ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。今回は『いま幸せになっちゃえ!(田口ランディ:著)』より。早く成果を出したいと焦ってしまう時に。超能力者の秋山眞人さんに「どうしたらスプーンが曲がるの?」と聞いたら「人間はわくわくすればたいがいのことができるんです」って。「勉強をする前に漫画を読んで脳をわくわくさせた方が効率が上がる。いつも盛り上がっていてください!」だーけーどー「じぶん、変えました。わ...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。今回は『武家草鞋(山本周五郎:著)』より。自分を見つめなおしたいときに。「もうたくさんです、わたくしにはこういう汚れはてた世間に生きてゆく力はありません、たくさんです……」「世間が汚れはてている。卑賤で欺瞞に充ちているからつきあえない、だから見棄ててゆく……こう仰しゃるのですね」「ひと言もおのれが悪いということは仰しゃらぬようだ」「こなたは世間を汚らわしい卑...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。今回は、『寺山修司から高校生へ 時速100キロの人生相談』より。直球で言い切ってもらいたい時に。フケと涙ともっともらしい「人生の悩み」などは、時速100キロで走り捨てろ。カッコイイ!昭和の人生相談回答だけど、令和でも輝いている言葉です。リンク言葉を通して、あなたの人生がより良くなりますように。美しい地球が、さらに豊かで平和な星になりますように。ありがとうござい...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。今回は『竹林精舎(玄侑宗久:著)』から。好き、というか、厳しくて忘れられない言葉、です。世間では、たしかに新聞でもテレビでも、防災という観点からとにかく生き延びることを前提にさまざまな対策が講じられつつある。その立場からすれば、逃げ切れずに死んだ人々はすべて愚か者だろう。まさか誰もそんなことは言わないが、そう考えていることは論理的に自明なのだ。しかし、果...
好きな言葉『むずかしいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く』より
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。今回は、『むずかしいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く(永六輔:著)』より。言葉を本当に大切にするとはどういうことか、考えさせられます。牛の「口蹄疫」、鳥の「インフルエンザ」、ニュースの度に十万単位で殺処分されてゆく。誰が造った造語か知らないが、無神経な名前である。「大量虐殺」とは言えないから「殺処分」にしたのだろうか。(中略)平和な暮...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。今回は、『元気で長生きするコツさせるコツ(毒蝮三太夫:著)』より。まずは、笑える言葉から。100歳のおばあちゃんに、「俺のこと知ってるかい」と聞いたら、「アブラムシさんだろう」人の幸せを願うなら。まずは自分にも優しくしてくださいよ。自分が風邪ひいたりなんかして、健康じゃないと、人を幸せにできないよ。まずは、自分に優しく、自分を大切に、ですね。リンク言葉を通...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報配達屋が好きな言葉。今回は小説『しずかな日々(椰月美智子:著)』より。小5の夏休みを描いた小説。子どもの頃の感覚を思い出したいときに。2人で、夏の夜空を見上げた。星がところどころに薄く輝いている。夜っていうのは、不思議だ。お日様が出ているときは言えなかったことも、夜の闇にまぎれてしまうとなんでも許されるような気がしてしまう。きっと、夜の神様が、余計な話...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けることができますように。次回よりしばらく、本のなかの好きな言葉だけを綴った記事にしていきます。すごーく前に、「考察が書かれているのがいいですね」と言ってもらい、なるべく自分の感じたこと・考えを書くようにしていたんですが。どうにも言葉にできないものもありまして。何がいいのか説明できないもどかしさに、好きな本でもブログで紹介しないケースが多いんです...
ありがとうございます。吉報配達屋へようこそ。素敵な言葉を見つけました。あなたに届けます。前回紹介した小説、『父親を名乗る2人のおっさんと私が暮らした3ヶ月について』。血のつながりがなくても、絆ってつくっていけるなあと感動しました。そういえば、今、大人気のマンガもそうだなあと思ったんです。『SPY×FAMILY(遠藤達哉:作)』です。リンクアニメでも放送され、大人気のマンガです。ウチの家族も全員大好きで、既刊は...
『父親を名乗るおっさん2人と私が暮らした3ヶ月について』家族ってなに?夢ってなに?
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。素敵な言葉を見つけました。あなたに届けます。長い長いタイトルの小説、可愛らしい少女のイラスト。軽ーいライトノベルかと思っていたら、ものすごくよかった小説です。『父親を名乗るおっさん2人と私が暮らした3ヶ月について(瀬那和章:著)』です。リンク母と二人暮らしだった高校2年生の由奈。母が亡くなってしまいます。その由奈の元に、「オレが父親だ。お前のことはオレが守...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。素敵な言葉を見つけました。お届けします。ほんとうに大切なこと、自分にとってほんとうに大切なこと。それらをゆっくり深く眺めにいきたい、そんな気持ちを味わいました。『詩を書くってどんなこと?(若松英輔:著)』です。リンクタイトル通り、詩を書くってどうするの?に応える本です。でも技法の説明などは一切ありません。サブタイトルにある「こころの声を言葉にする」に応え...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。以前、『水曜日の手紙(森沢明夫:著)』を紹介しました。この小説のモデルになった郵便局に、実際に投函された手紙を集めた本を、今回は紹介します。『赤崎水曜日郵便局(楠本智郎:編著)』です。リンク予想しなかった感動がありました。どこかの見知らぬ人の、いつでもあるような、水曜日の出来事・思ったことを書いた手紙。それがなぜか、微笑ましかっ...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。素敵な言葉を見つけました。あなたに届けます。絵本、『ホタルの光をつなぐもの(福岡伸一:文、五十嵐大介:絵)』を紹介します。リンク少女とお父さんが、ホタルの住む小川にやってきました。少女はホタルを飼いたいと思いました。でも、お父さんが言います。ホタルが食べるのは貝だよ。じゃあ、貝も持って帰る!その貝は、石に生えてる藻を食べるんだよ。じゃあ、石も持って帰らな...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。悲しみは、何かを失ったときに生まれる感情ではない。それは愛する何かが失われるときにだけ生まれる。人は悲痛を胸に抱くことによって、自分が失ったものを愛していたことを認識する。 (『沈黙のちから(若松英輔:著)』より)悲しいのは、それを愛していたから。それを教えてくれた物語です。『さいごのゆうれい(斉藤倫:著)』です。リンクちょっと...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。今回紹介するのは、しみじみとしてしまう楽しさがある絵本です。『かみはこんなにくちゃくちゃだけど(ヨシタケシンスケ:作)』です。リンクいつか かしゅに なりたいのかみはこんなにくちゃくちゃだけどから始まります。左ページがちょっといいこと、右ページがちょっと不幸せなこと。いま すきなひとがいるのかかとは こんなにガサガサだけどきれい...
