お久し振りでございます。 春先とあって、色々と忙しぶってしまいがちな今日この頃。 年金と失業保険だけでは生きては行けぬ世の中を渡り歩かねばならぬ故、ジタバタしております。 大手企業のお偉いさん達の収入は物価上昇率よりも遥かに増えて行っている中で、下級平民の時給は一向に上がる...
この頃、フォロワーのいないTwitterに、こそこそと書き込みをして独りで悦に入ってニンマリとしている気味の悪い奴です。 ここに移し直したからと言って、ここのところのアクセス数が一桁の前半でしかないこの場所なので、Twitter同様に多くの人目に触れる事はないはず。 どんど...
このサイトの中には、文才に溢れている文客の方々が沢山居られ、その才覚に触れる度に俺の作文力の無さを痛感している。 情景の描写や心情の細かな機微を思いもよらぬ角度から比喩をして、その情景を見事に文章で表現するその文才に俺はただただ感動するばかり。 と同時に、己の書き残してしま...
コロコロぷぺぽと 朱い小さな火の玉が 軸を巻き込み登ってくる。 ちょっとした不安と 期待が入り交じった 曖昧な眼差しで凝視する。 ぐるぐると転ろげながら ふつふつと ぷくぷくぷんぷん渦を巻く。 襟足の後れ髪が 僅かな風に揺れていたんだ。 じじじじの後に大人しくなり ふつふつ...
「ありがとう。」 日頃の会話の声よりも 半音上がった 嬉しさがブレンドされているソプラノ ほろほろとした無邪気な笑顔は 周りにいる人に喜びを伝染させ 弾んでいる心が 手に取る様に伝わって来る いつの間にか辺り一面が 暖かな優しさに包まれている 目の前で聞いている俺にまでその...
この店員さん、ちょっと面白い接客をするな、なんて、思って微笑んで、早速帰ったら教えて上げようと、ふと考えたら、そうか、そう言えば、もう居ないんだと笑顔が崩れて泣きそうになった。 大切で幸せな時間を無駄に過ごして、失って、誰も待ってはいない部屋に帰る夜道は暗くて余りにも静かだ...
心のいちばん弱い部分から滴り落ちた 淡いパステルピンクをした 生温い涙の様な雫が 彼女に対して俺が抱いている 恋心だと気付いたのは 彼女が怒りながら 振り向き様に向けてきた 潤んだ眼差しに映っている俺が 余りにも惨めだったからなんだ 俺の底知れぬ淋しさの雫を 垂らしている鈴...
こんな窮屈な人間関係の中で ただここに居るだけの 狭量でつまらない俺が 人を許せないのは 悪い事だとは思わない 俺はいつまでも こんな下らないしがらみに 縛られていたくはないんだ だけど それを容赦する様な 残酷な優しさを 俺は持ちたくはないんだ 冷蔵庫の冷凍室を引き摺り出...
なんでさ、 朝はそこそこ寒かったから それなりの厚着して出て来ちゃったら なになに? 南風? 鬱陶しい。 蒲公英 麗らかな陽射しの中で 一揺れのそよ風に 遊んでいたたんぽぽの綿毛が 悪戯に肩口をかすめて漂い 明るい空へと溶け込んで 舞い去って行った 掴もうと 手を伸ばしもし...
のたりのたりと過ごす休日に たわいのない語句を ただただ羅列する これもまた たのしからず哉 初冬の華 いつの間にか降りだした 初春の淡雪が 手のひらにふわりと舞い降りて 見ている間に溶け出し 一粒の雫になって 俺の心から 零れ落ちて行った 本当はこの手の中で その儚さを ...
先ずは、twitterのつぶやきを幾つか。 チャンスなんてのは 待ち構えていたって そう簡単に訪れやしないし、 都合良く巡っては来やしない。 覚悟なんてモノは、 そこらに落ちてやしないし いざ必要だと思って 慌てて探したって 見付かるモノでもないんだ。 だけどそいつらは 突...
そもそも、こんな俺と結婚してしまうなんて事が尋常ではないんだな。 先ずは俺自身の説明をしましょうか。 見た目は全くもって冴えない醜男である。 100人の中で98位が99位レベルのひどい見た目と雰囲気を持つ個性派。 中学校時代にカバに良く似た醜男の同級生に仲良く肩を組まれて、...
この時点で何処に着水したのかが確認できないような国防のありかたで良いのかな? もしもこれが核を搭載していた物で日本の国土に着弾をしていたら、今頃は数千万人に被害が及んでいるはず。 それでも我が国は、「厳重に講義する。」で済ませてしまうのだろうか?
