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青リンゴ観察日記 https://blog.goo.ne.jp/1225greenapple

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。<br>*ネタバレ含みます&二次使用と転載禁止*<br>

Yukkanen
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2020/12/28

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  • 第七十三話②

    一方こちらはキム・チョルの朝。彼の部屋の窓には、「変態退散」がまだ貼ってある。ファン・ミエの変態疑惑は更に深まり、昨日は・・チョルは胸をドンドンと叩きながら、一人呟いた。「マジで変人じゃねーかよ・・」「ファン・ミエ!まともになってくれっ!」半分カーテンが開いた窓を見上げながら、チョルはそう口にしたが、彼女が顔を覗かせることはなかった。そしてチョルは、朝一番に「三角文具店」へと向かったのだった。放課後に訪ねたときの閑散とした雰囲気とは真逆の、ワイワイガヤガヤとした空気がそこにあった。店内は学生たちで溢れ、店主のおじさんはあっちこっちに呼ばれとても忙しそうである。「おじさーん」「はいよ、ちょっと待っててよ」「えーあんたも来てたのー」「え?名札?今日の放課後来てくれよ!」「おじさーん」「ねぇおじさーんこれいくら...第七十三話②

  • 第七十三話①

    未だ風紀検査は続いていた。ミエは下を向きながら、先生の説教を聞いている。「お前、カバン開けてみろ」「あ、先生ちょっと待って!」「早く!」なんて日だ・・!と思いながらミエは項垂れていた。身悶えしながら、いつの間にか首をぐるぐる動かしている。持ってきた日は検査なくて、なくなってから検査するじゃん・・あいつなんで名札持ってこないの?もう二日経ったんでは?変態だから名札くれなくなった?だめじゃんあいつめ・・ふと、目の端にブレた自分の苗字が目に入った気がした。その名札は、とある男子生徒の胸に掛かっている。ミエはまだ下を向いていた。しかし瞼の裏にある残像が、「ちょっと待って」とミエに知らせる。そして数秒後、顔を上げた。名札をつけていた男子は、ヘッドフォンをしていた。肩が凝っているのか首をコキコキと鳴らしながら、そのま...第七十三話①

  • 第七十二話④

    しばしソラは沈黙していたが、やがてミエから目を逸らさずにこう言った。「ねぇ、私と一緒に勉強したいってこと?」「うん!」喜んで返事をしたミエに、ソラは手をおいでおいでとひらひらさせた。ミエは首を傾げながらソラに近づく。コソッ「え?」ミエが目を丸くして聞き返そうとした時、ドアがキイッと開いた。「あ、二人もう来てたんだ」「ミエ、早いね」「あ、ジョンウク」パク・ジョンウクたちがゾロゾロと教室に入って来た。ジョンウクの後ろにいるキム・チョルは、不穏なオーラをまといながらミエを睨んでいる。ヒィィィ!青くなるミエを見て、ホンギュが「なんだ?どーした豆子」と聞くも、ミエは答えなかった。ジョンウクはジョン・ソラにも声を掛ける。「ソラ、君も早いんだね。二人ちょっと仲良くなったみたいだね」声を掛けられてもツンとしているソラ。ホ...第七十二話④

  • 第七十二話③

    その日家に帰ってから、ミエは泣きながら母親に訴えた。「お母さん!私今日塾行かないからーーっ!キム・チョルにコテンパンにされるー!」「はぁ?」母はそう言った後、ミエに鉄槌を食らわせた・・。 プシュゥゥゥ・・頭に出来たたんこぶと、引っ張られ伸びた耳たぶをさすりながら、ミエは涙目でこう思う。「本当に私は実の娘なの?たまに分からなくなるんだけど・・」プリントを出しながら、ミエはチラッと右方向に目をやった。そこにいるのはジョン・ソラなのだが、なんと目が合ってしまった。ビクッ「何見てんのよ」[ファン・ミエにはあまり怖いものはないが]「え・・いえ・・見てませんケド・・」[この子は・・ちょっと怖い]そして今この部屋で、二人きりという状況である——・・! <突発的な状況> えーっなんで二人きりなの?!「ちょっと、うるさいん...第七十二話③

