gooさま、10年間ありがとうございました。「gooblog」から「はてなブログ」への引っ越しデータ移行もうまくいったようだし、今日から日記の書き込みは「はてなブログ・かぜねこ花鳥風月館」に移行します。数少ないながら読者の皆様ありがとうございました。ひきつづき「はてなブログ」もよろしくおねがいします。はてなブログにお引越しします.
数年前の12月の日曜日だったか。石垣島の東海岸をNHKFM「きらクラ」を聴きながら歩いているとき、あのアメリカのソプラノ歌手アンナ・モッフォが歌うラフマニノフの「ヴォカリーズ」がリクエスト曲として流された。なにものかに打ちのめされたように立ち止まって、遠い水平線を見ながら、暖かな12月の風に吹かれてこの歌を聴いた。それまであらゆる歌手や演奏でこの小曲を聴いてきたがアンナ・モッフォの歌うのが最良と思いながら、歌が終わってもMCたちの声がすぐには届いてこなかった。それほどの余韻を残した彼女の「ヴォカリーズ」だった。「この歌には海の風がよく似合う。」そういえば、「きらクラ」の後継番組「かけクラ」でも12月に入っ「ヴォカリーズ」が流されたが、キャスリーン・バトルの歌うものだったか、やはりアンナほどしっくりこなかっ...年の瀬にヴォカリーズを聴いた海を想う
「コールドムーン」という言葉は、いかにも寒々しい。12月の、今年最後の満月をいうのだそうだ。正確に日27日の夜に昇ってくる月を「コールドムーン」として名残りの月を愛でるそうだ。添付のforbesJapanのHPによれば、朔望月(さくぼうげつ)すなわち月の年齢は29.5日であるから、暦によって1年で満月が12回ある年と13回ある年があり、今年2023年の「コールドムーン」は、13回目の月だ。13という数字もなにか寒々しいが、何やら得をしたような気分だ。その13回目の「コールドムーン」を愛でようと昨夜は9時頃までベランダに出てみたが、いまだ南東の空に現れなかったので、風邪気味なのと酒酔いもあって就寝。翌朝の4時過ぎに目覚めたので、震えながら外に出てみたら、西の空高く冷たい冷たい「コールドムーン」が虚空に輝いて...コールドムーン・13回目の望月に凍えながら
日曜日NHKFM「×(かける)クラッシック」で、ピアニスト館野泉さんの左手が奏でるシベリウスの「樅の木」が流れていた。この曲、シベリウスの作品で最もメランコリーな作品で、北欧というより日本的な愁いをたずさえた抒情曲だ。そんなメロディーを頭に巡らせながら、年の瀬の青葉の森を歩く。なかでも鈎取地区はモミの大木が多く、樹齢は二百年を優に超えているものもありそうな巨木が繁っている。冬のモミの森は、あるいは北欧のような雪を頂いた姿が似合うのだろう。当地では、先週積もった雪がすっかり消えている。広葉樹はすっかり葉を落とし、目に映るのはエバーグリーンのモミやマツたちだ。色を落とした広葉樹の木立にわずかだが、イイギリの真っ赤な実がいまだ房をたわわに垂れている。あまりおいしくないのか、カラたちはやってこないようだが、何でも...年の瀬のモミの木の森で
買い物帰りに、一羽のカラスが道の真ん中にいて、向こうからやってくる車を避けようとピョンピョンと跳ねながら路肩に向かい、その場所に立ち止まって過ぎ去る車を見ているカラスくんに出会った。何をしているんだろうと見ていたら、路上に1個の黒いオニグルミの実が放置されていた。「はは~ん、またやってるな。」とすぐに状況を把握した。近所の森のカラスくんたちのこの行動は、これまでに何度か目撃している。カラスくんは、自分の力で割ることができないかたい殻をもったクルミの実をどこからかクチバシにくわえて来て、車が走ってくる路上にその実を放置し、車のタイヤの力を借りてクルミの殻を割ってもらおうとしているのだ。野鳥の知能は様々だというが、カラスは野鳥の中でもトップクラスだと言われ、ヒトにしたら7歳の子供程度だとのことであるが、はたし...野鳥たちの知能について
この時季讃美歌もいいけど、クリスマスソングっていい歌多いよね。YouTubeからオルゴールやピアノのメドレーを選択して寝ながら聞けば、いい夢も見れるかもしれない。2年前から朝ドラの影響でラジオの基礎英語を聞いて朝を迎えることが日課になったが、今日の「基礎英語レベル2」のエンデイングで講師スタッフさんたちが「ホワイトクリスマス」を歌ってくれていた。なんて素敵な歌なんだろう「ホワイトクリスマス」って。歌詞がよく聞きとれなかったのでYouTubeを開いて「ホワイトクリスマス」と検索したら、出てくるわ出てくるわ、世界中のYouTuberさんたちが素敵な動画をアップしてくれている。下に貼り付けたYANNIEさんの動画で、まず歌詞の意味、発音を学んでからビングクロスビーになりきって歌ってみたり、ゴスペル調の演奏で歌い...クリスマスソングを英語で歌おう
主要な山岳は前年の雪どけ後に初の積雪があると「初冠雪」という神々しい言葉で表現されるが、平地では「初積雪」と、なんだかありがたくもない普通の言葉で報道される。それだけ、日本人は山に畏敬の念をもって暮らしてきたのか。わがアパートメンツの前庭も朝起きてみると真っ白な雪に覆われていた。植込みのサザンカの木にも3センチほど積もっただろうか、無防備な濃いピンク色のサザンカも花も寒そうに花びらをのぞかせていた。朝は氷点下の「冬日」だったそうだが、それでも真冬の花も葉も凍らないのであるからたくましい。12月にもなって、雪が降って、冬のスズメたちもさぞや食探しに苦労するのではないかとの「老婆心」から、昨年同様手のひらに少し玄米をにぎってベランダにまいたら丸々と太ったスズメたちが十数羽の集団でやって来てすぐに啄みを始め、も...初積雪の朝
ヤマケイ新年特別号、充実した百・二百名山地図帳で空想登山・・
年末恒例といえば恒例、マンネリといえばマンネリになるのだが、本屋さんで昨日発売されたばかりの「山と渓谷2024新年特別号」を1430円(本体1300円)を購入してくる。ちなみに昨年の新年特別号は1320円(本体1200円)であるから、御多分に漏れずヤマケイも8%以上の値上げに・・・とちょっと購買をためらったが、2024年版は「日本百名山と日本二百名山」が特集であり、恒例となっている付録の地図帳が二百名山分も追加されているということで、雑誌は輪ゴムで括られているが、外から見た感じ前のものより分厚いので「この地図帳だけでも買う価値はあるかな」という気になりレジに向かった。案の定、家に帰って中身を点検したところ、付録の「日本百名山・二百名山地図帳2024」は192pと昨年の「日本百名山地図帳2023」の128p...ヤマケイ新年特別号、充実した百・二百名山地図帳で空想登山・・