非武装ではあるが決して中立的な立場ではない。 と言うよりも全面的に米国に依存している。 しかし、米は日よりも韓を重視し、日は韓とは連携しない。 米は日と韓のどちらかを選ぶとしたら、大陸に位置する韓を選ぶのは当然の選択である。 確かに、大東亞の経済的な連合を目指して勃発した戦...
ねぇあなた。 あなたがくれる物なら 形のない物がいいな。 落としてしまったり、 間違って壊わしてしまったり、 何処かに置き忘れたり、 ついうっかりして失くしたり、 形のある物は そんな風に 私の手元からいつか必ず その姿ではいなくなるから。 いつまでも、 私の中に留めて置け...
246の青山通りから、神宮絵画館に至るまでの銀杏並木は、 新緑が芽吹く初春の頃には、 若々しく穢れのない淡い新緑を、その大樹の枝々に讃え、木々の逞しい生命力と移ろう季節の息吹きを感じさせてくれる。 寝静まる事のない都内のど真ん中で、やっと僅かばかりの静寂が訪れる真夜中に、煌...
腕に刺さっている針から伸びるチューブを辿れば、そこには、「透明になる薬」と書かれた点滴が吊り下げられていた。 あぁそう言えば、確かに針の刺してある左腕だけが心なしか薄くなって来ている様に見える。 「そうか、私はこうして段々と影を薄くしながら透明になって行くんだな。」と、妙な...
そう言えば、いつの間にかセミの鳴き声が聞こえなくなっている。 晴天の真っ昼間だと言うのに日向を歩いていても、辛い暑さは感じなくなっている。 そよと吹く柔らかな風の中に金木犀の囁き掛ける様な優しい甘い薫りが運ばれてくる。 「今年の夏も、やっぱり花火は観に行けなかったね。」 金...
俺はその瞬間だけ 耳を塞いでいたんだ。 読唇術なんて 高等な技などの心得など 俺は持ち合わせていやしない。 それなのに、 はっきりとした 決意の籠った君の声が 鮮明に 直接俺の中に 届けられてしまったんだ。 その言葉を聞きたくはなくて、 その言葉を発する君の唇を 見たくはな...
止めどなく溢れ出す、 熱く切ない感情を 俺はいったいどんな風に 君に伝えたらいいのだろうか。 この耐え切れない、 心を震わせる朱く熱い気持ち 言葉などにできやしない。 口から出せる どんな言葉を駆使しても、 全てが嘘になってしまう。 これを言い露せる表現なんか 何処にも有り...
あれ?何でだろう。 刈り払われた夏草が まだ衰えを知らない 強い陽射しに照らされて むっとする 青臭い草いきれを放っている。 何でだろう、 腰掛けた俺をふわりと包み込み 妙な郷愁を誘い出す。 南風が運んで来る どこか遠い遠い彼方から 耳を撫でる様に聞こえてくる 子供達の楽し...
酔った君が大好きだった。 特に泥酔して どエロ全開の淫らな君が 凄く愛おしかったんだ。 普段の 二人っ切りの時間には 健康的なエロっぽさを 見せてくれてはいるけれど 本当の君は 心の奥底に秘めている 真の欲情は表には出さないで 隠しているよね。 日頃は恥ずかしがって、 と言...
「いってらっしゃい。」 軽く唇を合わせ、 肩に手を置いて、 彼女のサラリとした黒髪を 手の甲に感じて。 そう、 いつもの朝の出勤時の様に このドアを閉じて。 たった今、 彼女が閉じたドアを見詰め 俺はもう一度、 何かを確かめる様に、 小声で 「いってらっしゃい。」と 呟いた...
自分で着けているマスクの柄って意外に覚えていない事ってありますよね。 娘が「外出する時には恥ずかしくて着けられない」と言って俺にくれた可愛いピカチュウ柄のマスク。 俺は車通勤だし、どうせ見知った連中しかいない会社なので仕事中に着用していたのだが、帰宅途中で家内からサーティワ...
スランプと呼ぶには長すぎる月日が経過してしまった。 こんな筈ではなかったと、悔やみもがいていた日々も遠い記憶として置き去りにしてしまっている。 まだ最悪ではないと、自分に言い聞かせ、必死に己を押し並べさせている。 とあるスーパーのエレベーターの中。 賑かなお姉ちゃん達が乗り...