  • 第七十二話②

    チョルとミエが追いかけっこ(?)をしている頃、こちら高句麗中学では・・・休憩時間に、男子生徒が数名でガヤガヤと歩いていた。すると彼らの前に、スッと一人の男性生徒が飛び込んでくる。「よぉ!イ・インウク!」「うわっ!」ドサッ!男子生徒が足を出したせいで、イ・インウクは派手に転んでしまった。「あれ?」「げっ」「おいインウク・・大丈夫か?」インウクは足を出した張本人、ベ・ホンギュに向かって声を荒げた。「おい何すんだこの野郎・・!」「あ〜ごめんな〜。ちょっと強すぎたか?さ、捕まれよ」そしてホンギュがインウクに嫌がらせをするのは、これが初めてではないらしい。「おいベ・ホンギュ!これで何回目だよ?!マジで死にてぇのか?!」「おいおい!」「離せ!今日は逃さねぇぞ!」「おお?」「インウク、やめろって」「え?どーしたんだよ、...第七十二話②

  • 第七十二話①

    辺りはしんと静まり返っていた。ここは化学室のある、あまり人通りのない校舎の一角。そんな場所でファン・ミエは、キム・チョルから壁ドンの体勢を取られ、身動きが出来ずにいた。「どうした?」「ほら、言ってみろよ、あ?」チョルが目の前にいるこの状況に、ミエは自分が「変態」呼ばわりされていることも忘れて、ただ目を丸くして固まっていた。「そんでお前は何を見たって?」チョルからの質問など耳に入らず、ミエはトッポギを食べながらチソンが口にした言葉を思い出していた。「大魔王はアリじゃね?」そして両親が言った言葉も。「チョル君?」「チョル君はイケメンでしょう!」同級生から”アリ”で、親からは”イケメン”評価のチョルが、目の前数十センチのところにいる。「なんだ?」そしてミエの頭の中では、チャ・ヨンヒの言葉が蘇った。「キム・チョル...第七十二話①

  • おまけ漫画④(スピーキングマックス)

    久しぶりのおまけ漫画です!お楽しみください〜「あーマジで英語つまんないや・・こんなに勉強してもどうせ一言も話せないし、やる気が出ないよー。あー塾代がもったいない」「どーすればやる気になんのかなー・・ん?」「ペラペラペラ」「えっ何?!いま英語で話してなかった?!宿題あったっけ?」「え?いや、これは自学してんだ」「スピーキングすんなら、絶対に真似しながら話さねーと。金も稼げるしモチベーションも上がるぞ。俺は今月11万ウォン稼いだ」「えっ!なにそれ!?私にも教えて!」「スピーキングマックス・お金を稼ぐ英語!英語を真似して話すと、点数によってコインが貯まって、あとで現金に払い戻せんだ。面倒なミッションとかなしに、一日15分ずつ地道にやれば、お前のパン代はすぐに稼げるだろーな」「そのまま真似すればいいってこと!?」...おまけ漫画④(スピーキングマックス)

  • 第七十一話⑤

    ミエは今日、ようやくチョルと目が合った。 <クラクラ>まるで時が止まったかのように、まるで世界に二人だけしか存在しないかのように、チョルとミエは互いに目を見合わせていた。ミエが、今の状況に気が付くまでは。ゆっくりとミエの視線が、チョルの顔から腹に落ちる。その視線を辿って、チョルもまた今の状況に気がついた。ドドン!チョルの引き締まった腹が見えている!それに気づいたチョルの目は吊り上がり、それを見ていたミエも「しまった」という顔をした。バッ!と即座に腹を隠すチョル。この変人が!と表情で感情を訴えてくる。「あ・・いや・・違・・」「違う違う違う!!」ミエ、必死の弁解も虚しく、遂にチョルはミエを・・変態変態・・・・・”変態”認定したのだった・・。掠れた声で弁解を試みるも、友人たちすらミエの明け透けな表情をからかって...第七十一話⑤

  • 第七十一話④

    さて”大魔王”化したチョルであるが、彼の昨日の詳細はこうである。「なんなんだよっ!!」「なんで部屋交換したんだよ!!もう一回戻して・・」「はぁ?お姉様があんたに勉強頑張れって応援の気持ちで交換してやったってのに!この恩知らずが!」スンジョン姉はチョルにチョップを繰り返した・・。キム家の女三人は長男が何事もなかったことを確認し、部屋を後にする。「うちは7月までは絶対エアコンつけないってルールだかんね?だから体調管理よろ」「気をつけて着替えなさいよ?ミエちゃん驚いたでしょうね・・」「ふむ、異常なし!」「いや俺が自分の部屋で・・・!」チョルは「着替えようとしただけ・・」と続けようとしたが、すでに皆出て行ってしまった。そしてチョルは新たに気がついた。ジーンズのボタンを、外そうとしていたことに——・・!下も脱ぐとこ...第七十一話④

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