくひく動き、押すとやわらかく、狭い隙間なので、囟は、「ひくひく動く」「すきまが小さく細い」「やわらかくふわふわしている・軽い」といったイメージがあるそうです。ここから、思囟(細かい)+心で、細々と心で思うさま。偲細々とつとめ励むさま。鰓えら。細いすきまをひくひくさせる。腮人の顎の細い部分。となるそうです。 ちなみに漢字源によると、思細やかに物をおもう。念心中深くおもう。想ある対象に向かって心でおもう。憶さまざまにおもいをはせる。懐心の中におもいを抱く。慮次から次へと心を配...71・72容止若思言辞安定

  • 69・70 川流不息 淵澄取映

    みなさん、こんにちは。今回は《川流不息淵澄取映》のプリントをアップしました。そしてブログでは「不」に注目しました。漢字の成立ち辞典によると、不は「そうでない」と打ち消す言葉ですが、口を丸めてプーというので、不には、「丸くふくれる」という意味があるそうです。ここから、否口を丸めて打ち消す言葉。否定。否認。杯丸くふくれた木の器。さかずき。胚子どもができてお腹がふくらむ。みごもる。となるそうです。 プリントにある四字熟語「川上之嘆」は論語の言葉です。子在川上曰逝者如斯夫不舎昼夜子、川のほとりにありて曰く、逝者は斯のごときか、昼夜をやめず。孔子が川のほとりで、水が流れていくのをみて言った。過ぎ去って帰らぬものは、この川の水のようなんだろうか。昼も夜も止まることなく流れていく。といった内容です。小学生のころ、担任の先生が...69・70川流不息淵澄取映

  • 67・68 似蘭斯馨 如松之盛

    みなさん、こんにちは。今回は《似蘭斯馨如松之盛》のプリントをアップしました。そして今回の1文字は「蘭」です。漢字源によると、蘭にふくまれる「闌」は、柬(カン・いいものと悪いものをより分ける)+門で、門前で出入りをチェックするための柵。「枠を設けてさえぎり止める」「押さえきれずに枠をはみ出る」という二つの意味があるそうです。そのうえで漢字の成立ち辞典をひくと、欄はみ出ないようにさえぎり止める木の枠。線で囲ったところ。欄干。空欄。蘭フジバカマ。邪悪をさえぎる草。古代中国では三月の節句にフジバカマを摘んで、不祥を払う風習があった。爛ただれる。熱で形が崩れてあふれる。爛熟。瀾大波。あふれんばかりにわきたつ波。波瀾万丈。となるそうです。プリントにある、子曰歳寒然後知松柏之後彫也は、論語の言葉です。子曰く、歳寒くして、然る...67・68似蘭斯馨如松之盛

  • 65・66 臨深履薄 夙興温清

    みなさん、こんにちは。今回は《臨深履薄夙興温清》のプリントをアップしました。そして、このなかの「温」に注目しました。温の旧字は溫です。つくりは囚(中にものを入れる形)+皿で、食器のなかの食べ物の熱を逃さないようにした形。「中にこもる」というイメージがあるそうです。そこから、慍怒る。心のなかでムッとする。蘊なかにこもる。蘊蓄。褞綿入れ。熱がこもって温かい衣。饂うどん。となるそうです。ちなみに饂飩の饂は日本でつくられた漢字のようです。温かいうどんが好きな人はいいのでしょうが、私自身は「ひやひや」もしくは「冷やかけ」派。むむっというところでしょうか。 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。みなさんのリアクション、お待ちしてい65/66臨深履薄夙興温清

  • 63・64 孝当竭力 忠則尽命

    みなさん、こんにちは。今回は《孝当竭力忠則尽命》のプリントをアップしました。この8文字のうちの「忠」に、注目してみました。漢字の成立ち辞典によると、忠にふくまれる「中」は、枠の真ん中を縦の線が突き通る形で、「中」には、「真ん中」「突き通る」というイメージがあるそうです。ここから、仲中+人で、兄弟の順列で中ほど。二番目。人と人の間にたつ。仲介。沖水が中を突き通って湧き上がるさま。高く上がる。沖天。忠かたよらずに行き届いた心。忠義。衷中+衣で、内側に着る衣。下着。そこから心のうち。苦衷。となるそうです。なんだか忠の説明がものたりない印象です。真っ直ぐ、君主に向けて突き通る心でいいような気もしますね。 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。子どもが漢字を身につけるのに...63・64孝当竭力忠則尽命