2023年12月15日、午前2時起床。アラームを設定したわけでもないのに自然と目が覚める。ふたご座流星群の出現が極大の頃合いと分かっていても、天気予報は曇りを報じていたためあきらめ、昨夜は焼酎のお湯割りにより深い眠りについた。自然と目が覚めたのだが、まだ宵は残っていたし、寝ぼけてもいたが、とりあえず戸外の空を除くとまだ星が見えていた。昨日のタイムラプス設定では撮影時間8秒(F2.8/iso400)撮影間隔2秒としていたが、撮影時間を10秒に設定し、1時間撮影して見る。寒いので、室内で布団にもぐり本を読みながらタイムラプスのシャッター音を聞いて待つ。この時季は、室内に置いておいたカメラを冷たい戸外にさらすとレンズが曇ってしまうため、その防止用にレンズにバッテリーに接続したヒーターベルトを巻き付けるのだが、肝...雲のヴェールとレンズの曇りふたご座流星群撮影記
本日12月14日夜半から明日15日未明までが流星が最も現れる極大日だと、三大流星群のひとつ「ふたご座流星群」の報道を耳にしたので、本日0時から1時過ぎまで約1時間、わが家のベランダから南方上空にカメラのレンズを向け、いわゆる「タイムラプス」というアニメーション撮影手法により撮影を試みた。30分近く三脚の隣にいて、肉眼での観察も試みた。最大80個/1時間程度の流星が出現するとの触れ込みであり、期待していたが肉眼で観察できたのは30分間に2~3個と低迷した。さらば、タイプラプスはデジタルの力で何とかもっと多くの流星をとらえていてくれているのかな、と期待したが、これも辛うじて2個ばかり流星の姿を確認できただけであった。タイムプラスの時間設定は、8秒露出し、シャッターが切れた2秒後にまた露出が始まるという設定なの...ふたご座流星群撮影は不発に終わり反省する
12月10日夜明け前、東南の空10度~20度間に、昨日とは異なり下からお月様、金星(ヴィーナス)、おとめ座の一等星スピカが輝く。お月様は二十七夜の三日月様。南から東に流れる同じ高さの雲に、時々隠れて輝きを失う。きのうからたった一日で、月の形も星たちの位置も雲の様子も異なっていて、夜空を眺めたら水の流れを眺めるような「万物流転」の思いにいたる。二十七夜の三日月様少し明るく写すと地球照が浮かびあがる地球照の三日月様とヴィーナスに流れる雲がからむ太陽系の二つの惑星にの位置関係は日ごと変化する地球から遠い金星がお月様を1日で追い抜くその理由をうまく説明できないのは小学生以下のレベルか日曜朝のルーテインは、朝6時に近くのコンビニに足を運び、毎日新聞を160円(税抜き)で買ってくる。毎日の日曜版はパズルやクロスワード...星を見て無常を感じながら、行く末を悲観する日曜日
2023年12月9日・朝5時、仙台の東南東の空に上からおとめ座の1等星スピカ、新月前二十六夜の細い月、そして-4.2の明るい惑星金星(ヴィーナス)が矢のように斜め並んでいる。お月様の地球照が現れて美しい。スピカといえば、石垣島滞在時には夏の宵と真冬の未明に水平線に現れる南十字座を探し当てる手がかりとなる一等星だった。スピカのやや斜め下方向に目をやると全天で一番小さな星座だという南十字座が姿を現す。真冬ならば、空が明るくなる前に観察できるのだが、すっかり姿を現すのは12月末から2月半ばころまでだったか。国立天文台の「今日のほしぞら」によれば、本日は朝6時にやっとベータ星の「ミモザ」が現れている程度だから半身を現しているが、今月末には全身を現すのだろう。ただし、南西諸島の真冬は曇り空が多いので、なかなか観察に...おとめ座のスピカをみて南十字座を探した季節をなつかしむ
夜明け前の空に茜色の雲が漂っている。その上方に心細そうな二十五夜の月。今日12月8日は太平洋戦争(あの大戦は、まだ正式な名称が定まっていないとのことであるが)のパールハーバー奇襲(国際法違反か?)から82年目になるとか。テレビはほとんど放送しないし、新聞の見出しにもなかったが、かろうじてコラム「天声人語」で知った。それだけ戦争の記憶は風化しているということなのだろうが、オスプレイの原因不明の墜落事故があったばかりなのに、わが国の為政者が同機の飛行停止を米国に要求しなかった事実は、いまだ敗戦を引きずっているといえよう。あわせて当時の為政者と同じく、為政者が国民の人命財産を第一に考えていないことは、82年前のままなのだろう。12月8日の「大本営発表」は、記憶というよりも朝ドラに何度も教えられ、大事な青年が何度...12月8日の月
串田孫一さんの「音の絵本」を残していてくれたひとに感謝します
先日のNHKラジオ「石丸謙二郎の山カフェ」にゲストで出ておられた山岳図書編集者神長幹雄さんのお話から、ひさしぶりに「ク・シ・ダ・マ・ゴ・イ・チ(串田孫一)」の名を聞いた。登山家・文学者・哲学者・詩人・随想家・山岳誌「アルプ」の創設者であり主幹・・あまりに広大で奥深くこの世界を見つめたひとであるので、いわば「近寄りがたい存在」であり、あまり熱心な読者とは言えなかったが、それでも学生時代に山に登っていた頃、本屋さんで、薄っぺらだけれども滋味豊かな「アルプ」を不定期に買い求めては読んでいた記憶があり、その中に串田さんの高邁な文章も必ず入ってのだろう。東京から離れる時、ほとんどの書物を処分したからだろうか、もう我が家には一冊の「アルプ」も残っていないので串田さんがどんな文章を書いていたのか忘れてしまったが、彼の文...串田孫一さんの「音の絵本」を残していてくれたひとに感謝します
10日ほど前に青葉山を歩いて来て、午後家に着いた時、家のドアを開けようとしたら、いつも入れているザックのポケットにそのカギが見当たらなかった。ザックや衣類のポケットをくまなく探したが見当たらないので、青葉山に出かけた際にたどった道路、バス、山道のどこかで落としたに違いない。どこで落としたか分からないので、探しようがないものとあきらめた。あるいは山道のどこかであればどこかに雨ざらしで落ちているのかもしれないし、バスや一般道路であれば誰かが拾って拾得物センターや警察にとどけでがあるかもしれないと思ったが、落とし物の検索をかけても該当はなかった。よって、紛失したものとあきらめて、家にあった原本キーをもとに合鍵をつくった。ディンプルなので3000円もかかったのが残念といえば残念だったが、それ以上に悔いが残ったのは...みゆきさんのキーホルダー見つかる
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gooさま、10年間ありがとうございました。「gooblog」から「はてなブログ」への引っ越しデータ移行もうまくいったようだし、今日から日記の書き込みは「はてなブログ・かぜねこ花鳥風月館」に移行します。数少ないながら読者の皆様ありがとうございました。ひきつづき「はてなブログ」もよろしくおねがいします。はてなブログにお引越しします.