元町の商店街を手を繋いで歩いていたら、 ふいに、繋いでいる手をぎゅっと握り締めて、彼女が僕を見詰めて言ったんだ。 「シュークリームの様な幸せ。」 突然に何を語り出したのかと思いきや、二人で歩いている、その直ぐ横には、お洒落なカフェのウィンドウが。 店の中のディスプレイに飾ら...
俺はいったい何時頃から このみっともない仮面を 被ってしまっていたのだろうか。 俺は何処を隠して、 何を表面に露(だ)して ここに居るのだろう。 己れの本性を隠して ただひたすら 綺麗事やウソを書き並べて、 本心の汚さをひた隠しにして 良い人を印象着けようと画策している。 ...
まだ13年くらいしか経っていないのかな? 我が家には二匹の猫がいる。 息子がまだ小学校の低学年、娘は中学生だった頃に、動物病院の里親の会に参加して貰って来た猫である。 奴らは、産まれてから3~4ヶ月経っていたらしく、狭いケージの中で兄弟6匹で元気に暴れ回っていたんだ。 その...
小学生の頃にスカートめくりと言う遊び?が流行っていた。 学校にスカートを履いて来た女子のスカートを捲り、パンツを見ると言う実に単純で愚劣な遊びだった。 友達同士でさえあだ名で呼んではいけないと言う現代では、そんなスカートを捲るなどと言うハレンチな行為などは言語道断、絶対に許...
幼い頃の俺は、 視界を横切るトンボの勇姿に 心を弾ませ 夢中になって追い掛けていた。 捕まえる網も持たずに、 走ったくらいの速度では 追い付けもしないくせに、 トンボには 俺が夢中になるだけの なにかの 魅力を感じていたんだ。 四枚の透明な翼を広げて ビュンビュンと 素早く...
俺の両肩を床に押し付ける様に、彼女の両腕が押さえ込んでいた。 上で跨がっている彼女の中にいる俺は、かれこれ10分前に一度果ててしまっていたんだ。 西側のビルとビルの間に、未だ衰えを見せない太陽がギラギラとした暑い陽射しを投げ掛け、彼女の長い黒髪のウェーブを輝かせている。 呻...
マンションの入り口までは、色々な物事を考えていた様な気もしていたし、或いは、これから何をするのか、俺はどうして拉致られているのか等は全く何一つ考えずにすたすたと引っ張られて来てしまった様な気もしていた。 入り口の前に到着してみたら、腰を後ろに反らさなければ天辺が見えないほど...
居間の方から娘と家内のやかましい話し声が聞こえている。 居間と俺のいる部屋の間には、4畳半の寝室を隔てているのに、二人の笑い声はきゃっきゃきゃっきゃと俺の耳にまで届いていた。 ボンヤリとなんだか幸せなんだなぁとしみじみと思いながら、 夜間に録り貯めしていたアニメを流し視てい...
他人の怒りや感情の高ぶりを感じ取れない。 他人が怒っている事に対して自分に向けられている感情や危機感を読み取ろうとしない。 学校内で上級生を敬わなかったり、部活の先輩を見習おうとしない。 会社の先輩や上司から仕事を教えて貰っている身の上なのに感謝もしなければ、尊敬もしない。...
はっきり言って、めんどくさいです。 特に意味もなくストーリーもありません。 ふと思い出した過去の自分の記憶を繋ぎ合わせて、ただ長いだけの駄文にした自分史ですので、うかつに読んでしまうと不快に感じるかも知れませんが、責任は取れませんので宜しく。 いつからか俺は、一つ一つの言葉...
こんな世の中(コロナ騒ぎ)になる前は、13日の午前中には親戚一同の集合が終えて、昼前にお坊さんが訪れて来てくれて、仏壇の前でお経を上げて貰いながら全員が鎮座してお線香を上げて、 その後にみんなで昼食を食べながら御歓談。 お坊さんは食事を終えたら直ぐに帰り、 その他ご親戚の皆...
妊娠を経て出産をするってのは、女性の持っている本来の特権だよね。 あっ、それを成し得ない女性を差別や軽蔑してる積もりはないんだよ。 これはあくまでも一般論ではなくて、 馬鹿な奴が考えなしに書いている戯れ事だから、偏見野郎と罵って頂いても結構です。 でね、妊娠中の不快な症状や...
道端に転がっている空き缶を蹴る様に、 俺は投げやりに「さよなら」と放った。 けたたましく カランカランとアスファルトの上を 飛び跳ねながら、 空き缶は 俺から遠ざかって行く筈だった。 なんの未練もなく、 大した思い出すら残さずに 去り際の一瞬に 幾つかの捨て台詞でも 吐き散...