  • 61・62 資父事君 曰厳与敬

    みなさん、こんにちは。今回は《資父事君曰厳与敬》のプリントをアップしました。注目した文字は「君」です。君にふくまれる尹(イン)という字は手に指揮棒を持つ形で、人々をうまくまとめるさまを示しているそうです。ここから尹をふくむ文字は、君尹(指揮棒を持ってうまくまとめる)+口で、采配を振るって人々を集めまとめる。君主。群君(ひとつにまとめる)+羊で、羊のようにまとまって一団となるさま。郡君+邑(むら)で、多くの郡市を集めて支配する区域(中国の郡は県より大きい単位)。伊人名。伊尹という人の名前。となるそうです。ちなみに、伊尹は商の湯王らを補佐した賢人です。尹は、人名以外ではあまり見かけませんね。リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。子どもが漢字を身につけるのに役に立つと...61・62資父事君曰厳与敬

  • 59・60 尺璧非宝 寸陰是競

    みなさん、こんにちは。きょうは《尺璧非宝寸陰是競》のプリントをアップしました。このなかで注目したのは「璧」です。漢字の成立ち辞典によると、璧にふくまれる辟(ヘキ、ビャク)には罪、横によけるといった意味があり、「左右にひらく」「中心から横にそれる」「薄く平ら」といったイメージがあるそうです。ここから、辟をふくむ漢字は、壁薄く平らな土の壁避本道から横に外れていくさま。わきに避ける。避難癖性質や好みが本来あるべき姿から変な具合にずれているさま。くせ。僻中心から外れていること。僻地。璧平らで丸く、中央に穴のあいた玉。霹切り裂くように鳴る雷。晴天の霹靂。譬主題や本筋からそらした言い方。譬喩。と、これまた仲間の多い漢字でした。壁や璧はまちがいやすいのですが、漢字源に覚え方が載っていました。「壁は土なる辟、璧は玉なる辟、癖は...59・60尺璧非宝寸陰是競

  • 57・58 禍因悪積 福縁善慶

    みなさん、こんにちは。今回は《禍因悪積福縁善慶》のプリントをアップしました。ブログでは、8文字のなかの「悪」をとりあげます。亜流、亜熱帯という言葉があるように、悪にふくまれる亜は「次位の」「準ずる」という意味があります。漢字の成立ち辞典によると、亜の旧字は亞で、建物の基礎を描いた図形だそうです。基礎は建物のしたにあるので、亞には「押し下げられて下にある」「押さえつけられて上に出られない。つかえる」というイメージがあります。その亜をパーツに持つ字は、悪亜(上に出られない。つかえる)+心で、胸がつかえてムカムカする嫌な気分。悪い、憎む。唖喉がつかえてしゃべれない。唖然。となるそうです。 今回のプリントには、四字熟語や名言がずいぶんあります。禍福如糾纆は禍福糾纆(カフクキュウボク)ともいわれます。禍福はあざなえる縄の...57・58禍因悪積福縁善慶

  • 55・56 空谷伝声 虚堂習聴

    みなさん、こんにちは。今回は《空谷伝声虚堂習聴》のプリントをアップしました。そしてブログでとりあげるのは「伝」です。伝は旧字では傳になります。専には「くるくるまわる」「丸い」というイメージがあり、轉(転)ぐるぐる回る。回転。傳(伝)人から人へ物をまわしてつたえる。伝達。團(団)まるい固まり。丸くまとまったもの。一団。集団。などとなります。旧字だと「くるくるまわる」という共通のイメージを感じることができますが、専のパーツは新字だと云と寸になっています。云は「もやもやと漂う」、寸は「そっと押さえる」というイメージがあるパーツなので、「くるくる回る」を感じることはできません。新字への批判はいろいろありますが、イメージがごっちゃになったのは、たしかに残念ですね。手書きが主流のころは画数が減って便利だったと思います。でも...55・56空谷伝声虚堂習聴

