昨年ノーベル賞を受賞した韓国の作家の小説。地味で平凡な妻が過激に豹変していく姿がすさまじく、ぐいぐい引き込まれて一気に読んだ。肉を食べるとは、生きるとは……?
日英伊の3か国語でメシの種を稼ぎ、子どもを育てているシングルマム。長いイタリア暮らしを経て帰国。英検1級、TOEIC975、イタリア語検定CILS C2のトリリンガル。語学の勉強法、外国人とのつきあい方、バイカルチュラル教育など綴ってます。
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昨年ノーベル賞を受賞した韓国の作家の小説。地味で平凡な妻が過激に豹変していく姿がすさまじく、ぐいぐい引き込まれて一気に読んだ。肉を食べるとは、生きるとは……?
大好評のロングラン作品。みんなラストシーンに感涙するそうなのに、自分は怒ってしまった。どうして…? 作品の紹介と感想。
イタリアの生活は甘いもので満ちている。ドルチェからお酒、親しい人の呼び方からカップルの意識まで——イタリア人が甘いものを愛する理由とは?イタリア人との交流のなかで考えてみた
コミュニケーションツールが発達し、いつどこからでも人にコンタクトできるようになった一方で、電話が怖いという現象が起きている。ハン・ガンの「菜食主義者」等、本からも考察。
どうしてわれわれは空しさや空虚感を感じるのだろう……。理論物理学者の佐治晴夫先生のエッセーからその理由を考察する。
夜空に浮かぶ星にも似た、家々の窓の明かり.…。アムステルダム、ヴェネツィアで見た窓の光景と比較しつつ、窓の向こうの暮らしに思いを馳せる
同世代の人間がみんな死に絶えたら、それはどんな世界なのだろう? バスの車内で出会った超高齢のおばあさんの話
都市にも人間のように特有の性質、体温がある。東京が冷たいというイタリア人。ヴェネツィアを暑苦しいと感じた筆者。新しい場所に移り住むことは人に変容を強い、心は揺れ、体感温度は変わる……
ネガティブ・ケイパビリティ—— 負の力? 陰性能力? 作家であり、精神科医でもある帚木蓬生が解説した本、「ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力」を読んでみた。帚木はこの能力を知って以来、ふんばる力がついたという。職業生活も、創作行為も、ずいぶん楽になったという……。
ダンテの「地獄篇」を描いた一枚の絵に、京都、祇王寺で見た光景が重なり……。1000㎞もの距離を飛んでくるという「渡り蝶」と、愛の苦しみに生きた女たちに思いを馳せる
来たるアメリカ大統領選で、ミシガン州が注目されている。選挙の勝敗の決め手となるスイングステートのひとつとい
40年以上も前、アメリカ・ミシガン州の田舎の高校に交換留学生としてやってきた、イスラエル人のイエール。少女とも思えない堂々とした風格を持った彼女は、日本からの交換留学生だった筆者にあざやかな印象を残した。1年前、パレスチナとイスラエルの間に戦争が勃発したが、イエールは無事なのか…。
御し難い心とからだを持て余すという点において、老年は、思春期とおなじぐらい心揺れる季節かもしれない。まだまだ行けるという自負と、もう今までのようには行かないという不安。高齢の親といくつかのちぐはぐなやり取りを経て見えてきたこと……。
なぜイタリアの郵便は届かないのか。役所仕事は滞るのか。一方で、イタリア人は、夢のようにうつくしいモノを作り出す天才でもある。イタリア人の美への感受性と国民性について考えてみた。
NHKの大河ドラマ「光る君へ」、見ています。テーマ音楽がうつくしい。まるで色とりどりの絹糸がからみ、ほどけ
自分の人生、自分で選んでいるのか? 選べているのか……。そんな筆者の疑問にイタリア人の友人が放った言葉とは?