gooblogの指南に従って、引っ越しデータ作成などを試みたが、いまいちしっくりこないので、間違いなく作成されているか確認できるまでには、まだ時間を要するようだ。きょうから「はてなブログ」にも「かぜねこ花鳥風月館」を作成して公開してみたが、いまいち要領を得ない。人生で何度も引っ越しをしたが、それと同じように環境になれるまでに時間を要するようだ。焦らないでいこう。2019年に北八で撮影したカモシカ君(♂♀不明だが)の写真だけはしっかりプロフィール写真として「はてなブログ」に持って行きたい。はてなブログへお引越し中
「gooblog」からサービス終了を通知され、本年10月1日に投稿ができなくなるとのことで、これに合わせてオイラのブログも終わりにしようかとも考えたが、つたない言葉と映像ながらオイラの唯一の「生きているという証」でもあるのだから、脳細胞と手指が機能する間、もうすこしブログを続けることを決めた。データ引っ越しが旨く行き次第、10月といわず来月までには、ブログを引越ししようか。引越し先は、ランニングコストの安そうな「はてなブログ」への予定だが、使い勝手をもう少し見極めてから決めることにしよう。思えば「ブログ」という行為を始めたのも、この「gooblog」であって、今映像で調べたら2015年9月からだ。この時期は、石垣島に人生で二回目となる暮らしを始めた年だ。ちょうど10年になるか。感慨深いものがあるな。201...ブログのお引越し
北から冷涼な空気が流れてきたので、曇りの天気予報だったけれども、山の空気が吸いたくて、家の前6:24分の始発バスに乗って、泉ヶ岳に向かう。バス~地下鉄~バスと乗り継いで、都合1時間30分、泉ヶ岳ふれあい館の終点に降り着いたら「霧雨」。この日、トレーニングはもちろん、「夏キノコ」の出回り具合の観察目的だったが、目的のキノコたちはさっぱり見当たらず、加えて「霧雨」は一向に止まないため登高意欲をそがれ、わずか3時間ばかり歩いて昼前のバスで帰る。朝、出発前にトイレに立ち寄ったら入り口のドアノブの真下にチャッカリとモリアオガエル君(♂♀並べた大きさの比較ができないため、仮に♂とみなす)が張り付いてくつろいでいた。どうしてこんな場所にいるんだろう。ノブをひねってトイレに入ろうとしても、全く動じない。眠そうな眼をして、...トイレのモリアオ君(?)眠そう
33℃ほどあった昨日までと打って変わって、今日の最高気温は26℃ほど、もしかしたら今年の梅雨入り後に初めて体験する「梅雨空の心地よさ」だったかもしれない。思わず、広瀬川沿いのウォーキングコースを歩いてくる。どれくらいの予算が使われたかわからないが、河川の土手がすっかり仮払われていて、あの3月に今年はじめていただいた山の幸「野カンゾウ」の群落も跡形もなくかたずけられていた。野生とはいえ、「野カンゾウ」や「オオマツヨイグサ」は、河川に咲く宝石のような存在だ。せっかくの開花期に茎元から刈られた花の命たちはさぞや無念であろう。ただ、1年草でもないかぎり来春にはまたしっかりと芽吹いてくれることを祈る。毎年歩いているが、刈払いは年中行事ではない。今年何らかの関係で予算がついたのだろう。今年の花は、運が悪い。橋を二本ば...もどってきた梅雨空
旧称「那須火山帯」は、花もあり、残雪もあり、火山もあり、温泉もありと、オイラの山人生において欠くことができない要素を十二分に携えた山岳地帯ではあるが、交通の便に恵まれ、しかも宿泊地にも適した山域というのは限られているのかもしれない。「交通の便」とは、オイラにとって公共交通網において便利だという意味においてであるが。先週忙しく周遊してきた秋田駒は、魅力的な山で、交通の便も良好なのであるが、日帰りだとなぜかバタバタしてしまう。帰りの新幹線を考えると、八合目のバスには午後3時前には乗らないとならないので。せっかく乳頭温泉を近くに抱えているのに、温泉にものんびり浸かってられないのが「難点」であると考えていた。だが、今回現地に行ってみると、八合目のバスの終点に「駒ヶ岳八合目避難小屋」があるし、山頂近くの阿弥陀池には...秋田駒点描
JR東日本2025年夏の「大人の休日パス」5日間の旅の締めは、日帰りで那須岳(茶臼岳界隈)を歩いて、那須湯本の「鹿の湯」の酸性の湯に入った。今回は、300名山未踏峰平標山から仙ノ倉岳、入笠山も頭に描いていたが、お天気の関係で先送りとなった。だが、梅雨時の5日間、未踏峰の「榛名山」、花の名山「秋田駒ヶ岳」も歩けたのだし、締めに「那須岳」も歩けたのだから、まあ満足としたい。「榛名山」では、初めて「伊香保温泉」の湯にふれたし、「那須岳」の「鹿の湯」も初めて入湯であった。これまでの人生、山もさることながら「山の湯」には、山の疲れを解きほぐすという効用を含め、有形無形、もう数えきれんくらい恩恵を受けてきたといえる。今は「東日本火山帯」と大きな括りでグループ化される北海道から富士山あたりまでの活火山は、かつては「那須...火山王国にお礼を言いながら5日間の旅を終える
JR東日本「大人の休日パス」は、呑み助にとって様々な憩いを提供してくれる。連続乗り放題といっても、毎日山に登る元気がなくなった齢、乗り放題4日目は、納涼を兼ねてなるべく新幹線で足を伸ばし、車内や駅の構内での「簡素な飲食」をたしなんだ。今回は、新幹線「あさま」終点駅の長野駅まで行って、構内の「NEWDAYSでキリンビール本麒麟350m缶、日本酒「真澄」、長野名物おやき(餡は野沢菜と切り干し大根の2個にした)をそそくさと買って、約20分後に始発の空いた「あさま自由席」に乗り込んで高崎駅までの間、車窓の山々を眺めながらランチとす。高崎駅から上越新幹線越後湯沢駅まで新幹線「たにがわ」に乗り継ぎ、ここの構内の名物「ぽんしゅ館」で1時間ばかり過ごす。「酒風呂」、「500円5コインの利き酒」、「山菜そば」などをたしなみ...新幹線「あさま」と「たにがわ」を乗り継いで酔いの花園へ
