私は最近、不自由な人、である。そこで、考えた。そうだ、私は今まで自由を手に入れるために生きて来たのだ、と。優先順位一番は「自由」リベルテだった。家の、過去の、親のしがらみから逃れるために、それに囚われない自由を手に入れるために、我慢したり、受験勉強したり、妥協したり、折り合いをつけたり、した。自由のために我慢するって、いささか矛盾を孕むのだけれど、誰だってなんらかに対する自由を手に入れようとしたら、それ以外については切り捨てねばならぬものであろう。全方向の自由なんて、いずれは他者を害し、他者から糾弾、阻害され、短命のものでしかない。だから、誰もが自分の自由に優先順位をつけることとなるし、どうしても自由にせねば耐えられぬものに対する自由を手に入れようとする。なんて色々言ってはみるが、要するに、兎も角、何はと...リベルテ