2021年7月
元夫はこの国でかなりヒエラルキーのトップにいたのでは?と思った。 大卒、ヘテロ、自国籍、高身長、高収入、20代。 いや、そんなことはわかっていたはずだけど、私と元夫との間にある不公平感は、「働いている人」と「専業主婦」という構造からくるのだと思っていた。目に見える違いといえば収入があるかないかというだけで、問題の原因をいつもそこに集約しようとしていた。学歴にはほぼ大差なく、同い年で、どこかで同志のように思っていたところがある。 同志なのになぜわかりあえないんだろう、といつももどかしかった。 でも現実は、同志とは全然違って、相手は社会的には圧倒的に強者だ。 私は収入のない女子で、圧倒的強者とは言…
最近のオリパラを見ていると、結婚末期を思い出す。 相手の行動発言すべてが、予想外の、しかもこちらの気持ちを逆なでするところからやってくる。 よくも、まぁ、ことがうまく運ばない方法を、次から次に選ぶことができるな、と不思議なぐらい。 毎回傷つき穏やかではいられないのを繰り返し、呆れる。 結果、関わるのをやめるという「離婚」からの、疎遠。そしてようやく穏やかな日々がやってくる。 ここのところのオリンピックとパラリンピックの動きを見ていると、次から次に気持ちを逆なでするようなニュースが飛び込んでくる。よくも、まあ、ここまで徹底して不快にすることをチョイスできるなぁ、と呆れる。 この感じ、結婚末期と同…
「子どもは若いうちがいい。男性の妊活に年齢的制限はないけれど、体力があるうちの方が絶対にいい」という意見を見てもやもやしている。 娘が一歳の時に別居して、結婚中も元夫は非協力的だったことから、娘が生まれてからほとんどずっとワンオペだった。結果、なんとかやってこれた。若い男性のパワーがなくても育児はなんとかなってるし、どの道なるようにしかならない。 結婚中は、夫がいるにも関わらず自分1人でやっていることの不公平感がいつもあったが、離婚して1人でやると決めてからは、ベビーカーで坂道を登ることも、バスや電車に乗ることも、男手があったらなぁ、とはほとんど思わなかった。なくてもなんとかなる。 不便な造り…
ベランダがしっかり菜園になった。朝起きてカーテンを開けてベランダを見ると、昨日と違う様子が目に入るので、つい、ずっと眺めてしまう。 窓を開けて膨らんで来たトマトを眺めていたら、バチバチと嫌な音がする。 いつの間にか部屋に入った蜂が窓に当たっている。 「蜂が入った!」娘が叫んで、ソファから転げるように降りて、キッチンの方に逃げる。 殺虫剤は持っていないし、虫網もないし、どうしよう。叩き潰すのも嫌だし、蜂が攻撃に怒ってこちらに向かってきたらもっと嫌だ。 結局できるのはまた窓から出て行ってくれることを願って窓を開けておくしかない。 次の虫が入ってくる危険があるけれど、それ以外にできることがない。 窓…
手を引かれて、導かれて、巻き込まれるように転ぶと人のせいにしたくなるのよ。 もしかしたら足を擦り剥かずにすむかもしれないけど、 それでも危ない思いをしたことを人のせいにしたくなるのよ。 1人で歩いていて転んだら、恥ずかしくて痛くて、なんか笑っちゃったり、転んだくせに「すいません」とか言ったりして、あとでこっそり痛さで涙が出たとしても、自分で立ち上がるしかない。 どうせ転ぶことが前提の人生なんだし、どう転ぶも自由。 1人で失敗してから、何もかも始まった。 不安がないわけではないけれど、 飛び込んだ先の世界を諦めなくてよかった。 そこは、思っているより何倍も自由で、何事にも手触りがあるよ。 きっと…
離婚をして元家族の中では一番幸せな人間となった私だけれど、そこにある2つの条件を守ることがその幸せをキープしている。 二つの条件とは、 一つめは、好きな人(娘)と一緒にいることができることで、二つ目は、好きじゃない人(元夫)と関わらなくていいということだ。 特に二つ目の元夫と関わらないということには、なかなか至ることができなかった。 お世話になった人とは少なからず、良好な関係を築かなければいけないという強迫観念があった。 それに、一旦家族という関係になり、距離感をうまく図ることができなくなっていた。 結婚中はもちろん、離婚するまでのやりとりでも、離婚してからでも、元夫と関わることがあると、とに…
シャワーを浴びているときにふと気がついたのだけど、元家族(私、元夫、娘)の中で、離婚したことで一番幸せになったのは私だ。 苦手な人(元夫)とこれ以上関わる努力をしなくてよく、 大好きな人(娘)のそばにいることができる。 私の知る限りでは、元夫は娘のことを彼なりに大切にしていたと思うので、いつも会えなくなるのは望んだことではないはず。 娘は父親が好きなので、一緒に住めず、会いたいときに会うことができず、我慢を強いられている。 私だけが、会いたくない人と会わず、会いたい人と会える状況になっている。 私が一番幸せだ。 とは言っても元夫は自分で決めたことだから幸せ度としては次点か。 やはり子どもが一番…
ゴミ屋敷と言われる部屋が片付けられていく動画を見るのが好きだ。 先日見た動画では、飲みかけの同じ銘柄の缶ビールが部屋の半分を占めていた。 積み上がる空き缶というだけでも圧巻なのに、それは殆どが、ビールが少し残った状態らしい。 その状態にますます心を掴まれてしまう。 もう飲みたくない、でも捨てるのはもったいない。その先の判断と行動が難しいくらい何かに疲れていたのではないか。 山のようになった空き缶を見て、社会の教科書で学んだ貝塚を思い出す。 もしここの住人が縄文時代を生きていたら、ゴミ屋敷だなんて言われずに、普通に生きていたのだろう。 食べたり飲んだりしたものはその包装を種類別に分けて居住空間に…
とにかく結婚が目標だった。 結婚願望が強いかどうか考えたこともない。それほど当たり前で大前提だった。 いずれ結婚する。そして私の周囲にいたような母親たちのように暮らすのだと思っていた。私の母は専業主婦で、学校が終わり友達の家に行くと専業主婦のお母さんがいた。いつも周りには「お母さん」であり「奥さん」である大人の女の人がいた。 結婚をしている人はよく見ている。 結婚をしていない大人の女の人の暮らしはあまり知らない。 思春期になると、母親への疑問や反抗心もあったけれど、とは言ってもそうではない女性の暮らしは見たことがない。 仕事をしているお母さんならたまには見たことがある。 でも結婚をしていない女…
2021年7月
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