情報アプリ「登山天気」で晴れ予報がついていたため、3日は秋田新幹線田沢湖駅におりて、秋田駒ヶ岳を歩いてくる。日本全国酷暑の梅雨なか、ここは涼風が突き抜けて、暑さをわすれた。初めてだったかと思うが、ムーミン谷を歩く。まだチングルマが咲いていてくれて、その先の砂礫にはコマクサが群落をなしていた。氷河時代の生き残りたち何とかこの酷暑を生き延びてほしいと、切に願った。秋田駒ヶ岳は東北の宝物
いやあ、昨日は4時間程度山歩きをしただけで、膝ががくがく状態なのだが、酷暑のせいにしたいけど、膝じぁあね。ということで、家で休んでいたかったが、「大人の休日パス」の都合、避暑をかねて少し出かけることに。今気づいたわけではないけれど、酷暑下の新幹線は、旅の移動手段というより、暑さから身を守るシェルターのような乗り物だと断定できる。。このフリーパスなら東北新幹線「やまびこ」、上越新幹線「たにがわ」、北陸新幹線「あさま」などの自由席ある車両に乗っているほうがずうっと涼しくて、熱中症対策になるなと思った。お腹が減ったり、喉が渇けば終着の駅ビルで次の始発が出るまでの間過ごせばいい。新幹線の座席は上質の椅子だし、おまけにテーブルまであるし、スマホの充電もかのうだ。読書もいいし、缶ビールにサンドイッチをいただきながら、...汗だくとなりながら盛岡の寅さんロケ地を訪ねる
未踏峰思い残し30座の手始めは、榛名山最高峰掃部ヶ岳(かもんがたけ)。登り標準2時間コースを2時間30分、登り口の気温午前10時30分で何と28℃、標高1000mを超えているというのにだ。泳ぐように山頂に着いたのを想像あれ!バスで伊香保温泉に下り生き返ったのも想像あれ!酷暑の中の思い残し登山榛名山
この先、比較的冷涼な山岳地帯も異常な高温にさらされるのであろうか。氷河期の名残だという高山植物やライチョウやナキウサギなどの生態系にどのような影響をもたらすのであろうか。年ごとに高温の波が押し寄せる周期は短くなりつつあるように感じている。不安である。明日から7月、夏山シーズンの到来だと喜んでばかりはいられない、山での熱中症対策にも気を使わないとならん。スーパーの冷凍室でアクエリアスの凍ったのを買ってきた。中身がなくなっても容器は捨てずに、家で配合したポカリやOS1の粉末ジュースを凍らせて、モンベル社製の小さなクーラーボックスに凍った水やコーラとともに持って行こう。明日から五日間、大人の休日パスを使っていけそうな山域を歩いてこよう。日帰りか一泊二日、アルプスのような高山には行けないだろう。せいぜい2000m...クーラーバックにアイスサプリメントを
ちょっといま正確な資料が手元になく、記憶だけの話だが、オイラと富士山の係わるきっかけは2004年ころに7月に毎年開催されていた「富士登山競争」に参加しだしてから。そして、その富士山との関わり(登山対象として)を卒業したのが昨年2024年9月だったから、まるまる20年の付き合いということになる。毎年登ったわけではないが、富士登山競争に出なくなっても、「山麓から登る登山]、「UTMF(富士山1周トレイル)」、「1周ウォーキング」等々何らかの関わり合いで富士山周辺をぶらぶらしてきた。富士登山競争をやめてから思い出に残る登山といえば、石垣島の山仲間らと山麓から登ったことかな。2015年あたりから3年間富士吉田神社からの富士吉田コース、海抜ゼロの田子の浦から登った村山コース、そして、精進湖畔から樹海をくぐり登った精...富士登山のころ
夏の暑い時にいただきたくなるのが冷たく細いそうめんの仲間だが、子供のころは常に「冷麦・ひやむぎ」と呼んで冷たい水の入ったガラスの器に大量に沈めた麺を家族が争うように箸でつついていたような記憶がある。麺の中には赤い色付きの麺も入っていたようだが、それが涼をそそるというものでもなかったので、不思議だ。水に沈めた麺をいただくということは、めんつゆがだんだん薄くなるということで、薄くなれば濃いつゆを足しながら食したのだろう。まあ、いまでいう流しそうめんの感覚なのだが、それが当たり前だと思っていた。「素麺・そうめん」という言葉は、大人に入ってから学習した。島原、三輪、播州など素麺文化が西日本中心だったからだろうか。蕎麦と違って素麺の類を店で食べたことはないので、のちにドラマや報道などで知ったのであるが、西日本でいた...素麺・冷麦・麦切・稲庭饂飩
関西以南で梅雨が明けたか。二週間天気も刻々と状況が変化していて、来週のお天気はよう読み切れん。今日は、晴れて最高30度、湿度は昨日の雨の水蒸気を含んだ湿気をおびて80%を超えていたか。さすが昼から歩いてみたが、普段歩いている同世代のシルバーエイジはめっきり少なくなっていて、大方は報道機関の警告に従順なのであろう。オイラも朝方の涼しい時間帯に歩けばいいもんだろうが、MLBドジャースのライブ中継が午前中にあるもんだから、つい昔ランニングでやっていたような朝食前の行動はなくなった。今日の10Kウォーキングスタートも午後2時からとなったが、先日届いた折り畳みの日傘は効果抜群で、いつも木陰を歩いているような心地になり、肌に感じる太陽の暴力からしっかりガードしてくれている。さすが、これから35度以上の猛暑日が予報され...日傘と水分と駆け込みシエルターでこの夏を乗り切る
