3年保育にするのか、または、2年保育にするのか、 あるを幼稚園に入れる時期を迷いましたが、 我が家では、2年保育にすることに決めました。 あの頃の私が漠然と心配していたのは、 あるは、楽しく幼稚園へ通ってくれるだろうかということでした。 例えば、4月になるとテレビなんかで見かける、 幼稚園の入り口で、お母さんと離れるのを嫌がって、泣き叫ぶ子と、 未来のあるの姿が重なってしまったのです。 我が家では、バスを利用する予定でいましたが、 バスに乗りたくないと泣き出す可能性だって考えられます。 泣いているあるをバスに乗せる勇気など、私にはあるのでしょうか。 そんな漠然とした不安を抱えながら、あると一緒…
あるを真ん中に、3人で手を繋いで、 小さな手を握り締めて、大きくジャンプ! あるは、とても喜んで、何度も、もう一回!を繰り返しました。 それは、いつか、 みーくんと出会うよりもずっと前に、 テレビで見たことのある光景でした。 私もいつかは、あんなふうに、 お母さんになる日が来るのだろうかと、 こんなことを考えながら、 ぼんやりと、テレビを見つめていたあの頃の私には、 それは、とても温かで、 幸せな家族の象徴でもあるように見えました。 あるの小さな手を握り締めて、 無邪気に笑うその姿を見つめながら、 今、この瞬間、 いつかの私が、漠然と思い描いた未来の中にいることに、ふと気が付いたのです。 私は…
あるが虫に興味を持ち始めたので、虫取り網と、虫カゴを買いました。 さて、早速、虫取り網を使って、 虫を捕まえてみようということになったのですが、 そこで、あると私は、驚くべきみーくんの姿を目撃しました。 それは、みーくんの虫取り網の使い方です。 虫を見つけたみーくんは、早速、虫取り網を持って・・・ 何故だか、虫取り網を振り回し、 最後に、地面に網を落としたのです。 え?みーくん、何してるの? 虫取り網をそのように使う人は初めて見ました。 ですが、みーくんが落とした網の中を見てみると、 見事に、虫が捕獲されていたのです。 衝撃的でした。 適当に網を振り回しているだけのようにも感じましたが、 その…
あるくーん!こんにちは! 僕と一緒にお片付けをしようよ! お人形と一緒にお片付けをすることを楽しんでいたのは、 ほんの少し前までのある。 あんなに楽しそうにお片付けをしてくれていたはずなのに、 ブームの移り変わりというのは、なんて早いものなのでしょうか。 それもまた、あるが順調に成長してくれている証拠とも言えるのかも知れませんが。 次の作戦は、運動会をテーマとしたお片付け作戦です。 運動会の曲と言えば、天国と地獄。 あの曲を口ずさみながら、お片付けの競争です。 あの曲を知らない小さな子でも、 なんとなく、 急がなければならないような気持ちになってしまうものなのかも知れません。 急ぎながらも、と…
成長と共に、あるは虫に興味を持ち始めました。 家族3人で、草取りをしたあの日、 庭で見つけたのは、てんとう虫でした。 てんとう虫をじっと見つめるあるの手に、 みーくんがてんとう虫をのせてあげます。 ※私は、虫が大の苦手となっております。 当ブログのイラストで虫を表現する際には、 私なりに描きやすい形でお届けしてまいります。 本物のそれとは、かなりかけ離れますが、 私なりの苦手なものとの向き合い方として、温かく見守っていただけたらと思います。 あるは、怖がることなく興味深々。 長い時間、てんとう虫を手に乗せたまま遊んでいました。 草取りもひと段落し、家に入ることにした私たちですが、 あるは、てん…
いつの頃からか、あるは、 大きくなったら、 ママと結婚したいと言ってくれるようになりました。 大きくなったら、指輪を買ってあげるよ。 ネックレスも買ってあげる。 あとは、何が欲しい? とても情熱的なプロポーズと共に、 将来は、私が欲しいものを、 なんでも買ってくれると言うではありませんか。 甘い言葉を囁いてくれるあるは、 あの頃の私にとっての小さな王子様のような存在でした。 rakuten_affiliateId="0ea62065.34400275.0ea62066.204f04c0";rakuten_items="ranking";rakuten_genreId="0";rakuten_r…