ありがとうございます。吉報配達屋へようこそ。素敵な言葉を見つけました。あなたに届けます。今回紹介する言葉は、『病牀六尺(正岡子規:著)』からです。リンク明治35年の5月5日から9月17日まで新聞に連載されていた、子規の日記的随筆です。死の2日前まで綴られています。今から120年前の8月9日に、子規が書いていたこと。或る絵具と或る絵具とを合せて草花を画く、それでもまだ思ふやうな色が出ないとまた他の絵具をなすつて...
ありがとうございます。吉報配達屋へようこそ。今回は吉報というより、雑記のようなものです。わたしの住む北海道は、ここ数日、涼しいです。最高気温が22度あるかな?くらいで。それもそうやなあと、この本を読んで思いました。『わたしの好きな季語(川上弘美:著)』です。リンク秋の季語・意外ベストスリーと、わたしは呼んでいます。すなわち、朝顔、枝豆、西瓜。この三つ、正真正銘、秋の季語なのです。どれも夏どまんなかの...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。今回は詩を2編、掲載するにとどめます。感涙 原民喜まねごとの祈り終にまことと化するまで、つみかさなる苦悩にむかひ合掌する。指の間のもれてゆくかすかなるものよ、少年の日にもかく涙ぐみしを。おんみによつて鍛へ上げられん、はてのはてまで射ぬき射とめん、両頬をつたふ涙 水晶となり、ものみな消え去り あらはなるまで。風景 原民喜水のなかに火が燃え夕靄のしめり...
ありがとうございます。吉報配達屋へようこそ。素敵な言葉を見つけました。お届けします。スナックパイン。包丁で切りましたが、手でちぎって食べることができます。タイの路上で売られていたパインよりも甘かったです♪詩人・長田弘さんのエッセイ集を紹介します。『ことばの果実(長田弘:著)』です。リンク果実についての短い(どれも2ページ)エッセイと、美味しそうな挿画と。とにかく、1つ目の「苺」の出だしに感動したんで...
ありがとうございます。吉報配達屋へようこそ。素敵な言葉を見つけたので届けます。神戸どうぶつ王国の虎。子どもたちの夏休み、「あと○日は昼ごはんの用意せなあかんのかあ」と憂うつになり。「あれ?来月あたりから、来年の手帳がお店に並んだりする?早いなあ、もう来年来るんかあ」なんてポケっとしたり。ハッとしました。なぜ先のことばかり考えてんの?今がおろそかになってんちゃうん、自分!?って。そんな自分のために、...
『夜が暗いとはかぎらない』明るくても暗くても、自分次第でその日を過ごそう
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。「とき」繋がりが続きます。『夜が暗いとはかぎらない(寺地はるな:著)』を紹介しますね。リンクあかつきマーケットのイメージキャラクター(ゆるキャラ)・あかつきん。表紙の生き物(ネコ?ネズミ?謎の生物)です。あかつきんと、周囲の人々との物語。連作短編集になっています。だけど朝が明るいとは限らない。どんなことがあっても、時間がめぐれば...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。少し前に、「とき」にまつわるエッセイ集『とあるひととき』を読みました。それに触発されたのか、「とき」繋がりの小説、ちょっとダークな、「夜」だからこそやってしまった、みたいなお話を紹介します。『今夜(小野寺史宜:著)』です。リンク男女4人の、それぞれの夜を描いた連作短編集です。闇の中から、魔がやってきて、差されちゃった、みたいな。...
ありがとうございます。吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。人の幸せを素直に喜べないような時に、読み返したい小説だなあと感じました。『水曜日の手紙(森沢明夫:著)』です。リンク実在の(今は閉局)「水曜日郵便局」を題材にした小説です。水曜日の出来事を手紙に書いて投函したら、誰かにその手紙が届きます。そして自分にも、誰かの水曜日の手紙が届くのです。物語は、手紙をきっかけに、ちょっと遅くなった...
ありがとうございます。吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。今回紹介する本は、本好きさんにはとっても好もしいだろう本です。『本とはたらく(矢萩多聞:著)』です。リンク装丁家・矢萩氏の自伝であり、本をつくる想いがぎっしり詰まった一冊です。矢萩氏、ほとんど学校に行けてなかったんですね。で、インドなら住みたい!と家族で移住したり。ちゃんとした専門学校で装丁を学んだわけでもなく、でもプロとして装...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。「味わいがある」ってこういうことだよなあと感じた一冊でした。『とあるひととき(花王プラザ:編)』です。リンクサブタイトルは、「作家の朝、夕暮れ、午後十一時」です。14名の作家による、朝、夕暮れ、午後十一時にまつわるエッセイが集められています。どれも短くて、でもぎゅっと旨味がつまっていて。夕暮れに枯れ葉を踏んで歩く犬との散歩、とか。...