24色のパステルで そろそろ 草影で鳴き出した 虫の音色を背景に 夏の夜空の 朧気な月を描こうと 思いたった。 やっと熱気が鎮まり 刺々しさが失せた 草間を抜ける涼風を 感じながら 開いた白紙に 感じるがままの色を 走らせていた。 「絶好に邪魔はしないから」 と言って、 付...
貰原中央総合病院では今、第7波と呼ばれる流行り病に掛かった患者がわんさかと押し寄せて来ていた。 病床数8000を越えるマンモス総合病院と言えど、内科に割り振られた病床の殆んどは、この流行り病の患者に埋め尽くされてしまい、残りは僅かになってしまっていた。 外来を訪れる比較的軽...
たった今、俺は彼女から愛されているんだと、怖いくらいに感じてしまっている。 嬉しくて、爪先から頭の天辺にまで沸き立つ様な鳥肌が駆け上がって来るのを感じている。 俺はこの昂りをどの様に記憶に留めて置くべきなのだろうか。 どんな色彩でどんな香りを添えて想い出としてこの胸に刻むべ...
あの日も、こんな死にそうなくらいにドチャクソ暑い夏の休日だった。 寂れた漁村の海岸通りをかげろうに揺れる逃げ水を追い掛けながら、4人でふらふらと歩き続けてた。 こんな暑い日には海水浴がしたかったけど、時期的にまだ海開きはしていなくて、しかたなく、 ただなんとなく海辺で遊ぼう...
ふわりと風を孕んだロングのフレアースカートの中に、じゅくじゅくとした発散し切れない滾る欲情を閉じ込めて、 君は、さもあらんと言わんばかりに颯爽と去って行った。 君を苛んでいた俺の唇の周りにはまだ、ねっとりとした確かな余韻と僅かな悔しさだけが残されていた。 香りが満ちた蒸れた...
ここにきて、突然ですがtwitterと呟きの一気載せの暴挙に出ます。 過去物も含んでいますので、長い、くどい、つまらない、意味が分からない、どゆー事?、止めてくれ。 等が御座いましょうが、私は聞く耳を持ちませんので悪しからず。 僕の顔の上を跨いで行った君の スッポンポンの合...
指先の動きがしなやかで 髪の毛、一本一本の毛先にまで その女の美しさの意味が輝いていた。 吐息にあしらわれた言葉が ダイレクトに心をとろけさせ 何一つ抗えやしない。 麻痺と言うよりも 消失した理性は その女の前では 乳飲み子と化してしまう。 かと言って 赦されはしない甘えと...
君言う、「会いたい。」 って言葉ってさ、 して欲しい。って意味だよね。 君の言う、「寂しい。」 って言葉ってさ、 自慰だけじゃ 処理仕切れない疼きに 困ってる時だよね。 君の言う、「好き。」ってさ、 俺の事が好きって言ってるんじゃなくて 俺が見極める限界点が 君には丁度良い...
500ミリリットルのペットボトルの飲み口の細く撫で肩の付近ですら入らなくて、手こずりながら無理矢理に押し込もうと、先ほどから10分近くは努力をしていたんだ。 余り無理矢理に力を入れると、痛がったり、苦しんだりして上の方へと逃げてしまうし、喘ぎ声も叫び声に変わってしまい、うる...
女は抱かれ続けていなければ、 その真価を現す事ができない。 身のこなしや歩き方にも、 日常の抱かれ方の仕上がりが 表れる気がする。 抱かれている女の所作には 色気が纏われている。 夜に磨かれている女は 昼間にその輝きを醸し出す。 しかも、夜の満足度に比例した 表情は如実に表...
珍しく薄暗くした部屋のベッドの中で いつもの様に 手のひらで掴んだ 馴染み深い彼女の乳房 えっ、、、 あれ? あれれ! なんか何時もと違う。 全然違う。 てか、 何時ものように、 手のひらの中に スッポリと収まらない。 なんか、 大きさが増してるじゃん。 てか、 中になんか...
午前2時 LINEの着信音に 思わずスマホを手にする あの人からの着信に 何故か胸が高鳴った あれ? 何で私、 こんなに嬉しいんだろう もしかして ときめいてしまってるの? スライドした画面には たった一行の書き出し表示には 「ごめん、こんな時間に」 の文字までしか表示され...
蜩の輪唱が深い緑の湿度に染み込んで 空気を淡い哀しみ色に染め上げていた。 遊歩道に覆い被さる様に張り出した 逞しい幹の枝葉が微かな風に揺らいで 路面を撫でる影が足元で遊んでいる。 「もう、無理なのかな?」 長い月日を共に過ごして来た、 聞き慣れているはずの 心地よい柔らかな...