2001年4月から2年間、沖縄県の宮古島に暮らし始めたとき、まだ初夏だというのに陽差しに暴力的なものを肌で感じ、街のスーパーまで歩いて買い物に行こうとして、買っておいた日傘をかざした。が、当時はいかに沖縄でも男が日傘をさすことは「不自然」であって、誰も傘などさす者はいなかった。なので、恥ずかしいので沖縄で日傘を使うことはすぐにやめた。宮古島では、女性も不思議に日傘を差さないなと思ったが、そのような暴力的な日差しの中を歩こうとするものは少なく、ほとんどが車での移動だったようだ。夕方になって、やっとオジー・オバーの歩行者は見受けられたが。あれから、もう四半世紀が経とうとしているが、近頃はこの北国の地方都市でも、日傘をさして歩く男性は、そんなに珍しくなくなった。とくに年寄りの男性に目立つようになった。そのオイラ...バックパックに日傘を
消えたかに思えた梅雨前線が復活して今週日本列島に居座っている。内心ほっとしている。梅雨に雨が降らないと大地が潤わないからだ。雨が降って、十分な水分を吸って森も花も生きる。森が生きると鳥や昆虫も生きる。水が流れると魚も生きる。すべての生き物は因果の網の中で互いに絡み合いながら生きている。ヒトも例外ではないのだろう。その梅雨空だが、二週間天気予報を見続けているが、来週の関東甲信越も東北も割とお日様と雲のマークが並んでいて、傘マークはほとんど見られない。予報は予報で半信半疑だが、梅雨の中休みと信じたい。そこで、その期間に合わせてJR東日本の「大人の休日パス」を購入する。この期間の旅といえば、迷わず「山」。毎日、日帰りでもいいが、テントや山小屋を利用した一泊二日だと、のんびり登ってこれるし、夜明けの早いこの時季、...梅雨の中休みに花の山に行こう
「カド」という言葉をグーグル検索に問い合わせると「東北の新庄地方でニシンのことを言う」とある。新庄では、毎年GW頃に「カド焼まつり」が開催され、炭火で焼いた丸々としたニシンの塩焼きがふるまわれるという。(2025年はお茶付きで1500円)また、別の検索で「カド」をひくと「北海道の方言でニシンを言う」とでる。ソーラン節では「ニシン来たかとカモメに問えばぁ~わたしゃ立つ鳥波に聞けチョイ~♪」と歌われるが、民謡に「カド」という言葉はない。まあ、北海道のヒトは明治期に東北やら全国から来たヒトビトであり、東北と北海道が言葉を共有されていてもおかしくない。「カド」は「春告魚」として、産卵目的で春先に東北=北海道の日本海側を回遊してくる魚で、新庄や他東北の内陸にも貴重なたんぱく源として行商されていたと思われ、オイラが生...カド焼きの記憶
80年目を迎えた沖縄慰霊の日の放送を見ながら、耳を澄ます。摩文仁の丘のリュウキュウマツの木陰から「リュウキュウニイニイ」の高い周波数の鳴き声が、もしや聴こえてこないかと。沖縄本島在住時だった10年ちょっと前、2回ほどだったが、摩文仁の丘で挙行されたこの慰霊の日のセレモニーに参加したことがある。当時の偉い方のあいさつは、ちっとも覚えていないが、あの静かなニイニイの声だけは、今も目を閉じれば摩文仁から眺めた海の静かな青さとともに、この身体から消えない。あの時季なら鳴いていてもおかしくないリュウキュウクマゼミたちは「慰霊の日」ということでためらいがあったのか、聴こえてくるのは南西諸島の潮騒のような聴きとれぬほど静かなニイニイの音ばかりであった。マイクの志向性の問題か、今日の摩文仁の丘からは、そのニイニイの音は聴...摩文仁の丘のニイニイ
昨日は、少しは暑さが和らぐとの情報をえて、泉ヶ岳にトレーニング(のつもり)に出かけるが、気温はそれほどだと思ったがやたら汗をかく。湿度が80%近くあったというので、さもありなんと思った。たとえ日帰りでも、発汗対策にポカリとか、OS1とかを持参しないと危険を感じた。塩分チャージの塩飴もなく、塩分といえば昼に食べたカレーパンだけだったので、ふらつきはしないが歩いていて少し不安になった。このところ、ランニングなど発汗する運動をやってこなかったので、体の温度調節機能が低下しているのかもしれない。1日中ジワジワと汗をかいていたので、どれくらいの塩分が排出されたのだろう。塩分はともかく、水分補給はコース途中に「水神」の湧き水ポイントがあるので、救われた気持ちである。登りも三叉路からの下りもここに立ち寄って、頭から冷た...アルコール依存は解消されたが、山で汗をかくとビールを飲みたくなる
先週末、栗駒岳(1626m)から「天馬尾根コース」の緩やかな尾根を踏みながら、途中行き会った二人組の家族と花を愛でながらおしゃべりしつつ最終ピーク秣岳(まぐさだけ・1424m)に到着。このコースでは、トキソウ、サワラン、キンコウカ、イワイチョウ、モウセンゴケの花などを観察。二人組が先に下って行ったので、思い出したようにザックの雨蓋から、こないだ購入したBluetooth用スピーカを取り出して、スマホに録音したNHKFMの音楽番組「かけクラ」を再生したものをつないでみた。山頂にプッチーニのアリア「私のお父さん」が澄んだ音で鳴り響く。誰もいないので音量を最大にして聞いてみた。山上から100メートル四方にソプラノの声は響いたかな。これぐらいの音量と音質だと、さすが耳のいいクマさんは「異界から異様な音が聞こえる!...山上で鳴るプッチーニのアリア