こうして改めて、 あるの成長を振り返ってみると、 本当に様々な方に良くしていただきながら、 あるを育てることが出来たのだなと思いました。 人様に迷惑を掛けてはならないと、細心の注意を払っていても、 予期せぬあるの行動に、対応しきれなかった部分もたくさんございました。 親として、未熟であった私たちをサポートしてくださった皆様や、 あるに、とても良くしてくださった皆様へ、 ここに改めて、感謝の気持ちを残しておきたいと思います。 いつか、その機会に恵まれたのなら、 今度は、私が誰かのお役に立てたら良いな。 こんな気持ちで、 あの頃、関わってくださった皆様との出会いを思い返しました。 rakuten_…
風邪気味だったあるを病院へ連れて行った日のことでした。 待合室で、診察の順番を待っていると、見知らぬ男性から声を掛けられました。 ぼくはいくつなの? 今日は、お風邪かな? 人見知りをしないあるは、直ぐにこの男性と仲良しに。 やがて、 あぁ、そうだ。 ちょっと待っててね。 こんな言葉と共に、一旦外へと出て行った男性は、 恐らく、車の中から持ってきてくれたのであろう竹とんぼを、 あるにプレゼントしてくださいました。 自分で作ったのだと言うそれは、繊細で、とても美しく、 本当にいただいても良いのだろうかと考えてしまうような素晴らしいものでした。 本当に美しいものというのは、 小さな子にも、何か伝わる…
いつの頃からか、あるは、 パパは、格好いい、 ママは、可愛いと、 こんな表現をしてくれるようになりました。 この頃から、あるは、 自分は男の子であると認識する様になったのだと思います。 それまでのあるは、例えば、見知らぬ方から、 あら、可愛いわねと、こんな言葉を掛けられると、ニコニコとしていましたが、 自分は男の子であると認識し始めた頃から、 可愛いという言葉に敏感に反応し、怒るようになりました。 あの時の言葉の意味は、このことだったのだな。 この頃になって、 まだ小さかったあるに、 男の子向けの言葉を掛けてくださった男性のことを思い出すようになりました。 emiblog8.hateblo.j…
丁度、あるがいる場所へ背を向けるような形で作業をしていた時のことでした。 少し離れたところで遊んでいたはずのあるは、 いつの間にか、私の後ろに立って、こちらを見ていたようです。 その気配に気付き、後ろを振り返ると、あるは言いました。 え?もう一回言って? こんな私の言葉に、あるは笑いながら逃げて行ってしまいました。 あるは、二度と同じことを言ってはくれませんでしたが、 私は、今でもよく覚えています。 『ママのお背中も可愛いかなと思って見てたの』 という、とても可愛いあるの言葉を。 お背中も、ということは、 お背中じゃない部分は、前から可愛いと思っていただけていた、 ということで宜しいのでしょう…
ある。 別な作業をする私の隣で、ひとりで遊んでくれています。 初めは車のおもちゃで遊んでいたあるですが、 ぼくもいれて、 わたしもいれてと、 車の周りに、様々なおもちゃを並べ始めました。 そうして、様々なおもちゃを並べ終えたあるは言いました。 あの日のあるが見せてくれた世界は、 何の隔たりもない、誰もが仲良しな世界。 私には、その世界がとても純粋で、ただ優しさだけが溢れた世界に見えました。 この子がこのまま、真っ直ぐに成長してくれますように。 私の側で遊ぶあるを、 こんな気持ちで、静かに見守った日がありました。 rakuten_affiliateId="0ea62065.34400275.0e…
