第七十三話②
一方こちらはキム・チョルの朝。彼の部屋の窓には、「変態退散」がまだ貼ってある。ファン・ミエの変態疑惑は更に深まり、昨日は・・チョルは胸をドンドンと叩きながら、一人呟いた。「マジで変人じゃねーかよ・・」「ファン・ミエ!まともになってくれっ!」半分カーテンが開いた窓を見上げながら、チョルはそう口にしたが、彼女が顔を覗かせることはなかった。そしてチョルは、朝一番に「三角文具店」へと向かったのだった。放課後に訪ねたときの閑散とした雰囲気とは真逆の、ワイワイガヤガヤとした空気がそこにあった。店内は学生たちで溢れ、店主のおじさんはあっちこっちに呼ばれとても忙しそうである。「おじさーん」「はいよ、ちょっと待っててよ」「えーあんたも来てたのー」「え?名札?今日の放課後来てくれよ!」「おじさーん」「ねぇおじさーんこれいくら...第七十三話②
2022/11/28 23:00