梅雨の晴れ間の予報を受けて、栗駒山の岩手県側の登山基地である須川高原温泉の湯治部に二日ばかり逗留してくる。名峰があって、その山を歩くためのコースがいくつかあって、その宿から日帰りで目指す山を登ってこられて、そこまでにバスや鉄道といった公共交通機関が通じていて、自炊ができるプランの部屋があって、もちろん料金はリーズナブルで、そして何よりも何度も入れる良質の温泉があって、というすべてのベターな条件がかなえられる宿というのは、東北にあっても数少くなってきているが、須川高原温泉は、そんな要件をすべてかなえてくれる宿と言って過言ではあるまい。蔵王と並び、オイラにとっては故郷の山といえる栗駒山なのだが、数えてみれば、訪れたのが高校ワンゲル時代を含めても10回に満たないのだし、そのほとんどが日帰りで、この宿を利用するの...故郷の山をもっと歩こうよ・・キンコウカ咲き誇る夏の栗駒山の宿
最近盛んに流れている「サントリー天然水」のCM。俳優柄本佑さん扮する父親が山道を走る男の子を追いかけて、「大丈夫・・そろそろ休憩しようか」と言って、その子とペットボトルの天然水をゴクリと飲み、安藤サクラさんが「その天然水は100年先を約束している・・・」とナレーションを入れる、あのさわやかなCM。バックに流れている「ハナミズキ」を歌う女学生コーラスも気になるところだが、山好きには何といっても背景の残雪をいただいた雄大な山々が気になるところ。「はて?どこの山だっけ、見たことがあるぞ・・」とyoutubeのCM動画を何度か繰り返してあの山々の特定を試みる。そうして・・昨年4月に撮った白馬町松川上流に展開する白馬連山の写真などと見比べてみたら、白馬天狗尾根から鋭く切れ落ちて不帰の劔に至る稜線や白馬三山と三国境に...あのCMの風景を探せ
今宵は七夕。夜が更ければふけるほど南の天頂近く天の川をはさんで、向かって右側に織姫星(こと座の一等星ベガ左側に牽牛の彦星(わし座一等星アルタイル)が輝いているはずだ。夏の三角形とは、このオリヒメとヒコボシと白鳥座の一等星デネブを結んだ正三角形に近い形をいうが、どうして古代中国のオリヒメ・ヒコボシ伝説にこの白鳥座のデネブを登場させなかったろうか、という疑問が残るが、もしかしたら伝承にあるオリヒメとヒコボシの逢瀬を仲介するカササギ役目をこのハクチョウが担っていたのではないだろうか、デネブをハクチョウの尾としたら、天の川に横たう巨大なハクチョウの羽が天の川に架かる橋となって、オリヒメ・ヒコボシたちはその橋を渡ったのではなかろうか。そんな他愛もないロマンスを想像する齢でもなくなったが、熱い昼間から逃れて少しは涼し...オリヒメ・ヒコボシたちの夜に
おとついあたりから、公園の松林を歩くとニィニィ(セミ)の高周波が耳に届きはじめた。七月初めのニィニィ、七月末から旧盆までのカナカナ(ヒグラシ)、旧盆過ぎのツクツク(ボウシ)、彼らの音響が、幾たびも本州の夏を生きてきたオイラの心を慰めてきてくれたことか。このニィニィの「岩にしみいる声」と「閑さ」を、芭蕉翁になったつもりで体験したくて、毎年のように7月のはじめ山寺の立石寺にお参りする。吹き出る汗をぬぐいながら、いくつもの石段を登り、奥の院にお参りした後、五大堂の舞台に立って、夏の風を正面に受けながら、山寺の集落を囲む北蔵王の山々を眺める。この時耳を澄まし、あのニィニィの声を拾う。そして、冥界にいる心地とは、このようであってくれと祈る。オイラの山寺参りは、この五大堂の舞台で芭蕉翁の蝉音を追体験することで結願する...ニィニィ鳴いて、暑い暑い夏がやってj来る
どうしたことか、昨年は一度もテント泊をしなかった。昨年はコロナ禍からやっと解放され、どこにでも行こうと行けば行けたし、まだコロナが怖いのならテント泊で足りたのに、それでもどこにも行かなかった。じつは、6月初めと8月半ばに尾瀬のキャンプ場を予約していたが、どちらも悪天やら何かの事情でキャンセルしている。夏山でどうしても登ってテントを張りたい場所もあった。北アルプスの種池山荘付近にテントを張って、そこから裏剣の威容をみて、日帰りで鹿島槍に行ってきたかった。どうして行かなかったのだろう。もうアルプスのロングトレースはきついと自覚しているが、立山の雷鳥沢だけでなく、ちょっと苦労して登ればそこにテントを張って軽装登山できる場所はいくつもある。北アルプスなら、梨木平、横尾山荘あたりを基地として何日か過ごして、日帰りで...なつかしい夏のオアシスで眠りたい
やっぱり、今年の吉田口山開きは強風を伴う悪天により、頂上で日の出を仰ぎながら万歳する絵は報道されていない。山梨テレビの記事では、せっかく7合目の小屋まで前日登ったのに、今朝はあきらめて下山したものが多いようだ。風は南西からのものであり、北面に位置する吉田口の登山客らはまともに風を受けることなく何とか下山できたのだろう。賢明な行動である。これがもし山頂付近まで無理して登ったら、稜線の暴風に巻き込まれ、こないだの複数人の遭難者が火口で発見されたような惨事に至るところだったかもしれない。「君子危うきに近寄らず」である。ところで、オイラは、昨日の午後から富士山のライブカメラを眺めながら、「須走ルートだけは未踏なので、未練はある・・」みたいなことを記してしまったせいかもしれないが、こんだけ騒がれている富士山に嫌気が...何ものかに引き寄せられるかのごとく・・富士山の山小屋を予約してしまう
2024年6月30日午後、オイラは富士山の現在形を映し出しているライブカメラを時折のぞいている。河口湖の北面をのぞむと、富士山山頂に黒い雲がかかり、さらにその上に傘雲状の雲まで張り付いていて、富士山の八合目から上は、悪天の兆しが顕著である。今年の山梨側山開き前日は、梅雨前線らしき長い前線が日本海側に張り付いて、明日にかけて低気圧が北上しており、本州全体が下り坂気味である。アプリ「登山天気」を開き、富士山頂の予報をみると、明日7月1日の日の出時刻は午前4時21分だが、その前後の予報では、天気は小雨のち雨、気温は7℃前後だが、風速が南西の風21mとあり相当な強風が吹いている予想である。まあ、日の出時刻に吉田川山頂にいれば、雲の切れ間からあるいは日の出が望め、万歳をする登山者の後姿を撮影した新聞社の第一報が報じ...富士山山開きは「空想登山」で