まんじりともせずに、 色のない、 音もない空虚の中に ぽつぅ~んと独人。 届けられた手紙の内容に 心を葬られたままで 己れの所在を喪っていた。 「まさか」 受け止められるはずのない内容を 否定するでもなく かと言って 認められもしなかった。 遠い昔の記憶が 鮮やかな色彩で ...
俺は、どんな間違えを犯したとしても決してイケメンなどと言う部類の種族には属する事などはありえない。 見た目として人並な部分と言えば、175センチ、60キロ前後の体重を高校時代から現在に至るまで保ち続け、不摂生中年男性に有りがちなお腹ぽっこりもない、体形だけはスポーティーに見...
すくい取る様に、俺はそのため息を手のひらで受け止めたんだ。 微かな温もりすら感じられる、そのため息が指の間からぽろぽろと零れ墜ちて行くのを塞ぎ切れなくて、どんどんと気持ちが荒んで行くのを感じてしまっていた。 綺麗な黒髪の旋毛をぼんやりと眺めながら切り出した、「もう」は、遥か...
仰ぎ視る満天の星空。 この地上から確認できる一つ一つの星の全てが名前を授かっているのだろうか? ベガはこの数千億とも思われる星屑の優雅な大河の流れの中にいるはずの、たった一つのアルタイルを探し出す事ができるのだろうか。 今、見えている星々の輝きの中には、何億光年の距離を隔て...
遥か高みの真っ白な雲がどっしりと腰を据えて留まっている。 その下層をブチブチに千切れた軟らかそうな綿雲が形を変えながら忙しなく東に流れて行く。 今日磯は空模様の慌ただしさとは別世界の様に風が穏やかで、海面は凪いでいた。 長い磯竿と投げ竿の二本を岩場に置いたままで、何を考える...
ねぇ!ちょっとちょっと、太陽が熱いんですけど。 家の中にある、テーブルとか家具とか、そこら辺にある物全部が触って みたら体温より熱くなってるんですけど。 もたれ掛かってた壁が、ちょっと背中を離してたら、温かいって感じるって事は、俺の体温よりも高くなってるって事だよね。 これ...
暖かくなって春本番 でも、まだ日影にずっといると 風に冷たさを感じる季節だね。 それでも こうやって手を繋いで 歩いていると 少し汗をかくくらいの陽気だね。 言葉にもせず、 挨拶も満足に交わさないまま ただ、ぶっきらぼうに近寄って 差し出された手を掴んで 歩き出した。 今更...
一緒にいたい ただ側にいて 貴方の役に立ちたいの お前が 何の役に立つんだよ ついうっかりと出てしまった 売り言葉に買い言葉だった 一瞬にして曇る表情と 溢れ出す涙 打ち消す為の言い訳が 雪だるま方式に膨れ上がり 取り返しの着かない 結果を招いてしまった それが同棲の始...
男性諸氏ならば、何%かの方々にはご賛同頂けるかと思います。 かくいう私目の友人の数名に確認した所、僅かでは御座いましたが、同胞がいてくれました。 いわゆる、座るタイプの洋式トイレ🚽で立ったままで用を足す場合の話しで御座いますが、、、 先ずは触りの部分から、 ナニを致したま...
丁度いい塩梅に酔っ払っている彼女が堪らなく大好きなんだ。 果てしなく淫乱に、剥き出しの性癖をタガが外れたように際限なく吐露をし続けて絡み着いてくる。 普段使いの、ちょっと内気で、ともすると清楚系にさえ分類されるような淑やかさからは、とても想像出来ない淫乱小悪魔と化すんだ。 ...
ウォールナットの一枚板でできたカウンターテーブルの向こう側に、ちょい足し料理を追加できるように、ちょっと小ぶりのキッチンが設えて(しつらえて)ある。 広さ的には、一人暮らし用の広めのアパートに備え付けてあるキッチンと同程度の、普段使いでも充分なスペースのキッチン。 鼻歌混じ...
短気な方は、読まない事をおすすめします。 長いけど、意味はありませんのでご了承ご勘弁、よきご理解の程をお願い致します。 大切な人を大切にするのは、簡単な様でそれに徹する事は中々できるものではない。 己を愛す様に大切な人を大切に扱い続ける。 この難しさとは、「大切な人」が特殊...