ありがとうございます。吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。今回紹介するのは、生きがいがあるから幸せ、なんじゃなくて、幸せだからこそ、生きがいが見つかるんじゃないかと感じた本です。『老後とピアノ(稲垣えみ子:著)』です。リンク朝日新聞社を早期退職し、今はフリーのライターとして活躍されてる著者が、子どもの頃に挫折したピアノを再開するお話です。タイトルにあるように、著者にとってピアノが老後に...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。今回は、心の支えになってくれると感じた言葉を紹介します。『まとまらない言葉を生きる(荒井裕樹:著)』から。リンク評価されようと思うなよ。人は自分の想像力の範囲内に収まるものしか評価しない。だから、誰かから評価されるというのは、その人の想像力の範囲内に収まることなんだよ。人の想像力を超えていきなさい。ある障がい者のリーダー的存在の...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。想いの強さで、運命を変える。こんな感想が出てきた小説でした。『天使と悪魔のシネマ(小野寺史宜:著)』です。リンク10話収録された短編集です。ラスト3話は連携していて、前7話分が伏線だったように展開していきます。内容は、人間の生死を、天使と悪魔がコントロールしているというもの。テーマは重たいですが、著者独特のまったり感もあり、妙な軽さ...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。変わった趣向の本を見つけました。『闇で味わう日本文学(中野純:著)』です。リンクタイトルだけじゃ、「なんのこっちゃ?」でしたが。幅広いジャンルの日本文学の中に保存されている日本のやわらかい闇とやわらかい月の情景が、実際どんなものだったかを探り、体感する。実際に闇へ行き、闇をつくり、闇に身を置きながら日本文学の夜を味わう。やってみ...
『永遠についての証明』なんの才能があるのかわからないんだから
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。前回、『永遠についての証明』を紹介しました。リンク才能について語る場面があるんですよね。天才数学者・三ツ矢と、同級生の佐那の会話です。三ツ矢が「数学の才能あると思う?」と佐那に聞きます。天才を前にして、「ある、とは言いにくいなあ」と答えつつ、佐那はこう続けるんです。生まれてきた瞬間あなたにはこれこれの才能があります、って誰かが教...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。ぐいぐいと物語に引き込まれてしまいました。『永遠についての証明(岩井圭也:著)』です。リンク天才数学者・三ツ矢暸司優秀な数学者・熊沢勇一2人の青春と苦悩を描いた小説です。数学用語とか、〇〇予想とか、全然わからなくても、話の面白さに一気読みでした。天才って、いいのかそうじゃないのか、わからないですね。熊沢が三ツ矢に、解けない問題っ...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。なんとか三日月が見えた昨夜。今夜は晴れるでしょうか。今日は7月7日、七夕ですね。七夕にふさわしい小説を紹介したいと思います。『空をこえて七星のかなた(加納朋子:著)』です。リンク星・宇宙をテーマにした短編集。最後の1話で、すべてがつながっていく素敵な物語でした。1人のスーパーウーマンが主人公、と言えるんですが、わたしには、スーパーウ...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。今回も前回と同じ雑誌「サンキュ!」から、心に残った言葉を。断捨離のやましたひでこさんが、タレントの青木さやかさん宅へ出向き、冷蔵庫の断捨離を行う記事がありました。けっこう、賞味期限切れの食品が次々発掘されてて(笑)。使いきれへん調味料とか、あるよね、あるある〜なんて思って見てました。心に残ったのは、高級なお菓子とか調味料が、賞味期限切れてても冷蔵庫に入っ...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。今回は雑誌を見ていて、「おぉっ」と感じた言葉を。雑誌『サンキュ!8月号』より。日本最高齢インストラクターのタキミカさんの特集がありました。91歳ですよ〜。ピシッと伸びた背すじも素敵だけど、なにより笑顔が素敵です。昭和6年生まれのタキミカさんは、65歳になるまで運動経験はなかったそうです。運動経験は戦時下のバケツリレーのみ!「学生時代は戦時中で運動するという概念...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。今年も半分まできました。半年を無事に過ごせたこと、これからの半年も無事に過ごせることを祈って、「夏越の大祓」です。今回紹介するのは、今、注目されているアーティストさん。「情熱大陸」にも登場されたとか。すごい。『いつでも君のそばにいる(リト@葉っぱ切り絵:作)』です。葉っぱの切り絵。小さな一枚に、こんな物語が溢れてるの!?感嘆せず...
ありがとうございます。吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。今回は、古いけど、この先ずっと何度も読み返したくなる小説を紹介します。『馬鹿一(武者小路実篤:著)』です。リンクタイトルの「馬鹿一」は、「ばかいち」と読みます。1949年に発表された、30ページほどの小さなお話です。本名は「下山はじむ」、友人たちからは「馬鹿一」の愛称で呼ばれています。憎まれたり嫌われたりしてるのではありません。あまり...
ありがとうございます。吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。何年か前の暑い日、郵便屋さんに聞いてみました。「暑い日の配達は、大変ですよね〜」って。郵便屋さんは笑顔で、「暑い日もそうですけど、雨の方が大変かなあ」郵便物が、雨に濡れて読めない!開封できないなんて、ないですよね。どれだけ丁寧に郵便物を扱ってくださっていることか。ありがたいです。今回紹介するのは、郵便屋さん(郵便局員?)を主人公...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。カントのエピソードを知り、初めてカントの書物を手に取りました。『永遠平和のために(カント・著、池内紀:訳)』です。リンク平和というのは、すべての敵意が終わった状態をさしている。世界平和についてのカントの論が書かれています。すごく短いんですよね。小冊子です。本書は、本文から箴言となるところを抜粋して大文字表記し、そこに写真を添付し...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。バスケの練習をする息子たち。元気でいてくれてありがとう♪インターネットでは出てこない逸話を紹介します。『健康の基本(鳴海周平:著)』という本から。リンクヒーリングのお仕事をされている著者が、自分で実感できた・効果があると思える健康のヒント63こを掲載しています。よく見聞きするものから、「え?そうなん?」と感じるものまで様々。その中...