一時期のあるは、折り紙で作ってあげたカメラをとても気に入って、 どこに行くにも持ち歩いてくれました。 あれは丁度、近所をお散歩していた時のことでした。 いつも通り、折紙で作ったカメラを持っていたあるは、 前から歩いてきた知らない女性に、突然声を掛けました。 あるを止めようとする私よりも先に、 女性はそう言って立ち止まると、 あるが折り紙で作ったカメラのシャッターを切るまで、 わざわざ笑顔まで作って待っていてくれたのです。 とても素敵な方でした。 人見知りをしないあるは、こうして突然に、 道行く方に声を掛けることがありましたが、 皆様、快く、あるを受け入れて下さいました。 あるに関わって下さった…
ナポレオンある。 もう、あの頃のあるをこうお呼びすることにしましょう。 あるが生まれてからというもの、 一晩眠ってくれたことなど一度もなく、 私たちにとって、4時間ほどであるが起きることは、 もはや当たり前となっていきました。 時々には、みーくんが寝かしつけてくれたことも、 3人で一緒に、ということもありましたが、 仕事で忙しかったみーくんの出現頻度は極端に少なく、 寝かしつけや、夜泣きの時は、主に私があるの側にいました。 ある夜のことでした。 いつものように、4時間ほどを眠ると、起きて泣き出したある。 私が先にあるの元へ行き、少し遅れて、みーくんも来てくれましたが、 あるはみーくんの顔を見る…
ある。 キミはきっと、気付いてはいないんだろうな。 小さかったキミは、私たちに、 大切なことを思い出させてくれたんだよ。 キミはね、 私たちに、いつの間にか忘れてしまっていた自分を、 思い出させてくれたんだ。 キミはきっと知らないね。 小さなキミを膝に乗せて、 一緒に戦隊物のテレビを観ていた時のパパの顔を。 あの時のパパは、キミのすぐ後ろで、 キミと同じように、目をキラキラと輝かせていたよ。 キミと一緒に、格好いい!って歓声を上げた時のパパは、 子供みたい、 というより、 あの時のパパはきっと、子供だったのだと思う。 きっとね、あの時のパパの中には、鮮明に蘇っていたのだと思うよ。 子供だった頃…
あるは、お喋りが大好き。 眠っている時や眠くなってテーブルの下に潜り込んだ時、 テレビを観ていたり、食事の時以外は、いつもお話をしているような子でした。 常に私に話掛けてくれることは勿論のこと。 みーくんが、仕事から帰って来ると、 みーくんにぴったりと張り付いて、ノンストップで話し掛けました。 時には、 お風呂場までついて行って、ドア越しにお話を。 あの時のみーくんとあるの会話は、今でも鮮明に覚えている日常の中の一コマ。 お風呂場のドアにぴったりとくっついて、 懸命にみーくんに話し掛けるあるの姿は、とても可愛かった姿でした。 みーくんは、どんなに疲れていても、 あるとのお喋りの時間を大切にして…
いつの頃からだっただろう。 夕方になると、テーブルの下に潜って、 そこから静かにテレビを観るようになったある。 これは、眠くなった時にとるあるの行動でした。 恐らくは、少し暗いテーブルの下が、 あるにとっての落ち着く場所だったのだろうと思います。 眠くなると、機嫌が悪くなっていた頃もありましたが、 それは長くは続かずに、いつの間にか、こんなふうに、 自分の機嫌は自分でとるようになっていました。 気が付けば、手が掛からなくなったな。 こんなふうに、ふと、気付いた瞬間は、 これでいくつ目だっただろう。
あるに話し掛ける時には、 パパを呼んできて とか、 ママは何処かな? と言った具合に、互いを、パパ、ママと呼んでいましたが、 私たち夫婦の間で会話をする時には、 と、結婚前と変わらない呼び方で互いを呼び合っていました。 そんなある日のことでした。 あるに呼ばれ直ぐに返事をしましたが、 少し離れたところにいたので、私の声が届かなかったのかも知れません。 すると、 こんなふうに、私を呼んだのです。 普段は、私たちのことをパパ、ママとしか呼びませんでしたが、 突然に、あるから、えみりぃと呼ばれ、なんだか笑ってしまいました。 あるは、何も言わずに、私たちのことを本当に、 よく見ているのだなと思いました…