常にくっついて 寄り添っていて欲しのね。 ずっと 見つめ合っていたいし、 なんでもして上げたいし 何だって 許してしまいそうだよ。 いつも あれを触っていたいし、 私のも触られていたい。 いつまでも 貴方を感じていたいし、 貴方に酔っていたいのね。 して欲しい事があれば 何...
暑く湿っぽい夏風がカーテンを揺らしながら吹き込んでいた。 寝転んでいた顔に降り注ぐ、途切れ途切れの陽射しが眩しくて、片手で目蓋を覆い隠さずにはいられなかった。 「ねぇってばっ!」 退屈な時間をもて余した彼女が、俺の真横で少し不満化な声を掛けて来る。 ごそごそと揺れ動く彼女の...
そろそろ家を建て替えようかなぁ~。 なんて、漠然と緩やかに思考を巡らせている今日この頃。 先月の中頃に草刈機でキレイサッパリと刈ったはずの夏草が、可愛いらしい白やピンクの花を咲かせながら風に靡いて、その合間を野良猫さんが楽しげに走り回ったりして、 我が家の庭は、とても自然豊...
その涙の訳を俺は聞けない。 聞いてはいけないんだ。 もしも、 この空気感を読み取れずに 安易に尋ねてしまったら 俺は、 ここには居られなくなってしまう 気がしたんだ。 10分後の俺は、 君の隣に座り、 肩を抱きながら 慰めていられるのだろうか。 だって先に君が言い出したんだ...
夜空で満つる月より 降り注ぎし明光 あからさまに照らされし 目映き白さを誇る柔肌の双曲線 その中央に 闇を排除せしめた 双葉の花びらふた枚(ひら) その合わせより湧き出したる 紅蜜の血潮 筋となり流れ出る 真紅の赤を滲ませし女陰は 正に苺の如き艶を放ち それはまるで 今宵の...
明け放った窓から 5月の乾いた風が吹き込んでいた。 オレンジ色を基調にした 明るく暖か味のある 色彩のカーテンが フワリと風を孕み、 途切れ途切れの陽射しを 寝転んでいる彼女の寝顔に 輝きを届けていた。 閉じた瞼をくすぐるように 前髪がユラユラと揺らされて 気持ち良さそうな...
自分のトリセツを書いてみよう。 某noteと言うサイト内の極一部分の方々の間で、今流行っている、表題にある自分の取り扱い説明書なるもののフォーマットに添って、安易に書いてみた。 目次 • 「強み」 • 「集団」 • 「コミュニケーション」 • 「欲」 • 「テリトリー」 「...
同棲初日の夕方。 引っ越しの荷解きが 一段落着いたので、 アパートから歩いて 5分足らずの銭湯まで ランドリーバッグをぶら下げて 二人手を繋いで歩いて来た。 銭湯の直ぐ隣には コインランドリーがある。 「私は一時間近く掛かるから」 と言うので 彼女には先に銭湯に 入って貰っ...
このサイトやあっちのサイトと幾つかの投稿サイトに登録をして置きながら、ここ数ヶ月間は全くと言っていいほど何も書いていない。 登録してあるサイトが幾つもあるために、「暇潰し」と言ってしまっては作者様の御歴々には大変失礼に当たりますし、お怒りを買ってしまう表現なのですが、 なん...
午前2時。 寄り掛かっている背後の ベッドから 規則正しく繰り返す寝息が 夜更けのしぃーんとした 微かな耳鳴りのような閑けさを 呑み込んで 心の奥底へと 直接送り込まれて来る ふつふつとした 正体の知れない安堵感の中で ゆっくりとした時間が流れている ついさっきまで 絡み合...
ねぇ、・・・・・ 今日は、・・・・・ 手を繋いで歩くって・・・・・ 恐る恐る差し出した左手が彼女の目の前で、戸惑いながら握手をする相手を探していた。 長い長い3秒の間に、彼女の表情が見る見る内に変化して行くドラマが、目の前で繰り広げられていた。 しまった、左手を差し出してし...
随分と長い間、投稿と言うか、文章を書くと言う事から遠ざかっていました。 別に体調を崩したとか、災難にあった分けではなく、なんとなく気持ちが言葉にならないような、春先にありがちなぼんやりとした気分が持続してまして。 それに付け加えて、ここ2ヶ月前辺りからは、竹の子の季節でして...
「誰か」に向けて書いている分けでもなければ、「みんな」に向けて書いている分けでもないんだ。 そう、俺は基本的に不特定多数の皆さんに読んで貰おうとはしていないで書いてしまっている。 自問自答?と言う分けでもない様な気もするし、自分へ向けてのメッセージでもなければ、疑問を投げ掛...