イタリアの巨匠、マルコ・ベロッキオ監督の新作。極左グループ「赤い旅団」によるイタリアの元首相アルド・モーロ誘拐という、国家を揺るがす歴史的事件の闇を描いた。時は1978年。イタリアは相次ぐテロリズムにより、社会的・政治的混乱に陥り、「鉛の時代」と呼ばれていた…。
このところ、街で、電車で、親子連れの姿をよく見かける。と思ったら、夏休み、なんですね。今の子は夏休み、なに
パスタにも流行やブームがある。乾燥パスタと生パスタについての、シェフ、カルミネさんのお話。長いパスタと短いパスタ。パスタが想起させるフィレンツェでの忘れがたい人たち…。
政治の話は日本では避けられがち。一方、イタリアでは職場でもバールでも熱い政治談義がくりひろげられる。右か左か政治的姿勢の開示を迫る友人。投票は自分の権利だと叫ぶ女子大生。生活に追われ、投票にも行けなかった一時期に筆者が考えたことは……
イタリア人がリゾットを作るときのポイントは?リゾットポリスとは?ヴェネツィアならではのリゾットとは……。今ではヴェネツィアでもなかなかお目にかかれないリゾットも紹介。
イタリアの結婚式は2種類ある。カトリック教会でする宗教婚と、市役所でおこなう民事婚だ。民事婚では司祭の代わりに、民事登記官が
ヴェネツィア人は大旦那、パドヴァ人は大学者。ヴィチェンツァ人は猫食いで、ヴェローナ人は皆イカれてる——ヴェネト地方に古くから伝わる慣用句を紹介。
電車内での携帯通話、日本ではマナー違反どころか、まるで犯罪のように見られるが、他の国はどうだろう?イタリアでは…?Vivi e lascia vivere(寛容でありなさい)ということわざとともに紹介。
イタリアは大晦日に何を食べる?なぜそれを食べる?筆者が体験したイタリアの年越し料理(cenone dell'ultimo dell'anno)を紹介。
イタリア語で親しい人に呼びかける言葉の紹介。amore, tesoro, bello, stellaといった定番のほかにも、キアラ→キアレッタ、なぎさ→ナギゾーネのように、ファーストネームの語尾を変化させるやり方がある。
ポルトガル人の国民性の一部ともいわれる、サウダージという心の微妙なあり方。それは猫もおんなじだ!生きものにとって、生きることってなんなんだろう?ある人が語ってくれたポルトガル旅行の印象深い逸話に、発想が飛び…
今から20年近く前、ボローニャ大学で日本語を教えることになった筆者は、ヴェネツィアからボローニャまでの遠距離通勤で、大学で、数々のトラブル、困難に遭遇するが…
トスカーナ出身のエレナは、ヴェネツィア大学日本語学科の一年生。なのに日本語が苦手で好きでもない。そんなエレナに個人授業を頼まれた筆者はとまどい、壁にぶち当たるが、お互いに苦労しながら少しずつ前進していく。しかし、ある日突然、別れがおとずれ…。
プッチーニのオペラ、トスカ。ヒロインにはフローリアという名前があるのに、なぜ苗字で呼ばれるのか。また有名なアリア「歌に生き、愛に生き」は、恋の歌ではなく、トスカの神様への恨み節?ボローニャ歌劇団東京公演の感想。
86歳の父とアラ還の娘のロンドン旅行。ビール好きの年取った親子は、秋なのに暑いロンドンで、冷えたビールを飲みたいと奔走するが…。ビールをめぐる父娘の珍道中。
エミリー・ブロンテの小説「嵐が丘」に描かれたムーア(moor =ヒースにおおわれた広大な湿った荒野)というのをひと目見たくて、イギリス・ヨークシャー地方のハワースという村に行ってきた。物語の舞台と関連づけられている廃墟のTop Withensほか、ブロンテ牧師館、ブロンテ橋など、ゆかりの場所への行き方と印象を写真とともに綴っています
先日、残業をしていたら新任の上司から電話があり、ちょっと来てほしいと言われ、上階にあるオフィスまで赴いた。