すべてオリジナル 本当にあった怖い話 不思議な話 闇世界で起きた残酷な事件
誰かにきいたお話を基にして小説風にしたり、ルポ風に記事にしています。 お話をきかせてくれる人は、随時募集しています。
殺されていたのは、私と同じ集落の住人・Bという男だった。20代後半で無職、たまに近隣の農家の手伝いをしていたらしい。少しばかり知的障害があるらしく、大声で歌を歌いながら道を走っていたり、奇矯な行動でご近所を騒がせることがあった。しかし、ほとんどの場合、無害
二つ目の事件も人の死だった。 惨たらしい殺人事件。もうすぐ桜の花が咲き始める季節だった。 俺は春休みで、週に3日ほどの野球部の練習に行く以外は、自宅の周辺で過ごすことが多かった。時には、友人たちや拝み倒して「友達から」という条件付きで交際を始めたば
あの日(彼女を見つけた翌日)、この民宿で警察署から来た婦警さんが彼女から聞き取りをした。前日までの様子とは違い、途中から素直に聞かれたことをすべて答えた。それによると、彼女はH県K市に両親と暮らす家があり、そこを3日前に飛び出してあちこちさ迷いながらここに
予想に反して、午後一時すぎの民宿の食堂はひっそりと静まりかえっていた。二人の警察官もいないし、駐在さんもいない。女主人も厨房にはいなかった。魚の入ったバケツをどうしていいか、判断がつかなかった。とりあえず、厨房の入り口のドアの横に置いた。借りた釣り竿も
昨日の夜のことを、頭の中でぼんやり反芻しながら日に焼けた畳の上で大の字に転がっていた。ドアがノックされ、「シーツ、枕カバー替えるよー」と女主人の声が聞こえた。 あ、そうだった。部屋のドアの内側には、長期滞在する方へのお願いという紙が貼ってあって、細々
栗山さんは元中学教師で、いまはwebデザインの会社でデザイナーとして働いている。これは栗山さんが語る不思議な話だ。 栗山さんは地方都市で高校まで卒業した。高校生のころは美術部に所属していて、美大志望だった。大学進学に際して、1年目は芸大と私立の美術大学
人々の噂や憶測とは別に、Bの容疑はすぐに晴れた。事件のあった夜、Bは隣町の親類の家の寄り合いに参加し、酒を飲みすぎてそこに泊まったことが確認された。親類という身内の証言だが、家族全員で参加しており、親類全員が詳細に記憶していた。 いっぽう、Aは長らく捜査
実家の近所に、まあまあ大きな公園がある。仮に「みどりが丘公園」と呼びたいと思う。仮名だが、本当の名前もだいたいこんな感じだ。俺が小学校の低学年のころまでは、この公園がある場所は、もともと雑木林と竹林が連なる谷筋のような地形で背後は小高い丘のような小山
もう30年も昔の話です。当時、私は小さな出版社に職を得たばかりの20代前半の若造でした。編集者とは名ばかりの雑用だらけの毎日で、アパートの部屋に帰って布団で眠れる日より、会社の床に寝袋で横たわる日のほうが多いようなあんばいでした。編集長と副編集長の他は、私
当ブログ管理人は、長年、週刊誌などの雑誌編集部で働いてきました。平成の30年間をほぼそうやって食いつないで来ました。人に会って話を聞く、聞いた話の背景を調べる。そんな仕事を繰り返していくと、どうにも奇妙な腑に落ちないネタが溜まっていきます。調べても真偽不明
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