人はその時点では、 今の自分が輝いているとは 気付かないものだよね。 常に渇いていて、 何かが足らない。 もっと上があるはずと、 いつももがいている。 たから、 今がピークなんだなんて 思えない。 思わない。 だから、 栄光は常に過去にしか 転がってないんだ。 欲しいものは...
綺麗な幾何学模様のクモの巣に 朝陽が織り成す キラキラと輝く 雨粒のダイヤモンド そよと吹く風に揺らめき 七色を撒き散らし 一瞬で心を浄化する 天然のブリリアント 濡れた路面に貼り付いている まだ青い落ち葉を数える様に 二人でならんで歩いた 朝の意味をぼやけた頭で 反芻して...
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お久し振りでございます。 春先とあって、色々と忙しぶってしまいがちな今日この頃。 年金と失業保険だけでは生きては行けぬ世の中を渡り歩かねばならぬ故、ジタバタしております。 大手企業のお偉いさん達の収入は物価上昇率よりも遥かに増えて行っている中で、下級平民の時給は一向に上がる...
終わらせるのには、もう既に遅過ぎる年月を俺達は過ごしてしまっていた。 いつもとは違う、居心地の悪い違和感が漂う君の隣に、 いつもの様に当たり前に胡座をかいて座り、この場の雰囲気に合った 思い付く限りの適切な口火が切れる言葉を探していた。 重苦しくのし掛かる僅かばかりの時間で...
先っぽを絞るような不規則な締め付けと裏筋が圧迫される快楽についつい我を忘れてゴツゴツと前歯が恥骨に当って痛みを感じる程に突き動かしていた ふと見下ろせば胃液にまみれた彼女が白目を剥いてしまってた 慌てて腰を引こうとしたら両手でお尻に抱き付いて自ら動き出す健気な彼女の姿が股間...
朝起きたら雪なんか積もってんの。 昨日はあんなに晴れてたのに。 「好きで好きで堪らないんです。」 突然の身に覚えのない告白に、その言葉の意味が理解できなかった。 今、彼女の言っている「好き」と言う言葉が余りにも唐突過ぎて、その単語が何を指しているのか、どんな物を堪らなく好き...
その人の美しさは、まるで写実主義の高名な画家が理想とする美人像を空想して描いたような美しさだった。 と言うよりも、その想像上の世界で二次元的にキャンバスに描かれた絵画が現実の立体女性として目の前のしかも手の届く位置に立っている事が信じられなかった。 その人はもはや女性と言う...
堪える事なく今の有りのままを晒け出せますか? 気の済むまで泣いて居られる場所は、ありますか? 項垂れる心を預けられる胸は、ありますか? 流れ落ちる涙を拭ってくれる指は、頬の近くにありますか? 枯れた涙を労ってくれる温かさは、貴方の側にありますか? 今の貴方に必要なのは、思う...
結局はさこんなふうに手荒に扱わなきゃそんな感極まった満足そうな笑顔にはなってくれないんだね でも、こんなおよそ愛撫とは言えない苦痛を伴う過激な行為をしていたらきっと躰が壊れちゃうよ だめだよいくらそんな猫なで声で甘えて来たって真っ赤に腫れ上がってる所にクンニなんかして上げな...
雪なのか雨なのか?得体の知れないスランプがどんよりとした空から降り注いでまして、文字を読む気にはなるけれど書く気にはなれないんですわ。 まっ、書く必要性などない身の上なんで全く困ってはいないのですが、常日頃から無意味で不気味な文字列を並べ立てては自己満足を得る儀式を崇拝する...
膝をに視線を落とし 「運がわるかったのかな。」 項垂れて髪に隠された口元から 零れ堕ちた君の溜め息を 思わず手の平で受け止めた ずっしりとした溜め息の重さに たじろぐ自分の非力さを 思い知らされた 掛けるべき言葉を あれこれ、あっちこっち 探してみても こんなちっぽけな俺な...
我が家の飼い猫のメロンは膝に乗って来る。 いや、俺は正座をしているのではなく、畳に座布団を敷いて胡座をかいているのだから、正確には膝の上ではなくふくらはぎとか太ももの上なのだが。 兎に角、休日の昼間や毎日の夕食後のちょっくらテレビなどのまったり寛ぎタイムにベッドに寄り掛かり...
寂しさの余り つい声に出して その名前を口にした。 誰も居ない砂浜に 染み込む波のざわめきにまみれて 自分のその声が 思いの外 耳に響いた。 街から流れくる微風は 背中を優しく撫でながら その名前を海へと運んだ。 まるで そこに彼女が居るかの様に、 もう一度その名を呟けば、...