予想していた通り北八甲田の酸ヶ湯温泉周辺は、登山道の立ち入り規制のみならずクマ被害にあった地点を中心に半径3キロが、国有林であることから管理者である国によって「入山規制」されたようだ。これによって酸ヶ湯温泉側から北八甲田の大岳方面、谷地温泉から高田大岳に至る一般登山道が閉鎖状態となったようだ。疑問に残るのは、猿倉温泉を起点にする、いわゆる南八甲田といわれる櫛ヶ峰(1516m)や駒ヶ嶺(1416m)方面の登山はどうなんだという疑問がわいた。報道によれば「入山規制」は、すべて観光道路となっている国道103号線を挟んで北側、いわゆる北八甲田のエリアだけのようだ。人があまり入らないが、夏にはワタスゲが風に揺れる高層湿原とたおやかな山容が魅力的な東北百名山にも選ばれている櫛ヶ峰などの登山はできないのだろうか。と疑問...クマ騒動は続くよ、どこまでも
ATV青森テレビの報道によれば、クマによる人身事故を受けて八甲田山の酸ヶ湯温泉から睡蓮沼までの間にある登山道の入り口が立ち入り禁止となり、何とオイラが憧れていたキャンプ場まで閉鎖になったとか。おそらく、酸ヶ湯温泉方向からの今季の登山は絶望的だろう。登山道にある毛無岱の広大な高層湿原などは、これからが高山植物の見ごろを迎えるだろうに残念がっている登山者も多いことだろう。被害者の近くにいたクマを猟友会や警察が取り逃がしたということで、そのようなクマが危険であることは、先月の鹿角市での二次被害からも明らかであり、当然の措置だろうが、一個体のクマの行動範囲を考えるとそれだけでいいのか不安である。また、山菜採りの者は、何も登山道を利用せずともどこからでも入山できるので、登山道入り口だけを閉鎖しても、山に入ろうと思え...酸ヶ湯温泉周辺、登山道、そしてキャンプ場まで閉鎖の憂き目に
青森県北八甲田の酸ヶ湯温泉からほど近い地獄沼付近で、25日までタケノコ採りの高齢女性がクマに襲われて死亡が確認されたとの報。この付近では、二、三日前も同じようにタケノコ採りに向かったグループが、クマに襲われたり、持ってきたおにぎりを奪われるという報道もあって、入山規制があってもおかしくはなかったが、死亡事例までに発展したことは、残念でならない。先月は、八甲田から直線距離で五、六十キロ南に離れた十和田湖の南岸方面の秋田側でも、同じようにタケノコ採りの男性が人身被害にあって命を落としており、まじめな話、北東北の八幡平から八甲田にかけた山岳エリアのクマさんには、何やら得体のしれない脅威を感じざるを得ない。ヒトを攻撃対象とするクマの子孫たちが、このエリアに広がり始めていないかという脅威なのかもしれない。山菜採りだ...酸ヶ湯温泉周辺における不都合なニュースと不気味なコメントの傾向
ミドルエイジ以降のカメラ愛好家なら「ペンタックス」というカメラの愛称で呼ばれていたカメラを知らない人はあるまい。かつては旭光学工業という会社のカメラメーカーがつくるカメラだった。とくに風景写真を目指した方なら「ペンタックス67」や「ペンタックス645」などの中版カメラに憧れたもんだ。昭和の終わりから平成の半ばまで、おいらは幾度となくこれらの機材(交換レンズまで含めて)購入を検討したが、山歩きには重いという理由のほか、新品で一揃い購入したら数十万はかかるだろうという、おもに経済的理由でついに手を出さなかった。あるいは、手を出していればほかの遊びをやめて、別の人生を歩んでいたかもしれないのだが・・たとえば、90年代の半ばに知り合ったある団体の事務局長は、重たくて大きい「ペンタックス67」の愛好者で、日本全国の...されどフィルムカメラ、思い出だけが美しいか・・・
宵月を蛍袋の花で指す中村草田男昨日の夏至の日、野草園で、決まってこのころに姿を見せるホタルブクロ(蛍袋)の白や赤紫の紙でできた提灯のような花たちに出会って、オイラは草田男の詠んだ句を思い出していた。ホタルブクロの茎を根元のほうから切り取って、まるで小さな提灯をぶら下げた格好で白い花を月に向けるなんて粋であり、絵になる。ホタルブクロの名のいわれは、多くの図鑑が、昔(といってもいつの昔かわからないが)子供たちがホタルブクロの花の中にホタルを入れて遊んだから・・とまるでメルヘンのように書いているが、それはないだろう。蛍はすぐに逃げてしまうし、もしも閉じ込められたとしてもストレスで、とてもお尻に明かりを灯す気にはならないであろう。それよりも、昔(江戸のころか)細長い提灯をまるでホタルのような明かりを灯すからそう名...仲夏(夏至・・)のころの雨色=水色の花たち
午前中・・・このところNHKBSで放送されるオオタニサン出場のドジャース戦観戦が日課となっており、オオタニサンが活躍してドジャースが勝った日には居心地がいい。今朝なんか、二本もホームランを打っての勝ち試合であり、1日中幸せな気分が持続する。ドジャースは勝率が高いので気持ちの良い1日の確率も高い。プロ野球ファンに申し訳ないが、このところのオイラには、野球といえば、もうドジャース戦だけで充分である。NHKさん、もう毎日のように放映してくれるから、観て、勝って、ささやかな幸福をいただける日常は悪くない。昼・・・・このところロスの時間帯から、オオタニサンの試合は昼をはさんで行われているのだが、そちらの放送はつけっぱなしにして、もう一台のテレビをつけてNHK総合で再放送されている朝ドラ「ちゅらさん」を視聴している。...ささやかな幸福の日々、オオタニサンちゅらさんバスセンター風カレーづくり