『「他人からどう思われているか」気になったとき読む本』人生と音楽は同じかもしれない
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。最近の悩みである、「よく知らない保護者さんたちとの付き合い方」。読んで思わず赤面してしまった一冊を紹介します。『「他人からどう思われているか」気になったとき読む本(橋本翔太:著)』です。リンク公認心理師・音楽療法家の著者が、丁寧に原因・対策を記してくれています。ガツンときたのは、なぜ他人からどう思われてるのか気になるのか、につい...
『禅が教えてくれる美しい時間を作る「所作」の智慧』沈黙の美しさ
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。ウトナイ湖です。1羽だけ、残っていた白鳥。前回、童話『小さいつが消えた日』を紹介しました。あの作品で作者が伝えたかった、「沈黙もいいもんだよ」を、さらに推してくる言葉を見つけました。『禅が教えてくれる美しい時間を作る「所作」の智慧(桝野俊明:著)』です。リンクわたしたちは時間に支配されている。時間の積み重ねが人生そのもの。美しい...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。今回は、小学校の司書さんおすすめで知った本を紹介しますね。『小さいつが消えた日(ステファノ・フォン・ロー:文)』です。リンクひらがな「五十音」たちの物語です。文字にも、人間や動物と同様に魂があるんだ。実は、世の中にあるものすべてに魂が宿っている。文字も言葉もその例外ではない。魂があるから、それぞれの文字には性格もあって、いいやつ...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。雨降りの前の森は、厳かな雰囲気です。梅雨、ですね。じめじめしていますか。洗濯物が乾きませんか。うちのダンナはちょっとでも湿度が高いと文句ばかり口から飛び出てます。わたしも洗濯物が乾かないと、イライラ……そんなウチらが、文句を言わなくなったお話を……紹介するのは、詩です。自らに 堀口大學雨の日は雨を愛そう。風の日は風を好もう。晴れた...
ありがとうございます、吉報配達屋へようこそ。今回はわたしの日常のお話です。運動会の大玉ころがし競技です。でも、なんだか閑散としてるでしょ。今日は息子たちの小学校で、運動会が行われました。まだ感染対策をとっていて、低学年と高学年が分かれ、午前中で終わるという小規模なもの。リレーがないのがさみしい……(待ってる学年は、授業です!保護者以外の観覧者・応援者がいなくて閑散とした雰囲気)怪しい雲行きのままはじ...
ご訪問ありがとうございます。吉報配達屋へようこそ!前回、『日本でわたしも考えた』を紹介しました。その本には金継ぎについての考察もあったのですが、そこで、ペルシャの詩人・ルーミーの言葉が引用されていたんです。傷とは、光があなたの中に入り込んでくる場所だ素敵な言葉です。13世紀のペルシャの詩人、世界中の人に愛読されているそうです。わたしはそのことをまったく知りませんでした(知らないことがいっぱい!)。気...
ご訪問ありがとうございます。吉報配達屋へようこそ!奈良・春日大社の参道では、鹿がお出迎えしてくれます。たまに噛みついてきますので注意!今回は日本論・日本人論の本を紹介します。『日本でわたしも考えた(パーラヴヴィ・アイヤール:著)』です。リンクインド出身ジャーナリストが書いた、日本論・日本人論。これまでによくある「日本すごい!アメイジング!」の絶賛本や、批判ばかりの論説とはまったく違います。日本で感...
『その扉をたたく音』人のいいところを見つける人は素敵だと感じた。
訪問ありがとうございます!吉報配達屋へようこそ。一本だけ紅葉がありました(5月25日撮影)。たまに見かけるんですよね、春に紅葉する木。楽しませてくれてるんでしょうね〜♪今回は小説の中の言葉を紹介しますね。『その扉をたたく音(瀬尾まいこ:著)』です。リンク29歳にもなって、何にもしてない男性が主人公のお話。夢はミュージシャン!とめざしていたけれど、デビューできるようなチャンスは何もなく、親の仕送りで暮らし...