「俺の心は今ここにはないから、 悔しくも悲しくも、 なんともないんだ。」 スマホを右手に持ち変えて 強がりを吐き捨てた。 「それじゃ、 これ切ったら連絡先とか 写真も全部消してよね。」 彼女の望んでる事は、 この俺の右手のスマホの中に あるのかな? 右手の手のひら一つに 収...
ゆったりと巻かれたカシミヤのマフラーから覗く後れ毛が冷たい潮風に曝されてゆらゆらと靡いていた。 見ている俺の方が彼女の寒さを感じてしまい、ふっと、自然に出てしまった右手。 胸元の結び目の隙間を整えて、襟足のマフラーを立ち上げ、その序でに目の前にあったおでこにキスをした。 俺...
そこは、笑顔で自分の感情を隠す所じゃないよ。 傷付いたんだからちゃんと自分らしく表現しなくちゃ、正しい本当の悲しみ方ができなくなっちゃうよ。 楽しい時の自然な笑顔が歪んじゃったら、俺は責任を取れないんだからね。 だから、一緒に泣こうよ。 性欲の激しさや性癖の趣向を具に暴露で...
5カ月ぶりに会った元カノの早苗との話しでもしようかのぉ~。 パッと見でちょっと太ったかのぉ?って思ったんじゃが、当然そんな事は口にはせなんだ。 けど、明らかに化粧が濃くなり、若干だがケバっぽい雰囲気を醸し出していたんじゃよ。 儂と別れた事を気に病んで窶(やつ)れてしもぅては...
袖さえも触れ合ってはいないけど、こうしてこのサイトで、こんな些細な形だけど繋がれた事を多生の縁だとしたら、そんな仲でも大切にしたいと思ってしまうのは、単に私が気弱なヘタレだからなのかも知れません。 ヘタレだからこそ、目に見えぬ知り合いの事を心配してしまうんでしょうね。 ここ...
最初に謝って置きますね。 ばらばらと書きなぐって散らばってた過去ログを繋いで纏めただけの長文ですので、 ふと、この辺りにくっ付けて載せてしまおうと目論んだ俺の自己満足でしかない物で御座いますので、 特に目新しくもなく、面白味も御座いませんのでスルーされた方が宜しいかと存じま...
かさぶたになり掛けの 半乾きの傷口。 濃紫色の荒廃したハート型 双曲線の先端が ボロボロと剥がれ落ちても 痛みすら感じやしなかった。 目の前を日常が平然と 過ぎ去って、 何時もの暮らしに 呆然と乗って、 巻き起こした事件から 遠ざかっていたんだ。 何かが足らない心を 踏み潰...
今、なけなしのお金を叩いて 幾らかの寄付を預けたとしても 今のこの瞬間の助けにはなりはしないのを 分かってはいるけれど、 どうにも居たたまれない。 スパーに努めている長男が 賞味期限が三日後に迫った お正月用に仕入れたかまぼこや伊達巻 栗きんとんなどを 大量に廃棄する様を見...
明けまして、、、、、 おめでとう・・・なのかな? 新年明けて一日。 我が家はもはや恒例となってしまっている、例の八景島へ。 道路は元日とあってガラガラであっと言う間に到着。 しかし、時刻は昼ちょっと前になっており、それなりに 駐車場は埋まっていて、多少は奥の位置に停めざるを...
この頃、フォロワーのいないTwitterに、こそこそと書き込みをして独りで悦に入ってニンマリとしている気味の悪い奴です。 ここに移し直したからと言って、ここのところのアクセス数が一桁の前半でしかないこの場所なので、Twitter同様に多くの人目に触れる事はないはず。 どんど...
このサイトの中には、文才に溢れている文客の方々が沢山居られ、その才覚に触れる度に俺の作文力の無さを痛感している。 情景の描写や心情の細かな機微を思いもよらぬ角度から比喩をして、その情景を見事に文章で表現するその文才に俺はただただ感動するばかり。 と同時に、己の書き残してしま...
コロコロぷぺぽと 朱い小さな火の玉が 軸を巻き込み登ってくる。 ちょっとした不安と 期待が入り交じった 曖昧な眼差しで凝視する。 ぐるぐると転ろげながら ふつふつと ぷくぷくぷんぷん渦を巻く。 襟足の後れ髪が 僅かな風に揺れていたんだ。 じじじじの後に大人しくなり ふつふつ...