あるから、お仕事中のパパへの2回目のお手紙は、 初めての雪遊びをした日でした。 パパ!あるは今、雪遊びしてるよ! 高く可愛らしい声で、画面の向こう側にいるパパへ、 雪遊びが楽し過ぎることを報告。 みーくんはこの、あるからのお手紙をとても喜んでくれました。 離れた場所にいても、その時間を共有することで、 帰宅後のみーくんとあるの会話も、 より盛り上がっていたようにも感じました。 思えば、あの、朝の挨拶が出来なかった事件をきっかけにして、 我が家では、動画でのお手紙というやり方が定着していったように思います。 別なある日には、 公園へ行く前に家事を済ませたいからと、 みーくんとあるだけで、先に公園…
あると一緒に、 初めての雪遊びをした日のことを思い出していました。 朝、目が覚めると、窓の外は真っ白な世界。 なかなか止まない雪を、 窓から眺めていたあるは、やがて、お外に出たいと言い出しました。 うん。よく分かる。 遊びたいよね。 あるが生まれてから、少しずつ、 幼かった頃の自分が、どんなことが楽しかったのかを思い出していた私にも、 あると同じ気持ちが芽生えていました。 雪が降っているのに、遊ばないだなんて勿体ない! そうして、防寒対策を万全に整えて、あると一緒に外に出ることにしたのでした。 あれは、私にとって、何年振りの雪遊びだったでしょうか。 まだ小さなあると、かつてはあると同じように小…
あるがこの世界に誕生し、 バタバタと過ぎ行く毎日は、大変なこともたくさんあったけれど、 とても楽しい毎日でした。 ですが、自分でも気付かない間に、 私は疲れが溜まっていたのかも知れません。 あの日の私は、 突然に、あるからこんなことを言われたのです。 私は今、どんな顔をしていたのだろう。 こんなことを考えさせられた瞬間でした。 そうして、更にあるは言いました。 あるを真似て笑ってみます。 すると、なんだか疲れていた気がするのが吹き飛んで、 楽しい気持ちになりました。 あるを育てながら、学ぶことはたくさんありましたが、 改めて思い返してみると、 こうするんだよと、 あるが初めて私に教えてくれたの…
例えば、おもちゃで遊んでいる時なんかに、 時々には、自分の思い通りにいかないこともありました。 なんでも自分でやりたがった頃のある。 自分で出来ないことが、悔しかったのかも知れません。 もの凄く怒っています。 怒りながらしても出来ないんだよ こんな私の言葉に、あるは、もの凄く引きつった笑顔を作りました。 どうやら、私の言葉を聞いて、起こりながらしても出来ないけれど、 笑えば出来るようになると思ったようでした。 無理矢理に笑顔を作りながら、再挑戦。 これは、あるはとても素直だなと、なんだか感動してしまった出来事。 無理矢理に作った笑顔も、私の言葉を素直に受け取ってくれたところも、 とても可愛かっ…
ある。 朝から大泣きです。 みーくんへ、いってらっしゃいの挨拶が出来なかったと泣いております。 この日は、出勤が早かったために、 みーくんは、眠っているあるを起こさずに、静かに出掛けたのでした。 丁度この頃は、ガラケーが少し進化して、 動画の撮影が出来るようになった頃。 何をしても泣き止まないあるに困った私は、やがて思いつきました。 そうだ!あるの想いを動画にして、みーくんに送ろうと。 ある。パパにお手紙送る? こんな私の言葉に漸く少しだけ泣き止んで頷いたあるに、 携帯電話のカメラを向けて、パパにお喋りしてごらんと、声を掛けました。 パパ!なんで、いってらっしゃいのご挨拶しないでお仕事行ったの…
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