ご訪問ありがとうございます。吉報配達屋へようこそ!北海道の森は新緑モリモリです♪今日5月21日は二十四節気の「小満」。草木が茂って天地に満ち始める日となっております。写真もまさに「小満」ですねー。緑が気持ちいいです。こんな日にふさわしいんじゃないかなと感じる詩を紹介します。われは草なり 高見順われは草なり伸びんとす伸びられるとき伸びんとす伸びられぬ日は伸びぬなり伸びられる日は伸びるなりわれは草なり緑...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。4月12日は「パンの日」だそうです。日本で初めてパンが製造されたとか。今ではどの街にもパン屋さんが並んでいますね。ということで、パンを食べたくなるような歌集を紹介します。『歌集 パン屋のパンセ(杉﨑恒夫:著)』です。リンク1919年生まれの杉﨑さん。終戦後から国立天文台で勤務され、退職されてから本格的に短歌を詠むようになったそうです。収録された作品には、天...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。由緒正しいお化け屋敷の看板ですね。童心に返ってしまう場所のひとつ、遊園地。おっきなテーマパークじゃなく、昔ながらの素朴な遊園地。スリル満点のアトラクションはなくとも、なんかいいんですよねえ。そんな遊園地が舞台の小説を紹介します。『廃園日和(行成薫:著)』です。リンクある遊園地の閉園が決まりました。営業最後の1日を、それぞれのお客さんの視点から、長年働...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。すてきなメッセージを見つけました。より うつくしくあれより たくましくあれより すこやかであれ絵本作家のかこさとしさんのイラストとメッセージです。写真から、どんな絵本を描いていらしたか伝わるかと思います。『からすのぱんやさん』『だるまちゃん』シリーズなど、ずっと読み継がれています。どの作品も好きなんですが、一番を選ぶとなるとわたしは、『どろぼうがっこ...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。スウェーデンのゴットランド島で暮らす、マリアさんの言葉を紹介します。マリアさんは、羊の牧場を経営するダンナさんの仕事を手伝いながら、陶芸家としても活躍されています。二児(小学生)の子育て真っ最中でもあります。小学生の子どもたちには、読み聞かせをしてあげているそうです。そしてその時間は、とても大切だと語っていました。「子どもはこれから自由にいろんな現代...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。じんわりと、心に温かなあかりが灯る絵本です。『あかり(林木林:文 岡田千晶:絵)』を紹介しますね。リンク新しいろうそくが、初めて火をつけてもらいました。生まれて初めて照らしたのは、生まれて間もない赤ちゃんと、幸せそうに笑っている家族。小さな火が、暗い部屋をいっしょうけんめい明るくします。このろうそくは、赤ちゃんのお母さんが、「心にやさしいあかりが灯り...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。今とても好きな山下清。作品集が欲しいなと思ったんですけど、こちらを購入しました。『別冊太陽 山下清(監修:山下浩)』です。リンク風呂敷を手提げに、からんころんと下駄を鳴らし線路に沿って全国を放浪した山下清。目に焼き付けた景色を、驚異的な記憶力によって緻密な貼り絵で表現した。その飾らない生き方と、曇りのない眼差しから生まれた作品の世界を紹介する。山下清...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。何を撮ったのかわかりませんよね、狛犬さんです。「埋もれるにも程があるっちゅーねん」(by,狛犬)思いもよらない発想に元気をもらいました。『みらいめがね2(荻上チキ・ヨシタケシンスケ:著)』です。リンクサブタイトルが秀逸です。「苦手科目は『人生』です」だって!本書は雑誌で連載されているエッセイを集めたもの。荻上さんが、お題に関する考察をエッセイにして、イラ...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。つららよ、どこに向かっていくのか?自然は思わぬ姿を見せてくれますね。東日本大震災からもうすぐ11年目を迎えます。今現在も、科学者たちが懸命に研究を続けている小説を紹介します。『ブルーネス(伊与原新:著)』です。リンク3•11から4年後の、科学者たちの奮闘を描いています。東日本大震災で、まったく予測ができず、国民から非難を浴びた地震学の研究者たち。その中でも...
『僕とおじさんの朝ごはん』ひとりひとりにいろんな過去があって……
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。この冬は氷柱に目がとまります。悲しいのに、読後は優しい気持ちになれる、そんな小説を紹介します。『僕とおじさんの朝ごはん(桂望実:著)』です。リンク40代バツイチの健一は、ケータリングの仕事をしています。とにかく、やる気がありません。料理は、どれだけ手抜きして見栄え良くできるかを大事にしています。それは仕事だけじゃなく、生き方すべてがそんな感じなんです。...
『コミュ障探偵の地味すぎる事件簿』このワクチンなら接種率100%にしたい
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。(ちょっと照れ気味に)こんにちは!今回紹介する本は、ほのぼのかと思いきや、重厚なテーマも扱っている小説、『コミュ障探偵の地味すぎる事件簿(似鳥鶏:著)』です。リンク大学生になったばかりの藤村君が、日常の謎を解いていく青春ミステリーです。でも、ミステリーのカテゴリに入るのかどうか。1つ目の事件なんて、「この傘を置き忘れたのは誰か?」でした。この調子でずっ...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。雪から伸びたつららが、尾羽のようで……鳥のよう!詩人・長田弘氏の『最後の詩集』で新たな事実を知りました。リンク「詩って何だと思う?」です。アラーム alarm という英語は、イタリア語の all’arme (武器をとれ)からきたと辞書にあるけれども、夜明けに目を覚ますのに、毎日、必要なものは、アラーム(武器をとれ)ではない。アラームの語源が、「武器をとれ」だとありま...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。大正ロマンにひたれる昭和の小説、『幽霊塔(江戸川乱歩:著)』を紹介します。リンク実を言えば、この本がすばらしいのです。『幽霊塔』は青空文庫で無料でも読めます。しかし本書は、宮崎駿氏によるカラー口絵(マンガ、絵コンテ)が入ってます。それが面白くて、ここだけ読んでもこの本の価値はあるという(失礼な言い草)。宮崎駿氏の想像による幽霊塔の見取り図。細かい!口...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。2月初め頃に撮った公園です。赤い枠はブランコ。そして22日・23日の大雪の後が下の写真。雪の白と空の青がステキ!!って、そんな悠長なこと言ってられませんでした〜。なんもかんもが雪に覆われました。まだ除雪作業は続いてます。疲弊しながら、大勢の人が作業を続けています。一軒家とマンション住まい、どちらが除雪大変?と質問いただいてました。大変の種類が違いますね。...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。ブサカワ。2月22日は「猫の日」です。猫にちなんだ本を紹介します。『夜廻り猫(深谷かほる:作)』です。リンクマンガです。ほとんどは8コママンガ。時々長めのお話もあります。泣く子はいねが〜1人泣く子はいねが〜むっ 涙の匂い・・・!もし そこなおまいさん泣いておるな 心でこんな始まり方なんです。猫が、1人泣いている人のそばへ行き、励ますこともあれば、そっとそば...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。もっともっと、大切にするべきものがあるなあと思わされます。今回は絵本『ルリユールおじさん(いせひでこ:作)』を紹介します。リンクルリユールって、何?と思いますよね。本の製本、装幀をする手仕事のことです。この絵本では、一人の少女が、壊れてしまった植物図鑑をルリユールおじさんに直してもらうストーリーになっています。ルリユールおじさんのお父さんも、ルリユー...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。見えるでしょうか、つららに霜がくっついています。爽やかな小説に涙が出てきてしまいました。『金の角持つ子どもたち(藤岡陽子:著)』です。リンク小学6年生の俊介が、サッカーをやめて中学受験をしたいと言い出します。受験希望校は、日本最難関の学校です。勉強に打ち込む俊介と、それを応援する人たちの物語。これ、ただのお受験小説だったら、途中で読むのをやめようと思...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。神社の敷地内にある、神様の水。凍りません。「○○が治る!」みたいな効能は、ありません。ブロ友さんが「良かった!」と紹介していた小説を読みました。『7,5グラムの奇跡(砥上裕將:著)』です。リンク「視能訓練士」という、視ることの検査や訓練を行う専門技師が主人公です。眼科で働き出して1年目の彼の、患者さんとの交流を通して成長する1年を描いています。「7,5グラム」...