  • 53・54 徳建名立 形端表正

    みなさん、こんにちは。きょうは《徳建名立形端表正》のプリントをアップしました。そしてブログでは「名」に注目しました。漢字の成立ち辞典によると、名は「はっきりわからないものを、それによってはっきりわからせる言葉」という意味をもっているそうです。はっきりさせる前提として、「はっきりしない」状態があるので、「はっきりしない」という意味にも使われるそうです。あ〜、なんだかややこしい。いずれにしても、名のパーツをもつ漢字は、銘(金属などに名を刻んで)由来などをはっきりさせる・忘れない。銘記。茗お茶。気分をはっきりさせる働きのある茶の木。酩酒に酔って意識がはっきりしないさま。だそうです。茗(メイ、ミョウ)がお茶の木をさす漢字だとは、知りませんでした。お茶というより、ミョウガのミョウとして使われている漢字ですから。茗荷を食べ...53・54徳建名立形端表正

  • 51/52 景行維賢 剋念作聖

    みなさん、こんにちは。きょうは《景行維賢剋念作聖》のプリントをアップしました。そしてブログでは「景」についてみていきます。 漢字の成立ち辞典によると、景にふくまれる京には「高く大きい」「明るい」「風通しがいい」というイメージがあるそうです。そこから景は、京(明るい)+日で、「明るい日の光」「光によって生じる影」のイメージがあるそうです。そして景をふくむ字は、影日光を受けて物を映し出す模様。憬理想を求めて心が明るくなるさま。憧憬。という雰囲気になるそうです。ちなみに娘は「剋」の字をみたとき、「本好きの下剋上の字だ!」と喜んでいました。いま2回目の千字文をやっているのですが、急に語彙がふえたような気がしています。 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。新学期がはじま...51/52景行維賢剋念作聖

  • 49/50 墨悲糸染 詩讃羔羊

    みなさん、こんにちは。今回は《墨悲糸染詩讃羔羊》のプリントをアップしました。ブログでは「悲」について細かく説明します。 漢字の成立ち辞典によると、「非」は「それとは違う」と否定を示す形で、2枚の羽が反対に向きあっている形です。そして非をふくむ文字には「左右にわかれる」「二つ並ぶ」というイメージがあるそうです。そこから、悲非(二つに分かれる)+心で、心が二つに割れたような切ない気持ち。排両側に押しのけて分けるようす。俳左右に向きあって滑稽なことを話したり、おどけた仕草をする人。扉左右両方に開く扉。輩兵車が隊列を組んで並ぶさま。同列に並ぶ仲間。同輩。斐あや。左右にきちんと並んだ模様。緋あか。目を左右に見開かせるほど鮮やかな赤色。徘左右にあてどなく歩く。徘徊。誹そしる。悪口を言って人を分け離す。翡カワセミ。雌雄が仲良...49/50墨悲糸染詩讃羔羊

  • 47・48 信使可覆 器欲難量

    みなさん、こんにちは。今回は《信使可覆器欲難量》のプリントをアップしました。ブログでとりあげるのは「覆」です。プリントでも「覆」のイメージにふれていますが、ちょっと言葉たらずな気もしたので、いつもの漢字の成立ち辞典(加納喜光著)をひいてみました。「覆」にふくまれる「復」には「同じ道を引き返す」という意味があるそうです。この復のつくり(右側のパーツ)には「ふくれる」「重なる」というイメージがあり、そのうえで、腹いくつかの臓器が重なってふっくらした腹。満腹。複二重になった衣服。重なる。複雑。覆上から覆いかぶさって下のものに重なる。またはひっくり返って下を覆う。覆面。転覆。蝮マムシ。腹のふっくらした蛇。鰒アワビ。ふっくらした形の貝。鮑もアワビ。馥ふっくらと豊かに香りがこもる。馥郁。こうやってながめると、「ふくれる」「...47・48信使可覆器欲難量