数年前までは山を歩きながらラジオを鳴らしているオッサンがいたら軽蔑したもんだった。この森の、鳥の声を、樹々のざわめきを、風のハーモニーを山男らしく静かに耳を傾けぬかと・・山に街の騒音を持ち込むなと・・だが、最近のクマ騒動を受けて、ヒトを怖がるようなまっとうなクマよけ対策としてラジオも必要ではないかと思うようになってきた。臆病者のゆえの心の変化が残念でならない。そこで、家にある小さな携帯ラジオを山に持ち込もうと考えたが、大方の山、特にクマさんと出会いそうな鬱蒼とした森の中は電波状況が悪く、思うように鳴らせないことに気づいた。それでは、スマホが役に立ってくれまいか、と考えた。電波の届く範囲ならスマホはクリアに音を拾える。電波の届かない場合は、オフラインでも録音していた音を流せばよいのではないか、と考えた。ただ...クマさんの森にラジオを響かせることができるか
寿命の尽きた中古6歳のノート君に代わるパソコンとして、昨日朝、スマホにて、今Amazonで売り出されている中古ノートパソコン(状態:非常に良い)を注文したところ、24時間少し経過した本日昼前に,もう新しいノートパソコン君が届いた。クロネコヤマト関係労働者には申し訳ないが、ものすごいスピード配送である。送り主は埼玉県となっていたが、1日で荷主からわが玄関に届けられるなんて、2024年問題なきがごときである。さらにこの新人パソコン君何がすごいかって、送り状の内容と現物を検品したところ、2019年製造発表ではあるが、紛うことなき「新品」であった。つまり誰の使用形跡もない品物、たぶん在庫過剰による払い下げ品なのだろう。たしかに日本メーカーのモデルだが、MadeinChinaではあるから、大量に安く仕入れた製品なの...あたらしいノートパソコン君もう手元に
どうも購入して6年目に入る中古で買ったノートパソコンの調子が悪い。このブログの書き込み中に、すぐに固まってしまい、シャレにならない。もう寿命のようだ。動画や写真をバックアップして、また中古のパソコンを本日注文した。よって、このブログがこのノートパソコンの卒業文となるであろう。短い文で締めよう。おとつい泉ヶ岳山麓を歩いていたら、めのまえに見慣れぬ野鳥が。帰って図鑑で調べても不明だったが、動画の鳴き声を確認したところ、「ホーイ、チッチホーイ・チンチン」と。どうやらホオジロ科のクロジに違いない。図鑑のオスと違うのはこの夏に生まれた幼鳥だからなんだろう。もうそんな季節だ。いろいろな幼鳥たちがさえずっているかもしれない。明日また行ってみよう。石垣島時代に買った中古のノートさん!お疲れ様!ゆっくり休んでくださいね。今...鳴き声だけがたより?…幼鳥たちの季節
初夏の山あいの湯治場では、周囲を二、三時間もブラブラすれば、夕餉の菜として十分すぎるほどの山の幸を手にできる。標高の高いせいもあって、6月はじめまで大好きなコシアブラやハリギリ、山ウドは多少の硬さはあっても、調理次第で十分楽しむことができる。その調理だが、条件としては第一に酒の肴となること、第二に簡単に作れること、そして何と言っても美味いことである。かく条件に見合う料理として、おひたし、山菜入りペペロンチーノ、山菜の味噌炒め、が今や定番となっている。ペペロンチーノはサラダパスタや早ゆでパスタを茹でたら、すこし茹で汁を残して、きざんだ鷹の爪、チューブ入りニンニク、バター、オリーブオイル、コシアブラなど山菜を入れて炒め煮にし、汁気がなくなる直前に火を止め、塩コショウで味を整えればできあがり。味噌炒めは、味噌と...湯治場の定番、山菜ペペロンチーノ
「ひとはなぜ苦しむのでしょう・・・ほんとうは野の花のようにわたしたちはいきられるのです」生命科学者・柳澤桂子さんが般若心経を訳された「生きて死ぬ智慧」(小学館)冒頭の言葉である。モーツァルトのピアノや歌、そして室内楽などを聞くたびに、その野の花ような「無垢」というものを感じるのであるが、モーツァルトより少し先輩、ちょうどヘンデルやバッハと同時代を生きたイタリアのドメニコ・スカルラッティの短くも広大な野原に咲く花のように美しいソナタを聞くたびに、おいらはその苦しみや悲しみから解放されたような汚れのない世界を彷徨っていた。でもなぜか、しばらく彼の音楽を聴いていなかったが、NHKBSで放送されたドラマ「労害の人」最終回を観ているとき、スカルラッティのソナタが流れたような気がしたため、記憶をもとに昔よく愛聴してい...無垢なる花々、ハスキルのスカルラッティを探して
部屋の障子を開けたこの湯宿の窓からさまざまな音が伝わる。そのどれもが眼を閉じれば深い眠りを誘うような優しい音。山あいの湯治宿の効用は、何も湯あみだけではない。これら「山の音」に抱かれながら、二、三日と短い間だったが、オイラは初夏の谷間の湯宿に投宿し、久々「憩い」という言葉がよみがえった。吾妻山のふもと、行政区では山形県米沢市に属する滑川温泉(なめがわおんせん)という清楚で素朴な宿はわが愛する湯宿のひとつ。雨のため、一般道をつたって、十何年ぶりに標高の高い姥湯にも浸かってきた。ここは滑川温泉と違って峩々とした岩が累々と天を突き抜けるような深山幽谷の谷あいにあるポツンとした湯宿のコバルトブルーの露天風呂。地殻変動のすざましさにややおじけずく風景だ。この先何十年、大地震や噴火、大雨にによる崩落など天変地異による...水音、滝音、雨音、野鳥さえずりハルゼミ騒ぐ六月の湯宿の窓