『ワクチンX』どんな自分になりたいか、思ったときがベストタイミング
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。リス!ズーム使わず、リスとの距離1メートルのところで撮影(iPadで)。ソーシャルディスタンス忘れてました。2月14日といえばバレンタインなんですが、他にも記念日となっていたりするんですよね。その一つが、「予防接種の日」。今日は予防接種の日ということで、『ワクチンX(桂望実:著)』を紹介します。リンク20××年の日本が舞台。その頃、性格を変えられるワクチンが大人...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。今回紹介する本は、言葉によって再び日常に戻れるようになる女子高生たちの物語です。『うたうとは小さないのちひろいあげ(村上しいこ:著)』リンク高校1年生の桃子には親友の綾美がいます。2人が中学3年生のとき、綾美がいじめにあい、学校に行けなくなりました。桃子はそれを助けられなかったことで、罪の意識に縛られています。桃子が短歌部に入ったことで、綾美との関係が...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。日本列島のように見えた雲。♪しあわせって なんだっけなんだっけキッコーマンのCMでさんまさんが歌ってましたね。(忘れられないということは、名曲なんやわ)寺山修司氏の詩で、幸福についていくつか書かれたものがあります。『寺山修司少女詩集(角川文庫)』より「HAPPY DAYS」リンク七人のスリが、幸福をスルために相談していた幸福がもう少し小さいとうまくすれるんだがな...
『悩める女子の教室で偉人が人生を語りだした』一度きりの人生を信じろ!
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。大阪・四天王寺の飛び出し注意看板は聖徳太子。ブロ友さんが紹介していて、面白かった本です。『悩める女子の教室で偉人が人生を語りだした(木平木綿:編)』です。リンク「女子校に、女性偉人たちが現れ、授業を行う」スタイルで構成されています。ヘレン・ケラーマザー・テレサナイチンゲール紫式部樋口一葉……有名な偉人たちはもちろん、巴御前グレース・ホッパーリーゼ・マイ...
吉報配達屋へようこそ。 ※今回は日記のようなものになります。昨日は降りました、雪。朝焼け。けっこう積もりました。雪かき疲れました。こんなに積もるのも珍しいです。これでも札幌の半分も積もってないんですよ。積雪量の多い地域にお住まいの方々、雪かき本当に大変です。どうぞお体に気をつけて(しないわけにもいきませんもんね)。いくつか近所の雪景色の写真を残しておこうと思います。楽しんでいただけるとうれしいです...
『そらのことばが降ってくる』あなたには素敵な言葉がふさわしい。
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。近くの川に、白鳥が。今年も来た来た♪雪がふるそらのことばを受け止めるこの俳句、いいなあと感じたんですよねえ。今回は、俳句入門にもなりそうな小説を紹介します。『そらのことばが降ってくる(高柳克弘:著)』です。リンク冒頭の俳句は、この小説で作られたものです。中学2年生のソラ、ハセオ、ユミ。彼ら3人には、言葉で傷ついた経験があります。言葉で傷ついた彼らが、自...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。庭で雪に埋まる子どもたち。小説やエッセイの1行目だけで、もうこれ最高!ってなるの、ありますよね。そんな随筆です。『立春開門(河井寛次郎:著)』です。1行目で笑ったんですよー。子供達は二月は冷凍された。北海道に住んでいると、ほんっとに実感できるんですよ。そりゃあ、ほんとに冷凍された子どもは見たことありませんけどね。でもね、その寒さの質がうまく表現されてる...