  • 45・46 罔談彼短 靡恃己長

    みなさん、こんにちは。今回は《罔談彼短靡恃己長》のプリントをアップしました。そしてブログでは「談」についてみていきます。 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、談にふくまれる炎は、火がふたつ上下に重なった形で、メラメラと燃える炎をしめしているそうです。炎のさきっぽはペラペラと揺れているので、「炎」には「薄っぺら」というイメージがあり、淡あわい。薄い。炎(薄っぺら)+水で液体の味が薄い。淡水。談炎+言で薄っぺらな舌をペラペラ動かしてしゃべる。談話。啖炎+口で薄っぺらな舌をペラペラ動かして食べる。健啖。毯毛などでつくった薄い敷物。となります。分厚いの絨毯というのは、厳密に考えると矛盾した表現になるんですね。プリントを1日に2〜3枚、アップしていこうと思います。春の新学期までには、ぜんぶアップして、新しい学年になる...45・46罔談彼短靡恃己長

  • 43・44 知過必改 得能莫忘

    みなさん、お元気ですか?今回は《知過必改得能莫忘》のプリントをアップしました。この8文字のうち、ブログでとりあげたのは「忘」です。プリントにも「忘は亡」と書いていますが、漢字の成立ち辞典(加納喜光著)をみると、亡には「姿が消えてなくなる→なくなる、滅びる(死亡、滅亡)。その場から姿を消す(逃亡)」という意味があり、亡をふくむ字には「姿が隠れてみえない」というイメージがあるそうです。忘亡+心→心のなかからイメージが消えてなくなる。忙心がなくなる→平常心をなくすほど忙しい。盲目がみえない。望亡+月+壬(背のびをして立つ人)→まだ出ない月を見ようと遠くをのぞんで待ちわびる。待ち望む。荒艸+亡+川→水に覆われてなにも見えない→雑草に覆われて作物ができない。慌平常心や判断力がなくなり、ぼうっとするさま。茫水が広がってなに...43・44知過必改得能莫忘

  • 41・42 女慕貞絜 男効才良

    みなさん、きょうも元気にこんにちは。今回は《女慕貞絜男効才良》のプリントをアップしました。そして本日のブログで注目するのは「貞」です。漢字の成立ち辞典をひもとくと、鼎(かなえ、テイ、チョウ)がもとの字だそうで、「まっすぐ安定して立つ」「まっすぐあたる」という意味があるそうです。この鼎が漢字のパーツとして使われるとき、貝の形になることがあり、貞貝(テイ・まっすぐあたる)+卜(占い)で「神意が当たるように占いで伺う」→まっすぐで正しい。偵貞(神意を伺う→わからないことを探る)+人で「ひそかにようすを探る」。禎まっすぐ示される神の恵み。幀まっすぐ布をはりつける。となるそうです。先日、戦前の女優・川上貞奴さんの話がテレビで流れていました。それをみた娘は「むかしは、貞って名前の女の人が多かったのかな?」とぽつり。「ほかに...41・42女慕貞絜男効才良

  • 39・40 恭惟鞠養 豈敢毀傷

    みなさん、きょうも元気にこんにちは。今回は《恭惟鞠養豈敢毀傷》のプリントをアップしました。そしてブログでは「惟」に注目しています。 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)をひらくと、「惟」の文字のなかにある隹は尾が短く、丸みをおびてずんぐりとした鳥を描いた象形文字で、「ずっしりと重い」「一点に重みをかける」「上から下に落ち着く」といったイメージがあるそうです。ここから隹をふくんだ字は、推(スイ)押しつける。手で重みをかけて押す。推進。維(イ、ユイ)太い綱。重みを支える太い綱。つなぐ、支える。維持。唯(ユイ、イ)ただ。ただそれだけに重点をかける。唯一。惟(イ)思いをただ一点に注ぐ。思惟。椎(ツイ、スイ、シイ)重みをかけて打つ木槌。シイノキ。堆(タイ)ずっしりと積み上がった土。錐(スイ)きり。重みをかけてもんで穴をあける道...39・40恭惟鞠養豈敢毀傷

