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2021/05/28

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  • 積読解消月間 第9回『殺戮にいたる病』我孫子武丸

    内容に関してはあんまり触れると面白くないので書きません。どんでん返しが好きな人は読んでください。私はしっかり騙されました。グロ描写あります。ご注意ください。私はそこは読み飛ばしましたが特に問題ありませんでした。 なのでどうでもいい話を。 現代の話だと思って読んでいたら家電でこっそりガールフレンドに電話をするだらなんだらいう話が出てきて、やっとひと昔前の話だということに気づきました(1992年に初版が発行されていました)。まぁ時代がいつかというのはあんまりこのお話には影響ないのですが。 それでも現代ではありえない描写がたくさん出てきました。 殺人犯DNA残し過ぎ問題とか。 そしてそんだけDNAを…

  • 積読解消月間 第8回『盲目的な恋と友情』辻村深月

    カバーイラストがヒグチユウコさんだったからというだけの理由で購入。初めての辻村深月さんです。 人間は誰しもそれなりに認知が歪んでいるんだろうとは思いますが、極端に歪んだ人がたくさん出て来るお話でした。その歪み方がまた私の心のあっちをつつき、こっちをつついてくるような感じでねぇ……。いや私もここまでは歪んでないよ? 歪んでないと思うけどさ。 軽く読めちゃうけど黒い話でした。

  • 積読解消月間 第7回『背中の蜘蛛』誉田哲也

    インターネットにつながるということは、世界中に繋がってるということ。 例え鍵付きのアカウントであっても、SNSにアップした時点でそれは全世界に向けて発信したのと同じこと。そしてその情報は国家権力の監視対象になっている。 監視される側とする側、両方の側面からその恐ろしさを描いたような作品でした。 監視される側の人間としては正直、ここまで行ってるなら(っていうか行っちゃってるんだろうし)もうどうでもいいね。抵抗のしようがないもん。監視されて困るほどの人生でもなし。 しかし人々の生活を監視する側というのは……。病むよね。こっちはそのうちAIに任せられるようになるんだろうか。でもそうするとよくSFに出…

  • 積読解消月間 第6回『毒島刑事最後の事件』中山七里

    『作家刑事毒島』の続編ですが、所謂「前日譚」で毒島がなぜ警察を辞めて小説家になったのか、が描かれています。 毒島というキャラクターが善と悪のスレスレのところを攻めてます。つーか、善でも悪でもないんですよね。本文にも書かれているのですが、そういう価値観の中にはいないキャラクターで、だから魅力的。でもこんな人間が本当にいたら絶対に関わりたくないですね。

  • 積読解消月間 第5回『短篇七芒星』舞城王太郎

    舞城王太郎制作のアニメのスピンオフ的な小説だということをさっき知りました(この記事を書くためにウィキペディアを見たらそう書いてあった)。 そんなにたくさん読んでるわけではないんですが、好きな小説家です。 タイトル通り7本の短編が収録されています。 なんでこんなお話を思いつけるんだろう。とにかく変な世界観。幽霊の話と石の話が好きでした。弾丸の話も好きかも。 読みやすいので1日で読んでしまった。

  • 積読解消月間 ちょっと脱線 信頼関係について思うこと

    前回『ある男』の感想で、『忘れられた巨人』の感想を引用しました。 hushianna.jp 今回読み返してみて、そういえばこの時に書いたことのアンサーになるような経験をしたんだったなぁと思いだしたので書いてみます。 子供を妊娠していたとき、許せないことを夫がしました。ちなみに夫の名誉のために言っておくと、浮気・借金・暴力の類ではありません。人によっては「え? そんなこと?」と思うようなことです。でも私はとにかくそれが許せませんでした。「信頼」という大きな樹が切られたように感じていました。 そうこうしているうちに子供が生まれ、私は実家に1ヶ月ほどお世話になりました。 そして夫はその間毎日、仕事が…

  • 積読解消月間 第4回『ある男』平野啓一郎

    ネタバレと言えるかはビミョーですがラストの展開にちょこっと触れているので未読の方や映画をまだ観ていない方でそういうのが気になる方は読まないでください。 主人公は弁護士で、過去の依頼人から「事故で夫が死んだので絶縁してた夫の親族に連絡を取ったらなんと全くの別人だったことが発覚したので、死んだ夫が誰だったのかを調べてほしい」と頼まれて死んだ夫の正体を突き止めるというお話です。 ミステリーの形はしていますが、メインのテーマはどちらかというと「その人を定義するものは何か」とか「人は何を以って人を愛するのか」みたいなことでした。 そうして人のアイデンティティを探しているうちに主人公のアイデンティティまで…

  • 積読解消月間 第3回『犯罪小説集』吉田修一

    実在の事件が元になっている小説。全部で5話収録されていますが、記憶に新しい事件が多くて生々しいです。が、もちろん小説なのでモデルは分かっても全く別の話に昇華されています。 とても面白いんですが、実は4話目の『万屋善次郎』を途中まで読んで止まっています。この事件に関してはちょっと思うところがあって読んでて辛くなってきたので。 4話を飛ばして5話を読んじゃうかどうか悩み中。

  • 積読解消月間 第2回『コンビニ人間』村田沙耶香

    第155回芥川賞受賞作です。 すんごく前に買ってやっと読みました。 滅茶苦茶面白くて、でも全体的に薄ら怖い作品でした。 主人公はサイコパス的な性質の持ち主でまぁまぁ異常(しかし「普通」にふるまおうと努力はしている)です。コンビニの一部であることに生きる意味を見出していた主人公が一人の同僚との出会いで自分を見失い、廃人寸前になりつつも結局は自分を取り戻すお話です。 めでたしめでたし。なんだろうけども。どこかゾクッとするような(かといって後味が悪いわけでもない)不思議な終わり方でした。 主人公の言動を見ていると彼女はどう考えてもまぁまぁ異常。さりとていわゆる「普通の人たち」も「正常」なのかと言われ…

  • 積読解消月間 第1回『作家刑事毒島』中山七里

    積読がいよいよやばい感じになってきたので、ここのところできるだけ空いた時間は本を読むようにしています。 さりとてブログ放置も良くないので超簡単に感想を書いていこうと思います。ちなみにミーハーなので映像化作品の原作とかがほとんどだよ! 今年に入って最初に読んだのが『作家刑事毒島』です。 主人公の毒島はタイトル通り人気作家であり刑事でもある、クセしかない(しかし非常に優秀な)人物です。そんなクソ意地の悪い人間が出版業界に巣食う魑魅魍魎をバッサバッサとぶった切っていくお話です。 痛快っちゃ痛快ですが私はどちらかというと毒島に切られる妖怪たちの方に近いタイプの人間だと思うので、胸がチクチク痛むのでした…

  • 【和訳】マーヴィン・ゲイ Marvin Gaye / "Sexual healing"

    www.youtube.com この曲を初めて聞いたのは小学校5年生の時でした。母が持っていた『グラミー賞受賞曲集』というなぜかライブバージョンだけが集められたコンピレーション・アルバムに収録されていて、私はこの曲が一番好きでよく聞いていました。当時は当然「セクシャル」の意味も「ヒーリング」の意味も知らなかったわけですが、まさかこんな内容だったとはね! いや、年月を経て、露骨にセックスのことを歌った歌だというのは分かっていたのですが、訳しちゃいました。ホントに露骨だね! オーブンって(笑) Get up, get up, get up, get up 起きて、起きて、起きて、 Wake up,…

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