『この場所であなたの名前を呼んだ』みんな悲しみと共に生きている
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。神戸どうぶつ王国のコアリクイ親子。何がなんでもしがみついて離れない、離さない赤ちゃん。「悲しみのない人なんてどこにもいないんだな」だから、自分も生きていかなきゃなって思える小説でした。『この場所であなたの名前を呼んだ(加藤千恵:著)』です。リンクNICU=新生児集中治療室が舞台の連作短編集です。舞台は病院ですが、医療小説ではありません。描かれているのは、...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。雪の中の図書館移動図書館が舞台の小説『本バスめぐりん』の続編、『めぐりんと私。(大崎梢:著)』を紹介します。リンク移動図書館・通称「めぐりん」、司書のウメちゃん、運転手さんのテルさんが、今日も街のみんなへ本を届けに行きます。行く先々で、ちょっとした困りごと・悩みごとを解決する、ほんわかミステリーにもなっている5編の連作短編集。最終話では、めぐりんでは...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。わかりにくいかもしれませんが、鎖の氷がぶら下がってます。温もりを感じる小説を読みました。『ガラスの海を渡る舟(寺地はるな:著)』です。リンクおじいちゃんの跡を継いで、ガラス工房を営む兄妹の物語です。兄・道(みち)には発達障がいらしき言動があります。妹・羽衣子はしっかり者で、感情表現が豊かで可愛らしいです。幼い頃から人と同じことが出来にくい道のせいで、...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。シャアザクだって本を読みたいのだ。いま身にしみること非常時に人はいま必要な情報を求める一方で、大声で脅かさず不安をあおりたてることもしない、心を鎮めることばを必要とする。 騒がしい状況から身を護るため、おまもりのようにいくら心静かに暮らしていきたくても、世の中の喧騒が嫌でも目に耳に入ってくるし、生活に影響してくるこの頃です。こんな時だからこそ、当たり...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。神戸どうぶつ王国のワオキツネザル。みんなでもぐもぐ。誰かを幸せにすることが、自分を幸せにすることになる。これを味わえる小説を紹介します。『本日のメニューは。(行成薫:著)』です。リンク美味しい料理を食べさせてあげたい。そんな想いに溢れた5つの短編が詰まっています。どのお話も良かったんですけど、わたしの一番は、「闘え!マンプク食堂」です。ガンコで口の悪...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。大阪から帰ってみると、「ぜったい、いらないな……」ってモノが、テーブルにどっさりありました……。今回は、モノを大切にしたくなる小説を紹介します。『がらくた屋と月の夜話(谷瑞恵:著)』です。リンクなんにもいいことがないつき子さん。飲み会のあと、和菓子屋さんを探していたが迷ってしまい、小さな公園に行きつきました。そこでは、トランクを開いて座っているおじいさん...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。昨日、大阪から北海道へ。この写真にぴったりの詩がありました。『自選 谷川俊太郎詩集(岩波文庫)』より、「ひこうき」。ひこうきひこうきの つばさナイフみたいだごめんね そらいたいだろでも がまんしておとさないであかちゃんものっているからたしかに、翼が空を切っていくような鋭さがあります。空に「ごめん」と言える感性が、ほしい……。雲の上からだと、ふかふかの雲...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。 奈良・春日大社の森です。本殿は参拝客でいっぱいなのですが、こちらの森は参拝客や観光客がほとんどいません。浄化パワーでいっぱいの、大好きな森です。素敵な本が生まれて嬉しいです。『めざめの森を めぐる言葉(中嶋朋子:著)』です。リンク雑誌で連載されていたエッセイを加筆修正してまとめた単行本で、著者は、俳優の中嶋朋子さん。この連載、楽しみに読んでいたんで...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。神戸どうぶつ王国。寄り添う2羽。初読み作家さんの作品です。予想以上に良かった小説でした。『神さまのビオトープ(凪良ゆう:著)』です。リンク事故死した夫の幽霊と暮らす「うる波(うるは)」さんと、彼女の身近な人々それぞれの「愛の形」を描いた物語です。最初は「ほっこり系」の物語かと思っていたんですけど。そういうんじゃなかったです。愛のシビアな面を描いていて...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。近鉄電車の車窓から地元を撮りました。「なんてことない」1日が、かけがえのないものですね。亡くなった人やペットが、いつも自分のそばにいてくれるとしたら。そう信じられるような物語でした。『月まで三キロ(伊予原新:著)』です。リンク6編が収録された短編集です。共通しているのは「喪ったもの」でしょうか。命に限らず、時間、とかも含まれます。亡くなった人がそばにい...
『昭和というたからもの』ゆっくりをテーマに過ごしたい1年です
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。見たことないのに、なぜか懐かしい風景ってありますよね。懐かしさが詰まった1冊を紹介します。『昭和というたからもの(谷内六郎・岩崎俊一)』です。リンク広告ポスターで使用された絵とキャッチコピーを集めた本です。「昭和」という時代に描かれた谷内六郎の絵と、「平成」という時代に書かれた岩崎俊一のキャッチコピーを、「令和」という時代に手にしてみる。そこには、泣...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。神戸どうぶつ王国に行ってきました。仲良さそうなカピパラです。今回紹介するのは、エッセイ集のような小説のような。『遠慮深いうたた寝(小川洋子:著)』です。リンク新聞で連載されているエッセイと、その他さまざまな雑誌に掲載されていたエッセイをまとめた一冊です。わたしは小川さんの小説が好きなんですが、エッセイも好きなんですね。日常の出来事のはずなのに独特の世...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。どんな基準で「日本で三番目」と言い切っているのか、昔からの謎。すいません、地元の大仏さんなんです。威厳があるかのように撮れた!小説の世界にとっぷり浸かったなあと感じられた本、『神様(川上弘美:著)』です。リンク川上さんのデビュー作「神様」を含む9つの短編集です。壺の中の人とか、カッパとか登場する、不思議な話なんだけど現実で、とりとめのないお話たち。説...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。奈良・二月堂から見た古都と空の風景です。放射状雲って呼んでいいのかな?連日、気象に関する本の紹介になってしまいますが。『日本の365日季節の道しるべ(日本気象協会:著)』です。リンク「歳時記」なる本はたくさんあります。二十四節気七十二候の、自然を解説したり季語を紹介したり。本書はそれらに過去の気象データや記録を元に、暮らしのヒントや注意点などまで書かれ...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。飛行機からの景色。地上から見る雪雲は、どんより広がっていますが、雲の上からは、こんなに美しい景観が。英語では次のような言葉があるそうです。「どんな雲にも銀の裏地がついている」どんなに暗い雲でも、反対側では太陽に照らされて銀色に輝いていることから、憂鬱に思うことにも必ず幸せな明るい面があるという意味です。いい言葉ですね。「銀の裏地」の比喩が素晴らしい。...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。京都市立動物園のゴリラ。たくましい背中!サファリパークの痛ましい報道があったばかりで、考えさせられました……。『市立ノアの方舟(佐藤青南:著)』です。リンク動物園業務にはまったくの素人である市役所職員・磯貝氏が、廃園寸前の動物園園長に就任しました。市のお荷物施設である動物園を存続させられるか。磯貝氏はじめ、職員たちの挑戦が描かれます。命のバトンを繋ぎ続...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けることができますように。天王寺動物園のジャガー。日向ぼっこしながら眠って幸せそう。「うごうご」という言葉があると知り、驚きました。『定形外郵便(堀江敏幸:著)』を読んでびっくりです。リンク「うごうごする言葉」の項より……平日はほぼ毎朝、時計がわりに「ウゴウゴルーガ」という子ども番組をテレビで流していた。(中略)当時の私の微妙に萎えた気分と、一日の始まりの「うごうご」し...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。可愛いページだったので思わず写真を。新年を迎える風習のあれこれを紹介しているんです。お年玉は歳神さまの分け御霊だとか。おみくじには縁起物のおまけが入っているとか。「だるま」は忍耐力、「ひょうたん」なら幸運、「なす」なら成功など。そんな意味が込められているんですねー。おみくじのイラストに書かれた言葉がいいですね。にっこり で吉笑って 大吉^o^おみくじが...