  • 39・40 恭惟鞠養 豈敢毀傷

    みなさん、きょうも元気にこんにちは。今回は《恭惟鞠養豈敢毀傷》のプリントをアップしました。そしてブログでは「惟」に注目しています。 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)をひらくと、「惟」の文字のなかにある隹は尾が短く、丸みをおびてずんぐりとした鳥を描いた象形文字で、「ずっしりと重い」「一点に重みをかける」「上から下に落ち着く」といったイメージがあるそうです。ここから隹をふくんだ字は、推(スイ)押しつける。手で重みをかけて押す。推進。維(イ、ユイ)太い綱。重みを支える太い綱。つなぐ、支える。維持。唯(ユイ、イ)ただ。ただそれだけに重点をかける。唯一。惟(イ)思いをただ一点に注ぐ。思惟。椎(ツイ、スイ、シイ)重みをかけて打つ木槌。シイノキ。堆(タイ)ずっしりと積み上がった土。錐(スイ)きり。重みをかけてもんで穴をあける道...39・40恭惟鞠養豈敢毀傷

  • 37・38 蓋此身髪 四大五常

    みなさんこんにちは。きょうは《蓋此身髪四大五常》のプリントをアップしました。そしてブログでは「大」に注目しました。小学生の娘に「大」という字をはじめて教えたとき、椅子から立ちあがり、正面を向いて足を広げて「これが、人という文字の形だよ」と示すと「へぇ〜」と感心していました。それから両手を横にめいっぱい広げて、「大きくみえるでしょ?これが大の形」と教えると、ふむふむとうなずきました。最後に頭のうえで手を左右に水平に動かして、「さらにうえを強調する横棒をいれると天になるよ」と教えると、「ほほぉ」と感嘆。小学1年生になったばかりでしたが、インパクトが強かったのか、4年生になったいまでも私のパフォーマンスを覚えているそうです。その大という形を含む文字には「ゆったりと大きい」というイメージがあるそうです。太はたっぷりあっ...37・38蓋此身髪四大五常

  • 35・36 化被草木 頼及万方

    みなさんこんにちは。きょうのプリントは《化被草木頼及万方》です。そして「へぇ〜」な1文字は「化」です。漢字の成立ち辞典(加納喜光著)をめくると、人とひっくりかえった人を組み合わせた形で、「全く別のものに姿を変える」という意味になるそうです。この化をふくんだ字は、花はつぼみが姿を変えたもの。貨は交換していろいろな物に姿を変える貨幣。靴は外来語を写した字とありますが、皮を靴にしたんでしょうね。訛はなまり。正しい言葉が変わったもの。だそうです。なるほどですねぇ。さて、プリントにある赤文字ですが、これは語彙をふやすために娘が小学3年生ぐらいからプリントにつけくわえたパーツです。もし1、2年生でこのプリントをはじめるお子さんがいたら、赤文字部分はとばしてもかまわないと思います。リンク先のプリントは千字文(岩波文庫)、漢字...35・36化被草木頼及万方

  • 33・34 鳴鳳在樹 白駒食場

    みなさんこんにちは。きょうは《鳴鳳在樹白駒食場》のプリントをアップしました。この8文字のなかで、本日の「へぇ〜」は「駒」です。千字文のプリントをつくっていて知ったのですが、句には「小さく区切る」「小さく曲がる」というイメージがあるそうです。ですから白駒食場にある駒は、小さな馬という意味になります。同様に、狗は小さないぬ。拘は狭い仕切りの中に押し込めて自由を奪う→とらえる。拘禁。となるそうです。 プリントには鶏鳴狗盗の故事成語も載せました。斉の孟嘗君が秦から脱出するときに、コソ泥(狗盗)や鶏の鳴きまねが特技の食客の活躍で難を逃れた、という話です。このときの秦の王様は昭王で始皇帝の祖父です。完璧の故事成語も昭王の逸話です。宮城谷昌光さんの小説を読みたくなってきますね。リンク先のプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(...33・34鳴鳳在樹白駒食場

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