明けましておめでとうございます。吉報配達屋は、今年も吉報をお届けできるよう精進いたします。京都市動物園のトラちゃん。2022年はどんな1年になるでしょうか。少々のことなら動じないような気がしますね。年初は詩の紹介から。『こころ(谷川俊太郎:著)』です。リンク日本を代表する詩人のオリジナル詩集。そのなかの1編を。鏡 なるほどこれが「私」という奴かちんこい目が二つありふれた耳が二つ鼻と口が一つずつ中身はさ...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。夕焼け。大みそかの夕日は何て呼べばいいのだろう一年の締めくくりにぴったりの言葉を、『愛をつかむ(渡辺和子:著)』から。新しい年がはじまる。一年の終わりに人は忘年会なるものを開いて、その年にあったことを忘れようとする。「老い」は、そうでなくても物事を忘れさせる。忘れるのではなく、むしろ、その年にいただいた数々の祝福をこそ思い出し、数えあげるべきではなか...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。天王寺動物園です。キリンの名前も「ハルカス」。なんか好きなカバの像。趣向を変え、雑誌の企画にあった「カリスマ書店員たちが選ぶ2009年最高に面白い本」ランキングをお送りしています。今回は、海外ミステリー部門ベスト10です。余談ですが、2009年芥川賞受賞作は、磯崎憲一郎『終の住処』でした。では、いってみましょう!(あらすじ解説、書店員のおすすめ言葉も雑誌から引...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。天王寺にある茶臼山。真田幸村の陣地。標高26メートル。茶臼山周辺の風景。通天閣が見えます。趣向を変え、雑誌の企画にあった「カリスマ書店員たちが選ぶ2009年最高に面白い本」ランキングをお送りしています。今回は、日本のミステリー・ベスト10です。余談ですが、2009年本屋大賞受賞作は、湊かなえの『告白』です。では、いってみましょう!(あらすじ解説、書店員のおすすめ...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。今回は趣向を変えまして、「カリスマ書店員が選んだ2009年の最高に面白い本」を紹介します。本棚を整理していて、雑誌『一個人』が出てきたんです。太宰治の特集があったんで買ったのでしょう。今見返してみると、カリスマ書店員たちが選ぶ本のランキングが載っていたんですね。それが面白いなあと思って。2009年って、干支がひと回りするほどの昔じゃないですか。今でも読んでみ...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。川の水もキンと冷えますが、ここは凍りません。世界は祝福で満たされていることを描いた絵本を紹介します。『ありがとうのうたをうたえば(マイケル・モーパーゴ:作)』です。リンクまいあさ わたしは にわのクロウタドリに はなしかけていた。かなしくて たまらないんだ。どうしてだろうね。クロウタドリは だまっている。2020年3月。誰もが初めての経験となった「ロック...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。貴い太陽の光。今日は冬至ですね。「一陽来復」という言葉があり、これから日が長くなっていきますが、寒さはこれからが本番です。体も、心もあっためていきたいですね。そんな時にぴったりの小説を紹介します。『泣き終わったらごはんにしよう(武内昌美:著)』です。リンク少女マンガ編集者の中原温人(はると)が作るごはんを食べた人は、疲れを癒やされ、落ち着きや元気を取...
『夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話』なんてことない会話が幸せの素
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。初雪からずっと降ってなかったんですけど、ついに白銀の世界に。寒いですねえ。『大崎梢リクエスト!本屋さんのアンソロジー』から、もう1編だけ紹介しますね。『夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話(門井慶喜:著)』です。リンク松並さんが奥さんとケンカして、お弁当に石を詰められたお話。ざっくりしすぎですね、ネタバレしないようにあらましを……。松並さん夫婦がレストラ...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。湖の上を、渡り鳥たちが何度も旋回していました。今回紹介する本は、本屋さんが舞台の短編小説が集合した本です。『大崎梢リクエスト!本屋さんのアンソロジー』リンク10人の作家による、本屋さんが舞台になる短編小説。書店員が主人公のものもあれば、お客さんが主人公のものもあり。作家によって多彩な書店・本の姿が描かれますね。「これは作家にしかわからんやろな!」と感じ...
吉報配達屋へようこそ。吉報を届けられますように。千手観音様は、食堂のおばちゃんだった件わたしたちの共通の願いってたった一つ、「笑っていたい」なんだよなあ。そのことに気づかせてくれた本を紹介します。『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく(川内有緒:著)』です。リンクタイトル通り、全盲の白鳥さんと美術館に行って、絵画やさまざまな作品を一緒に味わう内容です。「目の見えない人が、どうやって絵を見るの?」...
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